Enterprise Manager 12.1.0.3のアップグレード

Enterprise Manager Cloud
Control 12c Release 3
(12.1.0.3)
アップグレード
-Akanksha Sheoran
Product Management
1 Copyright © 2012, Oracle and/or its affiliates.All rights
reserved.
スライド16から情報保護ポリシーの分類を挿入

アップグレード・パス(10.2.0.512.1.0.3および11.1.0.112.1.0.3)
 新機能
プログラム・
アジェンダ
 注意事項
 アップグレード・パス(12.1.0.1(BP1適用済)、12.1.0.212.1.0.3)
 新機能
 注意事項
 追加OMSのアップグレード
 スタンバイOMSのアップグレード
 エージェント・アップグレード・コンソール
•
新機能
•
ユースケース
•
エージェントのアップグレード時にエージェント/プラグイン・パッチを
プッシュする方法
•
emcliを使用したエージェント・アップグレード(12.1.0.3の新機能)
• ログ・ファイルとドキュメント
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EM 12.1.0.3へのアップグレード・パス
 サポートされているアップグレード・パスは次のとおりです。
a)
10.2.0.5  12.1.0.3
b)
11.1.0.1  12.1.0.3
c)
12.1.0.1(BP1パッチ適用済)12.1.0.3 BP1は必須です
d)
12.1.0.2  12.1.0.3
 すべてのプラットフォームのEMバイナリを入手可能(プラットフォーム対応を待つ必要なし)
 OMSとエージェントのバージョン互換性
エージェント
OMS↓
12.1.0.1
12.1.0.1
12.1.0.2
12.1.0.3
3
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12.1.0.2
12.1.0.3
A. 10.2.0.5  12.1.0.3
B. 11.1.0.1  12.1.0.3
4
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アップグレード・パス
10.2.0.512.1.0.3および11.1.0.112.1.0.3
 アップグレード・プロセスの変更なし:
– 1システム・アップグレード
– 2システム・アップグレード
– 異なるホストでの1システム・アップグレード
 OTNからアップグレード前コンソール・パッチをダウンロードする
必要あり
 アップグレード前コンソールの手順を実行
 アップグレード後コンソールの手順を実行
 詳細はアップグレード・ガイドを参照
5
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2システム・アップグレード:注意事項
10.2.0.512.1.0.3および11.1.0.112.1.0.3
 データベース・ドメイン名にA~Z(文字)、0~9(数字)、_(アンダースコア)、
#(ハッシュ)、$(ドル)、.(ピリオド)、または@(アットマーク)以外の文字が
含まれる場合は次のエラーが表示され、アップグレード・プロセスの後半でデータ
ベース・リンクの作成または管理エージェントのスイッチオーバーが失敗する可能性が
あります。たとえば、ハイフン(-)を含むデータベース・ドメイン名の場合は、次の
問題が発生する可能性があります。
ORA-20000:Found exception Error Message :ORA-02083: database name has illegal character '-' Error Number ;-2083
アップグレード・ガイドの指示に従って、ドメイン名に含まれるハイフン(-)を削除し、
必要な追加手順を実行します。
 実行中または実行予定のデプロイメント・プロシージャがある場合は、停止するか完了
するまで待ってからアップグレードを開始します。デプロイメント・プロシージャの停止
方法は、アップグレード・ガイドの手順を参照してください。
6
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2システム・アップグレード:注意事項
10.2.0.512.1.0.3および11.1.0.112.1.0.3
 次に示す項目のうち管理リポジトリをバックアップした後に変更したものは、発生データ
移行プロセスによって移行されません。アップグレードしたEMでこれらの項目が必要な
場合は、アップグレード後に同じ変更を手動で再実行する必要があります。
7
–
セキュリティ・データ(新規作成したユーザー、変更したパスワード)
–
作成、削除、または実行したジョブ
–
カスタマイズしたデプロイメント・プロシージャ
–
パッチ
–
追加または削除したターゲット
–
作成、変更、または削除したレポート
–
ソフトウェア・ライブラリの構成変更
–
作成、変更、または削除したテンプレート
–
ユーザー定義の指標
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2システム・アップグレード:注意事項
10.2.0.512.1.0.3および11.1.0.112.1.0.3
遅延データ移行(DDMP)ジョブの再開/再起動
 DDMPジョブが失敗するか完了しない場合は、再実行してジョブを完了させる必要があります。以下
の手順を実行します:

EMジョブを削除する

ステータスを初期状態に更新する

アップグレード後コンソールの手順を再実行する

メトリックのDDMPが失敗した場合の上記手順の例:
o mgmt_jobs.delete_job('POST_UGC.METRIC_REPOS_JOB','SYSMAN');
o update EM_POST_UGC_REPO_JOBS set status=NULL where comp_name = 'METRIC';
o アップグレード後コンソールからメトリックのDDMPに対して、ジョブを再実行する
 DDMPジョブはその性質上コストがかかります。メトリック関連データ、構成関連データなどの大容
量データを処理するためです。DDMPジョブは、完了までに時間がかかる場合があります。不明な点
がある場合は、Oracle Supportに問い合わせてSRを記録してください
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2システム・アップグレード:注意事項
10.2.0.512.1.0.3および11.1.0.112.1.0.3
発生データ移行(ADMP)
 同じエージェントのスイッチオーバー・ジョブをすぐに取り消したり再実行したりしては
いけません。スイッチオーバー・ジョブによってADMPセッションが妨害されるためです。
 12.1.0.xバージョンにアップグレードする前に、すべてのADMPが完了している必要があります
 ADMPは、旧リポジトリからのデータ移行を実行するために、エージェントにバインドされた
ジョブを介してEMランタイムで起動されます
問題:エージェントのスイッチオーバー後に、発生データ移行ジョブが起動しない
解決策:ADMPKICKOFFジョブのジョブ・ステータスが“Suspended: Agent Unreachable”の
場合は、次の問合せを使用してステータスを確認します。
SELECT * FROM mgmt$job_step_history WHERE job_name like 'ADMPKICKOFF_SYSJOB%';
この環境でDBMSスケジューラが有効になっていないことが検出され、そのためにジョブが1つも
実行されませんでした。DBMSスケジューラを有効にしたら、ADMPジョブは実行されました。
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2システム・アップグレード:注意事項
10.2.0.512.1.0.3および11.1.0.112.1.0.3
発生データ移行(ADMP)
問題:発生データ移行ジョブがいつまでも実行状態になっている。
回避策:このような場合は、データを検証して、データが正常に移行されたかどうか確認します。発生データ移行が
実行されていない場合は、ADMPジョブのステータスを“failed”として設定でき、ADMPページからジョブを実行で
きます。
例:次の問合せを使用して、構成のADMPジョブ・ステータスを“failed”として設定できます
update EM_POST_UPG_SCOMP_ADMP_STATUS set status=1 where status=2 and subcomp_id=2;
commit;
上記のsqlを実行した後、ADMPジョブがFailedとして表示されたら、構成のADMPジョブを再実行できます。
注:発生データ移行は正常終了したのに、ステータスがcompletedに更新されなかった場合は、ステータスを
completedに設定できます。
例:次の問合せは構成のADMPステータスを“completed”に更新します。
update EM_POST_UPG_SCOMP_ADMP_STATUS set status=0 where status=2 and subcomp_id=1;
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a)12.1.0.1 (with bp1) 12.1.0.3
b)12.1.0.2  12.1.0.3
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アップグレード・パス
12.1.0.1(BP1パッチ適用済)、12.1.0.212.1.0.3
 12.1.0.1(BP1適用済)/12.1.0.2から12.1.0.3へのアップグレードは、停止時間を伴う
EMアップグレード
 サポートされているアップグレード・オプション:1システム・アップグレードのみ
 大まかな手順:
ステップ1:12.1.0.1(BP1適用済)/12.1.0.2のOMSを停止し、EM 12.1.0.3のrunInstallerを
起動する
ステップ2:OMSとリポジトリをアップグレードする(1システム・オプションを使用)
ステップ3:EM 12.1.0.3のコンソールにエージェント・アップグレード・コンソール
(AUC)が表示される
ステップ4:AUCを使用して、12.1.0.1(BP1適用済)、12.1.0.2のエージェントを12.1.0.3
へアップグレードする
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EMのアップグレード 新機能
 EM 12.1.0.3のインストーラでは、データベースのバックアップを取得したか
どうか確認するチェック・ボックスが、アップグレード時に表示されます
 このチェック・ボックスを無視してnextをクリックすると、警告が表示
されます
 ログ・ファイルにはこのエントリが記録されます
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EMのアップグレード 新機能
 BP1未適用のEM 12.1.0.1からアップグレードすると、インストールを
続行できず、警告が表示されます。
– OMS 12.1.0.1(BP1未適用)と、BP1より前のOMSプラグイン・バージョンを使用している場合
は、次の警告が表示されます:
Incompatible Plug-in Versions Deployed on the OMS:
Error:
Unable to proceed with the upgrade.The following unsupported plug-ins were found on your OMS.
<plugin name> :<version>
<plugin name> :<version>
Recommendation:
First, patch your OMS with Bundle Patch 1, and upgrade your OMS plug-ins and Management Agent plug-ins to the
versions available on Bundle Patch 1.Then, retry upgrading the patched OMS to 12.1.0.3.
For instructions to upgrade to Bundle Patch 1, see Oracle Enterprise Manager Bundle Patch 1 Application Guide. For
instructions to upgrade to 12.1.0.3, see Oracle Enterprise Manager Cloud Control Upgrade Guide.
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EMのアップグレード 新機能
– BP1のプラグイン・バージョンを適用したエージェント12.1.0.1(BP1未適用)を使用している場
合は、次の警告が表示されます:
Incompatible Plug-in Versions Deployed on Some of the Agents:
Error:
Unable to proceed with the upgrade.The following unsupported plug-ins were found on some of your Management Agents:
<plugin name> :<version>
<plugin name> :<version>
Recommendation:
First, upgrade these Management Agent plug-ins to the following minimum versions.Then, retry upgrading the OMS to 12.1.0.3.
<plugin name> :<version>
<plugin name> :<version>
To view the complete list of Management Agents that have these unsupported plug-in versions, access the file <file_path>.To
view the supported plug-in versions, see the certification matrix on My Oracle Support.For instructions to upgrade the
Management Agent plug-ins, see Oracle Enterprise Manager Bundle Patch 1 Application Guide.
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EMのアップグレード 新機能
12.1.0.1(BP1パッチ適用済)、12.1.0.212.1.0.3
 バンドル・パッチ1未適用の12c Release 1(12.1.0.1)から12c Release 3(12.1.0.3)
へ、直接アップグレードすることはできません。この状態のリリースをアップ
グレードするには、次の手順を実行します:
1.
OMSにバンドル・パッチ1を適用する。
2.
OMSプラグインをバンドル・パッチ1のプラグイン・バージョンにアップグレードする。
3.
管理エージェント・プラグインをバンドル・パッチ1のプラグイン・バージョンにアップ
グレードする。
4.
バンドル・パッチ1を適用済のOMSから12c Release 3(12.1.0.3)へアップグレードする。
 手順(1)から手順(4)については、『Oracle Enterprise Managerバンドル・パッチ
1アプリケーション・ガイド』
(http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e35229/toc.htm)に記載されている
指示に従います
 手順(4)-については、12.1.0.3のアップグレード・ガイドの指示に従います
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EMのアップグレード 新機能
 EM 12.1.0.3のgc_instディレクトリは、ミドルウェア・ホームの外にあります。そのため、EMを
12.1.0.1(BP1適用済)/12.1.0.2から12.1.0.3へアップグレードしている間、新しいミドルウェア・
ホームの下にはgc_instがありません
アップグレード
EM 12.1.0.3
EM 12.1.0.2
<EM 12.1.0.2 middleware_home>
|_____wlserver_10.3
|_____jdk16
|_____oms
|_____plugins
|_____gc_inst
|_____Oracle_WT
|_____oracle_common
|_____utils
|_____logs
|_____modules
|_____user_projects
|_____ocm.rsp
|_____registry.dat
|_____domain-registry.xml
|_____registry.xml
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|_____gc_inst
<EM 12.1.0.3 middleware_home>
|_____wlserver_10.3
|_____jdk16
|_____oms
|_____plugins
|_____Oracle_WT
|_____oracle_common
|_____utils
|_____logs
|_____modules
|_____user_projects
|_____ocm.rsp
|_____registry.dat
|_____domain-registry.xml
|_____patch_wls1036
|_____registry.xml
EMのアップグレード 新機能
EM 12.1.0.3の新しいプラグインの一覧
 12.1.0.1(BP1)/12.1.0.2のEMにイン
プラグインID
プラグイン
バージョン
 アップグレード対象のプラグインに
oracle.sysman.ssa
oracle.sysman.smf
oracle.sysman.mos
oracle.sysman.empa
oracle.sysman.emfa
oracle.sysman.emas
oracle.sysman.xa
oracle.sysman.vt
oracle.sysman.bda
12.1.0.6.0
12.1.0.2.0
12.1.0.5.0
12.1.0.3.0
12.1.0.4.0
12.1.0.4.0
12.1.0.4.0
12.1.0.5.0
12.1.0.2.0
 OMSのアップグレード中にデプロイ
oracle.sysman.emct
oracle.sysman.db
oracle.em.sovn
oracle.em.soee
oracle.em.soav
oracle.em.smss
oracle.em.smis
Oracle Cloud Application
ストレージ管理フレームワーク
Oracle MOS(My Oracle Support)
Oracle Siebel
Oracle Fusion Applications
Oracle Fusion Middleware
Oracle Exadata
Oracle Virtualization
Oracle Big Data Appliance
Oracle Consolidation Planning and
Chargeback
Oracle Database
Oracle Virtual Networking
Exalogic Elastic Cloud Infrastructure
Oracle Audit Vault
Microsoft SQL Server Plug-in
Microsoft IIS
oracle.em.smdn
Microsoft .NET Framework Plug-in
12.1.0.2.0
oracle.em.satc
Apache Tomcat Plug-in
12.1.0.2.0
ストールされているプラグインは、
アップグレード中、新しいバージョ
ンのプラグインが存在すればアップ
グレードされます。
依存性がある場合は、新しいプラグ
インがデフォルトでインストールさ
れます。
する新しいプラグインは、ユーザー
が選択できます。
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12.1.0.4.0
12.1.0.4.0
12.1.0.1.0
12.1.0.2.0
12.1.0.4.0
12.1.0.3.0
12.1.0.2.0
アップグレード・パス:注意事項
12.1.0.1(BP1パッチ適用済)、12.1.0.212.1.0.3
 (重要な必須手順)管理リポジトリをOracle Database 11g Release 1(11.1.0.7)または11g
Release 2(11.2.0.1)で構成している場合は、次のパッチがデータベースに適用済である
ことを確認してください。これらのパッチを適用しなかった場合はアップグレードが
失敗します。
Oracle Database 11g Release 1(11.1.0.7)の場合
–
Unixプラットフォームでは、パッチ8405205を適用
–
Microsoft Windows(32ビット)プラットフォームでは、パッチ9082702を適用
–
Microsoft Windows(64ビット)プラットフォームでは、パッチ9082709を適用
Oracle Database 11g Release 2(11.2.0.1)の場合
19
–
Unixプラットフォームでは、PSU 9352237(11.2.0.1.1 Patch Set Update for Oracle Database)を適用します。
Linuxプラットフォームの場合は、PSU 9352237の代わりにパッチ8405205を適用することもできます。Linuxプラットフォームにすでに
パッチ8405205を適用してある場合、PSU 9352237の適用は不要です。このPSUにはパッチ8405205が含まれています。パッチ8405205
は、スタンドアロン・パッチとしてはLinuxプラットフォーム向けのみで、他のUnixプラットフォーム向けはありません。
–
Microsoft Windows(32ビット)プラットフォームでは、パッチ9595784と9352237を適用します。
–
Microsoft Windows(64ビット)プラットフォームでは、パッチ9595786と9352237を適用します。
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アップグレード・パス:注意事項
12.1.0.1(BP1パッチ適用済)、12.1.0.212.1.0.3
 セントラル・エージェントをアップグレードした後に、アップグレードしたセントラル・エージェントのエージ
ェント・ベース・ディレクトリが旧Oracle Middlewareホームにあることがわかり、このディレクトリを旧Oracle
Middlewareホームの外に移動する必要がある場合は、My Oracle Supportノート1520010.1の手順に従って操作し
ます
a) EM 12.1.0.1から12.1.0.3へアップグレードし、セントラル・エージェントのホームを旧OMS 12.1.0.1ホームの外に移動しなかった
場合、12.1.0.3のセントラル・エージェントのホームは、旧OMSホーム12.1.0.1の下に配置されます。
b) 12.1.0.2を新規にインストールしてから12.1.0.3へアップグレードした場合は、セントラル・エージェント12.1.0.3を手動で旧OMS
12.1.0.2ホームの外に移動する必要はありません(この問題は12.1.0.2では修正済です)。
EM 12.1.0.1(アップグレード前)
<EM
12.1.0.1 middleware_home>
|_____agent_base_directory>
EM 12.1.0.3へアップグレード
|_____sbin
|_____core
|_____12.1.0.1.0
|_____plugins
|_____agent_inst
|_____agentimage.properties
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EM 12.1.0.3(アップグレード後)
|_____gc_inst of EM 12.1.0.3
<EM 12.1.0.3 middleware_home>
<EM 12.1.0.1 middleware_home>
|_____gc_inst of EM 12.1.0.1
|_____<agent_base_directory>
|_____sbin
|_____backup_<TIMESTAMP>
|_____core
|_____12.1.0.1.0
|_____12.1.0.3.0
|_____plugins
|_____agent_inst
|_____agentimage.properties
追加OMSのアップグレード
12.1.0.1(BP1パッチ適用済)、12.1.0.212.1.0.3
大まかな手順:
 最初のOMS(管理サーバーが稼働している)をアップグレードし、
$<OMS_HOME>/bin/emctl status oms –detailsを実行して管理サーバーの詳細を確認する
 $<OMS_HOME>/bin/emctl stop oms –allを実行し、関連するすべてのOMSインスタンスを
停止する(管理サーバーが停止していても、EM 12.1.0.3はWLSの資格証明を検証します)
 システム内の最初のOMSをアップグレードした後、他のOMSが実行されているすべての
ホストでEM Installation Wizardを起動し、Installation Types画面「Upgrade an Existing
Enterprise Manager System」「One System Upgrade」の順に選択アップグレード
する他のOMSホームを選択する
 注:最初のOMSをアップグレードした後に(エージェント・アップグレード・コンソールを
使用して)セントラル・エージェントをアップグレードするか、他のすべてのOMSをアップ
グレードした後にすべてのOMSのセントラル・エージェントをまとめてアップグレードする
かを選択できます。
21
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スタンバイOMSのアップグレード
12.1.0.1(BP1パッチ適用済)、12.1.0.212.1.0.3
大まかな手順:
 他のすべてのスタンバイOMSのインスタンスを1つずつ削除する:
$<OMS_HOME>/bin/omsca delete -OMSNAME <oms_name>
 各OMSに関連付けられているOMSターゲットをEMコンソールから削除する
 プライマリOMS、OMSエージェント、管理エージェントをアップグレードする
 2つの方法のいずれかを使用して、スタンバイOMSを再作成する
a)
Add OMS DPを使用する:必ず、プライマリ・サイトおよび旧スタンバイ・サイトで使用して
いたものとは異なるドメイン名を使用して、再作成すること
b)
スタンバイWebLogicドメインまたはストレージ・レプリケーションのいずれかを使用する。
重要:スタンバイWebLogicドメインを使用する場合は必ず、プライマリ・サイトおよび
旧スタンバイ・サイトで使用していたものとは異なるドメイン名を使用して、再作成すること。
 詳しい手順はアップグレード・ガイドを参照
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エージェント・アップグレード・コンソール(AUC)
AUCとは
 プラットフォーム上の既存のエージェントをまとめてアップグレードできる、
単一ウィンドウ・ソリューションです
 自己更新を使用して、エージェント・ソフトウェアがダウンロードされている
ことを確認します
 エージェントを12.1.0.1から12.1.0.xへアップグレードします
 12.1.0.xのエージェントにデプロイされているすべてのプラグインがアップ
グレードされます
 セントラル・エージェント(OMSのデフォルト・エージェント)も、AUCを使用
してアップグレードされます
 次のシナリオに該当する場合、管理エージェントはアップグレードされません:
23
–
管理エージェントが実行されていない
–
管理エージェントがセキュアでない
–
管理エージェントにアクセスできない
–
新しい管理エージェント・ソフトウェア(OMSのバージョンと同じバージョン)がOracle
ソフトウェア・ライブラリに存在しない
–
管理エージェントのOracleホーム・プロパティが欠落している
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エージェント・アップグレード・コンソール(AUC)
エージェントのアップグレード中に実行される内容
ユーザーの大まかな手順:
1.
旧エージェントを停止する(ターゲットではない)
2.
12.1.0.3のエージェントとプラグインのバイナリを/stageディレクトリの下にあるターゲット・
ボックスにコピーする
3.
エージェントとプラグインのソフトウェアを抽出する
4.
前提条件を実行する
5.
旧エージェントのホームとそれに依存するホーム(plug-in、sbinホームなど)をデタッチする
6.
新しい12.1.0.3エージェント・ホームを作成する
7.
plug-in、sbinホームなどの依存するホームをアタッチする
8.
インベントリ内のエージェント・ホームの依存性を更新する
続く …
24
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エージェント・アップグレード・コンソール(AUC)
エージェントのアップグレード中に実行される内容
9.
エージェント・アップグレード構成を実行する:
何らかの理由でエージェントのアップ
グレードが失敗した場合、旧エージェントが
自動的に起動するため、監視が中断する
ことはなく、停止時間は最小限に抑えられる
ため、問題のデバッグを並行して実行できま
す。問題を解決したら、エージェントのアッ
プグレードを再試行します。AUCから新しい
セッションを実行するだけでアップグレード
が再開されます。
a)
旧エージェントを停止する
b)
エージェント・アップグレード・ユーティリティを実行する
c)
エージェント・アップグレード・コレクションを実行する
d)
プラグイン・アップグレード・ユーティリティを実行する
e)
リポジトリ内のプラグイン・ライフ・サイクル・アプリケーション・インベントリの詳細を更新する
f)
sbinのアップグレードを実行する
g)
新しいエージェントを起動する
10.
必要に応じて、エージェント・パッチとプラグイン・パッチを適用する
11.
/etc/oragchomelistファイルを新しいホームで更新する
12.
旧エージェントを再開する
25
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エージェント・アップグレード・コンソール(AUC) - 新機能
 EM CLIを使用して、複数のエージェントを
アップグレードできます
 エージェントをグループに追加
できます
 旧エージェントのoracleホームとターゲット
をAUCからサインオフ/クリーンアップで
きます
o SSHは使用しません
o ジョブ・システムを介したOMS - エージェン
ト通信を使用します
26
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エージェント・アップグレード・コンソール(AUC) - 新機能
 エージェント・アップグレードには耐障害性があり、旧oracleホームがインベントリに存在
しない場合でも、自動的に旧ホームがインベントリに追加され、アップグレードが続行され
ます
 ホーム・パスに../を持つプラグイン・ホームが、エージェント・アップグレードによって
インベントリとregistry.xmlから検出され、自動修正されます
 エージェント・ベース・ディレクトリとエージェント・インスタンス・ホームが同じ環境で
のエージェント・アップグレードが、サポートされています
 EM 12.1.0.3から、インベントリ、sbinまたはエージェント・インスタンスのホームのバック
アップが失敗した場合は、エージェント・アップグレードが失敗するようになりました。
バックアップなしではエージェント・リストアで問題が発生しかねないためです。この
バックアップはエージェント・アップグレード・プロセスによって
Agent_Base_dir/backup_<timestamp>の下に作成されます
ログに記録されるエラーの内容:SEVERE: backup exception message:Directory copied from C:¥Program
Files¥Oracle¥Inventory¥backup to C:¥agent1bp1¥backup_2013-05-22_06-06-18-AM¥Inventory¥backup failed
(Permission Denied)
27
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エージェント・アップグレード・コンソール(AUC)
さまざまなユースケース
 既存のエージェント12.1.0.1(BP1適用済)または12.1.0.2のプラグインが12.1.0.3エージェント
でサポートされていない場合は、アンデプロイします。(または)サポート対象のバージョ
ンのプラグインが12.1.0.3で認定され、自己更新で使用できる場合のみアップグレードする必
要があります。次の警告が表示されます:
"No certified version of the plugin Microsoft SQLServer Database is available for Enterprise Management Agent 12.1.0.3.0
.Plugin Microsoft SQLServer Database of version 12.1.0.3.0 or higher, which is certified on Oracle Solaris on x86-64 (64-bit), is
required for upgrading this agent“
その後、
1. 管理者ガイドのプラグイン・マネージャに関する章の手順に従って、プラグイン・
マネージャを使用して、プラグインをアンデプロイします
2. プラグインが12.1.0.3で認定され、自己更新で使用できるようになるまで待機します
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エージェント・アップグレード・コンソール(AUC)
さまざまなユースケース
 NFSエージェント(共有)およびクラスタ・エージェントをアップグレード対象に選択すると、NFS
マスター・エージェントまたはクラスタ・エージェントの一部である残りのエージェントは、自動
的にアップグレード対象に選択されます。NFSエージェント(共有)およびクラスタ・エージェン
トのうち1つのみを最新バージョンにアップグレードし、それ以外を旧バージョンのままにすること
はできなくなりました
エージェント・アップグレードはパスワード不要
 エージェントをインストールするユーザーの資格証明がわからない場合や優先接続情報が設定されていない場合で
も、エージェント・アップグレードを実行できます。AUCに警告が表示されますが、無視して続行できます。
アップグレードは、既存のOMS-エージェント通信を使用して実行されます
 その後、管理エージェント・ホストにrootユーザーとしてログインし、次のスクリプトを実行できます
$<AGENT_BASE_DIR>/core/12.1.0.3.0/root.sh
このスクリプトを実行した後は、$<AGENT_BASE_DIR>/core/12.1.0.3.0/replacebins.shも必ず実行すること
 エージェントのサインオフ/クリーンアップも資格証明なしで実行されます
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エージェントの新規デプロイメントまたはアップグレード時に
エージェント/プラグイン・パッチをプッシュする方法
エージェント・コア・パッチ
 エージェント・コア・パッチは、エージェント・アップグレードの一環として適用できます
 複数OMS環境の場合は、すべてのOMSに対して同じ手順を繰り返す必要があります
 実行手順:
1. MOSからエージェント・ワンオフ・パッチをダウンロードしたら、
OMSホームの下のディレクトリに配置します
2. プラットフォーム固有のパッチは、次のディレクトリの下に配置
します:
$OMS_HOME/install/oneoffs/<agent version>/<platform>
プレースホルダの意味:
<agent version> - パッチを適用できるエージェントのバージョンを指します。
<platform> - パッチが互換性を持つプラットフォームを指します。
プラットフォームの値には、表に示されている値を使用してください
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プラットフォームOS
Linux x86
Linux x86-64
Oracle Solaris on SPARC(64
ビット)
HP-UX PA-RISC(64ビット)
HP-UX Itanium
IBM S/390ベースのLinux
(31ビット)
POWER Systems上のIBM AIX
(64ビット)
IBM:POWER Systems上の
Linux
Microsoft Windows x64
(64ビット)
Oracle Solaris on x86-64
(64ビット)
Microsoft Windows
(32ビット)
プラットフォーム・
ディレクトリ名
linux
linux_x64
solaris
hpunix
hpi
linux_zseries64
aix
linux_ppc64
windows_x64
solaris_x64
win32
エージェントの新規デプロイメントまたはアップグレード時に
エージェント/プラグイン・パッチをプッシュする方法
エージェント・コア・パッチ
3.
汎用パッチは次のディレクトリの下に配置します:
$OMS_HOME/install/oneoffs/<agent version>/Generic

たとえば、12.1.0.3エージェント・バージョンに適用できる次の3つのパッチをダウンロードしたと
します。
11180406 - Generic patch
11878907 - Linux-x64 patch
11993573 - Linux-x64 patch
その場合は、これらのパッチを次の場所に配置します:
$OMS_HOME/install/oneoffs/12.1.0.3.0/Generic/11180406
$OMS_HOME/install/oneoffs/12.1.0.3.0/linux_x64/11878907
$OMS_HOME/install/oneoffs/12.1.0.3.0/linux_x64/11993573
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エージェントの新規デプロイメントまたはアップグレード時に
エージェント/プラグイン・パッチをプッシュする方法
プラグイン・パッチ
 優先プラグインがすでにデプロイされているテスト用の管理エージェントを選択し、
必須パッチを適用します
 次のコマンドを使用して、カスタム・プラグイン更新を作成します:
emcli create_custom_plugin_update
-agent_name="agent_name"
-plugin_id="plugin_id"
[-overwrite]
 カスタム・プラグイン更新は、プラグインのタイプ別に用意します。プラグイン・ホーム
がこれによってターゲット・エージェント上に作成されます
 作成済のすべてのカスタム・プラグイン更新のリストは、次のコマンドで確認できます:
emcli list_custom_plugin_updates
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エージェントの新規デプロイメントまたはアップグレード時に
エージェント/プラグイン・パッチをプッシュする方法
プラグイン・パッチ
 カスタム・プラグイン更新は、プラグイン・マネージャのホーム・ページに表示
されます
 OMSのカスタム・プラグイン更新は常に最新の
状態にしておくため、–overwriteを使用して
置き換えます。
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EM CLIを使用したエージェント・アップグレード・
コンソール(AUC)
 emcliを使用して、複数のエージェント(異なるプラットフォーム)を
アップグレードできます
 エージェント・アップグレードのコマンド
–
emcli get_upgradable_agents
–
emcli upgrade_agents
–
emcli get_agent_upgrade_status
 サインオフ・コマンド(旧エージェントのクリーンアップ)
–
emcli get_signoff_agents
–
emcli signoff_agents
–
emcli get_signoff_status
 任意の動詞の構文と例を表示するには、emcli help < verb>を使用します
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エージェントのアップグレード・コンソール – ログの場所
 エージェント・アップグレードのステータス・ページ/結果ページで機能しないリンク:
$<OMS_Instance_home>/user_projects//user_projects/domains/EMGC_DOMAIN/servers/EMGC_OMS1/logs/*.out
$<OMS_Instance_home>/user_projects//user_projects/domains/EMGC_DOMAIN/servers/EMGC_OMS1/logs/*.log
 ジョブ・ステップのハング、何度も実行されるなど
$<OMS_Instance_home>/em/EMGC_OMS1/sysman/log/*.trc
 エージェント上で実行されたステップが失敗した理由が記録されるエージェント側ログ
$<AgentBaseDir>/backup_<timestamp>/newAgt/install/logs
$<AgentBaseDir>/backup_<timestamp>/newAgt/sysman/log
$<New_Agent_oracle_home>/cfgtoollogs/agentDeploy/*.log
 EMCLIのログ
$<New_Agent_oracle_home>/EMGC_OMS1/sysman/emcli/setup/.emcli
 アップグレード・ガイドにすべてのログの説明があります。
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ドキュメント
 アップグレード・ガイドは、信頼できる唯一の情報源です
 常にアップグレード・ガイドを参照してください
 インストール・ガイドの入手先:
http://www.oracle.com/technetwork/jp/indexes/documentation/index.html#em
 インストールおよびアップグレードの捕捉資料があるOTNページ
http://www.oracle.com/technetwork/oem/install-upgrade-496677.html
 EM CLIを使用したエージェント・アップグレードのビデオ:
http://www.oracle.com/technetwork/oem/install-upgrade-496677.html
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