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ベ ス ト プラ ク ティ ス ガイド
Microsoft Hyper-V R2およびR3のための
Nimble Storageベストプラクティス
目次
3
Hyper-V 可用性リファレンスアーキテクチャー
4
クラスタ化 Hyper-V サーバ高可用性アーキテクチャー
5
Hyper-V ストレージアーキテクチャー
12
6
OS/アプリケーションデータのボリュームの分離
6
ボリュームコレクションの使用
7
データ保存のためのゲスト接続 iSCSI ボリュームの使用
7
フェイルオーバークラスターのためのストレージの実装
10
クラスタ共有ボリューム(CSV)の使用
11
保護テンプレートの使用
ハードウェアスナップショット対ソフトウェアスナップショットの使用
13
ゼロコピークローンの使用
13
仮想マシンのプロビジョニング
13
Hyper-V Manager および Failover Cluster Manager を使用した VM のプロビジョニング
14
System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)を使用した VM のプロビジョニング
15
向上した Hyper-V バックアップ
16
遠隔 Hyper-V レプリケーションおよびディザスタリカバリー
17
Hyper-V DR アーキテクチャー
17
Hyper-V 設定に関する考察
17
仮想ネットワークの名前付けに関する考察
17
リストレーションおよび計画的フェイルバック
18
付録 A:Import-VM スクリプトを使用した VM(Windows Server 2008 Hyper-V R2)の回復
20
18
背景
18
使用例
付録 B:ディザスタリカバリーフェイルオーバー(Windows Server Hyper-V R2)
20
計画的フェイルオーバー
21
非計画的フェイルオーバー
21
フェイルオーバーの方法で共有される方法
21
Windows 2012 Hyper-V(R3)の手順
22
Windows 2008 R2 Hyper-V の手順
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
2
Hyper-V可用性リファレンスアーキテクチャー
Hyper-Vの高可用性およびディザスタリカバリーソリューションは、多様な方法で実装でき
ます。このリファレンスアーキテクチャーは、クラスタ化されたWindows 2008 R2 Hyper-V、
Windows 2012 Hyper-V(R3)およびNimble Storageを使用して、最も豊富な機能を備えた保護
ソリューションを提供するために、Hyper-V実装のための個々のオプションの長所と短所を
比較検討します。
下記は、これらのベストプラクティスによって提供される主なソリューションの利点の一部
です。

Hyper-V ライブ・マイグレーションへのサポート:Microsoft Hyper-Vは、ホストサー
バ間のHyper-V ライブ・マイグレーションを実行するためにフェイルオーバークラス
タリングを必要とします。これは、メンテナンス、負荷分散、またはハードウェア
の統合のためにサーバを移行するのに必要な労力を大幅に削減します。

パフォーマンスポリシー:従来のストレージデバイスは、ストレージスペースを最
適化しない固定サイズブロックまたはページコンテナに、アプリケーションの書き
込みを強制的に行います。Nimble Storageは、特許出願中のCASLファイルシステムを
開発しました。これは、ストレージスペースを最大化するために、アプリケーショ
ンの書き込みサイズに的確に一致する可変長ブロックを使用しています。リアルタ
イムインライン圧縮と統合した可変長ブロックは、データストレージの容積、スナ
ップショット、およびレプリケーションを大幅に削減します。これにより、より多
くのデータを保存でき、特に広域ネットワーク上の帯域幅のコストを大幅に削減す
ることができます。

SCSI Unmap:データが削除されたとき、シンプロビジョニングされたボリューム上
でのストレージスペースの再利用が行えます。

アプリケーションの認知:ストレージレプリケーションだけでは、データベースな
どのトランザクションの書き込み処理を実行するアプリケーションのデータの整合
性にリスクがあります。Nimble Storageは、スナップショットバックアップやレプリ
ケーションなどのポイントインタイム動作をトリガーする前に、書き込みバッファ
を正しく静止状態に移行するようにするため、アプリケーションとの連携が行なえ
ます。

ゼロコピークローニング:Nimble Storageは、複数のオペレーティングシステムイメ
ージに共通する複製ファイルを排除することにより、仮想マシンに必要なストレー
ジ量を大幅に削減します。

高可用性:システム障害が起こったとき、Microsoft Failover Clusteringは、待機してい
るホストで仮想マシンをすぐに再起動します。これは、仮想サーバの回復をマニュ
アルで実行するのに必要な労力を削減します。Nimble Storageは、Microsoft Failover
ClusterおよびHyper-Vの技術を完全にサポートし、高速フォールトトレランスを提供
します。

遠隔ディザスタリカバリー:Nimble Storageは、WANにおいて効率的なレプリケーシ
ョンを使用して、本番アプリケーションを遠隔ディザスタリカバリーの場所へ回復
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
3
することにより、致命的なサイトの機能停止が発生した場合に、迅速な回復とビジ
ネス継続性を低コストで提供します。
下記のベストプラクティスは、最小限の労力でHyper-Vシステムの可用性およびオフサイト
リカバリの効果を最大限するために、このアーキテクチャーの実装および管理を案内します。
クラスタ化されたHyper-Vサーバ高可用性アーキテ
クチャー
サーバ仮想化の主な欠点は、システム停止が同時に複数のマシンに影響を及ぼす可能性があ
ることです。このような影響から保護するために、サーバ障害が発生した場合に自動回復を
提供するWindows Server Failover Cluster機能を使用して、Microsoft Hyper-Vを実装してくださ
い。これは、機能停止後にアプリケーションを回復するのに必要な管理の労力を大幅に簡素
化します。このアーキテクチャーは、Hyper-V ライブマイグレーションの使用を可能にし、
アプリケーションをより多く処理させるために、ホストサーバ間で仮想マシンを積極的に移
動させます。
Microsoft Failover Clusterの実装には、クラスタのすべてのホストがアクセスできる共有SANス
トレージを必要とします。Nimble Storageは、Microsoftクラスタリングと完全に互換性のある
高性能でフォールトトレラントなストレージプラットフォームを提供します。お使いのサー
バプラットフォームと適切な互換性を確保するために、クラスタの実装のためのMicrosoftベ
ストプラクティスに従ってください。
Microsoft Windows Server 2012 Hyper-V R3は、共有ストレージを必要とせずに実行中の仮
想マシンのライブマイグレーションを可能とします。しかし、この技術はホストサーバに障
害が発生した場合に高可用性を提供しません。Hyper-Vクラスタ化環境内で高可用性を提供
するには、共有ストレージ(Nimble Storage CSアレイなど)が必要です。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
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Hyper-Vストレージアーキテクチャー
高可用性のHyper-Vクラスタの実装には、そのクラスタに参加しているすべてのホストがア
クセスできる共有ストレージが必要です。Nimble Storageは、完全に冗長なハードウェアと、
すべてのHyper-Vクラスタノードからのボリュームへのシームレスなアクセスを与える障害
に強いストレージアーキテクチャーを提供します。
下記のガイドラインは、Microsoft Hyper-Vを最大限に活用するためのNimble Storageの実装に
役立ちます。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
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OS/アプリケーションデータのボリュームの分離
新しい仮想マシンを作成するとき、オペレー
ティングシステムとアプリケーションバイナ
リボリュームをデータボリュームから分離す
る必要があります。オペレーティングシステ
ムとアプリケーションバイナリについては、
変更の頻度が低いため、単純なボリュームの
クラッシュ整合性保護で十分です。したがっ
て、OS仮想ディスクはクラスタ共有ボリュー
ム(CSV)に配置します。
データベースボリュームはNimble Storageから、データベースアプリケーションを実行してい
るゲスト仮想マシンに接続します。これは、オペレーティングシステムとアプリケーション
からデータを分離して、開発とテストのためのクローニングを可能にします。これにより、
データのコピーを作成するためのストレージスペースを無駄にすることなく本番データセッ
トに迅速にアクセスできるようになります。データボリュームは常に変化し続ける傾向があ
り、一般的により重要なデータ保護を必要とします。例えば、大抵の場合、データベースア
プリケーションは、データベースファイルを書き込む前に変更内容をトランザクションログ
に書き込みます。これにより、突然の停電など、致命的なシステム障害の際に、部分的な書
き込み動作を復元することができるようになります。データベースアプリケーションがこの
書き込み処理(WALアルゴリズム)を実行しなかった場合、データベースは復元不能の状態
(信頼できない状態)になり、バックアップからの完全な復旧をしなければならないことに
なります。したがって、バックアップ操作を行うときは、状況に合わせて、トランザクショ
ンログとデータベースの両方を保護することが大切です。Nimble Storageは、手動で整合性を
とる必要のあるボリュームを同じボリュームコレクションにグループ化できるようにする機
能を提供します。
ボリュームコレクションの使用
ボリュームコレクションにより、スナップシ
ョットの頻度、保管期間、および他のNimble
Storageへのレプリケーションをスケジュール
できます。ボリュームコレクションは、デー
タベースのトランザクションログやデータベ
ースファイルボリュームなど、別々のボリュ
ームだが関連しているボリューム間の保護動
作を合わせることができ、アプリケーション
の整合性をとった状態でデータベースがスナ
ップショットされるようにします。ボリュー
ムコレクションは、Microsoft VSSと統合されて
います。これにより、ファイルシステムまた
はアプリケーションの書き込み動作をそれぞ
れ一瞬静止させ、ある時刻のバックアップの
データ整合性を確保します。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
6
データ保存のためのゲスト接続iSCSIボリュームの使用
データは仮想ハードディスクにではなく、Nimble Storage iSCSIボリュームに保存してくださ
い。データストレージ接続のこの方法は、Nimble Storageの最適化機能を完全に使用すること
により、データ保護、アプリケーション整合性、およびオフサイトレプリケーションに対し
て最良のソリューションを提供し、性能を強化します。データを保存するゲスト仮想マシン
のそれぞれに、Nimble Windows Integration Toolkit(Nimble Storageサポートウェブサイトから
ダウンロードできます)をインストールする必要があります。
仮想ハードドライブにはデータを保存しない
データがスナップショットの前に静止を必要とする場合、Nimble Storageは、現在アプリケー
ションデータの仮想ハードドライブへの保存をサポートしていません(VHDもVHDXもサポー
トしていません)。これは、SQL ServerやExchangeなどのアプリケーションのデータベースと
トランザクションを含みます。
フェイルオーバークラスターのための
ストレージの実装
Hyper-Vの共有クラスタストレージを設定するための最初のステップは、ボリュームをNimble
Storageに準備することです。パフォーマンスポリシーを使用することで、それぞれの使用目
的に合わせて最適化したインプリメント済みの構成設定を使用して、新規ボリュームを作る
ことができます。例えば、Hyper-V CSVパフォーマンスポリシーは、4KBボリュームブロック
を使用して、Windows StorageのLUNにとって最適な動作を提供するようにチューニングされ
ます。Hyper-V CSVパフォーマンスポリシーは、インライン圧縮および高性能キャッシュも含
みます。したがって、クラスタ共有ボリュームにはHyper-V CSVパフォーマンスポリシーを使
用してください。
データ用のストレージを準備するときは、お使いのアプリケーションに特有のパフォーマン
スポリシーを使用してください。Nimble Storageは、Microsoft SQL ServerおよびExchangeなど
の主要なアプリケーションのパフォーマンスポリシーを提供します。または独自に作成もで
きます。例えば、すでに高度に圧縮された大容量ファイル(ビデオまたはイメージサーバな
ど)は、より大きなブロックサイズで圧縮しない方がうまく動作します。お客様固有のアプ
リケーションベストプラクティスをよく理解するためには、Nimble Storageアレイのモニタリ
ングツールを使用して、シミュレーションされた本番負荷下でのボリューム性能を表示して
ください。
各ノードのIQNが追加されたクラスタのイニ
シエータグループを含むアクセス制御リスト
(ACL)を使用してストレージを関係のない
ノードからアクセスを制限します。ボリュー
ムをそのデータにアクセスすべきマシンのみ
に制限することにより、管理を削減し、セキ
ュリティを向上させます。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
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サーバのIQNを使う方がIPアドレスを使うより
適切です。サーバIQNはホストサーバに固定
されており、特定のNICに割り当てられてい
ないからです。したがって、複数のNICポー
トとIPアドレスを含むサーバは、単一のIQNを
持ちます。加えて、IQNはホスト名が変更し
た場合のみ変更され、IPアドレスの変更が発
生しても変更されません。
また、Microsoft ClusterでSANストレージを使用する際の必要条件としてNimbleボリュームを
準備するとき、[Allow multiple initiator access]を選択してください。このオプションは、ク
ラスタのすべてのノードが同じボリュームを表示でき
るようにします。このボリュームはノードに障害が発
生した場合、高可用性フェイルオーバーを許可します。
Microsoft iSCSIイニシエータを使用して、ボリュームを各クラスタ
ホストに接続します。ホストからNimble Storage間に複数のNICポ
ートがある場合、MPIOを有効にして、追加の帯域幅を活用し、
ストレージ接続に単一パスの障害からの耐性を与えます。まず、
ボリュームを各ノードに接続します。次にクラスタの中の一つの
ノードから、Windows 2008 R2のDisk AdministratorまたはWindows
Server 2012のFile and Storage Servicesを使用して、新しいディスク
(Nimbleボリューム)を表示し、ディスクを右クリックしてオン
ラインにできます。右図は、Windows 2008 R2でDisk Administrator
を使用した場合どこをクリックするかを示しています。
Windows Server 2012が、Diskを表示しない
Microsoft iSCSIイニシエータを使用して取り付けたばかりのディスクが接
続直後に表示されていない場合、Server Manager Disksビューをリフレッシ
ュしてください。Server Manager GUIの右上にあるRefreshボタンをクリッ
クすると、サーバの再インベントリを開始します。タイトルバーのスク
ロールステータスインジケータとDisksウィンドウ枠の上部が動きを止め
たとき、処理が完了します。その後、Diskリストをスクロールして新しい
ディスクを見つけます。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
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Windows Disk番号の決定
システムに複数のボリュームがあり、探
しているボリュームがどれなのかわから
ない場合、Microsoft iSCSIイニシエータを
使用してDisk番号を検索できます。ターゲ
ットリストでそのボリュームを選択し
て、Devicesボタンをクリックします。
[Name]列にDisk番号が表示されます。
Disk番号がいつも同じではない
Windows Disk番号は、永久的に割り当てられていませんので、サーバの再起動の間で変更さ
れる可能性があります。加えて、Disk番号は、同じボリュームをマウントしている各クラス
タノードで一致しない場合があります。これはWindowsの設計によるもので、クラスタ機能
に影響を及ぼしません。
GPTパーティションWindows Disksを使用する
新しいディスクを初期化するとき、パーティションテーブルを、多くの状況においてMBRボ
リュームより作業しやすいGPTとして初期化することが適切です。
Windowsボリュームおよびクラスタ化ディスクの名前をNimbleボリューム名に合わせて
付ける
可能なときは、ボリュームとクラスタ化ディスクの名前を対応するNimbleボリューム名と同
じにしてください。多様なディスクを含むシステムを管理するときや、クラスタ化ディスク
およびクラスタ共有ボリュームで作業するときに、このベストプラクティスが有用であるこ
とが分かります。
次のステップは、新しいディスクをNTFSボリュームとしてフォーマットします。この時、ド
ライブレターまたはフォルダを特定してディスクをマウントする必要はありません。データ
ではなく、オペレーティングシステムの仮想ディスクを保持しているため、デフォルトのク
ラスタサイズを使用するか、CSVボリュームの4KBにしてください。
Nimbleボリュームが各クラスタノードにディスクとして接続してフォーマットさられたら、
クラスタリソースとして管理下に配置し、モニタリングとノード間のフェイルオーバーがで
きるようにします。WindowsでFailover Cluster Managerツールを起動し、Clusterツリーおよび
Storageツリーを展開します。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
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Windows 2008 R2:Storageアイテムを右クリックして、Add Diskを選択します。
Windows Server 2012:Disksサブアイテムを右クリックして、Add Diskを選択します。
ディスクが追加されると、「Cluster Disk #」のような名前が割り当てられます。Hyper-Vクラ
スタを管理しやすいように、Nimbleボリューム名に合わせて、このクラスタ化ディスクリソ
ースの名前を変更してください。クラスタ化ディスクの名前を変更するには、名前を右クリ
ックして、プロパティを選択すると、Nameフィールドを編集できるようになります。
次のセクションでは続けて、クラスタ化ディスクをクラスタ共有ボリュームとして設定しま
す。
クラスタ共有ボリューム(CSV)の使用
Windows 2008 R2および2012 Failover Clusteringは、クラスタ化アプリケーションとストレージ
間の抽象化レイヤーを提供するクラスタ共有ボリューム(CSV)と呼ばれる新機能を提供し
ます。CSVは、クラスタのすべてのHyper-Vノードがストレージを同時に表示できるようにし
て、アプリケーションフェイルオーバーに必要な時間を削減し、異なるノードで実行してい
る場合でも、iSCSIボリュームにつき1つ以上の仮想マシンのストレージを許可します。
Failover Cluster Managerでクラスタアイテムを選択してから、Configureセクションのリンクを
クリックして、お使いのクラスタ上でクラスタ共有ストレージを有効にしてください。
(スクリーンショットを参照してください)
Windows Server 2008 R2
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
10
Windows Server 2012
クラスタ共有ボリュームが有効になると、Failover Cluster Managerに[Cluster Shared Volumes]
と呼ばれる新規コンテナが表示されます。CSVは、C:\ClusteredStorageディレクトリの下でジ
ャンクションポイントとして、ストレージを各クラスタノードにマウントすることにより導
入されます。CSVは、\Volume#のフォーマットに基づいて新しいサブディレクトリを作成し
ます。#はCSVディスクとして取り付けられた順に各ボリュームに付けられる数です。複数の
クラスタ共有ボリュームがある場合、正しいマウントポイントと正しいCSVを使用するよう
にします。どのマウントポイントが特定のCSVか分からない場合、Failover Cluster Managerで
確かめることができます。
Windows 2008 R2:CSVエントリツリーを展開すると、ブランチがマウントポイントを表示し
ます。
Windows Server 2012:CSV Diskを選択すると、下記の詳細ウィンドウ枠がマウントポイント
を表示します。
保護テンプレートの使用
Nimble Storageは、スナップショット、
レプリケーション、保管ポリシーが事
前にインプリメントされたスケジュー
ルで構成されるデータ保護テンプレー
トを提供します。新規のボリュームコ
レクションを作成するとき、既存のビ
ジネスルールに基づいて、デフォルト
のスケジュールを設定する保護テンプ
レートを選択します。例えば、アプリ
ケーションデータの重要性に基づいて
保護テンプレートを作成できます。重
要性の低いアプリケーションは、スナップショットの間隔が長いスケジュール(4時間)と
保管期間が短いスケジュール(10日)を使用できます。しかし、データが頻繁に変更されて
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
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いるデータベースなど、より重要なアプリケーションでは、通常、スナップショットの間隔
が短いスケジュール(15分以下)と保管期間の長いスケジュール(90日間)が必要となりま
す。したがって、スナップショットの間隔が短いスケジュールと保管期間の長いスケジュー
ルの異なるデータ保護テンプレートを使用することが望まれます。データ保護テンプレート
の使用は、ストレージボリュームを作成するのに必要な作業量を削減し、類似したアプリケ
ーションを管理する際に一貫性を提供します。
ハードウェアスナップショット対ソフトウェアスナップショット
の使用
スナップショットは、他のiSCSIボリュームのようにマウントできてアクセスできるストレー
ジボリュームおよびバックアップのある時刻のバージョンを作成する際の元のイメージとす
ることができます。仮想化アーキテクチャーの異なる層(ゲストソフトウェア、ホストソフ
トウェア、およびストレージハードウェアなど)でスナップショットを作成できます。デー
タボリュームをゲストに直接接続することにより、NPMが非効率的なソフトウェアベースの
スナップショットではなく、Nimbleハードウェアプロバイダを使用するスナップショットを
実行できるようになります。
Nimble Storageは、Nimbleのインライン圧縮および可変長ブロックの効率によって最適化され
た非常に効率的なハードウェアスナップショット機能を提供します。これは、Microsoft™
VSSなど、オペレーティングシステムに付属のソフトウェアスナップショットとは異なりま
す。このようなソフトウェアスナップショットはボリュームに効率的に保存されません。し
たがって、ソフトウェアスナップショットは、Nimble Storageの最適化されたスナップショッ
トバックアップ機能を活用していません。下記の図は、スナップショットが保存されている
異なる場所を示しています。柔軟性が極めて低いソフトウェアスナップショットを実行する
のではなく、性能、インライン圧縮、およびクローニング機能を利用したNimble Storageアレ
イで、ハードウェアベースのスナップショットを使用するのが好ましいです。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
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ゼロコピークローンの使用
Nimble Storageは、ゼロコピークローニングと
呼ばれる機能を提供します。これは、ボリュ
ームのすべてのブロックを重複させることな
く、そのボリュームを迅速にクローンする機
能を提供します。ゼロコピークローンは、デ
ータをコピーするのに倍のスペース量を必要
とにすることなく、本番データのテストコピ
ーを作成するのに有効です。本番データボリ
ュームをクローンして、テストマシンにマウ
ントすることにより、品質保証試験および開
発を行うことができます。したがって、本番
データでの作業にメリットを提供し、破損の
リスクを回避します。もう一つのゼロコピー
クローニングの使用例は、分析レポートサー
ビスです。あるタイミングでの分析レポート
では、保持するためのストレージスペースの容量を増加させることなく、分析レポートの負
荷を本番データベースサーバから取り除くことができます。
仮想マシンの準備
仮想マシンを準備するには、主に次の3つの方法があります。ネイティブHyper-V Managerの
使用、Failover Cluster Managerの使用、およびSystem Center Virtual Machine Managerの使用で
す。Hyper-V Managerは、直接起動するか、Failover Cluster Managerを使用して間接的に起動で
きます。Hyper-V Managerは、仮想マシンを個々のサーバに作成せず、高可用性クラスタ化リ
ソースとしても作成しないので、Hyper-V Managerを直接使用するのは避けてください。
Failover Cluster Managerは、クラスタノード間をフェイルオーバーできる高可用性クラスタ化
仮想マシンを作成します。
Hyper-V ManagerおよびFailover Cluster Managerを使用したVMの準備
Hyper-V ManagerまたはFailover Cluter Managerの使用
には、CSVボリュームがファイルシステムのどこに
マウントされているか知っている必要があります。
分からない場合は、「クラスタ共有ボリューム
(CSV)の使用」のセクションを参照してください。
仮想マシンがCSV上で作成されると、クラスタ対応
となり、クラスタノード間のフェイルオーバーがで
きるようになります。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
13
System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)を使用した仮想マシンの
準備
SCVMMを使用してNimble Storageで仮想マシンをHyper-Vクラスタ上に準備するとき、High
Availabilityを有効にすることが大切です。そうしないと、仮想マシンはクラスタ内で正しく
フェイルオーバーしません。この機能は、Create Virtual Machine Wizard内のConfigure
HardwareステップのAdvancedセクションにあります。スクロールダウンして、Advancedセク
ションを見つけ、それを選択すると、[Make this virtual machine highly available]のチェック
ボックスが表示されます。このチェックボックスをチェックすることにより、仮想マシンを
Create Virtual Machine WizardのConfigure SettingsステップにあるNimble共有ストレージに置く
ことができるようになります。このオプションを選択しないと、ローカルの非共有ストレー
ジのみしか仮想マシンの準備ができません。
高可用性オプションを選択する
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
14
CSVストレージを指定する
向上したHyper-Vバックアップ
サーバおよびデータの保護は、すべてのIT管理者にとって主要な目標です。従来の方法では、
各マシンにバックアップエージェントをインストールして、ファイルシステムまたはアプリ
ケーションデータをスキャンして変更されたデータを見つける必要がありました。データサ
イズは増大し続け、ネットワークに負担をかけてバックアップウィンドウを小さくし続けま
す。両方ともバックアップ処理時に本番システムに重い負担をかけます。加えて、新しいサ
ーバの仮想プロビジョニングのしやすさが、仮想サーバの不規則な広がりという新しい現象
を引き起こし、サーバとデータを効率的にバックアップする方法についての問題をさらに拡
大させています。優れたバックアップの提供は、主要な基礎課題であり、それを解決するた
めにNimble Storageが作成されました。Nimbleは、プライマリストレージおよびバックアップ
ストレージを組み合わせて同じアーキテクチャーに作り上げ、ネットワークに重い負荷がか
かることを回避し、バックアップストレージにバックアップを行います。Nimbleの効率の高
いスナップショットバックアップでは、従来のバックアップ技術を使用するよりも、もっと
頻繁にフルバックアップを実行できます。これは目標復旧ポイントを大きく向上させ、真の
24時間週7日体制のバックアップウィンドウを提供します。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
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Nimbleボリュームコレクションの保護スケジュールがトリガーされると、Nimble Protection
Managerは、仮想マシンのストレージインターフェースに直接接続し、アプリケーションの
データを静止状態にするよう要求します。アプリケーションは、保留中のI/O書き込み動作
をメモリからディスクに退避して静止を開始し、その後、安全なスナップショットバックア
ップの準備ができたらNPMに信号を送ります。NPMが静止通知を受信すると、ボリュームコ
レクションは、データ書き込み動作を進められるようになった直後に、関連ボリュームすべ
てのスナップショットを実行します。Nimbleのバックアップ方法は、長いバックアップウィ
ンドウ(他のバックアップを実行できる前に数時間かかるなど)を持つ他のソリューション
とは異なり、飛躍的に速くて定期的な短い間隔で実行できます。Nimble Storageは、瞬時にス
ナップショットバックアップを実行し、テープ、ディスク、およびHyper-Vホストベースの
バックアップソリューションよりも、1日にポイントインタイムバックアップをより多くス
ケジュールすることができます。これは、従来のバックアップと比較すると大きな進歩です。
従来の方法では、12~14時間のバックアップウィンドウでさえも日々のバックアップを完了
できなくなるまで、バックアップウィンドウが拡大し続けていると多くの管理者が気付くこ
とがあります。加えて、スケジュールされた増分バックアップは、保護にギャップを残し、
オフサイトディザスタリカバリーにすぐに使えるレプリケーションを提供しません。
遠隔Hyper-Vレプリケーションおよびディザスタリカバリー
Nimble Storageは、WAN効率に優れた方法を使用して、アプリケーションに対応したスナッ
プショットを他のアレイや遠隔地にレプリケーションするために設計されました。レプリケ
ーションは、個々の仮想マシンベースで設定されます。これにより、仮想マシン固有のサー
ビスレベル要件に基づいて、保護する必要のある仮想マシンを選択できるようになります。
また、これはNimbleのゼロコピークローニング機能を活用するため、ボリュームにつき1つ
のVHDを使用することを推奨している「Hyper-VフレームワークのためのNimble Storageベス
トプラクティス」内でも良く説明されています。ディザスタリカバリーを実行するときに、
考慮すべきフェイルオーバーのシナリオが2つあります。

計画的フェイルオーバー : このディザスタリカバリーのシナリオは、サイトメンテ
ナンスなど機能停止が計画されているとき、またはハリケーンなど予測可能なとき
に発生します。このタイプのシナリオのフェイルオーバーは、お客様がアプリケー
ションをシャットダウンし、アプリケーションをオフサイトで起動する前に、本番
サイトからディザスタリカバリーへのデータの最後の一押しを可能にするので、一
般的に正常です。

非計画的フェイルオーバー :このシナリオは予告なく発生し、一般的にサーバの障
害よりもサイトの機能停止と関係しています。これらは、火災やその他の大惨事の
場合など、正常なフェイルオーバーを実行する時間がないときのシナリオです。フ
ェイルオーバーには、ボリュームの古いバージョンの使用や、レプリケーションス
ケジュールによってはデータの損失などが含まれます。したがって、データベース
など、より重要なアプリケーションにはレプリケーション間隔を短くして、非計画
的フェイルオーバー時のデータ損失の可能性を低くしてください。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
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Hyper-V DRアーキテクチャー
ディザスタリカバリーアーキテクチャーには、本番環境(特にフェイルオーバークラスタリ
ング)と同じベストプラクティスを使用してください。しかし、サービスレベルの取り決め
によっては、ホスト数がプロダクションと正確に一致している必要はありません。下記の考
察を検討して、付録Cを参照し、ディザスタリカバリーの手順を行う前に、お客様のディザ
スタリカバリー環境が、この実装フレームワークを使用して正しくフェイルオーバーを実行
できる環境であることを確認してください。
Hyper-V設定に関する考察
現在、Microsoft Hyper-V R2は、Hyper-Vによ
って事前にエクスポートされていない仮想
マシンのインポートを許可していません。
Hyper-V仮想マシンのインポートは、DR
Hyper-Vサーバ内で適切な関連付けを作成す
るためのスクリプトを使用することができ
ます。スクリプトは、ディザスタリカバリ
ーサイトでオンラインにしたい仮想マシン
のそれぞれに実行される必要があります。
付録Cを参照して、ディザスタリカバリーフェイルオーバーおよびフェイルバック時に使用
されるImport-VMスクリプトを作成します。
仮想ネットワークの名前付けに関する考察
管理を簡単にするために、ディザスタリカバリーの仮想ネットワークには、本番サイトと全
く同じ名前を付けてください。Hyper-Vは仮想ネットワークを参照して、ディザスタリカバ
リーサイトでは異なる固有IDを使用してNICに取り付けます。したがって、一貫した名前付
けは、仮想ネットワークを適切なNICに再接続するのに有用です。例えば、お客様の仮想マ
シンの公共向けNICが仮想ネットワーク名「Public vLAN」に取り付けられている場合、該当す
るDR仮想ネットワークの名前を「Public vLAN」としてください。
リストレーションおよび計画的フェイルバック
正常にディザスタリカバリーサイトにフェイルオーバーして業務が再開されると、新しいデ
ータが作成され、時間とともに修正されていきます。新しいデータを本番サイトに復元し戻
すには、非計画的フェイルオーバーのディザスタリカバリープロセスと同じプロセスを逆の
順序で行ってください。これにより、データが本番ストレージに同期化し、本番設備で業務
を再開できます。非計画的フェイルオーバーを強制的に実行させられた場合、再同期化を手
動で始める必要があります。これは、本番ストレージにログインし、フェイルオーバーした
ボリュームコレクションを選択して、Demoteボタンをクリックして行います。その後、デ
ィザスタリカバリーストレージでフェイルオーバーしたボリュームコレクションのそれぞれ
のレプリケーションを再び有効にする必要があります。これは、ボリュームが生きている間
に行えます。
NIMBLE STORAGE ベストプラクティスガイド:MICROSOFT HYPER-V
17
付録A:Import-VMスクリプトを使用したVM(Windows Server 2008
Hyper-V R2)の回復
背景
仮想マシンの事前のエクスポートなしで動作するインポート機能がないので、このスクリプ
トをHyper-V R2フェイルオーバーを実行するために使用します。これは、ほとんどのHyper-V
環境に対するHyper-V管理課題ですが、回復した仮想マシンボリュームを登録して、Hyper-V
に設定することにより克服できます。下記のコードは、Import-VM.batと呼ばれるバッチファ
イルにコピーする必要があります。これは、お客様の本番環境とディザスタリカバリー環境
の両方の環境に保存します。
@echo off
mklink "%systemdrive%\programdata\Microsoft\Windows\Hyper-V\Virtual Machines\%1.xml"
"%2\Virtual Machines\%1.xml"
icacls "%systemdrive%\programdata\Microsoft\Windows\Hyper-V\Virtual Machines\%1.xml" /grant
"NT Virtual Machine\%1":(F) /L
icacls %2 /T /grant "NT Virtual Machine\%1":(F)
rem done
使用例
インポートしたいHyper-VマシンのGUIDを決定する必要があります。これはVMボリュームの
階層内のVirtual Machinesディレクトリにあり、また、XML設定ファイルの名前でもあります。
例:C:\ClusteredStorage\Volume1\<VM Name>\Virtual Machines\ 58AE37DA-53A1-412F-996E9E26C602696D.xml”
Import-VM <GUID> “<Path to Config>”
Import-VM 58AE37DA-53A1-412F-996E-9E26C602696D “C:\ClusteredStorage\Volume1\NS-HV-ServerA”
設定ファイルへのパスは引用符で囲まれています。スクリプトを実行した後、下記の出力が
表示されます。最初のラインの実行は、成功を「created」としてレポートするシンボリック
リンクを作成することに注意してください。仮想マシンの識別が設定ファイルに接続するの
を許可するために、ディレクトリの次の承認が変更されます。最後のラインは、処理に失敗
したファイルがないことをレポートします。
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初期にスクリプトが失敗する場合、入力パラメータを検証し、再び実行します。スクリプト
が失敗し続けて、クリーンなポイントから実行したい場合、通常は非表示のディレクトリ
“C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Hyper-V\Virtual Machines”にあるVM GUIDのシンボリック
リンクを削除することにより、最初から始めることができます。
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付録B – ディザスタリカバリーフェイルオーバー(Windows Server
Hyper-V R2)
下記の手順に従い、Nimble Storageでレプリケーションされたボリュームを使用して、計画的
または非計画的ディザスタリカバリーフェイルオーバーを実行します。
計画的フェイルオーバー
1.
プロダクションボリュームをハンドオーバーする
1.1. フェイルオーバーしたいアプリケーションと仮想サーバを正常にシャットダウンし
ます。
1.2. プロダクションNimble Storageにログインします。
1.3. メニューからManage -> Protectionを選択し、ボリュームコレクションを表示します。
1.4. フェイルオーバーしたいボリュームコレクションを選択します。
1.5. Handoverボタンをクリックします。ハンドオーバー処理は、ボリュームのスナップ
ショットをとり、最新の変更内容をディザスタリカバリーストレージにコピーし始
めます。これは、変更されたデータ量によって時間がかかることがあります。
1.6. ハンドオーバーは、ボリュームコレクションアイコンとディザスタリカバリースト
レージ上のステータスが下記の画像のように変更になったとき完了します。Home
ページを選択してから、NimbleユーザーインターフェースでManage -> Protectionペ
ージを選択して、Volume Collectionビューをリフレッシュする必要がある場合があ
ります。
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非計画的フェイルオーバー
1.
ボリュームをプロモーションする
1.1. ディザスタリカバリーNimble Storageにログインします。
1.2. メニューからManage -> Protectionを選択し、ボリュームコレクションを表示します。
1.3. フェイルオーバーしたいボリュームコレクションを選択します。
1.4. Promoteボタンをクリックします。このボタンは、非計画的フェイルオーバーの場
合など、本番ストレージが利用できなくなったときのフェイルオーバーにのみ使用
されます。これは、ボリュームコレクションの所有権をディザスタリカバリースト
レージに変更します。
1.5. プロモーションは、計画的フェイルオーバーで説明したように、ボリュームコレク
ションアイコンとステータスがハンドオーバー処理と同じように変更されたとき完
了します。
フェイルオーバーの方法で共有される方法
2.
ディザスタリカバリーボリュームをマウントする
2.1. Microsoft iSCSI Initiatorを使用して、ディザスタリカバリーサイト内のHyper-Vホスト
にボリュームをマウントします。
2.2. Disk Administratorを使用して、ボリュームをオンラインにします。
2.3. Failover Cluster Managerを使用して、ボリュームをStorageコンテナに追加します。こ
れを行うには、Storageコンテナを右クリックし、Addを選択します。その後、ダイ
アログボックスでボリュームを選択します。
2.4. 次に、コンテナを右クリックし、Addを選択して、ディスクをClustered Shared
Volumesコンテナに追加します。その後、ダイアログボックスでボリュームを選択
します。このステップによって、ボリュームをC:\ClusteredStorageディレクトリのジ
ャンクションにマウントします。
3.
Hyper-V仮想マシンをインポートする
Windows 2012 Hyper-V(R3)の手順
3.1. Hyper-V Managerを使用して、使用しているサーバを右クリックし、Import Virtual
Machineを選択します。
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3.2. 前のステップで接続したClustered Storageボリュームで仮想マシンを含むフォルダを
選択します。
3.3. インポートウィザードの残りの手順にしたがってVMのインポートを完了します。
3.4. ステップ4でインポートされた仮想マシンをクラスタ化リソースとして続けて追加
します。
Windows 2008 R2 Hyper-Vの手順
3.1. Windows Explorerを開き、Failover Clusteringに追加したばかりのNimbleボリュームの
“C:\ClusteredStorage\<Imported Volume>\<Virtual Machine>\”サブディレクトリにある
Virtual Machinesディレクトリに進みます。仮想マシンのGUIDを表す名前が付く
Hyper-V設定ファイルを探します。新規の設定ファイルと関連サブディレクトリは、
仮想マシンを作成するたびに作成されます。したがって、複数の設定ファイルがあ
って、ボリュームにつき1つの仮想マシンVHDのNimbleベストプラクティスに従って
いる場合、最新の設定を選択して古い設定を安全に削除することができます。同じ
ボリュームから複数の仮想マシンをホストしている場合、各仮想マシンのImportVMスクリプトを実行する必要があります。
3.2.
3.3. インポートする仮想マシンにGUIDを選択します。最も簡単な方法は、ファイルまた
はディレクトリを選択してから、それらをクリックしてファイルの名前を変更し、
ハイライトされたテキストを右クリックしてコピーを選択します。
3.4. 次に、付録Cで作成したImport-VMスクリプトを実行できるHyper-Vホストでコマン
ドラインを開きます。
3.5. Import-VMスクリプトを実行し、GUIDと設定ファイルへの完全なパスを置換します。
正常に完了したあと、Hyper-V Managerに仮想マシンを表示するには、Hyper-Vサー
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ビスを再起動する必要がある場合があります。前の画像の例を使用すると、コマン
ドは下記のようになります。
Import-VM 58AE37DA-53A1-412F-996E-9E26C602696D “C:\ClusteredStorage\Volume1\NSHV-Server-A”
3.6. ステップ4でインポートされた仮想マシンをクラスタ化リソースとして続けて追加
します。
4.
インポートされた仮想マシンをクラスタ化リソースとして追加する
4.1. 仮想マシンが正しくHyper-Vにインポートされたあと、それをディザスタリカバリ
ークラスタ化アプリケーションに追加してください。Failover Cluster Managerを使用
して、Services and Applicationsを右クリックし、Configure a Service or Applicationを選
択します。注記:Virtual Machinesサブメニューのリンクは、新規の仮想マシンの作
成のみできるので、それらを使用してインポートされたVMを追加しないでくださ
い。
4.2. Virtual Machineをリソースタイプとして選択します。
4.3. ウィザードの次の画面に、インポートしたばかりの仮想マシンが表示されます。チ
ェックボックスを選択し、Nextボタンをクリックします。
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4.4. 最後に、Failover Cluster Manager内のVMを右クリックし、Start virtual machinesをクリ
ックします。
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