国際バカロレア日本アドバイザリー委員会 報告書 参考資料集

国際バカロレア日本アドバイザリー委員会 報告書
参考資料集
1
IB の学習者像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2
国際バカロレア(DP)のカリキュラム・・・・・・・・・・・・・・・・2
3
国際バカロレアの認定校・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
4
国際バカロレア関連資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
・国際バカロレアの概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
・ディプロマ・プログラム(DP)のカリキュラム・評価方法等・・・・・・8
・海外の大学入学者選抜における国際バカロレアの活用状況・・・・・・13
・国際バカロレアの推進に関する主な提言等・・・・・・・・・・・・・21
・国際バカロレア関連リンク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
5
IB 認定校の教員等に関する要件について・・・・・・・・・・・・・25
6
国際バカロレア試験のサンプル・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
・「歴史」:上級レベル(HL)/標準レベル(SL)共通・・・・・・・・・・33
・「数学」:上級レベル(HL)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42
7
国際バカロレアを活用した大学入試(例)・・・・・・・・・・・・・65
8
国際バカロレア導入に関する教育委員会の主な検討状況・・・・・・・70
- 71 -
IBの学習
者
像
IBの学習者像
すべてのIBプログラムは、国際的な視野をもつ人間の育成を目指しています。人類に共通する人間らしさと
地球を共に守る責任を認識し、より良い、より平和な世界の構築に貢献する人間を育成します。
IBの学習者として、私たちは次の目標に向かって努力します。
探究する人
私たちは、好奇心を育み、探究し研究するスキルを身につけま
す。ひとりで学んだり、他の人々と共に学んだりします。熱意
をもって学び、学ぶ喜びを生涯を通じてもち続けます。
知識のある人
私たちは、概念的な理解を深めて活用し、幅広い知識を探究し
ます。地域社会やグローバル社会の重要な課題や考えに取り組
みます。
考える人
私たちは、複雑な問題を分析し、責任ある行動をとるために、
批判的かつ創造的に考えるスキルを活用します。率先して理性
的で倫理的な判断を下します。
コミュニケーションができる人
私たちは、複数の言語やさまざまな方法を用いて、自信をもっ
て創造的に自分自身を表現します。他の人々や他の集団のもの
の見方に注意深く耳を傾け、効果的に協力し合います。
信念をもつ人
私たちは、誠実かつ正直に、公正な考えと強い正義感をもって
行動します。そして、あらゆる人々がもつ尊厳と権利を尊重し
て行動します。私たちは、自分自身の行動とそれに伴う結果に
責任をもちます。
心を開く人
私たちは、自己の文化と個人的な経験の真価を正しく受け止め
ると同時に、他の人々の価値観や伝統の真価もまた正しく受け
止めます。多様な視点を求め、価値を見いだし、その経験を糧
に成長しようと努めます。
思いやりのある人
私たちは、思いやりと共感、そして尊重の精神を示します。人
の役に立ち、他の人々の生活や私たちを取り巻く世界を良くす
るために行動します。
挑戦する人
私たちは、不確実な事態に対し、熟慮と決断力をもって向き合
います。ひとりで、または協力して新しい考えや方法を探究し
ます。挑戦と変化に機知に富んだ方法で快活に取り組みます。
バランスのとれた人
私たちは、自分自身や他の人々の幸福にとって、私たちの生を
構成する知性、身体、心のバランスをとることが大切だと理解
しています。また、私たちが他の人々や、私たちが住むこの世
界と相互に依存していることを認識しています。
振り返りができる人
私たちは、世界について、そして自分の考えや経験について、
深く考察します。自分自身の学びと成長を促すため、自分の長
所と短所を理解するよう努めます。
この「IBの学習者像」は、IBワールドスクール(IB認定校)が価値を置く人間性を 10 の人物像として表して
います。こうした人物像は、個人や集団が地域社会や国、そしてグローバルなコミュニティーの責任ある一員と
なることに資すると私たちは信じています。
-1-
3
国際バカロレア(DP)のカリキュラム
1.計6科目を2年間で履修。グループ1~6の中から各1科目を選択(ただし、グループ6は、グループ1~5の科目をもって
代えることも可能)。
グループ名
科目例
言語A:文学、言語A:言語と文学、文学と演劇
1言語と文学(母国語)
言語B、初級語学
2言語習得(外国語)
3個人と社会
ビジネス、経済 、地理、歴史 、情報テクノロジーとグローバル社会、哲学、心理学等
4実験科学
生物 、化学 、デザインテクノロジー、物理、環境システム
5数学とコンピューター科学
数学スタディーズ、数学SL、数学HL、コンピューター科学
6芸術
音楽、美術、ダンス、フィルム、演劇
2.選択した6科目のうち、3~4科目を上級レベル(HL:各240時間)、2~3科目を標準レベル(SL:各150時間)として履修。
3.さらに、以下の3要件を満たす必要。
①Extended Essay (課題論文)・・・学習している科目に関連した研究課題を設定して自ら調査・研究を行い、論文としま
とめる(日本語を選択した場合は8,000字)。
②Theory of Knowledge(知識の理論)・・・学際的な観点から個々の学問分野の知識体系を吟味 し、理性的な考え方と
客観的精神を養う。さらに、言語・文化・伝統の多様性を認識し、国際理解を深めて偏見等を正し、論理的思考力を育
成する(最低100時間)。
③Creativity/Action/Service(CAS:創造性・活動・奉仕) ・・・教室外の広い社会で経験を積み、様々な人と共同作業
することにより、協調性、思いやり、実践の大切さを学ぶ(最低150時間)。
4.国際バカロレア資格(IBディプロマ)の取得には、上記課程を全て修了し、最終試験を経て、45点満点中24点以上を取
得する必要。配点は、6科目で各7点(計42点)、3要件で計3点。
-2-
※ 授業及び試験は、原則として英語、フランス語、スペイン語で実施。
は、日本語DPの実施対象科目。
国際バカロレアの認定校
(平成26年4月1日現在)
(1)
世界における国際バカロレア認定校数
147か国
うち
PYP実施校
MYP実施校
DP実施校
3,724校
(27校)
1,134校
1,066校
2,482校
(16校)
(7校)
(19校)
※ ()内は、日本国内の認定校数。
※ 1校で複数のプログラムを実施している学校があるため、プログラムごとの学校数の
合計は全体の学校数と一致しない。
(2)
日本国内の国際バカロレア認定校
学校名
DP
※ぐんま国際アカデミー(群馬県)
インディア・インターナショナルスクール・イン・ジャパン(東京都)
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
K・インターナショナルスクール(東京都)
清泉インターナショナルスクール(東京都)
セント・メリーズ・インターナショナルスクール(東京都)
※玉川学園(東京都)
サンモール・インターナショナルスクール(神奈川県)
ホライゾン・ジャパン・インターナショナル・スクール(神奈川県)
横浜インターナショナルスクール(神奈川県)
※加藤学園暁秀高等学校・中学校(静岡県)
名古屋国際学園(愛知県)
同志社国際学院(京都府)
※立命館宇治高等学校(京都府)
大阪インターナショナルスクール(大阪府)
カナディアン・アカデミー(兵庫県)
※AICJ高等学校(広島県)
広島インターナショナルスクール(広島県)
福岡インターナショナルスクール(福岡県)
※リンデンホールスクール中高学部(福岡県)
東京インターナショナルスクール(東京都)
※東京学芸大学附属国際中等教育学校(東京都)
つくばインターナショナルスクール(茨城県)
カナディアン・インターナショナルスクール(東京都)
京都インターナショナルスクール(京都府)
大阪YMCAインターナショナルスクール(大阪府)
神戸ドイツ学院(兵庫県)
沖縄インターナショナルスクール(沖縄県)
計 27校
19校
※・・・学校教育法第1条に規定されている学校
-3-
MYP
PYP
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
7校
○
○
○
○
○
○
○
16校
国際バカロレア関連資料
国際バカロレアの概要
-4-
2
Introduction
国際バカロレア(International Baccalaureate:IB)は、生徒を主体とした独
自の教育理念に基づいて1968年に設立された非営利教育機構(本部:
ジュネーブ)。
カリキュラムの開発、生徒の評価、専門のIB教員の養成、IB校の認定・
評価を実施。
3歳~19歳の生徒を対象にした4つのプログラムを通じて、生徒が将来、
急速に進むグローバル社会を生き抜く上で、学び、そして働き続けるた
めに必要な知性、人格、情緒、社会的なスキルを身に着けることが可
能。
世界147カ国、3,725の学校で導入され、1,167,000人以上の生徒が学ん
でいる(2014年3月現在)。
3
The IB mission(理念)
国際バカロレア(IB)は、異文化理解と尊重の精神を通じて、よ
り良い、より平和な世界の実現のために貢献する、探究心、知
識、そして思いやりのある若者を育てることを目的としています。
この目的を達成するために、IBは、学校や政府、国際機関と協
力しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評
価の仕組みの開発に取り組んでいます。
IBのプログラムは、世界各地で学ぶ若者たちに向けて、人がも
つ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞ
れの正しさがあり得ることを認められる人として、生涯にわたっ
て積極的に、そして共感する心とともに学び続けるよう働きかけ
ています。
-5-
4
The IB Learner Profile(学習者像)
IB learners strive to be:
Inquirers 探究する人
Knowledgeable 知識のある人
Thinkers 考える人
Communicators
コミュニケーションができる人
Principled 信念をもつ人
Open-minded 心を開く人
Caring 思いやりのある人
Risk-takers 挑戦する人
Balanced バランスのとれた人
Reflective 振り返りができる人
5
IBのプログラム
プログラム
設立時期
対象年齢
世界
日本
(2014.3月)
(2014.2月)
初等教育プログラム
(PYP)
1997
3歳~12歳
1,130校
14校
中等教育プログラム
(MYP)
1994
11歳~16
歳
1,061校
7校
ディプロマ・プログラム
(DP)
1968
16歳~19
歳
2,470校
19校
キャリア・プログラム
(IBCC)
2012
―
16歳~19
63校
歳
※キャリア・プログラム(IBCC):主に就職や専門学校を目指す生徒のため、社会に出て役立つ
スキルの習得を目指すプログラム
-6-
参考:http://www.ibo.org/facts/fastfacts/index.cfm
6
IB導入校の増加数/率
プログラム
2009年3月
2014年3月
増加率
初等教育プログラム
(PYP)
467
1,131
142%
中等教育プログラム
(MYP)
568
1,061
87%
ディプロマ・プログラム
(DP)
1,771
2,470
39%
合計
2,806
4,662
66%
参考:http://www.ibo.org/facts/fastfacts/index.cfm
7
各国のIB導入校数
2014年3月現在
国
PYP
MYP
DP
合計
アメリカ
412
507
801
1.496
カナダ
66
163
152
333
イギリス
13
11
149
156
インド
49
11
94
108
スペイン
8
10
72
74
中国
30
22
63
76
エクアドル
7
8
63
64
オーストラリア
92
41
62
150
メキシコ
49
32
61
101
ドイツ
23
9
54
59
日本
15
7
19
27
※複数のプログラムを導入している学校があるため、合計数は全体の学校数と一致しない。
-7-
参考:http://www.ibo.org/facts/schoolstats/progsbycountry.cfm
8
日本のIB認定校数(DP):19校
平成26年3月現在
セント・メリーズ・インターナショナルスクール(東京都)
カナディアン・アカデミー(兵庫県)
サンモール・インターナショナルスクール(神奈川県)
横浜インターナショナルスクール(神奈川県)
清泉インターナショナルスクール(東京都)
関西学院大阪インターナショナルスクール(大阪府)
※加藤学園暁秀高等学校・中学校(静岡県)
K・インターナショナルスクール(東京都)
広島インターナショナルスクール(広島県)
福岡インターナショナルスクール(福岡県)
名古屋国際学園(愛知県)
※玉川学園K-12・玉川大学(東京都)
※AICJ中学・高等学校(広島県)
※立命館宇治高等学校(京都府)
※ぐんま国際アカデミー(群馬県)
同志社国際学院(京都府)
ホライゾン・ジャパン・インターナショナル・スクール(神奈川県)
インディア・インターナショナル・スクール・イン・ジャパン(東京都)
※リンデンホールスクール中高等部(福岡県)
(※は一条校)
9
ディプロマ・プログラム(DP)の
カリキュラム・評価方法等
-8-
10
DPのカリキュラム①
・6のグループで構成:各グループから1科目ずつを選択し、計6科目を2年間で履
修。(ただし、グループ6は他のグループからの科目に代えることも可能。)
・6科目のうち、3~4科目を上級レベル科目(HL)として、2~3科目を標準レベル
科目(SL)として履修。
グループ名
科目別
1. 言語と文学
言語A:文学、言語A:言語と文学、文学と演劇
2. 言語習得
言語B(標準レベルおよび上級レベル)
3. 個人と社会
ビジネス:経営、経済 、地理、歴史 、情報テクノロジー
とグローバル社会、哲学、心理学、社会・文化人類学、
世界の宗教(標準レベルのみ)、グローバル政治
4. 実験科学
生物 、コンピューター科学、化学 、デザインテクノロ
ジー、物理、スポーツ・エクササイズ・健康科学(標準レ
ベルのみ)
5. 数学とコンピューター科学
数学スタディーズ(標準レベル)、数学(標準レベル)、
数学(上級レベル)、数学(最上級レベル)
6. 芸術
ダンス、音楽、フィルム、演劇、ビジュアル・アート
(
は日本語DP 対象科目)
参考:http://www.ibo.org/diploma/
11
DPのカリキュラム②
6科目に加えて、以下の3つのカリキュラムも履修
カリキュラム
概要
課題論文
学習している科目に関連した研究課題を設定し
て自ら調査・研究を行い、論文としてまとめる(日
本語の場合は8,000字)
Theory of Knowledge (TOK)
(知識の理論)
学際的な観点から個々の学問分野の知識体系
を吟味し、理性的な考え方と客観的精神を養う。
さらに、言語・文化・伝統の多様性を認識し国際
理解を深めて偏見や偏狭な考え方を正し、論理
的思考力を育成する。最低100時間の学習。
Creativity,Action,Service(CAS) 教室以外の広い社会で経験を積み、様々な人と
(創造性・行動・奉仕)
共同作業することにより、協調性、思いやり、実
践の大切さを学ぶ。最低150時間の学習
(
は、日本語DP 対象科目)
-9-
参考:http://www.ibo.org/diploma/
12
DPの評価方法
1.外部評価: 70~80%
・世界共通試験(国際バカロレア試験)を一斉に実施。
・外部評価員(約5,000人以上)が評価を実施。
2.内部評価: 20~30%
・評価の対象となる課題等は科目によって異なる。
・課題とその結果を外部評価員に提出し、必要に応じ調整
等を行うことにより、評価の客観性・正確性を確保。
参考:http://www.ibo.org/diploma/assessment/methods/
13
国際バカロレア試験の例:「歴史」
2005年・上級・標準レベル科目共通 制限時間/90分
複数の設問の中から2つ選択して回答。
回答に当たっては、20世紀の歴史的出来事やその展開について論述。
(設問例)
○ 「アフリカ又はアジアで21世紀に誕生した国家を1
つ選び、その主要な国内問題と、それらがどの程度解
決されたかを論ぜよ」
○ 「経済社会問題への対応について、2つの多党制
国家の政策を比較対照して論ぜよ」
- 10 -
参考:http://www.ibo.org/diploma/assessment/exampapers/
14
国際バカロレア試験の例:「化学」
2004年・上級レベル科目 制限時間/75分
複数の選択肢(オプション)の中から2つを選択し、それぞれ全ての設問に解答
オプションG/現代分析化学
G1. 遷移金属の錯イオンを含む水溶液は通常、呈色する。これは、溶液中を透過する白色光の波長の
一部の吸収によるものである。
(a) 3つの要素が、吸収される色を決定するのに役立つ。以下のそれぞれのペアについて、2つの複合
体の色の違いの要因となる点を延べよ。
,
•
,
•
,
•
,
(b) 錯イオンによる色の吸収の波長は、金属イオンのd軌道の分裂という点で説明することができる。
Cu のd軌道の電子配置は次の略図で示される。
Cu
が
として存在するとき、 Cu
と
(c)
または小さいか予測せよ。
の電子配置がどのようになるか、略図を書け。
におけるd軌道の分裂は、
の分裂より大きいか、
参考:http://www.ibo.org/diploma/assessment/exampapers/
15
国際バカロレア資格の取得要件
• 45点満点中、原則として24点以上で国際バカロレア資格(IB
ディプロマ)を取得
6科目:各7点(計42点)
論文課題、TOK、CAS:計3点
• 平均点は、毎年30点前後で安定
• IBディプロマの取得率は、毎年8割程度
• 結果の通知:
5月に試験(北半球):7月5日
11月に試験(南半球):1月5日
※日本の一条校は、11月の試験を予定
- 11 -
参考:http://www.ibo.org/diploma/assessment/results/
16
IBのスコア分布
17
(参考)予測スコアの活用について
海外では、予測スコアに基づき、条件付き合格(オファー)を行
い、最終スコアが確定した段階で、最終的に合否決定を行う
方法が一般的。
大学は高校に対して、同校の過去5年間のIB生に関する予測
スコアと実際のスコアの比較データの請求も可能。
この場合、その旨を高校を通じてIBに請求すれば、IBから大学
に直接、比較データが送付される(生徒の氏名は除外)。
- 12 -
18
海外の大学入学者選抜における
国際バカロレアの活用状況
19
英国等の活用事例(入試)
英国、オーストラリア、インド、ニュージーランド、スペイン等では、中央
機関等がIBを含む各資格のスコア等の統一的な換算表を作成。
英国では、英国入試機構(UCAS)が、IBスコアを独自のTariff Pointに
置き換えて換算表を作成するとともに、大学ごとに出願が必要なIBスコ
アの目安も作成し、受験者に提供。(以下、英国の例)
IB スコア
Tariff Points
45
720
44
698
43
676
42
654
41
632
40
611
- 13 -
参考:http://www.ucas.com/how-it-all-works/explore-your-options/entry-requirements/tarifftables/IBdip
20
英国の活用事例(入試)
オックスフォード大学
IB スコアの目安(全体)
IB スコアの目安(科目)
生物化学
38~40
―
法学
38~40
―
人間化学
38~40
―
史学と政治学
38~40
―
数学と統計学
38~40
―
薬学
38~40
―
臨床心理学
38~40
―
化学
38~40
―
物理
38~40
―
コース名
21
英国の活用事例(入試)
ケンブリッジ大学
IB スコアの目安(全体)
IB スコアの目安(科目)
自然科学
40~42
HLで7,7,6または7,7,7を含む
哲学
40~42
HLで7,7,6または7,7,7を含む
地理学
40~42
HLで7,7,6または7,7,7を含む
音楽
40~42
HLで7,7,6または7,7,7を含む
神学と宗教学
40~42
HLで7,7,6または7,7,7を含む
史学
40~42
HLで7,7,6または7,7,7を含む
古典:ギリシャとラテン
40~42
HLで7,7,6または7,7,7を含む
コース名
- 14 -
22
英国の活用事例(入試)
キングス・カレッジ・ロンドン
IB スコアの目安(全体)
IB スコアの目安(科目)
物理(医学への応用)
38
数学と物理のHLで5
数学
38
数学のHLで6
古代史
38
HLの3つの科目で6
宗教、哲学、倫理学
36
HLの3つの科目で6,6,5
生理学
36
化学と生物学のHLの3つ
の科目で6,6,5
栄養学
34
化学と生物学のHLの3つ
の科目で6,5,5
生化学
36
化学と生物学のHLの3つ
の科目で6,6,5
コース名
※キングス・カレッジ・ロンドンでは、2104年から、上記IBスコアの目安を、合計35点かつ上級
レベル科目(HL)はそれぞれ6点以上に変更予定。
23
英国におけるIB生の進学先は
「トップ20大学」の割合が高い
100%
進学先の高等教育機関の比較 (2008/2009)
80.0%
80%
60%
40%
20%
0%
44.2%
55.8%
国際バカロレア
Aレベル
20.0%
【トップ20大学】Oxford, Cambridge, Warwick, St. Andrews, University College
London, Lancaster, Imperial College, London School of Economics,
Loughborough, York, SOAS, Laicester, Bath, Exeter, Edinburgh, Sussex,
Durham, Southampton, UEA, Surrey
参考:Higher Education Statistics Agency (HESA) Study, May 2011
※「ガーディアン大学ガイド2011」より
- 15 -
24
米国の活用事例(入試)
各大学が独自のアドミッションポリシーに基づき選抜を実施
特に競争性の高い大学を中心に、SATといった共通試験の
成績等に加え、各大学によってIBの履修をプラス材料として
推奨。
入学後の科目履修免除等の特典付与にも活用。
(例)UCLA:上級レベル科目のスコアが5の場合、
ほとんどのIB資格取得者に単位が与えられる。
参考:http://www.ucas.com/how-it-all-works/explore-your-options/entry-requirements/tarifftables/IBdip
25
米国の活用事例(入試)
ボストン大学
出願要件等
・ 高校において15単位(通年)を習得することが要件とされ、20単位の
習得が推奨されている。20単位には、英語(4)、数学(3~4)、社会科学
(3~4)、科学(3~4うち実験科学3~4)外国語(2~4)が含まれる。
・ アドバンストプレイスメント(AP)や国際バカロレア(IB)を含む大学進
学予備プログラムの習得も要件とされており、その成績が最も重要とさ
れている。
出願書類等
・ SAT reasoning又はACT with Writingの提出が求められる(学科
によってはSAT教科テスト2科目も必要。)
・ 各大学共通願書の他、ボストン大学用願書、高校内申書、高校3年
生前期の成績、教員1名からの評価書、正式な高校の成績証明書。
合否判定方式
・ 総合的な評価であり、高校の成績証明書、標準試験の得点、推薦状、
エッセイ、課外活動の5つが選抜資料。最も重要な資料は高校の成績証
明書とされる。
・ 高校におけるGPAでは、APやIBなど大学進学予備プログラムをど
の程度受けているかという履修科目選択の積極さがより重要とされてい
る。
26
参考:大学入試センター入学者選抜研究機構入試評価部門報告書「大学入試の標準化、多様化、及び精密化」
(平成25年3月)より、文部科学省作成
- 16 -
米国の活用事例(入試)
ハーバード大学
出願要件等
・ 高校において21単位(通年)を習得することが勧められている。21
単位には、英語(4)、数学(4)、社会科学(3)、歴史(2)、科学(4)、外
国語(4)が含まれる。
・ アドバンストプレイスメント(AP)や国際バカロレア(IB)を含む大学
進学予備プログラムの習得も推奨されている。
出願書類等
・ SAT reasoningまたはACT with Writing、SAT教科テストの2科
目の提出が求められる。
・ 各大学共通願書の他、大学独自の願書、高校内申書、高校3年生
前期の成績、教員2名からの評価書、正式な高校成績証明書。
合否判定方式
・ 高校での学業達成、教師による推薦状、標準試験の成績の順に重
要であるとされている。
・ 卒業生による面接は、海外の実施が難しい場合を除き推奨されてい
る。面接の結果、学業上の成果、関心領域、課外活動、性格等につい
て定性的な報告書が作成される。
・ 教師による推薦状では、主に学生の学習に対する姿勢、他の学生と
の関わり方、運動能力・芸術など得意な才能についての情報を得るこ
とに主眼が置かれている。
27
参考:大学入試センター入学者選抜研究機構入試評価部門報告書「大学入試の標準化、多様化、及び精密化」
(平成25年3月)より、文部科学省作成
米国の活用事例(入試)
ペンシルバニア州立大学(ユニバーシティパーク校)
出願要件等
・ 高校において英語(4単位)、数学(3)、科学(3)、社会科学(3)、外
国語(2)を含む合計15単位以上の修得が必要。
・ アドバンスト・プレイスメント(AP)や国際バカロレア(IB)等を含む大
学進学予備プログラムの修得を推奨。
出願書類等
・ SAT又はACTの成績、高校の成績証明書、大学独自の願書
(エッセイを含む)
合否判定方式
・ 高校の成績を2/3、SAT又はACTの成績を1/3の比重で得点化し、
一定の基準以上の者を合格判定。
・ 高校の成績の評価においてAPやIB等の成績があれば加味。
・ 高校の成績の学校間格差の調整は行わず。
・ SAT等の成績よりも高校の成績を重視するのは、
①1日の試験の結果より長い時間をかけて得たものを重視
②裕福な家庭の子弟はSAT等の準備コースに入り対策を 講じてお
り、SAT等の成績は家庭の経済状況の影響を受けることなどが理由。
・ 優等学位プログラムや医学特別進学課程を希望する入学志願者の
場合は、エッセイや教師の評価書、奉仕活動の経験等も加味して合否
判定。
28
参考:大学入試センター入学者選抜研究機構入試評価部門報告書「大学入試の標準化、多様化、及び精密化」
(平成25年3月)より、文部科学省作成
- 17 -
米国の活用事例(入試)
ブラウン大学(私立)
出願要件等
・ 高校において、英語(4単位)、数学(4)、科学(3(実験科学2を含
む))、歴史(2)、外国語(4)、音楽・美術(1)、その他(1)を含む19単位
以上の修得を推奨。
出願書類等
・ SAT又はACTの成績(SATⅡ2科目を含む)、高校3年生前期の成績、
高校の内申書、教師の評価書(2名分)、大学共通願書、大学独自の願
書(エッセイを含む)
合否判定方式
・ SAT又はACTの成績、高校の成績、エッセイ、教師の評価等を総合的
に判断(それぞれの得点化はしない)。
・ 個々の選抜資料についての明確な重み付けは設定されておらず、3人
の職員それぞれが合否を総合的に判断。最終的には、この評価を参照し
つつ20名で構成される委員会における投票によって合否を決定。
・ 高校における履修科目のレベルの高さ、アドバンスト・プレイスメント
(AP)や国際バカロレア(IB)等を含む大学進学予備プログラムの成績を
最重要視。
・ SAT等は家庭の経済状況の影響を受けることも審査の際に考慮。
・ 学生集団の多様性確保には配慮(ただし特別の基準、枠等は設けず)。
参考:大学入試センター入学者選抜研究機構入試評価部門報告書「大学入試の標準化、多様化、及び精密化」
(平成25年3月)より、文部科学省作成
29
米国の活用事例(単位認定等)
ハーバード大学
上級レベル科目のスコアが7(満点)の場合、一部科目の履修免
除(単位認定)
上級レベル科目のスコアが3つある場合、速習プログラムへの
参加資格
コロンビア大学
上級レベル科目のスコアが6又は7の場合、各科目につき6単位
(最大16単位)が与えられる(学科で認められている場合)
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)
上級レベル科目のスコアが5の場合、ほとんどのIB資格取得者
に単位が与えられる(専門分野により異なる)
- 18 -
30
SAT/ACTの試験結果の比較
• SAT及びACTの平均点は、各科目とも、IBディプロマ生の方が、米国学生全
体の平均より高い。
米国全体の平均点
IBディプロマ生
の平均点
サンプル数
1,500
1,953
2,150
Math
514
654
2,172
Verbal
497
649
2,162
Writing
489
649
2,161
21
29
1,190
English
21
29
1,190
Math
21
29
1,184
Reading
21
30
1,181
Science
21
28
1,177
テスト
SAT
ACT
参考:“The IB diploma programme: graduate destinations survey 2011 Country report United States of
America” by International Graduate Insight Group
31
米国の主要大学への合格率
大学名
IB生
- 19 -
米国全体
合格率の差
参考:The IB diploma graduate destinations survey 2011 Country report United States of
America 2012
32
米国アイビー・リーグへの合格率
IB生のアイビー・リーグへの合格率は、
全体の合格率より3~13%ポイント高い
ハーバード大学
ブラウン大学
7%
10%
9%
18%
コーネル大学
コロンビア大学
31%
9%
13%
プリンストン大学
8%
イェール大学
7%
ペンシルベニア大学
18%
全体の合格率
DP資格取得者の合格率
16%
18%
14%
24%
0% 10% 20% 30% 40%
参考:The IB diploma graduate destinations survey 2011 Country report United States of
America 2012
33
IB生の大学における専攻分野
生命科学及び医学
工学
ビジネス
医療関連の専門分野
芸術、映像、演劇
心理学
人文科学
社会科学
法学
物理科学
その他
※米国、カナダ、メキシコ、英国、インド、オーストラリアのIB生に関する調査結果
その他
(母集団4,786名)より。
- 20 -
参考:The IB Diploma Programme: Graduate destination Survey 2011/2012
34
国際バカロレアの推進
に関する主な提言等
35
日本再興戦略
-JAPAN is BACK(平成25年6月14日閣議決定)
「一部日本語による国際バカロレア
の教育プログラムの開発・導入等を
通じ、国際バカロレア認定校等の大
幅な増加を目指す(2018年までに
200校)。」
- 21 -
36
教育再生実行会議 第三次提言
「これからの大学教育等の在り方について」
(平成25年5月)
「国は、国際バカロレア認定校につい
て、一部日本語によるディプロマ・プロ
グラムの開発・導入を進め、大幅な増
加(16校→200校)を図る。」
37
教育再生実行会議 第四次提言
「高等学校教育と大学教育との接続・
大学入学者選抜の在り方について」
(平成25年10月)
「大学は、入学者選抜において国際バカ
ロレア資格及びその成績の積極的な活用
を図る。国は、そのために必要な支援を行
うとともに、各大学の判断による活用を
促進する。」
- 22 -
38
中央教育審議会 高大接続特別部会
審議経過報告
(平成26年3月)
「国際バカロレアの一部科目を英語のみならず日本語
でも実施可能とする「日本語DP」の開発・導入が進め
られており、今後、我が国の高等学校における国際バ
カロレアの普及・拡大が見込まれる。国際バカロレア
は、基礎・基本的な知識・技能に加え、「主体的に学び
考える力」を育成する上で有益なプログラムとして国際
的に評価されており、大学入学者選抜において、国際
バカロレア資格やその成績を活用する取組も推進すべ
きである。」
39
日本経済団体連合会
「世界を舞台に活躍できる人づくりのために」
―グローバル人材の育成に向けたフォローアップ提言―
(平成25年6月)
「語学力のみでなく、コミュニケーション能力や異文化を受容する力、
論理的思考力、課題発見力などが身につくIBディプロマ課程(16歳
~19歳対象)は、グローバル人材を育成するうえで有効な手段の一
つである。」
「ディプロマ取得者に対する社会における適切な評価も重要であり、
大学入試における活用や、企業も採用時や人材活用において適切に
評価することなどが重要である。」
「我が国においても、入試の際、TOEFLやTOEICなどの英語能力の4
技能を測定できる外部試験を活用することや、入試においてIB資格を
活用する大学を拡大することなども検討すべきである。」
- 23 -
40
日米文化教育交流会議(カルコン)
教育タスクフォース報告書
(平成25年6月)
「国際バカロレア資格を取得可能なプ
ログラムを拡充する。」
41
国際バカロレア 関連リンク
●国際バカロレア機構
http://www.ibo.org/
(IB recognition resource and document library)
http://www.ibo.org/recognition/resourcesanddocumentlibrary/
index.cfm
(The IB Diploma Programme: A guide for universities)
http://www.ibo.org/recognition/resourcesanddocumentlibrary/
documents/DPGuideforUniversities13Mar14_web.pdf
(日本語文書)
http://www.ibo.org/ibap/schoolservices/ibjapangateway.cfm
●文部科学省
国際バカロレア普及拡大広報ページ
https://www.facebook.com/mextib
●国際バカロレア・デュアルランゲージ・ディプロマ連絡協議会
http://lc-ibdldp.jp/
42
- 24 -
IB認定校の教員等に関する要件について
○IB認定校での活動に従事する教員等は、IBの理念やプログラムの内容に
精通している必要がある。このため、国際バカロレア機構は、認定校の教員等
に対し、以下のいずれかを求めている。
1)IB主催のワークショップへの参加(別紙1)、又は、
2)大学等のIB研究コースの修了等による認定書(IB certificates)の取得
(別紙2)
○IB研究コースの設置の手続は、以下のとおり。1
1)関心の表明:
・大学等は設置を希望するコースについて紹介した簡潔な提案書を提出する。
・IBは提案書に基づき、その後の手続を進めるか判断する。
2)申請:
・大学等はコースの概要や構成、スタッフのプロフィール、内部評価報告書
等の書類をIBに提出する。
・IBは申請の内容に基づき、その後の手続を進めるか判断する。
3)承認訪問:
・IBによって任命されたチームが大学等を訪問し、研究コースの審査を行
う。
4)正式な承認
・IBが研究コースを正式に承認する。
(参考文献)
1. International Baccalaureate Organization, Section 3: Procedures for recognition, IB
educator certificates –Academic course recognition pack Ver. 3.2 (April 2012) p.1-4
- 25 -
(別紙1)
IB主催のワークショップへの参加による方法
○国際バカロレア校認定(authorization)のプロセス 1
1)検討期(Consideration phase)
2)候補校申請(Request for candidacy)
3)候補校決定(IB decision on candidacy)
4)コンサル訪問(Consultation process)
5)認定校申請(Candidate phase: Request for authorization)
6)確認訪問(Verification visit)
7)認定校決定(Decision on authorization)
認定後は、少なくとも5年に1回の評価(evaluation)が実施される 2。
○認定校の教員等に求められる主な要件
PYP
<候補校申請までに満たすべき要件>3
①
学校長又は指名された管理職にある者は、
「候補校申請:PYP」
(”Application
for candidacy: Primary Years Programme”)の前に、IBカテゴリ1のワークシ
ョップに参加しなければならない。
<候補校期間中、認定校申請までに満たすべき要件>3
①
教育内容の責任者、及び常勤又は非常勤でPYPの生徒を指導する全ての教員は、
IBカテゴリ1のワークショップに参加しなければならない。
MYP
<候補校申請までに満たすべき要件>4
①
学校長または指名された管理職にある者は、
「候補校申請:MYP」
(”Application
for candidacy: Middle Years Programme”)の前に、IBカテゴリ1のワークショ
ップに参加しなければならない。
<候補校期間中、認定校申請までに満たすべき要件>4
①
少なくとも教科ごとに1人の教員、及びMYPコーディネーターは、各教科の領
域及び責任に関係するIBカテゴリ1のワークショップに参加しなければならない。
②
関係するIB事務局を通じて、全てのMYP教員を対象とした一般的なMYPワ
ークショップを校内で開催しなければならない。
DP
<候補校申請までに満たすべき要件>5
- 26 -
①
学校長又は指名された管理職にある者は、
「候補校申請:DP」
(”Application for
candidacy: Diploma Programme”)の申請前に、IBカテゴリ1のワークショップ
に参加しなければならない。
<候補校期間中、認定校申請までに満たすべき要件>5
①
全てのDP教科の教員は、関係する教科のIBカテゴリ1のワークショップに参
加しなければならない。
②
TOKの教員は、IBカテゴリ1のTOKコースワークショップに参加しなけれ
ばならない。
③
CASコーディネータは、IBカテゴリ1のCASコースワークショップに参加
しなければならない。
④
DPコーディネータは、IBカテゴリ1のDPコーディネーションワークショッ
プに参加しなければならない。
これらに加え、IB認定校がその教員等をIB認定の専門的能力の開発に係る活
動に参加させる機会を更に与えることが期待される。これは、専門的能力の開発に
対するコミットメント等の証明となるものである。
※ワークショップの構成 6,7
カテゴリ1:IB認定の申請を決めた学校向けに、専門的能力や支援を提供するもの。
カテゴリ2:経験のあるIB教育者向けに、プログラムの実施に焦点を当てたフォーラ
ムを提供するもの。
カテゴリ3:経験のある教育者向けに、専門的能力のポートフォリオを構築したり、強
化したりするためのフォーラムを提供するもの。
(参考資料)
1. The IB Authorization process, IBO website, available at
https://www.ibo.org/become/authorization/ (accessed: Feb. 12th, 2014)
2. Evaluation, IBO website, available at
https://www.ibo.org/become/authorization/movingforward/ (accessed: Feb. 12th,
2014)
3. International Baccalaureate Organization, Mandatory teacher professional
development, Guide to school authorization: Primary Years Programme (Oct. 2010)
p.8, available at
http://www.ibo.org/become/guidance/documents/PYPGuidetoschoolauthorization.pdf
(accessed: Feb. 12th, 2014)
4. International Baccalaureate Organization, Mandatory teacher professional
- 27 -
development, Guide to school authorization: Middle Years Programme (Oct. 2010)
p.13, available at
http://www.ibo.org/become/guidance/documents/MYPguidetoauthorization_e_final.p
df (accessed: Feb. 12th, 2014)
5. International Baccalaureate Organization, Mandatory teacher professional
development, Guide to school authorization: Diploma Programme (Oct. 2010) p.8,
available at
http://www.ibo.org/become/guidance/documents/DP_Guidetoschoolauthorization.pdf
(accessed: Feb. 12th, 2014)
6. International Baccalaureate Organization, IB Professional Development –Global
Workshop Architecture (Sept. 2010) p.1-3, available at
http://ibo.org/iba/workshops/documents/IBPDGlobalArch_ENJuly2010_000.pdf
(accessed: Feb. 12th, 2014)
7. IB workshop and resources 2013-2014 catalogue, available at
http://ecatalogue.ibo.org/t/35963 (accessed: Feb. 12th, 2014)
- 28 -
(別紙2)
大学等のIB研究コースの修了等により
証明書を取得する方法
○大学等によるIB研究コース
IBが認定した大学等のIB研究コースでは、IB教育に関する一連の講義を提供し
ており、このコースを修了することにより、IB認定校でIB教員として活動するため
の「IB 教員認定」”IB educator certificates”を取得することができる。「IB 教員認
定」には、
・
指導及び学習における IB 認定(IB certificate in teaching and learning)
・
指導及び学習研究における IB 上級認定(IB advanced certificate in teaching and
learning research)
の2種類がある。
IB certificate in teaching and learning
・
1
IB の運用に関連した、カリキュラム、教育上の課題、評価に関する課題の実務的な理
解を目的とする。
・
主として、①新しく教員資格を得た教員、②IB プログラムについて不案内な教員、③
教育実習生を対象として設計されている。
・
取得には、
(1)教員養成機関による IB 認定の学部又は大学院のコースを修了、
(2)
教員を対象とした高等教育機関による IB 認定の大学院のコースを修了、(3)実務経験
等に基づく認定、の3つの方法がある。
IB advanced certificate in teaching and learning research
・
1
経験のある IB 教員が、学術的な組織の支援を受けながら、関心のある IB 教育の領域
を対象として研究を深めることを支援するもの。
・
取得には、高等教育機関での IB 認定の修士課程かそれ以上のコースを修了すること、
及び5年間の教員としての職務経験(うち3年間は IB 校での勤務)が要件。
○IB 研究コース導入大学
<導入大学一覧(23校)>2
・Adrian College, USA
・Bethel University, USA
・Bilkent University, Turkey
・Bremen University, Germany
- 29 -
・California State University San Marcos, USA
・Curtin University of Technology, AUS
・ECIS, UK
・Flinders University, AUS
・Fairview International University College, Malaysia
・George Mason University, USA
・Hong Kong Institute of Education, HK
・Institution of Education University of London, UK
・Loyola University, USA
・Melbourne University, AUS
・Murdoch University, AUS
・Oakland University, USA
・Royal Roads University, Canada
・Universidad Camilo Jose Cela, Spain
・University of Bath, UK
・University of Dundee, UK
・University of Durham, UK
・University of Hong Kong, SAR China
・University of Sussex, UK
<日本の導入例(玉川大学、平成26年度より)>3
対象プログラム:MYP、DP
概要:玉川大学大学院教育学研究科教育学専攻修士課程「IB 研究コース」(平成 26 年 4
月~)
国際バカロレア関連科目を 12 単位修得することにより、” IB certificate in
teaching and learning”の教員資格、12 単位を含め修士課程を修了することに
より、” IB advanced certificate in teaching and learning research”の
教員資格及び IB 研究者としての資格を取得可能。
MYP
DP
科目名
単位数
科目名
単位数
IB 教師教育(MYP・DP)Ⅰ
2
IB 教師教育(MYP・DP)Ⅰ
2
IB 教師教育(MYP)Ⅱ
2
IB 教師教育(DP)Ⅱ
2
IB 教師教育(MYP)Ⅲ
2
IB 教師教育(DP)Ⅲ
2
IB 教育実践研究Ⅰ
2
IB 教育実践研究Ⅰ
2
IB 教育実践研究Ⅱ
2
IB 教育実践研究Ⅱ
2
全人教育研究
2
全人教育研究
2
- 30 -
(参考資料)
1. International Baccalaureate Organization, Section 1: An introduction to the IB
educator certificates, IB educator certificates –Academic course recognition pack Ver.
3.2 (April 2012) p.2
2. International Baccalaureate Organization, IB educator certificates (presentation
slides from IBO) (Jan. 2014)
3. 玉川大学ウェブサイト, available at
http://www.tamagawa.jp/graduate/news/detail_6667.html (accessed: Feb. 12th, 2014)
- 31 -
国際バ カ ロ レア試 験 の サ ンプル
・「歴 史 」:上級 レベル (HL)/標準 レベル (SLl共 通
・「数 学 」:上級 レベル (
HL)
- 32 -
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国際バカロレアを活用した大学入試(例)
平成 26 年 4 月現在
1.現在、実施中のもの
●玉川大学
国際バカロレアAO入試
全学部
●岡山大学
国際バカロレア入試
理学部、医学部保健学科、工学部、農学部、マッチングプログラムコース
●関西学院大学
グローバル入試IB入試
神学部、文学部、社会学部、法学部、経済学部、商学部、人間福祉学部、国際学部、教育学部、総
合政策学部
●横浜市立大学
国際バカロレア入試
国際総合学部(国際教養学系、国際都市学系、経営科学系、理学系)
●大阪大学
学部英語コース特別入試
理学部・工学部・基礎工学部(化学・生物学複合メジャーコース)、人間科学部(人間科学コース)
●上智大学
国際教養学部、理工学部(物質生命理工学科グリーンサイエンスコース、機能創造学科グリーンエ
ンジニアコース)
●早稲田大学
AO入試
国際教養学部、政治経済学部、英語による学位取得プログラム(政治経済学部、社会科学部、基幹
理工学部・創造理工学部・先進理工学部)
●国際教養大学
AO入試
2.今後、導入予定のもの
●慶應義塾大学
帰国生・IB入試
法学部 ※今年9月入試から
総合政策学部、環境情報学部でも調整を開始
●筑波大学
国際バカロレア特別入試
全学群・学類
同時期
●東京大学
※今年 10 月のアドミッションセンター入試及び国際科学オリンピック特別入試と
推薦入試(2016 年度~)
推薦要件に合致することを証明する根拠となる書類例として、IB成績証明書も明示(法学部、教
養学部)
●京都大学
特色入試(2016 年度~)
提出書類の中に記載する高校在学中の顕著な活動歴の例として、IBの成績も明示
●上智大学
全学部
※ 2016 年度から
●大阪大学
全学部
グローバルアドミッションズオフィス(GAO)入試
※ 2017 年度から
※ 募集要項等の公表資料等から文部科学省にて作成。なお、申請等に当たっては、各自、最新の
情報等を確認することが必要。
- 65 -
国際バカロレアを活用した大学入試(例)
平成 26 年 4 月
Ⅰ
現在実施している大学
1.
玉川大学
国際バカロレア AO 入試
○
平成 22 年より実施。
○
実施学部:全学部(文学部、農学部、工学部、経営学部、教育学部、芸術学部、リベラルアーツ
学部、観光学部)
○ 出願期間:平成 25 年 9 月 27 日~10 月 3 日(春入学)
出願資格
○
(1)2013 年4月~2014 年3月 31 日までに国際バカロレア資格を取得または取得見込みの者(ただし、
2014 年 3 月 31 日までに 18 歳に達していること)。なおかつ、日本語を母語とする者または Japanese
B を HL で履修し、成績評価が 4 以上の者。
(2)大学が定める大学入学資格を有し、2012 年 4 月~2013 年 4 月 31 日までに本学の各学部が指定す
る教科のサーティフィケート(※当課注:DP は取得できないが、教科ごとの認定を受けるもの)
を取得または取得見込みの者。
○ 出願時に IB が取得できていない場合は、学校が発行する予想得点証明書で対応可。
○
IB 資格をもとに出願する(1)の場合、①コミュニケーションシート(受験者の意思や IB での
学習に関するもの数枚)、在籍校のカレッジカウンセラーまたは DP コーディネーターが作成する
EVALUATION FORM、国際バカロレア資格証書のコピー、IB 最終試験成績証明書、各種資格・検
定取得の証明書の写しを提出し、書類審査のみで判定する。
○
合格者には、入学前課題学習を実施。
○ 実績:2013 年度-1 名が受験、1 名合格・入学予定。
2.岡山大学
○
国際バカロレア入試(AO 入試)
平成 24 年度入試から、国際バカロレア入試(春入学)を実施。平成 25 年度からは、欧州 IB 資
格取得見込者の受入を目指し秋入学試験も開始。
○
実施学部:理学部、医学部保健学科、工学部、農学部、マッチングプログラムコース
○
出願期間:春入学(平成 25 年 8 月 1 日~5 日)
○
出願資格(以下、秋入学におけるもの)
秋入学(平成 25 年 2 月 5 日~7 日)
(1) 国際バカロレア資格証書を平成 25 年4月から平成 26 年3月までに授与された者で、平成
26 年 3 月 31 日までに 18 歳に達するもの
(2)国際バカロレア資格の取得において、次の①および②に該当する者
①日本語 A を日本語により履修し、成績評価が 4 以上の者
②学部により異なるが、数学・物理・化学等の科目を上級レベル(Higher Level)により履修し、
成績評価が 4 以上の者とする学科が多い。
○
出願時は、①国際バカロレア資格証明書の写し、②IB 最終試験 6 科目の成績証明書、③自己推薦
書、④評価書(進路指導担当者又は日本語の担当教員が作成。)の提出が求められ、書類及びスカ
イプを活用した面接により審査が行われる。出願時に資格証明書が取得できない場合は学校の発行
する見込みの証明書で出願可。
○
実績:2013 年度秋入学は、3 名が受験(いずれも日本国籍。1 名が国内インター、2 名が海外イ
ンター出身。)し、3 名が合格。
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3.関西学院大学 グローバル入学試験(インターナショナルバカロレア入試)
○
平成 24 年度文部科学省「グローバル人材育成推進事業(全学推進型)」への採択を期に、3 種類
のグローバル入学試験の一環として実施。
○ 実施学部:神学部、文学部、社会学部、法学部、経済学部、商学部、人間福祉学部、国際学部、
教育学部、総合政策学部
○
出願期間:平成 25 年 8 月 27 日~9 月 3 日(春入学)
○
出願資格:次の1)、2)および3)に該当し、下記の出願要件を満たす者。
1)高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者、もしくは 26 年 3 月に卒業見込の者。
2)志望学部の所定の課程を修めるとともに、実践型世界市民育成プログラム登録しコース所定の課
程を修めることを志す者。
3)インターナショナルバカロレア DP のフルディプロマを取得済の者。もしくは平成 26 年 3 月 31 日
までに取得見込で IB Predicted Score が出願時に 26 ポイント以上である者。入学にはフルディプロマ
を取得していることが条件。
○ 第一次選考:筆記審査、英語題材論述、日本小論文(9 月 14 日結果発表)
第二次選考:面接審査(9 月 26 日結果発表)
○
実績:初年度のため実績なし。
4.横浜市立大学 国際バカロレア入試
○
平成 26 年度から新設。
○
実施学部:国際総合学部(国際教養学系、国際都市学系、経営科学系、理学系)
○
出願期間:平成 25 年 9 月 6 日~9 月 10 日(春入学)
○
出願資格:日本国籍を有する者または日本国の永住許可を得ている者その他これに準ずる者で、
次の(1)および(2)のいずれにも該当する者
(1)国際バカロレア事務局から、2012 年4月1日から 2014 年3月 31 日までに国際バカロレア資
格を授与された者もしくは授与される見込みの者で 2014 年 4 月 1 日までに 18 歳に達する者、または
これに準じる者(以下略)
○
選考方法:小論文、面接(10 月 22 日結果発表)
○
実績:初年度のため実績なし。
5.大阪大学「学部英語コース特別入試」
○
平成 22 年度より「グローバル 30」事業の一環として実施。いずれも秋入学。
○ 実施学部:「化学・生物学複合メジャーコース」(理学部・工学部・基礎工学部)、「人間科学
コース」(人間科学部)において実施。いずれも秋入学。
○
出願期間:25 年 10 月 1 日~26 年 1 月 14 日(秋入学)
○ 出願資格:外国において学校教育における 12 年の課程を修了あるいは修了見込みの者など、指
定のいずれかの要件に該当する者(この中の一つとして、「国際バカロレア資格を有する者で、平
成 26 年9月 30 日までに 18 歳に達するもの」が含まれる。この場合、見込み点で出願可能。)
(※なお、本プログラムは、基本的に、外国や国内インターなどで学修した者であるが、IB に関しては
日本人が国内1条校の IB 校で履修した場合も対象となる。)
○ IB を活用して出願する時、英文エッセイを含む願書、英語力を証明するスコア(IB A1で英語を
取得している場合は不要。)、国際バカロレアの資格証書、スコア等を提出する。化学・生物学複
合メジャーコースでは、書類審査の後に面接審査を、人間科学コースでは、書類審査、面接審査の
後、各種スコアで最終選考(書類選考)を実施する。
○ 実績:IB を利用した学生の内訳(合格者に占める人数)
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Human Sciences Program:2010 年 14 人中 2 名、2011 年 12 名中 2 名、2012 年 20 名中 8 名
Chemistry- Biology Combined major program:2011 年 9 名中 3 名、2012 年 10 名中 4 名
6.上智大学国際教養学部
○ 出願期間:春入学 25 年 9 月1日~10 月1日、11 月 20 日~12 月 20 日
秋入学
○
25 年 11 月 20 日~12 月 20 日、26 年 4 月 21 日~5 月 21 日
出願資格:(1 年次入学)
①国内外で学校教育における 12 年以上の課程を修了した者、および修了見込み者
②日本国内の外国系学校で 12 年以上の課程を修了し、本学入学時に満 18 歳に達する者
③国際バカロレア(IB)資格を取得した者、および取得見込みの者
④その他、上記①~③と同等以上の学力があると本学が認めた者
○
選抜方法:IB を活用して出願する時、願書、国際バカロレアの資格証書、スコア、TOEFL また
は IELTS、推薦状を提出し書類審査のみを実施する。
○ 実績:2013 年度春入学
2013 年度秋入学(1期募集)
志願者 174 名のうち 9 名
志願者 215 名のうち 65 名
※ 国際教養学部のほか、理工学部英語コース(募集 30 名)でも IB を活用した入学審査を実施。
7.早稲田大学国際教養学部(AO 入試)
○
出願期間:25 年 8 月 19 日~25 年 9 月 18 日(春入学、秋入学)
○ 出願資格:日本の学校教育法施行規則第 150 条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上
の学力があると認められる者のうち、次の 1.~3.のいずれかに該当する者、または 26 年3月 31 日
までにこれらのいずれかに該当する見込みの者。
2. 日本の文部科学大臣の指定した者のうち、次の a.~d.のいずれかに該当する者。または 26 年3月
31 日までにこれらのいずれかに該当する見込みの者で、26 年3月 31 日までに 18 歳に達する者。
a. 国際バカロレア資格を有する者。(以下略。)
○ 第一次選考:書類選考(25 年 10 月 18 日結果発表)
第二次発表:面接・筆記審査(英語小論文)(25 年 11 月 25 日結果発表)
○
実績:25 年度は 85 名合格(4 月:21 名、9 月:64 名)
※ 国際教養学部のほか、政治経済学部、英語による学位取得プログラム(政治経済学部、社会科学
部、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部)でも IB を活用した入学審査を実施。
8.国際教養大学(AO 入試)
○
出願期間:平成 25 年 10 月 28 日~11 月 8 日(春入学)
○ 合格発表:平成 25 年 12 月 6 日
○
出願資格:要件の一つとして。日本国内において、IB カリキュラムの DP を修了し、最終試験 6
科目に合格した者または平成 26 年 3 月までその見込みの者。
○
選抜方法:書類審査に加え、小論文(日本語)、面接を課す。
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Ⅱ
今後実施予定の大学
1.慶應義塾大学 帰国生・IB 入試
○
平成 26 年 9 月入試より、法学部において実施予定。また、総合政策学部、環境情報学部でも調
整を開始。
2.筑波大学
○
国際バカロレア特別入試
平成 26 年 10 月のアドミッションセンター入試及び国際科学オリンピック特別入試と同時期に、
全ての学群・学類において実施予定。
3.東京大学
○
推薦入試
平成 28 年度より導入する推薦入試の概要(平成 26 年 1 月公表)によると、学部ごとに「求める
学生像」と推薦要件等を設定。
○ この中で、法学部と教養学部は、推薦要件に合致することを具体的に証明する根拠となる書類の
例として、IB の成績証明書を明記。
4.京都大学
○
特色入試
平成 28 年度より導入する特色入試の概要(平成 26 年 3 月公表)によると、①高等学校での学修
における行動と成果の判定、
②個々の学部におけるカリキュラムと教育コースへの適合力への判定、
により、学部が定めたカリキュラムと教育コースを受けるにふさわしい学力と意欲を備えた者を選
抜
○
高等学校在学中の顕著な活動歴を知る手掛かりとして IB の成績も例示。
5.上智大学
○
平成 28 年度より、これまでの国際教養学部、理工学部英語コースに加え、全ての学部において
実施予定。
6.大阪大学
○
グローバルアドミッションズオフィス(GAO)入試
グローバルアドミッションズオフィス(GAO)入試において、平成 29 年度より、現在一部の学
部のコースで行われている IB を活用した入試を、全ての学部に拡大して実施予定。
※
募集要項等の公表資料等から文部科学省にて作成。なお、申請等に当たっては、各自、最新の
情報等を確認することが必要。
※※
AO 入試や特別入試等において、IB スコアも考慮の対象としており、書類審査や、必要に応
じて面接、論述試験、小論文試験、筆記試験等を実施するものであって、かつ、日本の学校の卒
業生が対象となっているものを記載。(帰国生や留学生に対象を限定しているものは除外。)
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国際バカロレア導入に関する教育委員会の主な検討状況
平成26年3月現在
1.東京都
平成24年度に庁内に「国際バカロレア検討委員会」を設置。平成25年3
月にとりまとめた報告書で、IBを目指す学校として都立国際高校を選定。平
成25年11月には、平成28年度から同校でのIB(DP)による授業の実
施を目指すことを公表。
平成25年10月、国際バカロレア機構に対し、DP候補校申請を提出済み。
2.札幌市
平成25年9月、教育委員会事務局学校教育部長の市議会文教委員会での説
明の中で、平成27年度に開校する市立札幌開成中等教育学校にIB(MYP
・DP)を導入する方針を表明(MYPについては、できる限り早い認定を、
DPについては平成30年度末までの認定を目指している)。
3.佐賀県
平成25年10月より、庁内に検討部会を立ち上げ、IB(DP)認定校の
設置について検討中。
4.滋賀県
平成25年12月、教育長の県議会本会議での答弁において、人材の確保や
多額の費用の捻出など、IB(DP)導入に当たっての課題解決を図りながら、
平成30年度を目途に認定されることを目指して取り組む方針を表明。
5.京都府
平成25年12月、教育長の府議会本会議での答弁において、府立高校への
IB(DP)導入に向けた庁内組織を立ち上げ、国の動向も注視しながら、カ
リキュラムの開発、指導できる教員の確保など具体的な検討を始める方針を表
明。
6.北海道
平成26年2月、教育長が、道議会冒頭における「教育行政執行方針」で、
将来的なIB(DP)の導入について検討を進める方針を表明。
※
このほか、大阪府・市が「国家戦略特区」に係る提案募集に対し、公立学校運営の民間への開
放に関する提案の一つとして、IB認定を受ける公設民営学校の設置を提案。
なお、公立学校運営の民間への開放については、国家戦略特別区域法において、公立学校の教育水準の
維持向上及び公共性の確保を図りながら、公立学校の管理を委託することを可能とするため、関係地方公
共団体との協議の状況を踏まえつつ、一年以内を目途として具体的な方策について検討を加え、その結果
に基づいて必要な措置を講ずるとされている。
※報道及び各教育委員会からの聴取内容等に基づき文部科学省にて作成
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