MR キューブ 解説書

MR キューブ
解説書
監修:了德寺大学
岡田
隆
松本
揚
2012/01
目次:
1.
2.
3.
5.
MR キューブでできること
MR キューブとは?
リハビリ
テスト
エクササイズ
チャレンジプログラム
MR キュープ プラス コンパストレーニングマシン
ホリゾンタルレッグプレス
レッグ EXT
レッグ FLEX
ヒップ ADD
ヒップ AB
トーソ FLEX
トーソ EXT
ローイング MF
チェストプレス
MR キューブ プラス フリーウェイト
上肢のエクササイズ
肩関節 内旋・外旋 1s
肩関節 内旋・外旋 2nd
肩関節 内旋・外旋 3rd
肩関節 外転・内転
ハンドビハインドバック
アップライトローイング
ベンチプレス
バックプレス
ワンハンドプレス
ワンハンドカール
監修者
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29
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下肢のエクササイズ
膝関節 屈曲・伸展
ヒールスライド
バックスクワット
スクワットジャンプ
スプリットスクワット
カーフレイズ
31
31
31
32
32
32
全身のエクササイズ
プッシュプレス
デッドリフト
クリーン
スナッチ
ベントオーバーローイング
スクワットジャンプ
ワンハンドローイング
前方荷重訓練
側方荷重訓練
ファンクショナルリーチ
ファンクショナルサイドリーチ
ファンクショナルステップ
階段昇降
錘垂バンドエクササイズ
椅子からの立ち上がり
33
33
33
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34
34
35
35
35
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36
36
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プロフィール
38
1
MR キューブ
MR キューブとは?
MR-Cube は運動中に牽引される本体ケーブルの動作速度や位置を
リアルタイムでパソコンへフィードバックするシステムです。
単体での使用ももちろん、従来のトレーニングマシンやリハビリテー
ション機器にも接続ができ、簡単に可動域訓練やフィードバックトレ
ーニングを行うことができ、効果的なトレーニングを実践することが
できます。
MR キューブを使うことで
・ パソコンのモニターを見ながらバイオフィードバックトレーニングを行なうことにより、視覚からの
情報を、運動機能を通じてコントロールする能力を効果的に高められます。
・ 単調な反復運動がコントロールされた質の高い運動に変わります。
・ 豊富なエクササイズ・テストにより飽きのこないファンクショナルなトレーニングメニューが作成で
きます。
・ 従来のトレーニング機器が客観的な評価ができる有効な評価機器ツールとなります。
2
MR キューブ
リハビリ
グラフの縦軸は可動域を示しています。青がコンセントリック(ケーブルが延びる方向)、赤がエキセント
リック(ケーブルが縮む方向)の動きです。リハビリ中の最大可動域を 100%としています。
推奨速度(cm/s) あらかじめソフトウェアで設定された速度です。リハビリ中はオレンジ色のアイコン
の動く速度となります。
平均速度(cm/s) 実際に動いた速度を表します。リハビリ中は緑色のアイコンの動く速度となります。
速度差(%)
推奨速度と平均速度の差をパーセンテージで表します。
速度差=(平均速度 - 推奨速度) ÷ 推奨速度 ×100 %
この値が-(マイナス)のときには: 推奨速度に対し動きが遅すぎことをあらわし、
+(プラス)には早すぎることをあらわしています。理想は0%となります。
総仕事量(J)
このエクササイズ中に利用者が達成した成果の指標です。設定で決められた負荷重量
と可動域から計算されます。単位はジュール(J)です。
総仕事率(W)
このエクササイズ中に利用者が達成した成果の指標です。設定で決められた負荷重量、
可動域、時間から計算されます。単位はジュール(J)です。単位はワット(W)です。
設定番号
データ参照をする測定セット回数を指定します。
3
MR キューブ
テスト
①コーディネーション
②プロプライオセプティブ
コーディネーション(調整力)では動きの質に注目
します。赤の三角に挟まれたラインがクロスヘア
(照準)といい、利用者の位置です。黄色のライン
を赤の三角で挟むよう左右に動きます。健側から始
め、その後に患側を計測します。コーディネーショ
ンテストは筋力を必要としないため、例えばリハビ
リの初期からでも利用することができます。
プロプライオセプティブテストでは、特定の関節位
置の再現能力をテストします。
利用者は仮の赤線を辿って、正しい場所にクロスヘ
アの中心の○が来るようにします。この時点で計測
が始まり、水平線が消えます。クロスヘアが消えた
ら、目を閉じてできるだけ視覚からの入力を遮断し
ます。プロプライオセプティブ(固有受容感覚)・
テストは筋力に関係しないため、リハビリの初期段
階から安全にテストを行うことができます。
③反応時間テスト
④パワーテスト
利用者が反応するまでの時間と動いた後に最終的
に負荷重量を制御する能力を量ります。センターの
枠内にオレンジマーカーを保持すると数秒後にボ
ックスが左右上下へランダムに移りますので新た
な位置にできるだけ早く動きます。反応時間が小さ
いほど、不測の要求事項に反応する能力が早いこと
になります。完了時間が長いと、移動した負荷重量
を維持するために重要な運動制御能力が少ないこ
とが考えられます。
利用者は画面に表示される緑色の円をなるべく早
く動かし、そのときのパワーを計測します。結果に
はパワーの他、総仕事量、仕事率、平均速度、加速
/減速が表示されます。
4
MR キューブ
テスト①:コーディネーション
コーディネーションテスト(協調性)では動きの質に注目するために、コンセントリック/エキセントリッ
クな動作をしたときにどのように強調性を発揮できるかを見るテストです。筋力評価ではないのでリハビリ
テーションの初期から利用することが出来ます。
縦軸はコーディネーションテストで計測した時間をパーセント化したものです。総計測時間を 100%で
表しています。例えばテスト時間が 1 分間(60 秒)だとすると、100%は 60 秒、20%は 12 秒を示し
ます。横軸はクロスヘア(照準)が黄色で表示される基線に対してどのくらいずれていたかを示しています。
単位は mm です。ゼロから左のグラフ(マイナス領域)はクロスヘアが黄線の左側に、ゼロから右のグラ
フ(プラス領域)はクロスヘアが右側にずれていたことになります。計測中に目標に対しずれが無い理想的
なテスト結果は、ゼロの位置に棒が1つだけあり、スコアが 100%となります。
位置の正確度(%) 全体の計測中に横軸はクロスヘア(照準)が黄色で表示される基線に対しずれのない
状態をパーセンテージで表します。上の例では患側
コンセントリック運動のときに
位置の正確度は15%となっていますが、測定中の15%の時間で横軸はクロスヘア
(照準)が黄色で表示される基線に対しずれのない状態であったことが示されます。
(85%は基線とずれていることを示します)
平均(mm)
計測中に平均でどのくらいクロスヘア(照準)が黄色で表示される基線に対しずれて
いたかをあらわします。単位はmmです。(MR キューブでは 2.5mm を感知できる
ポテンショメーターを使っており、ここでクロスヘア(標準)に対してどのくらいず
れていたかを計測しています。)
偏差(mm)
ずれのばらつきを示します。この数値が高
いと測定中に位置がクロスヘア(標準)に
対して大きく離れて動いたことをあらわ
します。
低偏差
5
高偏差
コーディネーション・テスト結果
6
MR キューブ
テスト②:プロプライオセプティブ
プロプライオセプティブテスト(固有受容感覚)は特定の関節位置の再現能力を評価します。テストは筋力
評価ではありませんので、リハビリテーションの初期から安全に行うことが出来ます。始めは目標となるク
ロスヘアが表示されますが、後半にはクロスヘアが表示されませんので固有受容感覚のテストを行えます。
結果で表示されるグラフの横軸はケーブルの位置を示します(mm)。目標位置が中央に表示されるよう
になっています。縦軸はプロプライオセプティブテストで計測したときにその場所にいた時間をパーセント
化したものです。総計測時間を 100%で表しています。上のグラフの患側のグラフでは、80mm の位置が
目標位置(黄色で表示)となっていますが、実際には2回目の計測中(青色のバー)の 70%の割合で目標
位置である 80mm の位置にいたことをあらわします。
位置の正確度(mm)
特定の関節位置の目標として設定した位置を表します。単位は mm です。上のグ
ラフの例では 80mm の位置が目標位置となっています。
平均(mm)
計測中にいた平均の位置を表します。単位は mm です。クロスヘアの表示があっ
た場合と無い場合で別々に平均(mm)が計算されます。
偏差(mm)
目標位置からのずれのばらつきを示します。この数値が高いと測定中に目標位置
からクロスヘアに対して大きく離れて動いたことをあらわします。マイナスで表
示されるときには目標位置に届かない、プラスで表示される場合には目標位置を
超える範囲でバラツキがあったことを表します。
低偏差:
高偏差:
クロスヘアに対してズレが少ない
7
クロスヘアに対し、ズレが大きい
プロプライオセプティブ・テスト結果
8
MR キューブ
テスト③:反応時間
反応時間テストは、予期しない動きをさせることにより、利用者が反応するまでの時間と、設定した負荷重
量を制御するための能力をテストします。利用者の位置はオレンジ色マーカーで表示されます。ソフトウェ
アが指定したボックスまでそのマーカーを動かし、利用者が反応し動作を行なうまでの時間を計測します。
グラフの縦軸は反応時間を表します。単位は秒です。患側の反応時間は赤色、健側の反応時間は緑色で表
示されます。
総時間数(秒)
計測にかかった総テスト時間が表示されます。
反応時間(秒)
開始位置から目標として表示されるボックスに移動するまでの時間が反応時間として
計算されます。利用者はオレンジ色の円で表示されています。目標となるボックスが
表示されたあと、オレンジ色のマーカーがボックス内に入るとオレンジ色が緑色にか
わりますのでその位置を数秒間キープします。
差:総時間数(%) 健側と患側の総時間数の差をパーセンテージで表します。
差:総時間数=(健側時間 -
患側時間) ÷ 健側時間 ×100 %
この値が-(マイナス)のときには: 健側に対し患側の反応時間が早いことを示しま
す。+(プラス)のときは健側の反応時間が患側に比べて早いことをあらわします。
差:反応時間(%) 健側と患側の反応時間の差をパーセンテージで表します。
差:反応時間=(健側時間 -
患側時間) ÷ 健側時間 ×100 %
この値が-(マイナス)のときには: 健側に対し患側の反応時間が早いことを示しま
す。+(プラス)のときは健側の反応時間が患側に比べて早いことをあらわします。
9
反応時間テスト結果
10
MR キューブ
テスト④:パワーテスト
利用者が画面に表示される緑色の円をなるべく早く動かしたときのパワーを計測します。結果にはパワーの
ほか、総仕事量、仕事率、平均速度、加速/減速が計算されます。
パワーテストでは結果画面にて次の4種類の表示切替えが可能です。レポート印刷時にはサマリで表示さ
れている情報が印刷されます。
①関節可動域
・
グラフの縦軸は可動域を示しています。青がエ
キセントリック、赤がコンセントリックの動き
です。 テスト中での最大可動域を 100%とし
ています。
・
・
各回の結果として可動範囲(cm)、仕事(J)、
パワー(W)と反応時間(秒)が計算されます。
・
総仕事量は各回の仕事量の総和で、総仕事率は
各回のパワーの総和になります。
11
②
速度つき関節可動域
・
グラフの縦軸は可動域をあらわします。最大幅
がテスト中に最大で動いた可動域を 100%と
しています。
・
可動域中を動きときに変化した移動速度を色別
で表しています。「凡例速度変更」のバーにて
色別の速度幅の設定も可能です。左のグラフで
は速度が 30cm/秒以下の速度で動いたときの
グラフは緑色で、30cm/秒~45cm/秒までは
黄色で表示されています。
③
加速/減速
・
S 形のグラフは可動域を示しています。コンセ
ントリックから始まりエキセントリックまでが
1 回の反復運動を表しています。
・
可動域の X%まで動かしたときの加速と減速時
間を表示します。(X%は任意設定できます。)
左のグラフでは可動域 20%までの加速/減速
時間を表示しています。例えば可動域が 10cm
の場合、動き始めてから 2cm(全体の 20%)ま
で動かすのにかかった時間を加速時間とし、反
復運動を行った後に 2cm(全体の 20%)の位置
から開始位置に戻るまでの時間を減速時間とし
ます。
サマリ
・
グラフの縦軸は可動域をあらわします。最大幅
がテスト中に最大で動いた可動域を 100%と
しています。
・
可動域中を動きときに変化した移動速度を色別
で表しています。「凡例速度変更」のバーにて
色別の速度幅の設定も可能です。左のグラフで
は速度が 30cm/秒以下の速度で動いたときの
グラフは緑色で、30cm/秒~45cm/秒までは
黄色で表示されています。
・
レポートには総仕事量、総仕事率、平均速度、
平均加速、減速時間が表示されます。
12
パワーテスト結果
13
MR キューブ
エクササイズ
ランダム・リアクティブ
アイソメトリックゲート
黄色いボールがランダムに上から落ちてきます。赤
いキューブが利用者の位置を表すキャッチャーキ
ューブです。コンセントリック/エキセントリック
な動作で左右に動き黄色ボールを避けてください。
等尺性保持(フリーズ・モーメント)を伴う動的なエ
クササイズです。赤ボールがバーの隙間を抜けるよ
うに動かします。バーとバーの間のスペースがアッ
トランダムに変わり、難易度が上がります。
コントロールド・ルート
ランダムエクスクローシブ
赤い輪が黄色い線から外れないようにします。黄色
線は画面上をアットランダムに動きます。エキセン
トリックやコンセントリックな筋コントロールを
活性化し、コーディネーション能力を刺激します。
黄色いボールが3段階の速度で落ちてきますので、
赤いキャッチャーバーで弾き返します。よい結果を
出すにはすばやい(エクスクローシブな)反応が必
要です。
コントロールド・ポジション
ランダム・デセラレーション
赤いボールが常に平行な道路上にあるようにしま
す。道路はアットランダムに上がったり下がったり
し、急に加速することもあります。
緑色の多面体がそれぞれ速度を変えながら落ちて
きます。赤いサークルがキャッチャーです。赤い星
を避けながら緑の多面体をキャッチします。
14
MR キューブ
チャレンジプログラム
計算
認識
赤い矢印が利用者の位置です。左右に動いて、正し
いと思う答えに合わせます。正しいとチェックマー
クが出て画面が緑色に、 間違えると×が出て、画
面が赤くなります。
同じ形、色などを合わせるように左右に動きます。
正しいとチェックマークが出て画面が緑色に、間違
えると×が出て、画面が赤くなります。
記憶
5枚のカードが表示されますので、色や数字、柄な
どを記憶します。数秒後カードが裏返されます。下
のカードを記憶に従って左右に動かします。
レースゲーム
スキーゲーム
他の自動車を避けながら運転を開始します。コイン 2本のフラッグの間を抜けるように滑ります。フラ
を集めながら運転します。 黄色コインを得ると時 ッグの間を抜けられないと、10秒の時間が追加さ
間が延び、赤いコインを手に入れると一時的に速度 れます。クラッシュしたらもう一度滑り始めます。
をブーストできます。緊急レーンを走ると速度が落
ちます。他の自動車に当たるとクラッシュします。
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コンパストレーニングマシン
プラス
MR キューブ
ホリゾンタルレッグプレス
下肢全体の筋力強化、身体を支える動
作、歩行の安定性、速度向上に
[関節の動き]
膝関節伸展/股関節伸展/足関節底屈
[使用される筋肉]
大腿四頭筋/ハムストリング/大殿筋/腓腹筋/ヒラ
メ筋
START
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END
膝を伸ばしきってロックしないように!
負荷を高めたいときには深く膝を曲げます。
ポジション設定
MR キューブトレーニング例
①フットプレートの角度を設定します。
②シートの角度を設定します。
③右側のレバーを操作し膝の角度が90度前後に
なるようにシートの前後を調節します。
④ウエイト(重り)の枚数を設定します。
リハビリテーション
NG
膝が内側に
はいらない
ように!
左側のオレンジのアイコンがPCで設定した推奨
される速度で動きます。この動きに合わせて右側の
グリーンのアイコン(自身の動き)がオレンジのア
イコンと同じ速さになるように動きます。
17
コンパストレーニングマシン
レッグ
プラス
MR キューブ
EXT
膝関節周囲の筋力強化、起立・歩行の安
定性向上に
START
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[関節の動き]
EXT:膝関節伸展
FLEX:膝関節屈曲
[使用される筋肉]
EXT:大腿四頭筋
FLEX:ハムストリング
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END
爪先を手前にひきつけて膝を伸ばします。
ポジション設定
MR キューブトレーニング例
①膝の軸とアームの軸が一致するように背もたれ
を調節します。
②パットがすねに当たるように調節します。
③スタート位置を調節します。
④ウエイト(重り)の枚数を設定します。
アイソメトリックゲート(エクササイズ)
NG
脚は外側に
開かないよ
うに!
このエクササイズは、いわゆる等尺性保持(フリー
ズ・モーメント)を伴う動的なテストです。赤いボ
ールがバーの隙間を抜けるように動かします。うま
く動作するとバーとバーの間のスペースがアット
ランダムに変わり、難易度が上がります。
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コンパストレーニングマシン
レッグ
プラス
MR キューブ
FLEX
膝関節周囲の筋力強化、起立・歩行の安
定性向上に
START
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[関節の動き]
EXT:膝関節伸展
FLEX:膝関節屈曲
[使用される筋肉]
EXT:大腿四頭筋
FLEX:ハムストリング
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END
ポジション設定
MR キューブトレーニング例
①膝の軸がアームの軸と一致するように背もたれ
を調節します。
②パットがアキレス腱に当たるように調節します。
③スタート位置を設定します。
④ウエイト(重り)の枚数を設定します。
アイソメトリックゲート(エクササイズ)
NG
脚は外側に
開かないよ
うに!
このエクササイズは、いわゆる等尺性保持(フリー
ズ・モーメント)を伴う動的なテストです。赤いボ
ールがバーの隙間を抜けるように動かします。うま
く動作するとバーとバーの間のスペースがアット
ランダムに変わり、難易度が上がります。
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コンパストレーニングマシン
ヒップ
プラス
MR キューブ
ADD
股関節周囲の筋力強化、歩行の安定性向
上に
[関節の動き]
AB:股関節外転
ADD:股関節内転
[使用される筋肉]
AB: 股関節出頤点筋群(中殿筋など)
ADD:股関節内転筋群
START
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ポジション設定
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END
MR キューブトレーニング例
①背もたれを調節します。
(通常はイスに座る程度)
②パットに両脚をセットします。
③左手のレバーで、スタート位置を設定します。
(無理なく開く範囲)
④重りの枚数を調整します。
ランダム・リアクティブ(エクササイズ)
NG
背中は浮か
さないよう
に!
このエクササイズは、いわゆる等尺性保持(フリー
ズ・モーメント)を伴う動的なテストです。赤いボ
ールがバーの隙間を抜けるように動かします。うま
く動作するとバーとバーの間のスペースがアット
ランダムに変わり、難易度が上がります。
20
コンパストレーニングマシン
ヒップ
プラス
MR キューブ
AB
股関節周囲の筋力強化、歩行の安定性向
上に
[関節の動き]
AB:股関節外転
ADD:股関節内転
[使用される筋肉]
AB: 股関節出頤点筋群(中殿筋など)
ADD:股関節内転筋群
START
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ポジション設定
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END
MR キューブトレーニング例
①背もたれを調節します。
(通常はイスに座る程度)
②パットに両脚をセットします。
③左手下のレバーで、スタート位置を設定します。
(通常は最も閉じた状態)
④重りの枚数を設定します。
ランダム・リアクティブ(エクササイズ)
NG
背中は浮か
さないよう
に!
このエクササイズは、いわゆる等尺性保持(フリー
ズ・モーメント)を伴う動的なテストです。赤いボ
ールがバーの隙間を抜けるように動かします。うま
く動作するとバーとバーの間のスペースがアット
ランダムに変わり、難易度が上がります。
21
コンパストレーニングマシン
トーソ
プラス
MR キューブ
FLEX
体幹筋群の筋力強化、姿勢保持、起立や
歩行の安定性向上に
[関節の動き]
EXT:体幹伸展
FLEX:体幹屈曲
[使用される筋肉]
EXT:脊柱起立筋群 FLEX:腹直筋、内・外腹斜筋
START
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END
背中を丸めるように動作します。
ポジション設定
MR キューブトレーニング例
①足の裏が地面につくようにシートの高さを調節
します。
②スタート位置を設定します。
③胸のパットの位置と角度を調節します。
④ウエイト(重り)の枚数を設定します。
コントロールド・ルート(エクササイズ)
NG
体幹は過伸展しない。
脚は浮かさない。
このエクササイズでは、赤い輪が黄色い線から外れ
ないようにします。黄色い線は画面上をアットラン
ダムに動きます。エキセントリックやコンセントリ
ックな筋コントロールを活性化し、コーディネーシ
ョン能力を刺激します。
22
コンパストレーニングマシン
トーソ
プラス
MR キューブ
EXT
体幹筋群の筋力強化、姿勢保持、起立や
歩行の安定性向上に
[関節の動き]
EXT:体幹伸展
FLEX:体幹屈曲
[使用される筋肉]
EXT:脊柱起立筋群 FLEX:腹直筋、内・外腹斜筋
START
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END
ポジション設定
MR キューブトレーニング例
①腰骨とアームの軸が一致するようにシートの高
さを調節します。
②スタート位置を設定します。
③背のパットの位置と角度を調節します。
④ウエイト(重り)の枚数を設定します。
コントロールド・ルート(エクササイズ)
NG
体幹は過伸展しない。
脚は浮かさない。
このエクササイズでは、赤い輪が黄色い線から外れ
ないようにします。黄色い線は画面上をアットラン
ダムに動きます。エキセントリックやコンセントリ
ックな筋コントロールを活性化し、コーディネーシ
ョン能力を刺激します。
23
コンパストレーニングマシン
プラス
ローイング
MR キューブ
MF
肩甲骨周囲の筋力強化、姿勢の改善に
[関節の動き]
肩甲骨内転・肩関節伸展
[使用される筋肉]
僧帽筋中部・下部・広背筋・三角筋後部
START
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END
肩甲骨を寄せ合う
イメージで!
ポジション設定
MR キューブトレーニング例
①グリップが肩の高さになるように、シートの高さ
を調節します。
②足は床につけるか、フットレストの上にのせま
す。
③ウエイト(重り)の枚数を設定します。
コントロールド・ポジション(エクササイズ)
NG
肘を曲げるだけでは肩
甲骨が動かない!
このエクササイズでは、いつも赤いボールが平行な
道路上にあるようにします。道路はアットランダム
に上がったり下がったりし、急に加速することもあ
ります。
24
コンパストレーニングマシン
プラス
MR キューブ
チェストプレス
大胸筋の筋力強化、姿勢の改善に
[関節の動き]
肩関節水平内転・肩甲骨外転・肘関節伸展
[使用される筋肉]
大胸筋・上腕三頭筋・三角筋前部
START
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END
胸を張ってお
く!
旨の張りを保持したまま動作する。
ポジション設定
MR キューブトレーニング例
①グリップが胸の高さになるように、シートの高さ
を調節します。
②足は床につけるか、フットレストの上にのせま
す。
③ウエイト(重り)の枚数を設定します。
ランダムデセラレーション(エクササイズ)
NG
背中を丸め
ないよう
このエクササイズでは、緑色の多面体がそれぞれ速
度を変えながら落ちてきます。赤いサークルがキャ
ッチャーです。赤い星を避けながら緑の多面体をキ
ャッチします。
25
26
MR キューブ
フリーウェイト
肩関節 内旋・外旋
1st ポジションで肩関節の内旋・外旋運動を行います。
目的:肩関節の動作性、安定性改善、筋力強化
内旋
START
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外旋
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➩END
START
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➩
➩END
脇を締め真っ直ぐ立ちます。
脇を締め真っ直ぐ立ちます。
肩関節のみを使い内旋運動を行います。
肩関節のみを使い外旋運動を行います。
肩関節 内旋・外旋
2st ポジションで肩関節の内旋・外旋運動を行います。
目的:肩関節の動作性、安定性改善、筋力強化
内旋
START
➩
外旋
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➩END
START
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➩
➩END
肘を 90 度に曲げた状態を保ちます。
肘を 90 度に曲げた状態を保ちます。
脇を締め真っ直ぐ立ちます。
脇を締め真っ直ぐ立ちます。
肩関節 内旋・外旋
3rd ポジションで肩関節の内旋・外旋運動を行います。
目的:肩関節の動作性、安定性改善、筋力強化
内旋
START
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外旋
➩END
START
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➩
➩END
肩関節 90 度屈曲位を保ちます。
肩関節 90 度屈曲位を保ちます。
肩関節のみを使い内旋運動を行います。
肩関節のみを使い外旋運動を行います。
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MR キューブ
フリーウェイト
肩関節の外転・内転運動を行います。
肩関節 外転・内転
START
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目的:肩関節の動作性、安定性改善、筋力強化
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END
足は肩幅にします。
床と平行になるまで肩関節を外
ゆっくりと肩関節を内転させ、
少し脇を開けます。
転させます。
スタート位置まで戻します。
肩、肘関節の可動域訓練、動作性改善を行ないます。
ハンドビハインドバック
START
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目的:肩、肘関節動作性、可動域改善
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真っ直ぐたち、背中側でケーブルを保持します。
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END
肘関節を曲げ、ケーブル持ち上げます。
肩関節の外転運動を行ないます。
アップライトローイング
START
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目的:肩関節 動作性改善、筋力強化
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END
体の前を擦るように肩の位置まで持ち上げます
肩幅よりやや狭くバーを持ちます。
28
MR キューブ
フリーウェイト
バーを押し出すように挙上します。
ベンチプレス
START
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目的:大胸筋のトレーニング、筋力強化
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目的:肩関節 動作性改善、筋力強化
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END
椅子に座り、腕全体を前方に押し出します。
ワンハンドプレス
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頭の後ろを擦るようにバーを持ち上げます
足を肩幅に開き、首の後ろでバーを保持します。
START
END
上肢の挙上運動を行ないます。
バックプレス
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ゆっくりと、真っ直ぐバーベルを持ち上げます。
バーを胸の前で保持します。
START
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目的:肘関節の動作性改善、筋力強化
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肘関節屈曲位が開始位置となります。
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END
ゆっくり腕を前に押し出します。
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MR キューブ
フリーウェイト
ワンハンドカール
START
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椅子に座り肘関節の屈曲・伸展を行ないます。
目的:肘関節の動作性改善、筋力強化
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END
肘関節をゆっくり持ち上げ、屈曲させます。
肘関節伸展位が開始位置となります。
30
MR キューブ
フリーウェイト
椅子に座り膝関節屈伸を行ないます。
膝関節 屈曲・伸展
START
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目的:膝関節の動作性、安定性改善、筋力強化
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目的:膝関節動作性、可動域改善
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膝関節伸展位が開始位置となります。
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END
膝関節を屈曲させます。
バーを保持しながらスクワットを行ないます。
バックスクワット
START
END
床に座り膝関節の可動域訓練を行ないます。
ヒールスライド
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膝関節をゆっくり屈曲させます。
膝関節伸展位が開始位置となります。
START
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目的:下半身のパワー、筋力強化
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END
足は肩幅にします。
大腿が床と平行になるまで
バーは平行を保ったまま
バーは首の後ろで保持します。
しゃがみこみます。
ゆっくりと立ち上がります。
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MR キューブ
フリーウェイト
スクワットジャンプ
START
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バーを保持しスクワットと同時にジャンプします。
目的:下半身のパワー、筋力強化
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END
足は肩幅にします。
大腿が床と平行になるまで
バーは平行を保ったまま
バーは首の後ろで保持します。
しゃがみこみます。
一気にジャンプします。
スプリットスクワット
START
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足を前後に開き、スクワットを行ないます。
目的:下半身のパワー、筋力強化
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END
足は前後に開きます。つま先は
体幹を安定させ、
バーは平行を保ったままゆっく
真っ直ぐ前になるように。
真っ直ぐしゃがみこみます。
りと立ち上がります。
体幹を真っ直ぐ維持しながら爪先立ちを行ないます。
カーフレイズ
START
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目的:腓腹筋、ヒラメ筋のトレーニング、筋力強化
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END
かかとを上げ爪先立ちの状態にします。
バーは首の後ろで保持します。
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MR キューブ
フリーウェイト
プッシュプレス
全身のパワーを使いバーを挙上します。
目的:肩関節 動作性改善、筋力強化、
全身パワー強化
START
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一度しゃがみこみ
足は肩幅にします。
全身を使いながら一気に
バーを持ち上げます。
バーは胸の前で保持します。
足を肩幅に、バーを平行維持してスクワットです。
デッドリフト
START
END
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目的:背筋、ハムストリング、大殿筋の強化
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END
身体の前でバーを持ち、常に床
股関節を使い、お辞儀をするよ
バーは平行を保ったままゆっく
と平行になるようにします。
うにしゃがみこみます。
りと立ち上がります。
足を肩幅にジャンプするようにバーを持ち上げます
クリーン
START
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目的:全身の伸展筋の強化、パワー強化
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END
デッドリフトの姿勢をします。
ジャンプをするように一気に立
バーは平行を保ち胸の前で保持
常に床と平行になるように。
ち上がります。
をします。
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MR キューブ
フリーウェイト
全身のパワーを評価にも有効です。
スナッチ
START
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目的:全身の伸展筋の強化、パワー強化
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END
両手の幅を大きく広げバーを持ち、
バーを一気に持ち上げます。膝は少
ゆっくりと、開始位置まで戻り
床と平行になるようにします。
し曲げた状態を維持します。
ます。
ベントオーバーローイング
START
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体幹を維持したままバーを腰位置まで持ち上げます。
目的:広背筋のトレーニング、筋力強化
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END
体幹は動かさず肩関節を伸展させることを意識
してバーを持ち上げます。
デットリフトの姿勢を維持します。
スクワットジャンプ
START
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自体重でおこなうスクワットジャンプです。
目的:下半身のパワー、筋力強化
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END
足は肩幅にします。
大腿が床と平行になるまで
全身を使い一気に上に
両腕は頭上にあげます。
しゃがみこみます。
ジャンプします。
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MR キューブ
フリーウェイト
不安定な床面にて肩関節の屈曲・伸展を行ないます。
ワンハンドローイング
START
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目的:肩関節動作性改善、全身バランストレーニング
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END
不安定な床面に立ち姿勢を維持します。
バランスを保ちながら肘関節を屈曲します。
始めは両足で、慣れてきたら片足で立ちます。
足を前後に開き体重を前後に移動させます。
前方荷重訓練
START
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目的:下肢バランス、荷重移動訓練
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足を前後に開きます。
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体重を前側に移動させます。
足を大きく開き体重を左右に移動させます。
側方荷重訓練
START
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目的:下肢バランス、荷重移動訓練
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足を左右に開きます。肩幅より大きく開きます。
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END
体重を左右に移動させます。
MR キューブ
フリーウェイト
下肢を動かさずに上肢を前後に移動させます。
ファンクショナルリーチ
START
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目的:下肢バランス、全身動作性改善
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背筋を伸ばしたまま真っ直ぐ起立します。
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目的:下肢バランス、全身動作性改善
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足は肩幅に、背筋を伸ばし真っ直ぐ起立します。
START
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下肢を動かさずに上肢を左右に移動させます。
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ファンクショナルステップ
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できるだけ前に体を移動させます。
ファンクショナルサイドリーチ
START
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できるだけ左右に体を移動させます。
ステップ訓練を行ないます。
目的:下肢バランス、全身動作性改善
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背筋を伸ばしたまま真っ直ぐ起立します。
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END
できるだけ大きく前に一歩踏み込みます
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MR キューブ
フリーウェイト
階段の昇降訓練を行います。
階段昇降
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錘垂バンドエクササイズ
START
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錘垂バンドを腕に取り付け、肩関節の外転運動を行
います。
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椅子からの立ち上がり
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椅子からの立ち上がり訓練を行います。
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監修者
岡田
プロフィール
隆
了德寺大学 健康科学部 整復医療・トレーナー学科 講師
東京大学大学院 総合文化研究科 博士課程
1980年愛知県生まれ。日体大大学院修了(体育科学修士)。
JOC強化スタッフ(柔道、水泳)、全柔連 情報戦略部、日水連 水球強化スタッフ,日
本水泳トレーナー会議 運営委員,NPO MET(Medical Exercise and Training)理
事。理学療法士、日体協AT、CSCS*D、JATI-ATI。
松本
揚
了德寺大学 健康科学部 整復医療・トレーナー学科 助手
順天堂大学大学院 スポーツ科学領域スポーツ医科学分野 修士課程
1980年岐阜県生まれ。柔道整復師。
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