VMware Horizon View サイジング

VMware Horizon View サイジング
仮想デスクトップ環境における仮想化基盤の重要性
•  仮想デスクトップ環境は仮想化基盤のリソースを共有
–  皆が同時に⾏行行うような処理理(例例:朝9時の同時ログイン、ウィルス定義配信&フルス
キャン)によってリソースが⾜足りなくなりユーザビリティが低下。とはいえピーク時
間帯に合わせてリソースを増強するとコストが⼤大きく増加してしまう。
–  ⼩小規模環境からスタートして、スケールをあげる段階でボトルネックが発⽣生してし
まう。ボトルネックが発⽣生した場合はリソースを増強するしか回避策が無い
–  仮想化基盤の障害は複数ユーザーのダウンタイムに直結
影響範囲:個⼈人
影響範囲:
仮想化基盤全体
安定した仮想デスクトップ環境の運⽤用には
仮想化基盤の可⽤用性とパフォーマンスが重要
2
2
VMware Horizon Viewの構成(サイジング観点)
View Client
社内アクセス
何台必要か?
View Manager (接続サーバ)
仮想デスクトップへの
接続を管理理
何⼈人が同時接続するか?
→同時接続数
vSphere
仮想マシンを提供
何⼈人分のデスクトッ
プが起動できればよ
いか?→同時接続数
ストレージ
全部でどれだけのユーザデータ
仮想マシンやユーザ
社外アクセス
データを格納
が必要か→ディスク総容量量
ネットワーク帯域がどの程
同時に何⼈人分のI/Oが処理理でき
度度確保できるか?
何⼈人が同時接続するか? ればよいか?→I/O性能
→PCoIPチューニング
→同時接続数Security Server
View Client
社外からのSSLアクセス
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VMware Horizon Viewの構成(サイジング観点)
View Client
社内アクセス
View Manager (接続サーバ)
必要なだけ⽤用意
何台必要か?
仮想デスクトップへの
接続を管理理
1サーバあたり2000 何⼈人が同時接続するか?
セッションまでが推奨
→同時接続数
vSphere
仮想マシンを提供
何⼈人分のデスクトッ
プが起動できればよ
ココは悩むポイント
いか?→同時接続数
ストレージ
全部でどれだけのユーザデータ
仮想マシンやユーザ
社外アクセス
データを格納
が必要か→ディスク総容量量
ココも悩むポイント
ネットワーク帯域がどの程
PCoIPチューニング CS含めて1サーバあたり 同時に何⼈人分のI/Oが処理理でき
度度確保できるか?
で対応
何⼈人が同時接続するか? ればよいか?→I/O性能
→PCoIPチューニング 1600セッションまでが推
Security Server
奨→同時接続数
View Client
社外からのSSLアクセス
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vSphere
ESXiサーバのサイジング
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仮想デスクトップのvSphereサイジング
そもそも1台の物理サーバに何台の仮想デスクトップがのるのか?
vSphere
仮想マシンを提供
仮想デスクトップ1台は物理サーバのどの程度のリソースを消費するか?
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仮想デスクトップ1台のリソース消費量量
 OSごとの使⽤用リソース(概算)
消費CPU
メモリ
ディスク
7
Windows XP
Windows
Vista
Windows 7
200〜~250MHz
程度度
200〜~250MHz
程度度
200〜~250MHz
程度度
384MB~∼1GB
1GB~∼2GB
1.5GB~∼2.5GB
最低10GB
最低20GB
最低30GB
仮想デスクトップ タイプ別CPUリソース
 仮想デスクトップに必要なCPUリソースは、ユーザーの
タイプによって異異なる。
• ソフトウェア開発者や、⾼高パフォーマンスを必要とするその他のパワー
ユーザーの CPU 要件は、ナレッジ ワーカーやタスク ワーカーよりも
はるかに⾼高くなる場合がある。
• 計算集約型のタスクや、PCoIP 表⽰示プロトコルを使⽤用して 720p ビデオを再
⽣生する必要のある Windows 7 デスクトップには、デュアル仮想CPU を推奨。
• シングル仮想 CPU は⼀一般に、その他の場合に推奨される。
【一般的なユーザータイプ別のコアあたりの割り当てVM数】
ユーザータイプ
タスクワーカー
スタンダードワーカー
パワーユーザー
パフォーマンスデスクトップ
8
vCPU数
1
1
1 -‐‑‒ 2
2
コアあたりのVM数
8 – 10
6 – 8
4 – 6
2 -‐‑‒ 3
仮想デスクトップ 利利⽤用タイプ別マッピング
 仮想デスクトップの利利⽤用タイプ別に必要なリソースを
マッピングする
【Windows 7 32bit 版 での参考値】
項⽬目
Operating System
Power User
Heavy User
Windows 7 Windows 7 Enterprise
Enterprise
vCPU
1 or 2
1
Memory
2048MB
2048MB
Network Access
VM VLAN
VM VLAN
Desktop Disk Size
34GB
24GB
Disk I/O (IOPS)
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15
Network (avg/peak) 150 Kbs/ 150 Kbs/ 250Kbs
250Kbs
Applications ・Base
・Base
Installed
・User(Installed) ・Heavy (non-‐‑‒
ThinApp)
9
Normal User
Windows 7 Enterprise
1
1536MB
VM VLAN
20GB
10
100 Kbs/
150Kbs
・Base 1台の物理理サーバには何台の仮想デスクトップが載るか?
ESXiサーバスペックが下記だとすると 2CPU 4Core、クロック周波数 : 2.9Ghz、メモリ64GB
41台
CPU観点
仮想デスクトップあたり平均250Mhzを消費と仮定
{(8 -‐‑‒ 1)コア x 2.9GHz x 85%} / 0.25MHz = 69台
※ ESXi⽤用に 1コア確保、使⽤用率率率85%想定
メモリ観点
仮想デスクトップあたり構成メモリ=1GB
(64GB-‐‑‒2GB-‐‑‒64GBx6%)×85%/1.2GB=41台
※ ESXi⽤用に2GBを確保、さらにバルーニングを発⽣生させないよう
に 6%確保
※ メモリ平均使⽤用率率率を 85%と想定
※ VMのオーバヘッドメモリを 20% と想定
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ここがポイント:TPS(Tranceparent Page Sharing)
メモリの内容
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VM1
Windows XP
Kernel
データA
VM2
Windows XP
メモリ開放
Kernel
データB
VM3
Windows XP
メモリ開放
Kernel
データC
VM4
Windows XP
メモリ開放
Kernel
データD
VM5
Windows XP
メモリ開放
Kernel
データE
VMwareのメモリオーバーコミット技術
  1台1台がメモリ空間を保持するのではなく、OSのカーネル部分のような全てのデスクトップが持つ
ような共通部分については、1つのメモリ空間を残して共通化することにより、割り当てたメモリ量量
よりも少ない物理理メモリ量量で実現できる可能性があります。
  ⼀一般的には、物理理メモリの150%〜~180%のメモリ容量量を利利⽤用することができると⾔言われています。
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TPSを使うことで…
TPSにより、150%〜~180%のメモリオーバコミットが可能に
→つまり、物理理サーバが64GBのメモリを積んでいたとしても、
96GB〜~116GB程度度のメモリを積んだものと同じ効果が得られます
現実的には、VDI基盤の場合 メモリオーバーコミットなしか110-‐‑‒120%程
度度にしておくケースが多いです
※Windows Vistaや7の場合メモリが枯渇しないとTPSは実⾏行行されま
せん。枯渇していない状態でTPSを実⾏行行させるにはLarge Pagesをオ
フにする必要があります
l  VM : monitor_̲control.disable_̲mmu_̲largepage = TRUE l  ESXi : Mem.AllocGuestLargePage = 0
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ストレージのサイジング
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ストレージサイジング
ストレージサイジングで考えるべきポイントは容量量とIOPSです。 ⼀一般的に仮想デスクトップのIOPSは15〜~20程度度、ヘビーユーザの
場合は 20-‐‑‒30程度度とされています。仮想デスクトップ運⽤用を効率率率化す
るため、リンククローンという技術を使⽤用します。リンククローンの
仮想デスクトップのディスクは下記から構成されています
ユーザデータ
(ユーザプロファイル)
OS起動時の消費分
(Swapファイル等)
OS:Windows XP
アプリケーション
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リンククローンで消費されるディスク容量量は?
ユーザデータ
(ユーザプロファイル)
OS起動時の消費分
(vSwapファイル)
OS:Windows XP
アプリケーション
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ユーザが所有しているファイル容量量
完全にユーザの使⽤用状況に依存 (数GB程度度〜~、全ユーザ分)
割り当てメモリに依存。
起動台数分
(2GB程度度×同時起動マシン数)
マスターとして各データストアに1つ必要
OS+アプリケーション容量量に依存(数GB
程度度)
ストレージのサイジングはベンダー主導で
 ⼀一部の HW ベンダーは、独⾃自で検証を実施した結果を公開しています。
IBM desktop virtualization -‐‑‒ IBM SmartCloud Desktop Infrastructure
http://www.ibm.com/systems/x/solutions/desktop-‐‑‒virtualization/solutions.html
⽇日本HP -‐‑‒ HP ProLiant White Paper HP ProLiant Gen8 と VMware View 5.1 による エンタ
ープライズ向けクライアント仮想化 リファレンスアーキテクチャー
http://h50146.www5.hp.com/products/servers/proliant/whitepaper/wp156-‐‑‒1209a/
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VDI の柔軟な拡張を実現する VSAN アーキテクチャ
スケールアウト
サーバの追加
SSD
•  拡張作業は VSAN クラスタへのサ
ーバ追加のみ
• 
• 
HDD
サーバ追加で
段階的に拡張
•  サーバの追加で VDI のディスク容
量とパフォーマンスがリニアに増加
• 
• 
少数ユーザで
スモールスタート
• 
サーバ台数
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VDI の CPU/メモリ/ディスクリソー
スを容易に追加できます。
拡張に伴う仮想デスクトップのダ
ウンタイムはありません。
最初から大規模環境を想定した
高価なインフラを整備する必要が
ありません。
仮想デスクトップのユーザ数の増
加に伴う複雑なサイジングは不要
です。
一定数のユーザ増加のたびにサ
ーバを追加するだけでシンプルに
拡張できます。
VSAN のサイジングはどうする?
q  VSAN はサーバ内蔵の SSD と HDD のみで構成される
q  外部ストレージ装置のように IOPS 値をもとに最適なディスク構成を算出
することが困難
q  VMware からサイジングの⽬目安を公開
q  サイジングの⽬目安に沿った構成で各ベンダーが VSAN Ready Node を公開
q  CPU/メモリ/ネットワークのサイジングは従来の考え⽅方を適⽤用可能
q  CPU と メモリについては VSAN 特有のオーバーヘッドを考慮
q  ネットワークについてはサーバ間を 10Gbps で接続することが推奨
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VSAN Ready Node
20
20
VSAN Ready Node
21
21
ネットワークのサイジング
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ネットワークサイジング
n  OA ユースの場合の、ベース平均帯域(ピーク時)
•  80~∼150Kbps/同時接続ユーザー、遅延<250ms
n  下記⽤用途の場合、帯域を追加
•  テキスト、単⾊色画像系 : 追加なし
•  複合画像系 : +100Kbps/同時接続ユーザー
•  480pのマルチメディア再⽣生
: +1Mbps~∼/同時接続ユーザー
•  ⾼高度度な画像処理理アプリ : +2Mbps~∼/同時接続ユーザー
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なぜ PCoIP のチューニングが必要なのか?
画質とネットワーク使⽤用帯域はトレードオフの関係
NW使⽤用帯域
WAN,モバイル
PCoIP 初期設定
他社の 初期設定
低画質
(Office、パワポユーザなど)
LAN
PCoIP チューニング
により使⽤用感向上!
⾼高画質
(CAD、レントゲン写真など)
Ø 
PCoIP は医療療分野やCAD分野でも満⾜足できる⾼高品質/⾼高画質のデスクトップ 画⾯面を配信することが可能な業界屈指の画⾯面転送プロトコル。
Ø 
PCoIP チューニングで画質や⾳音声の品質を調整することにより、WANや モバイル環境下においても、さくさくデスクトップを使⽤用することが可能に!
©2013 VMware, Inc. All right reserved.
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PCoIP の主なチューニング項⽬目
PCoIP チューニング項目
推奨値
説明
クライアントサイドキャッシュ
(Configure PCoIP client image cache size
policy)
On
クライアントに画面の一部を
キャッシュし、再送分を削減
知覚的可逆圧縮
(Turn off Build-to-Lossless feature)
On
Off=可逆圧縮
On=知覚的可逆圧縮
音声用帯域の上限
(Configure the PCoIP session audio
bandwidth limit)
off / 50 - 100Kbps
最大フレームレート
(Configure PCoIP image quality levels →Set the Maximum Frame Rate Value)
使用帯域幅の上限
(Configure the PCoIP session bandwidth floor)
デフォルト値は 30
4-8 でも可な場合が多い
N/W環境に応じて設定
不要であればoff (別設定)
必要な場合も50-100kbpsで十分
1秒間に送る画面数
大きいほどなめらか
特にWAN環境で効果大
映像+音声+データのトータルで使用
する帯域の上限を設定
帯域幅のサイジングや見積もりにも
有用
※ その他のチューニング項⽬目や各項⽬目の詳細については下記マニュアルをご参照ください。
■ VMware View 管理理 > ポリシーの構成 > View グループ ポリシー管理理テンプレート ファイルの使⽤用 > View PCoIP セッション変数 ADM テンプレート設定
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回線種別ごとのPCoIPチューニング値のサンプル
(ネットワーク帯域) ⼤大
少
極細回線用 細回線用 普通回線用 太回線用 極太回線用 初期設定
Max Frame Rate
4
6
8
12
16
30
Max Link Rate
250
1000
2000
4000
8000
90000
Audio
Disable
Disable
Enable
Enable
Enable
Enable
Audio Bandwidth Limit
NA
NA
100
200
400
500
Image Cache Size
250
250
250
250
250
250
Max Initial Image Quality
30
50
70
80
90
90
Min Image Quality
30
40
50
50
50
50
Bandwidth Floor
50
100
200
400
800
0
Build To Lossless
Disable
Disable
Disable
Disable
Enable
Enable
※ 各設定項⽬目の値はバランスが重要ですので、回線種別ごとのパラメータの組み合わせ
をベースに微調整することがチューニングのコツです。
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PCoIP のチューニング⽅方法
View グループポリシー管理理(ADM)テンプレートの
pcoip.admを AD の GPO にインポートして設定
テンプレート名
説明
vdm_̲agent.adm
View Agent の認証および環境コンポーネン
トに関するポリシー設定
vdm_̲client.adm
View Client の構成に関するポリシー設定。
Connection Server ドメイン外部から接続す
るクライアントは本ポリシーの影響を受けま
せん。
vdm_̲server.adm
View Connection Server に関するポリシー
設定
vdm_̲common.adm
すべての View コンポーネントに共通のポリ
シー設定
pcoip.adm
PCoIPのチューニングに関するポリシー設定
ViewPM.adm
View Persona Management に関するポリ
シー設定
※ View ADM テンプレートは、Connection Server の下記フォルダにあります。
C:\Program Files\VMware\VMware View\Server\extras\GroupPolicyFiles
※ 各仮想デスクトップへの値の反映には新規ログインが必要です。既存のログ
インセッションがある場合、⼀一度度ログオフして再ログインしてください。 ©2013 VMware, Inc. All right reserved.
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仮想デスクトップの OS カスタマイズ
Windows 7 ではデフォルトでさまざまな視覚効
果が有効になっています。Viewでは画⾯面変更更差
分をクライアントに転送する仕組みであるため、
視覚効果が有効な場合、画⾯面遷移で帯域を⼤大幅
に消費します。特に要件がない場合、視覚効果
は無効にしましょう。
【個々のデスクトップでの設定】
コンピュータを右クリック ⇒ プロパティ⇒ シス
テムの詳細設定 ⇒ 詳細設定 ⇒ パフォーマンス ⇒設
定 ⇒パフォーマンスを優先する
注意) 本設定はユーザレジストリに対する変更更になり
ます。プール展開後個々のデスクトップでも設定を
⾃自動反映させるためには、ログオンスクリプトで対
応するなどの⼯工夫が必要になります。
「スクリーンフォントの縁を
滑滑らかにする」は有効にして
おいた⽅方がベター
【参考】Windowsスマートチューニング 111 Win 7編: パフォーマンス オプションの視覚効果をレジストリから⼀一括設定する
http://news.mynavi.jp/column/windows/111/index.html
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