ひと・こえ

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2015
月 April
No. 3 73 平成27年3月25日発行
初の地方公演を前に
日に日に心高まります。
“個性”
を尊重するコンテンポラリーダン
スと、
人と人の
“つながり”
から生まれる演
劇をミックスした独自の表現スタイル
「踊
る戯曲」
を確立しているダンスカンパニー
チ ャ イ ロ イ プ リ ン
CHAiroiPLIN。安部公房の
『友達』
をモチー
フとした今回の公演に先立ち、
主宰のスズ
キ拓朗さんにお話を伺いました。
■今回の公演について
スズキ拓朗さん(すずき・たくろう) 振付家・演出家・ダンサー
ダンスカンパニー「CHAiroiPLIN(チャイロイプリン)」主宰。ダンスカンパニー「コンドルズ」
所属。ネクストリーム 21 vol.9 奨励賞、横浜 DANCE COLLECTION EX 2010 奨励賞、トヨタ
コレオグラフィーアワード 2014 ファイナリスト、第 9 回日本ダンスフォーラム賞、第 46 回舞踊
批評家協会新人賞、他受賞歴多数。紅白歌合戦、FNS 歌謡祭など出演。Guang dong Festival、
16MASDANZA、CONTACT2011 など海外進出。監督/雨宮慶太、劇場版「牙狼」振付。第 25 回
東京国際映画祭グリーンカーペット開幕参列。フィリップ・ドゥクフレ、ニブロール、蜷川幸雄
さいたまネクストシアターなど客演。若手演出家コンクール 2013 最優秀賞、第 9 回杉並演劇祭
優秀賞、第三回世田谷区芸術アワード“飛翔”舞台芸術部門第 1 位受賞。多摩美術大学演劇舞踊
デザイン学科非常勤講師、国際文化学園非常勤講師。
公演
『FRIEND ~踊る戯曲 1 ~』 原作:安部公房「友達」
若手演出家コンクール 2013 最優秀賞を受賞した作品。今回のツアーでは東
京・京都・広島の 3 都市と韓国を巡る。映像・歌・ダンスが混在しながら安
部公房独特のコトバの美しさが保たれており、舞台空間での身体性とドラマ
の展開が同時に楽しめる作品となっている。
時/ 4 月 15 日(水)~ 17 日(金)19:30 ~
所/アステールプラザ 多目的スタジオ
¥/一般 2,500 円(当日 3,000 円)、学生 2,000 円(当日 2,500 円)
問/ CHAiroiPLIN(チャイロイプリン) TEL.070-5556-9230
[あらすじ]
一人暮しの男のアパートに奇妙な 9 人家族が訪れ、様々な屁理屈をつけて部屋に居座り、男は一家との同居を余儀な
くされる。男は長女に誘われ逃亡を決意するも、次女が家族に告げ口し、罰として男は玄関の靴箱の檻に入れられる。
しょう す い
食事係の次女は、憔悴している男に牛乳を与え、檻の鍵をあげると言うが、それを聞いた男は突然震え出し…。
チャイロイプリンはメンバーを個性あふ
れる演劇人とダンサーで構成していて、台
詞・歌・オノマトペをふんだんに取り入れ
るなど、既成概念にとらわれない表現を目
指しています。チャイロイプリンでの地方
公演はこの広島が初めてで、それだけにメ
ンバー全員がとても楽しみにしていて、い
つもより心が高まっています ! 安部公房の
『友達』はずっとやりたかった作品で、僕が
いつもテーマとして掲げたいのが「家族」で
す。家族というのは一番小さな社会で、社会
を描くことは家族を描くことだと思います。
そう言う意味で『友達』に登場する“家族”
という存在に惹かれました。みなさんには
キャスト一人一人に合った配役も楽しんで
いただきたいです。
■コンドルズの経験から
コンドルズはメンバー一人一人が濃く、
実生活や活動リズムもバラバラでありなが
ら、居場所と役割がはっきりしています。僕
もグループで何かをやることに興味があり、
コンドルズの一員として公演をやり続け
ることは僕にとって大きな事です。コンド
ルズで一つの作品を大勢で作る大変さ、楽
しさを実感することは、個人の活動に立ち
戻った時に考え方の変化、刺激へとつなが
ります。コンドルズでは毎回広島で公演を
させていただいていますが、広島の観客は
一体感とパワーがあると思います。カーテ
ンコールでは当たり前のように立ち上がっ
て一緒に公演を楽しんでくれますし、劇場
の雰囲気もとても好きです。個人的には近
藤良平さんや平原慎太郎さんのように、広
島に住むダンサーやアーティストの方と一
緒に作品を作ることにも興味があります。
長年付き合ってきたチャイロイプリンのメ
ンバーだからこそできることもあれば、初
めて出逢うアーティストだからこそ生まれ
るものもあると思うので。