2014 AUTO BACS SUPER GT Round1 「OKAYAMA GT300km RACE」

2014 AUTO BACS SUPER GT Round1
「OKAYAMA GT300km RACE」
【予選】2014 年 4 月 5 日(土) 入場者:9,000 人
天候:曇り
【決勝】2013 年 4 月 6 日(日) 入場者:18,000 人 天候:曇り/雨/晴れ
新コンビとニューマシンで挑んだ開幕戦。
トラブルを抱え、苦戦を強いられるが、
見事に完走を果たし、沢山のデータを蓄積した。
SUPER GTRound1 が岡山県の岡山国際サーキットで幕をあげた。今年から GT500 クラスは DTM の車両規
定を採用したことにより、すべてのマシンが新車になり 20 年を超える Super GT に新たな歴史が刻ま
れる幕開けとなった。
今季参戦を果たした LEXUS TEAM WedsSport BANDOH は、エースドライバーにミスターGT こと脇阪寿
一選手、セカンドドライバーに 2007 年にセリカで当チームより参戦していた関口雄飛選手を迎え、
新たなコンビで今シーズンを戦うこととなった。
開幕戦はレースウイークを通して荒れた空模様となり、それに合わせたようにレース展開も予想がで
きない空模様のよな展開となった。LEXUS TEAM WedsSport BANDOH は、予選では、不運にもトラブル
に見舞われ、13 位にポジションを置き、決勝では凍えるような寒さの中スタートを切り、途中で氷雨
になったりと荒れたレースとなるが、11 位で完走を果たした。
■予選 4 月 5 日(土)【ノックダウン予選 13 位/1‘20.945】
□公式予選 天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1 開始時 10℃/24℃
春の訪れをまったく感じることのできないくらい寒さのなか迎えた予選日。前日の天気予報では雨や雪の予
報も出ており、凍えるような寒さのなか、まずは早朝のフリー走行からスケジュールは始まった。そこで 19 号
車 WedsSport ADVAN RC F は、原因不明のトラブルに見舞われてしまい、思うようにセットアップもタイムも
出せないまま歯がゆい時間が流れ、原因が解決しないままフリー走行は終わり、15 番手という苦汁をなめる
結果となってしまう。しかし、マシンそのもののバランスは
いいよ。とのコメントも出ており、明るい兆しも見えてはい
る も の の 、 予 選 に 備 え 、 ピ ッ ト ク ル ー は 19 号 車
WedsSport ADVAN RC F のメンテナンスに力を入れた。
そしてお昼のピットウオークを挟んで 14 時より 300 クラス
の Q1 から始まり、その 15 分後に 500 クラスの予選が始
まった。予報に反して、天候が回復し日.ざしが差し込む
中、14 時 15 分から始まったが、全車が顔を揃えたのはその 4 分後。19 号車 WedsSport ADVAN RC F の予
選アタッカーは関口選手だ。関口選手はライバルと足並みをそろえてコースイン。依然、トラブルをかかえた
ままのアタックとなるが、果敢にアタックを開始し、1 ラップごとにタイムを刻む関口選手。その走りをモニター
で見守る脇阪選手。そして、予選時間残り 2 分を切ったところで、1‘20.945 とタイムを刻み暫定 9 番手にポジ
ションを置くが、終了間際に惜しくも 13 位へポジションダウン。Q2 進出のボーダーラインまで 0.4 秒というわず
かな差で悔しい結果となってしまい、決勝では追い上げを期待する 13 番グリッドに着くこととなった。
Q2 の結果、トップは同じ LEXUS 勢の 6 号車 ENEOS SUSTINA RC F、2 位 12 号車カルソニック IMPUL GT-R、3
位 46 号車 S Road MOLA GT-R という結果に。
■決勝 4 月 6 日(日)【11 位】
□天候:曇り/雨/晴れ | コース:ドライ/ウェット/ドライ | 気温/路面温度 開始:9 度/20 度>途中:10 度/15 度
昨日に引き継続き、雪予報が出ている岡山国際サーキット。今日は全国的に荒れ模様の天候が予想されて
おり、波乱のレースが予想される始まりとなった。早朝には太陽が顔を出しているものの、フリー走行が行わ
れる直前には大粒のアラレがふり出し、すぐに止んだもののタイヤ選択が難しいセッションとなる。ウェットコ
ンディションの中、インターミディエイトを装着し、関口選手から走り出し、6 ラップ目にはピットシュミレーション
を兼て、ミスターGT 脇阪選手にバトンタッチし、最後のセットアップに力を注いだ。コンディションがドライでは
なかった為、チームの当初考えてたランプランより大幅な予定変更を行い走行した。
合同テストに参加出来なかった 19 号車は他のチームよりデータが少ない状況の中、トラブルが克服できてる
か?確認しながらの走行となった。二人のドライバーは多くの周回を重ねる事が出来ないまま、決勝に望む
事となった。
そして、14 時、定刻通り決勝の幕が上がった。今年よりスタートはウォームアップラップ、そしてフォーメション
ラップそしてスタートと手順の変更があったスタートだったが 300 クラスの隊列がそろわないことから、1 ラップ
フォーメーションラップが追加され、3 ラップ目にスタートを切った。路面温度が低いせいか、オープニングラッ
プのリボルバーコーナーで 36 号車と 23 号車が接触。これをかわし 13 番グリッドからスタートした 19 号車
WedsSport ADVAN RC F を操る関口選手は、ポジションを 2 つ上げ、11 位へ。その後、順調にレースを展開
するが、17 ラップを数えるころには雨が降り出した。この雨はほどなくして止んだが、一時ピットに緊張が走る。
路面の色が段々と変わる中、様子を見ながらレースを展開。そして関口選手は 20 ラップ目には 24 号車をか
わし 10 位へポジションをアップ。そして、この雨で番狂わせをくった 46 号車が大きくポジションを落としたこと
から 19 号車 WedsSport ADVAN RC F は 22 ラップ目に 9 位へ労せずしてポジションをアップ。そして、35 ラッ
プ目には前を行く 8 号車と 1 号車が接触し、1 号車がポジションを大きく落としてしまう。これをかわしてまたも
や 19 号車 WedsSport ADVAN RC F は 8 位へ。そして、ライバル
が 35 ラップ目を超えたころからピットインし始め、43 ラップ目に 19
号車 WedsSport ADVAN RC F もピットイン。関口選手から脇阪選
手にバトンが渡された。19 号車 WedsSport ADVAN RC F はこの
時点で 10 位にポジションを構え、レースを展開。脇阪選手は後半
の荒れた路面にも関わらず、安定したレースを展開し、80 ラップ
目に、11 位で 19 号車 WedsSport ADVAN RC F をゴールラインへと導いた。
開幕戦を制したのは、37 号車 KeePer TOM’S RC F。2 位 6 号車 ENEOS SUSTINA RC F。3 位 12 号車カルソ
ニック IMPUL GT-R という結果に。
LEXUS TEAM WedsSport BANDOH は、このレースではトラブルを抱え、悔しい思いもしたが、その中でも完走
を果たし大きなデータを蓄積した。脇阪選手と関口選手という新たな風を取り入れたことで、今後のレースに
期待できる 1 戦となった。
■脇坂寿一選手 コメント
色々な事があり厳しいレースとなりましたが、トラブルなく完走できた事は今後につながると思います。
ポイント獲得には至りませんでしたが、限られた時間の中、テストに間に合うのか、レースできるクルマに仕上
るのか、という状況でしたので、無事開幕戦に出場できたことをチーム監督・スタッフ・関係各位に感謝してい
ます。関口選手とのコンビも問題なく、これからのシーズンが楽しみです。次戦富士はレクサスのホームコー
スでもあるので、良い結果を期待していてください。
■関口雄飛選手 コメント
予選はトラブルで 100%力を出し切れず残念でしたが、その中でも決勝に向けて期待できる成果はありました。
決勝では、途中で雨が降ったり難しい展開になりましたが、完走することが優先でしたので、クラッシュするこ
となく走れて、よかったですが、次はもっと高いレベルでパフォーマンスを発揮したいです。脇阪選手とのコン
ビは年齢差はありますが、レーシングドライバーとして対等に話をしてもらえるので、とてもやりやすいです。
■坂東正敬監督 コメント
正直、ここまで来るのには凄く大変でした。GT500 でレースがしたい。レクサスでレースがしたい。
勝てるチームにしたい。本当に僕のわがままを聞いてくださったトヨタ自動車様並びにトヨタテクノクラフト様に
は本当に感謝しております。この感謝を結果で恩返し出来たらと思ってレースに望みました。ここまで来るの
にメカニック達にも凄く頑張ってもらい、スポンサー様に応援してもらい本当に感謝しております。
今回感じた事はやはり脇阪選手加入によっての注目度!僕は脇阪選手の加入によって人気ナンバー1 チー
ムを目指したいと思っております。関口選手は本当に久しぶりに仕事をしたのですが彼の成長に本当にびっく
りしましたし、レース中の無線のやり取りでも的確なコメントを残してくれてチームの大きな戦力になった事は
間違いありません。そこに脇阪選手の経験とマシン作りをプラスすれば僕の夢に本当に近くなる気がします。
正直、今回は事前テストに行けなかった為、タイヤの選択は僕とエンジニアで決めさせてもらいました。
その段階でこんなに路面温度が下がると全く予想してなかったので僕の選択ミスでもあります。ドライバーの
二人には今回は沢山乗ってもらおうと事前に決めてましたが、土曜日はトラブルを抱えた状況でのフリーと
予選になってしまいました。トラブルを見つけるまでに時間がかかってしまい、ドライバーに沢山乗ってもらう
事ができませんでした。ここにも大きな敗因があります。その状況下の中でまずは関口選手の予選。タイム
はトップと 1 秒ありましたが、もともとトラブルで 1 秒くらいだと思っていたので彼のパフォーマンスには驚きま
した。マシンが良ければスポンサー様、ファンの皆様にも良いシーンが見せれたと思います。そして脇阪選
手はチームに色々なアドバイスをくれます。タイヤも他メーカーを長年履いていましたので僕らのチーム、そ
してタイヤ開発には大きなパワーを注いでくれました。事前テストで走っていれば・・・とタラレバを言いたくな
ってしまいます。今回はちょうど半分くらいでドライバー交代を考えていたのですが途中、雨が降ってきて、タ
イヤのグリップが復活するかもしれないという読みで 43 周目でドライバー交代をしました。これももっと 30 周く
らいで脇阪選手に交代してハード目なタイヤを装着していれば。と反省点が残ります。今回は完走のみとい
うフィードバックしかありませんがチームは強くなっています。次の富士にはスポンサー様・ファンの皆様に満
足いくレースをお届けできるようマシンを完璧にし、ドライバーとミーティングを沢山して富士に望みたいと思
っております。今回は沢山の方々の応援により支えられました。今後とも応援宜しくお願いします。