兵庫県加西市で公契約条例が可決!

No.33(2015.4.9)
連合の政策要求 ―公契約の適正化―
発行:連合 労働条件・中小労働対策局
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国に対して
 公契約基本法の制定を求める
 ILO第 94 号条約の批准を求める
地方自治体に対して
 公契約条例の制定を求める
 公契約基本法制定にむけた国に対する意見書の採択を求める
兵庫県加西市で公契約条例が可決!
2015 年3月 25 日、加西市議会において、公契約条例案が賛成多数により可決されま
した。兵庫県では三木市に次いで2つ目の条例制定となります。また、3月 19 日には千
葉県我孫子市でも公契約条例が制定されており、労働条項の定めがある条例は、全国で
16 自治体となりました。
加西市公契約条例の概要は下記のとおりです。
加西市公契約条例の概要
1.適用範囲と労働報酬下限額の基準など
事業の種類
予定価格
労働報酬下限額の基準
審議会
市が締結する工事、製造の
5,000 万円以上
請負契約
公共工事設計労務単価を
もとに今後詳細を決定
上記以外の業務委託契約
や市が締結する公の施設
の管理に関する協定
加西市一般職職員給与規
公契約審議会
則第 4 条及び別表第 4 に
定める額並びに市内の同
種の労働者の賃金等
1,000 万円以上
2.受注者の責務(第4条)~抜粋~
公契約を締結した社会的責任を自覚して、その公契約等の適正な履行を通じて、市民の福
祉の増進に努めなければならない。
3.受注者の連帯責任(第 10 条)~抜粋~
受注者は、受注関係者が労働者等に対して支払った賃金等の額が労務報酬下限額を下回っ
たときは、その差額分の賃金等について、当該受注関係者と連帯して支払う義務を負う。
受注者は、公契約に係る業務に従事する労働者の適正な労働条件及び当該業務の質の確保
が下請負者の安定した経営に基づいて成り立つことを十分考慮し、下請負者との契約を締結
するに当たっては、法令を遵守し、各々の対等な立場における合意に基づいた公正な契約と
しなければならない。
連合兵庫のこの間の取り組みとして、2012 年5月には連合北播地域協議会、加西市職
員組合などにより「加西市を豊かにする公契約条例づくり連絡会議」が結成され、公契
約条例づくりの活動を具体的に推し進めました。その後の公式な審議会設置後も積極的
に議論へ参画し、最終的な議会では全会一致とはならなかったものの、賛成多数で条例
案が可決されました。
兵庫県では別の自治体においても条例制定に向けた検討が進められており、引き続き
各地域で実効性のある公契約条例制定が拡大することが期待されます。
以上
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