3,Borg へ接続するための接続リングの取りつけ方(後編)

3,Borg へ接続するための接続リングの取りつけ方(後編)
Pentax F zoom 内のレンズ除去に続き、このレンズ筒を Borg へ取りつけるた
めのリングネジの付設方法について説明します。
用いるネジリングとしては、Borg [73002]を使います。このネジリングの内
径は約 70.5mmです。一方、ズームリングの外径は約 70.4mmです。従って、
この隙間を適当な薄板で埋めるだけです。
先ず、用意した物として、アルミ粘着テープを使いました(写真 12)。これ
を 7.5mm 幅 長さ約 22cm の短冊状に切ったものを 2 枚、準備しました(写真 12-1)。
写真 12、用いたアルミ粘着テープ
写真 12-1、短冊状に切り出した粘着テープです・
ここでは、全レンズを除去したレンズ筒に取りつけるネジリング[73002]の位置
として、筒のズームリングへ取りつけました。その位置に写真 12-1 で用意した
アルミテープを貼りつけました(写真 12-2)。この際、決して重なって張らな
い事(レンズ中心位置がズレルのを防ぐ為)。続いて、残り一枚のテープを重
ねます。ネジリングを取り付ける位置としては、別の位置でも、同様にして可
能です。
写真 12-2、アルミ粘着テープを貼りつけた状態です
次に、この位置に嵌め込む為のリングネジ[73002]の周囲、3ケ所にネジ穴を
開けておきます。3ケ所のネジ穴位置を正確にするには、セロテープをリング
ネジ[73002]の周囲に貼りつけ、その交わった部分に穴を開けた後、テープを外
し、テープに付けられた2つの穴の距離を計り、3等分の位置に印しをつけま
す(写真 13-1)。
写真 13-1、予めテープにリング周囲距離の3等分位置に印しをつけて置き
ます
このテープをリングネジ[73002]に貼りつけます(写真 13-2)。
写真 13-2
写真 13-2、に貼りつけたテープに付いている3ケ所の位置にドリルで穴(1.5mm
φ)を開けます。その後、2mm のタッピングダイスでネジを付けておきます。
写真 14 には、付けたネジ穴に3ケのネジを取りつけた状態を示しました。
写真 14
こうして準備したネジリング[73002]を写真 15 に示したように、レンズ筒のマ
ウント側より挿入します。
写真 15、ネジリング[73002]を嵌め込んだ状態
次に、このリングとレンズ先端に対し、平行状態を調整します。
私の場合、この調整に、L 型のコーナ測定ゲージを使用し、写真 16 に示したよ
うに、先端面に平行にしながら、その位置から、一定の距離となるように、ネ
ジリング[73002]の面を調整しました。
ここで、用いたゲージの代わりに、通常のL型平アングルを使用しても可能
です。
写真 16 先端面とリング枠、全体の平行を調整します
平行が調整出来たら、2mmφのネジ、3 本で、仮に固定しておきます(写真 17)。
この状態で、ネジリングに Borg 80φ鏡筒(L=50mm)を付けます(写真 18)。
写真 17 ネジで仮に固定しておきます
次に、鏡筒の反対側に、雄馬製作所の特注リングを付ける事で、Borg
のドロー
チューブへ直接、接続が出来ます。
写真 9 ネジリングをズームレンズに仮止めした状
態です
写真 18
鏡筒を取りつけた状態です
これで、Borg のシステムを仮に構成し、カメラをセットし、撮影テストを行い、
撮影した画像の調子を見て、異常がなければ、システムを外し、最後の仕上げ
を行います。
最後の仕上げとして、ネジリング[73002]の内側とレンズ筒周囲の空隙を上下
共、エポキシ樹脂で固着します。写真 19 には、ネジリング[73002]とズーム筒を
完全固着させた姿を示しました。
写真 19、ネジリング[73002]の内側とズームレンズ周囲
の空隙をエポキシ樹脂で固着します。
こうして完成したレンズ筒先端にクローズアップレンズ(58mmφ)を取りつけ、ネジリング
には鏡筒(80φ,L=50mm)を取りつけた後、遊馬特注リングをネジ固定します。
写真 20、ズーム先端にクローズアップレンズを取りつけた状態と
これを Borg 鏡筒に接続する為の、遊馬特注リングです
遊馬特注リング、クローズアップレンズを付けた状態を写真 21に示しました。
写真 21
遊馬特注リングを付けた状態
写真 22 には borg ドロチューブへ接続した姿を示しまし、写真 23 には
カメラ本体へのセットした姿の写真を示しました。
写真 22、Borg ドローチューブへ取りつけた状態です
写真 23、カメラへ取りつけた状態です
写真 24 は完成したBorg77ED システムを示しました。
写真 24、システムアップした Borg77ED です
また、Borg ネジリング[73002]の PentaF28-80 への取りつけ位置として、写真 25 の
様にズームリング位置でない別の位置へ付ける事も同様にして行う事が出来ます。
この写真 25 では[73002]とレンズ筒との間の隙間には、0.5mm 幅 1cm のアルミ板 2 枚
と粘着アルミ箔を使って、隙間を埋め、同様にして取りつけました。
写真 25
終わりに)
このシステムの特長としては、カメラの AF 機能が使用できます。
特に、注目すべきは、動体追尾や、測距点の選択も可能となります。
テレコン無しでも、動作可能、さらに条件が良ければ、クローズアップレンズの使用
しなくても、撮影可能でした。もちろんこのシステムに F-AF コンバータに接続しても
カメラ側での撮影条件設定を行う事が可能となります。ただし、A 型の場合、追
尾機能は働きません。テレコンとして、通常のテレコン使用では可能です。
この資料を基に、改造される方は、これによって発生する全ての問題に関して
は、自己責任に帰属する事を自覚して進めてください。
尚、本資料についての無断転載および利用は、ご遠慮頂きたく。
Kuzuhakitsune