調剤内規(保険薬局用)第 2 版

調剤内規(保険薬局用)第 2 版
2014 年 4 月 1 日
葛飾赤十字産院 薬剤部
疑義照会
1)疑義照会対応時間
原則として
平日及び土曜日 9 時 00 分~17 時 30 分
2)対応
① 医師の責任によるもの(重複・相互作用・用法・過量などの処方内容の確認、
変更・追加、処方内容が判読しづらいとき等)
病院代表 03-3693-5211 から→ 産婦人科医師
小児科医師
② 保険(保険番号、公費負担等)に関すること
病院代表 03-3693-5211 から→ 産婦人科外来受付
小児科外来受付
③ 調剤に関すること
病院代表 03-3693-5211 から→ 薬剤部
調剤内規はあくまで参考程度として掲載します。調剤方法で変更になる部分が
ありましたら、患者さんへの説明をお願いいたします。
目次
1.
2.
3.
4.
5.
6.
処方箋の記載………………………………………………………………
薬袋の作成…………………………………………………………………
錠剤・カプセルの調剤……………………………………………………
散薬の調剤…………………………………………………………………
内用液剤の調剤……………………………………………………………
外用剤の調剤………………………………………………………………
P.2
P.3
P.5
P.5
P.7
P.8
7. 院内製剤・特殊な調整法が必要な調剤 ………………………………
8. 患者様用服薬指導書………………………………………………………
P.11
P.12
1.処方箋の記載
処方箋の記載は以下のように統一する。
(1)薬名
1)薬名は販売名・剤形・規格を必ず記載する。記載のない場合には疑義照会を行う。
*
処方薬は『販売名+剤形+規格』の3要素によって正確に特定される。
例
販売名
剤形
ムコダイン +
錠
ムコダイン +
DS
規格
+
250mg
+
50%
2)略語は原則として用いない。
(2)分量
1)分量は、次のとおり記載する。
内用剤 : 1日投与量 (1日〇回
〇日分)
頓服薬 : 1回投与量 (〇回分)
外用剤 :
投与全量
* 通常の投与量を著しく超えて処方する場合には、コメントにてその旨を付記する。
* 頓用は 10 回分を限度とする。
2)分量の表示単位は、次のとおりとする。
内用散剤
: 通常は原薬量(成分量)を
製剤量は
内用液剤
mg、㎍で表示する。
gで表示する。
: 製剤量 mL、または滴数(ラキソベロン等)で表示する。
錠剤・カプセル剤 : 1錠中の含量と、1日の服用個数で表示する。
外 用 剤
: 総量 g、mL で表示する。
例)ヒルドイドソフト軟膏 0.3% 30g
キンダベート軟膏 0.05%
1日 2 回
30g
混合
2 個に分けて
顔
(3)用法・用量
1)1日当たりの服用回数、服用時点(毎食後、毎食前、就寝前、疼痛時、〇〇時間ごと
等)
、投与日数を記載する。
2)投与方法については「1日3回」または「分3」などと表示し、「×3」「3×」など
の略号では記載しない。
(4)記載事項を訂正する場合には、訂正箇所を2本線で抹消し、訂正前の記載が判読できるよ
うにする。訂正箇所には訂正印を押す。
(文字の上からの二度書きは行わない。)
2
2.薬袋の作成
(1)原則として処方単位で薬袋を作成する。
(2)1 回服用量、用法、投薬日数のいずれかが異なるものは薬袋を別に発行する。
(3)薬袋が複数になる場合には、薬袋に通し番号を付記する。
(4)薬袋には薬品名を表記する。
(5)医師の指示、患者に伝えるべきコメントは、すべて薬袋に記載する。
(6)内服薬の場合、処方箋に特に指示がない場合は、以下のように記載する。
分2 … 朝・夕食後
(原則として8時間以上あける)
分3 … 朝・昼・夕食後
(原則として4~5時間以上あける)
*「分3」の記載で指示が「8時間ごと」のときは、“分3 (8時間ごと)”
と処方箋に記載。
分4 … 朝・昼・夕食後、就寝前
(原則として3~4時間以上あける)
(7)下記医薬品については特に指示のない場合、院内取り決めにより、用法を以下の
ように記載する。記載内容は、添付文書、文献などを基とする。
(7)-1.内用薬
1)食 前:漢方製剤
止瀉剤(アドソルビン、タンナルビン、ロペミン)
制吐剤(ナウゼリン、プリンペランなど)
小児科内用液剤
*水薬ラベルには“食前”と印刷されているが、薬剤部では、薬剤交付時に
生後 6 か月未満の乳児には食前、6 か月以上には食前・食後のどちらでも
OK と説明している。
2)食直後:テルロン、フェロミア(胃腸障害防止のため)
3)分1
昼食後: ジスロマック 分1、クラビット錠 500mg 分1
(午前中の診察後の薬剤交付では昼食後が最短となるため)
夕食後: カバサール 分1(高プロラクチン血症治療の時)
エリスロシン、クラリスドライシロップ(低用量投与時)
夕食直後:フェロミア 分1
就寝前: 睡眠導入剤(マイスリー)
下剤(ラキソベロン、カマ、マグミット、アローゼンなど)
産婦人科ホルモン剤
(プラノバール、プレマリン、オーソM-21、トリキュラー,)
抗アレルギー薬(シングレア、アレジオン)
食後・医師の指示どおり:バファリン 81mg 錠(用法、用量は前医の指示)
4)頓服薬:1日3回まで
カロナール、ウテメリン、ダクチル、ズファジラン、マグミット 等
3
(7)-2.外用薬
1)SP トローチ:成人1日6回
(7 才4回)
2)軟膏・クリーム類:1日2~3回塗布
3)小児科:①ステロイド外用剤は1日2回塗布。
*薬剤を交付する時の保護者などの話から、アトピーの時は2回。
耳切れ、虫さされ、おむつかぶれなどは2~3回に変更しても可。
医師から指示ある時は医師の指示に従う。
②ステロイド+ヒルロイドソフト・デルマクリンクリーム:1日2回塗布
③リンデロン VG ローション:1日1回 頭
(口頭で入浴後と説明)
④小児用プロトピック軟膏 :1日1~2回
4)点眼薬:1日3回 タリビット点眼薬
1日4回 エコリシン点眼薬、インタール点眼薬、ザジテン点眼薬
5)点鼻薬:ザジテン点鼻薬:成人1日4回(71/2・12 才 1日2~3回)
インタール点鼻薬:成人1日6回(71/2・12 才 1日2~3回)
(8)調剤添付物
1)基本的に、すべての薬剤に薬剤情報提供書を添付する。
2)以下の薬品はメーカー提供の患者向け服薬指導書、使用説明書を添付する。
【内用】クラリス、ジスロマック、シングレア細粒、シングレアチュアブル、
アレジオン、タミフル、ガランターゼ、ダイアップ坐剤
トリキュラー28、オーソM-21、ラキソベロン
【外用】ツロブテロールテープ、フルタイド・エア、フルタイド・ディスカス、
メプチンキッドエアー、パルミコート吸入液、ケナログ口腔用、
インタール点鼻液、ザジテン点鼻液、リレンザ、イナビル粉末吸入剤 20mg
グリセリン浣腸オオタ小児用 30、エフシート、
オキナゾール膣錠 600mg、フラジール膣錠、クロマイ膣錠、
3)薬剤部作成の服薬指導書は随時添付する。
【小児科用】 「赤ちゃんへの薬の上手な飲ませ方(NICU 退院患者様用)
」
「小さなお子様への薬の上手な飲ませ方(小児科外来患者様用)
」
「抗生物質」 「かぜの症状を抑える薬」 「熱を下げる薬」
「下痢を治す薬」 「お子様への目薬のさし方」
【産科用】
「カウフマン療法とは」
「妊娠と便秘」
4
3.錠剤・カプセル剤の調剤
(1)同一医薬品で剤形、規格・含量の指定などがない場合は、疑義照会を行う。
(2)計数調剤
1)錠剤シートは薬剤情報提供書と共に、輪ゴムでくくる。
その際、半端のものから使用し、1錠バラ包装は 10 錠以内とする。
(1錠を包装ごと誤飲する事故を防ぐため)
2)1 回服用量・用法・投与日数が同じ場合でも、服用間違いを防止するため、極力同一
の薬袋には入れない。
3)服用時間によって用量が異なる(不均等調剤)場合は、それぞれを別薬袋とする。
例:1日1回朝2錠 + 1日1回夕1錠
(3)半錠分割について
1)錠剤を分割することは、医薬品の含量が正確である製剤特性を失うことである
ので、安易に行うことは避ける。半量規格製剤のある場合はそれを採用する。
2)割線のある素錠は、半錠に分割可能。
(フェノバール錠、スピロベント錠)
3)割線のない場合は、薬物動態、薬効等に問題がないか確認し、半錠とする。
4)錠剤が1回半錠で処方されている場合は、カッターで分割し、分包機により
1回量ずつ分包する。薬袋の表記は「1回 1/2 錠」とする。
4.散剤の調剤
(1)一処方中の散剤は、配合禁忌を除き、基本的に混合する。
(2)以下の薬品については基本的に単独投与とする。
1)顆粒剤、細粒剤のため、他の薬剤と均一に混和できず分離するもの
オノン、カロナール細粒、酸化マグネシウム
2)ドライシロップ剤(コーティングの破壊により、製剤が不安定になる)
アレジオン、セルテクト、ザジテン、テルバンス
3)安全性のため
4)抗生物質製剤は、混和するとコーティングの破壊により製剤が不安定となるが、現状
ではレベニンと軽く攪拌することで対応している。
*顆粒剤、細粒剤、ドライシロップ剤などは、混和時に剤形が破壊されるため、苦味の増
加、血中濃度の変化等が起こる。
(3)処方中に分包品がある場合には、分包品を優先する。
散剤分包品リスト
アローゼン(0.5g/包)
SG 顆粒(1g/包)
マーズレン(0.5g/包)
漢方薬
PL 顆粒(1g/包)
ビオフェルミン(1g/包)
5
(4)分割分包調剤の散薬において、色調の似ているものについては分包紙に識別ラインを引く。
抗生剤:緑
解熱剤:ピンク
下痢止:オレンジ
オノン:水色
風邪薬:青
制吐剤:黄色
テルバンス:茶色
アレジオン:赤
1)識別ラインを引く優先順位は
セルテクト:紫
同色の薬剤……単品処方を優先する。
同一の薬剤……量の少ない方を優先する。
例1)
ムコダイン+ムコルバン
メプチンに青ライン
メプチン
例2)
カマ 0.2g
カマ 0.2g に黄緑ライン
カマ 0.3g
2)小児科外来患者の投与日数28日以上の処方で常時服用する薬剤については、識別の
ためにできうる限り“患者氏名、薬品名、用量”を分包紙に印刷する。
(5)錠剤の粉砕
1)錠剤は、原則として散剤化しないが、同一薬品に散剤、液剤等の製剤がなく、特に診
療上必要がある場合には適当な指示(例:粉末化、粉砕)を付記すれば、薬効及び調
剤技術上支障のないかぎり散剤化を行う。
錠剤を粉砕した場合、篩過し、1日量 0.5g未満の場合は乳糖で賦形する。
2)特殊加工製剤(糖衣錠、フィルムコーティング、徐放製剤、腸溶錠など)は原則とし
て粉砕しない。
(6)カプセル剤の開封
従来カプセル剤は苦味や異臭のある医薬品、刺激性の強い医薬品などを内服しやすく
する剤型であるため、原則としてカプセルははずさない。しかし、特に診療上必要が
ある場合には適当な指示(例:カプセルはずし)を付記すれば、薬効及び調剤技術上
支障のないかぎり散剤化を行う。
内用医薬品が散剤や均質の顆粒剤のときは、手で脱カプセルし、そのまま分割する。
(7)賦形剤の添加
1)1日量が 0.5g以下になる場合、乳糖を用いて賦形する。
ただし顆粒剤、細粒剤、ドライシロップは 0.5g未満でも賦形しない。
分2以上
分1 もしくは 頓服
0.5g 未満/日 1日につき 0.5g添加
0.2g未満/回 1回につき 0.2g添加
2)賦形剤を添加した時は、処方の右横に朱書きで、賦形剤を加えた1日量(頓用の場合
は1回量)を記載する。
3)外来処方箋による調剤では、分包紙に賦形剤名は記載しない。
4)小児科病棟退院処方時には、分包紙に賦形剤名・量を記載し、第 1 回目の外来診療受
診時の調剤では賦形剤の記載はしない。
6
5.内用液剤の調剤
(1)混合調剤(2 種類以上の薬品が処方された場合)
1)混合調剤は、希釈を原則とし、投薬瓶の目盛を利用して処方ごとに調剤する。
1回の服用量が、容器本体に記した1目盛になるように調製する。その際、全量がで
きるだけ少量となるように常水を加え調剤する。希釈する常水はフィルターを通した
水道水を使用する。冷所保存とし、保存剤は加えない。
使用する目盛に○印をつける。水薬ラベルに「○印の目盛で一目盛ずつ」
」と記載。
2)防腐剤が入っていないため品質管理上の問題から、投与日数は 7 日以内とする。
(ただし、原液で服用する場合を除く。
)
*内用液剤は細菌汚染の観点から長期保存は避ける。特に水剤はシロップ剤のように
浸透圧が高くないので、7 日以上は汚染をうけやすい。注1)
3)総量が 300mL を超える場合や、服用回数が多く該当する目盛がない場合は、できる
かぎり等日数になるように日割りして一括投与し、同じものであることを明示して患
者に伝える。
4)ビクロックスシロップは目盛りで交付する。
5)「1日1回
1 回分」の処方は、原液 1 回量を投薬瓶に入れ、浄水で希釈して1回分の
目盛を指示する。
例)リンデロンシロップ
処方箋に“原液”と記載されているときは原液で調剤する。
(次回発作時用として保管する時は原液投与する。処方箋には“原液”と
記載する。
)
6)交付方法
・内用液剤用容器(透明核型ポリ瓶・電子線滅菌済み)
30mL、60mL、100mL、150mL、200mL、300mL
・内用液剤用容器および目盛の選択
総量が入り、かつ目盛のとれる最小の水薬瓶を選択する。使用する目盛に○印をつ
ける。
(2)原液調剤(処方に 1 種類の薬品が処方された場合)
1)以下の薬品は単独原液として交付し、専用の投薬ラベルに1回量を明記し、交付時
に計量用のスポイド、カップをつける。
インクレミンシロップ、デパケンシロップ、フェノバールエリキシル
トリクロリールシロップ、ワンアルファ、セルシンシロップ
アタラックス P シロップ 等
7 日以上単独で処方されたシロップ(ゼスラン、メプチン等)
2)総量が製品1本の容量を超える場合は、端数は投薬瓶に入れ、2本以上を組
み合わせて交付する。同一薬品であることを明示して患者に伝える。
3)1本単位で交付する水剤
ラキソベロン、ワンアルファ
7
(4)液剤の交付
1)細菌汚染などの問題から、原則として冷蔵庫に保存する。
2)懸濁剤などでは、1 回分を秤量する時には、投薬瓶を軽く上下に反転させて撹拌させ
てから行うよう指示する。
ビクロックスシロップ、10倍希釈ポンタールシロップ 等
3)服用期間が過ぎたものは変質のおそれがあるので、服用しないように注意する。
7.外用剤の調剤
(1)軟膏剤
1)容器
軟膏の重量
容器の大きさ
10g以下
10g
11~20g
20g
21~30g
30g
31~50g
50g
2)表示
記号
薬品名
W
プロペト(白色ワセリン)
ZO
サトウザルベ(亜鉛華 20%単軟膏)
R
レスタミンコーワクリーム
HR
ロコイド軟膏
KH
キンダベート軟膏+ヒルロイドソフト軟膏
AH
アンテベート軟膏+ヒルロイドソフト軟膏
SR
ロコイド軟膏
SK
キンダベート軟膏+サトウザルベ
SA
アンテベート軟膏+サトウザルベ
DR
ロコイドクリーム
DA
アンテベートクリーム+デルマクリンクリーム
+ヒルロイドソフト軟膏
+サトウザルベ
+デルマクリンクリーム
3)外来処方箋による調剤では、軟膏容器のふたに 記号、投与部位、兄弟のいる場合に
は氏名を記載し、容器の底に氏名、投与部位のシールを貼る。
4)秤量する軟膏・クリーム
サトウザルベ軟膏 20%(亜鉛華単軟膏 20%)、プロペト(白色ワセリン)
レスタミンコーワクリーム、フェノール亜鉛華リニメント(カチリ)
5)軟膏剤の混合後の安定性について:
・ヒルドイドソフト軟膏とステロイド剤の混合では、長期の予製はしない。
・水溶液が分離している、表面がザラザラと変化しているなど外観変化の生じた混
合した軟膏は使用しない。
8
・軟膏混合機(軟膏練太郎)によって混合した薬剤は、保管容器に移し替え調製日
を記載する。8 週間以上たったものは廃棄する。
*ヒルドイドソフト軟膏とステロイド剤の混合では、あらかじめ混合して予製してお
くと長期間使用する場合ではヒルドイドソフト軟膏の乳化が破壊され、スキンケア
の効果が半減する可能性がある。 注1)
マルホ㈱では、ヒルドイドソフト軟膏は混合しないこと前提としているとのことで
あったが、室温 25℃におけるキンダベート軟膏、ロコイド軟膏、アンテベート軟膏
との混合の安定性は、8週間後にヘパリン様物質の残存率が約 97%前後であるとの
こと。また、冷蔵庫保存による安定性については、混合しないことを前提にしてい
るので資料がないとのことだった。
6)処方の記載例
軟膏を 2 種以上混合し、複数個の容器に小分けする時は、総量を記載し分割個数を
記載する。
ヒルドイドソフト軟膏 0.3% 30g
キンダベート軟膏 0.05%
1日 2 回
30g
混合
2 個に分けて
顔
(2)点眼液
1)溶解液付点眼液(エコリシン点眼液)は溶解し、交付する。
2)小児科で処方された点眼液の開封後保存期間は、エコリシン点眼液は1週間、
その他はアレルギー薬もふくめ2週間を目安とする。
(兄弟の古い点眼液を使用した例があったため)
(3)坐剤
1)坐薬は原則として分割しない。坐剤の1回 1/2 個、2/3 個などは、それぞれ1回量1個
を交付し、使用時にカットするよう伝える。残薬は廃棄する。
(4)外用液剤
1)外来で処方されるベネトリン吸入液は、処方量を小分けして交付する。
2)消毒液
容
器 : 外用容器 1本
30mL
ラベル : 「外用ラベル」を貼付する。
使用期限: 0.025%逆性石けん
1 週間
ポピラール
1ヶ月
消毒用エタノール
1ヶ月
9
【薬剤部で調製できる混合軟膏】
特に指示のない時の薬袋の記載は“1日2回”
混合する軟膏
混合比率
混合量
(軟膏壺の表示)
キンダベート軟膏
1:1
ヒルドイドソフト軟膏
(KH 緑色)
1:2
軟膏壺の大
きさ
5g +5g
10g
10g+10g
20g
15g+15g
30g
20g+20g
50g
25g+25g
50g
5g+10g
20g
(KH 1:2) 10g+20g
30g
ロコイド軟膏
1:1
5g +5g
10g
ヒルドイドソフト軟膏
(HR 茶色)
10g+10g
20g
15g+15g
30g
20g+20g
50g
25g+25g
50g
1:2
5g+10g
20g
(HR 1:2)
10g+20g
30g
アンテベート軟膏
1:1
5g +5g
10g
ヒルドイドソフト軟膏
(AH 青色)
10g+10g
20g
15g+15g
30g
20g+20g
50g
25g+25g
50g
1:2
5g+10g
20g
(AH 1:2)
10g+20g
30g
ロコイドクリーム
1:1
5g +5g
10g
デルマクリンクリーム
(DR 紫色)
10g+10g
20g
15g+15g
30g
20g+20g
50g
25g+25g
50g
1:2
5g+10g
20g
(DR 1:2)
10g+20g
30g
アンテベートクリーム
1:1
5g +5g
10g
デルマクリンクリーム
(DA 赤色)
10g+10g
20g
15g+15g
30g
20g+20g
50g
25g+25g
50g
5g+10g
20g
1:2
10
(DA 1:2)
10g+20g
30g
キンダベート軟膏
1:1
5g +5g
10g
サトウザルベ
(SK 緑色)
10g+10g
20g
15g+15g
30g
ロコイド軟膏
1:1
5g +5g
10g
サトウザルベ
(SR 茶色)
10g+10g
20g
15g+15g
30g
アンテベート軟膏
1:1
5g +5g
10g
サトウザルベ
(SA 青色)
10g+10g
20g
15g+15g
30g
5g +5g
10g
リンデロン VG 軟膏
1:1
サトウザルベ
(SVG ピンク) 10g+10g
20g
1)軟膏壷に表示する略号の色別は以下のようにする。
キンダベート軟膏を混合したもの
緑色
ロコイド軟膏・クリームを混合したもの
茶色
アンテベート軟膏・クリームを混合したもの
青色
リンデロン VG 軟膏を混合したもの
ピンク
デルマクリンクリームを混合したもの
紫色
コンベック軟膏・クリームを混合したもの
オレンジ
7.院内製剤・特殊な調製法が必要な処方
(1)NW液(重塩点鼻液)
処 方 :
塩化ナトリウム
0.2g
炭酸水素ナトリウム
0.05g
注射用水
全量 10mL
1日3回鼻洗浄 冷蔵庫に保存 7 日以内に使用
供用先 :
小児科外来
適 応 :
鼻の洗浄液
参考文献:
注1)
「第一三改訂 調剤指針」
附
日本薬剤師会編
則
1. 平成 22 年 10 月
初版
2.平成 24 年 3 月
第2版
一部改訂
3.平成 26 年 4 月
第3版
一部改訂
11
薬事日報社
小児科外来患者様用服薬指導書
12
小児科外来患者様用服薬指導書
13
小児科外来患者様用服薬指導書
14
小児科外来患者様用服薬指導書
15
16
小児科外来患者様用服薬指導書
17
産科外来患者様用服薬指導書
18
産科外来患者様用服薬指導書
19
20