診療情報アナリスト養成分野(修士) 診療情報管理

大学院生募集
2015 GUIDEBOOK
診療情報アナリスト養成分野(修士)
診療情報管理・分析学分野(博士)
医療福祉学研究科
■修士課程 医療福祉経営専攻
■博士課程 保健医療学専攻
日本で唯一の診療情報管理の大学院
修士課程には、次の 3 つのコースがあります。
診療情報管理コース
診療情報のあり方と情報の管理を通して、医療の質の向上に貢献できる人材
を養成する
がん登録専門コース
がんプロフェッショナル養成プランに基づき、精度の高いがん登録とデータ
活用が行え、がん登録を指導できる人材を養成する
診療情報分析コース
診療情報を分析し、医療の質の向上や健全な病院経営に活用できる人材を
育成する
0120-36-5931
学生募集要項
は次のいずれ
かの方法でご
請求ください。
診療情報管理・分析学分野_140718.indd 1
E-mail [email protected]
HP
http://www.iuhw.ac.jp/daigakuin/
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なぜ、今、診療情報アナリストが
必要なのでしょうか?
診療情報アナリスト養成分野
分野責任者
近年、医療における疾病構造や医療環境の急激な変化の
山本 康弘
中で、医療の質を保ちながら病院経営の改善を実現するには、
大阪府立大学大学院経済学研究科博士前期課程
修了。
国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科博士
課程修了。博士
(医療福祉経営学)
。
専門は病院管理学、診療情報管理学、医療経営学。
診療情報管理士指導者。
医療情報に精通した診療情報管理の専門家が必要とされて
きています。そこで、病院経営を側面から支える実務者、
「診
療情報管理士」や「医療情報分析専門家」の役割が、ますま
す重要になってきています。一方、診療情報の電子化やDP
Cの広がりにより、医療の質の向上や病院経営に診療情報を
有効に活用していくことが期待されています。
教授
記録の正確な記載や分析・評価と、その有効な利活用を支
診療情報アナリストとは、
次のような技能を持つ人です。
援し、医療の質の向上や医療 施設の健全な運 用に、必要か
● 医療の質を意識した診療記録や退院時サマリーの書き方
そのため、診療情報管理の知識と技能を基礎として、診療
つ適切な情 報を提 供し、経営改善の提 案ができる人材への
を指導できる
要望が高まっています。これを受けて、国際医療福祉大学大
● 診療行為の記述において、レセプトとの関連を理解できる
学院 修士課程では、2008 年に「 診 療 情 報アナリスト養 成
● がん登録に必要な項目を適切に入力でき、かつ指導できる
分野」を開設しました。本分野では、診療情報管理士に限ら
● レセプトや電子カルテのデータを集計 ( または、データベ
ず、診療情報を的確に分析できる能力を身につけた人材も養
ースを駆使 ) し、統計処理して、経営や診療等の評価に必
成しています。現在 15 人の大学院生が学んでいます。更に、
要な指標を算出し、その指標に基づいて改善の提案がで
2010 年には国際医療福祉大学大学院博士課程に「診療 情
きる
● 上記に必要なコンピュータによる情報処理や解析の知識
報管理・分析学分野」を開設しました。
を持っている
担当教員
経験豊富な教員が
充実した学習をサポートします。
教員名
職位
山本康弘
教授
研究指導テーマ
DPC と病院運営管理、診療情報データの分析と活用
斎藤恵一
准教授
DPC などの医療情報分析、医療情報の調査研究
坂本千枝子
准教授
診療情報データの活用、診療情報を用いたがん診療の検証
篠原信夫
准教授
医療情報システムの構築と評価 e ラーニングによる教育の実践と評価
伊藤由美
准教授
診療情報の管理
桵澤邦男
講師
診療情報のデータ分析
授業風景
VOD※により好きな時に、
どこからでも授業が受けられます。
また、遠隔授業システムで、
お住まいに近いキャンパスで
受講できます。
※ VOD =ビデオ・オン・デマンド
実際の VOD 画面
時間割
前期時間割
曜日
1 時限
(9:00 ∼ 10:30)
2 時限
(10:40 ∼ 12:10)
3 ∼ 5 時限
(13:00 ∼ 17:50)
6 時限
(18:00 ∼ 19:30)
7 時限
(19:45 ∼ 21:15)
月∼水
夜間と土曜日に集中した時間割。
オレンジ色の枠 の授業は
VOD 授業としても開講しています。
※どのキャンパスにも遠い地域から通学を予定する
方には、VOD による受講が可能な科目が用意さ
れています。ただし、主に VOD で受講する方お
よび出席日数が少ない方は、スクーリングに出
席する必要があります。
木
診療報酬概論・演習
がん登録概論
金
サマリーのあるべき姿
電子カルテ入門から
データの活用まで
6 時限
(18:00 ∼ 19:30)
7 時限
(19:45 ∼ 21:15)
疾病コーディング
(第 3 土曜日)
修士課程全コースおよび
博士課程研究指導
医療情報システム概論
土
後期時間割
曜日
1 時限
(9:00 ∼ 10:30)
2 時限
(10:40 ∼ 12:10)
3 ∼ 5 時限
(13:00 ∼ 17:50)
月∼水
医療情報分析における
統計処理
木
平成 27 年度スクーリング日程
前期:平成 27 年 8 月 27 日(金)
後期:平成 28 年 1 月 22 日(金)
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医療の質と
診療記録のあり方
金
土
治験と臨床研究
診療記録の活用
DPC コーディング
(第 3 土曜日)
がん登録演習(月 1 回)
修士課程全コースおよび
博士課程研究指導
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特別な時間を過ごしてみませんか?
生のデータを利用した演習により実践的な学びができます
診療情報管理士の資格がない病院事務職の方も学べます
当分野の授業や演習で使用するデータは実際の病院で使われている生の
病院事務職として勤務し、診療データの分析や活用を学びたい方も多いの
データを加工して利用しています。特に、病院の電子カルテシステムとデー
ではないでしょうか。「診療情報分析コース」は診療情報管理士の資格取
タをそのまま利用できる環境を整備した医療情報演習室は、現実の問題に
得が出願要件ではありませんので、管理士資格を有していない方も入学す
対応できるスキルを習得できる演習室として高い評価を得ています。
ることができます。病院の医事課や総務課など事務スタッフとして勤務され
ている方も学習することが可能です。
修士論文とは別に課題研究を行うコースも設けています
修士論文を作成するコースだけではなく、課題研究を行うコースもありま
す。「 課題研究 」 は、病院での実務経験から考える問題意識を研究テーマ
メディカル・スタッフとして診療情報管理領域に興味がある方も学べます
チーム医療が推進される昨今の医療界において、すべての医療従事者はカ
として位置付け、大学院での理論的学習や統計分析手法を習得した後、研
ルテなど診療に関する記録を行うことが重要となります。診療記録の管理お
究成果をまとめます。これらの研究成果を職場へ還元するだけではなく、
よび活用は診療情報管理士や事務職だけではなく、すべてのメディカル・ス
さらに学習を深め、学術誌への論文投稿を目指してチャレンジすることもで
タッフが学びの対象であると言えるでしょう。
きます。
学士を取得しておらず実務経験が豊富な診療情報管理士も学べます
高等学校や専門学校を卒業した後、医療機関において診療情報管理士と
して勤務している方にも大学院での学ぶ機会を広く提供しています。昨今、
診療情報管理士として多くの業務が求められています。病院現場における
様々な課題を研究テーマとして位置付け、学術的なアプローチを行うこと
で管理士としてのスキルアップを図り、自身の職場における業務改善につな
がることを応援しています。(個別の出願資格要件をご確認ください。)
診療情報アナリスト養成分野
主催の講演会の様子
在学生の声
私が専攻している分野の受講に関しては、木曜・金曜の 18 時(6 時限以降)に集中しています。就業終業後、埼
玉県所沢市から東京青山キャンパスに到着するのは 18 時半過ぎとなってしまうため、週末に VOD で補講するように
しています。さらにキャンパスでの受講日以外は、子供を寝かしつけて以降、もしくは出勤前に自主学習をしています。
仕事に関しては、上司・同僚の協力があり受講日の夜間当直や日直業務は調整をして頂いています。そのため、受
講日以外の日は、受講日の仕事を補う形を取っています。
私の職場は埼玉県という東京青山キャンパスに約 1 時間で通学することができる利点があり、仕事と学業を両立する
ことが出来ています。忙しい日々ですが、非常に充実した学生生活を送っています。
診療情報分析コース
修士課程 1 年
(平成 26 年入学)
小野 元気
大学院ホームページで、小野さんの時間割を公開中です。
さん
http://www.iuhw.ac.jp/daigakuin/faculty/health_welfare/analyst/index.html
修了生へのアンケートより
2013 年 3 月に行った全修了生へのアンケート結果をご紹介します。大学院での授業や病院実習、そして研究や学位取得は、修了生のス
キルアップと勤務先等での評価につながっています。
どんな方が学んでいますか? そして、修了後は?
これまで 25 人の修士(診療情報管理学)を輩出しました。その方たちの年齢は 20 代から 60 代で、30 ∼ 50 代が約 8 割を占めています。勤務先は約
3 分の 2 が医療施設、残りが教育施設です。新卒で進学した院生は 2 人いました。修了後就職または転職した方は約 2 割です。修了後約 2 割の方が同じ
職場内で昇給・昇格しています。
大学院進学の動機は?
6 割の方が「現行業務に関連したスキルアップ」をはかることを目的に進学し、
9割以上の方がその目標を達成、8 割の方が職場に還元できたと評価しています。
そのほかの動機には「情報分析法の習得」、「学位取得」、「自己研鑽」がありました。
どんなことを学びますか?
講義と演習、研究指導がありますが、いずれも 7 割以上の方が満足しています。特に、がん登録専門コースでは、実習病院のご協力により院生の満足度が
とても高い実習になっています。また、最も印象に残った授業としては「研究指導」をあげた方が最多で、2 年間の集大成としてまとめる課題研究や修士論
文には、各自が興味を持っていることを中心に、職場のデータを分析したり、調査をしています。2012 年度は、当分野の院生の「DPC 調査データによる
日常生活活動の分析」と題した修士論文が大学院長賞を受賞しました。
特別な 2 年間を過ごしてみませんか?
「2 年間で、楽しかったことはなんですか?」という質問に、
「特別な 2 年間を過ごしたこと」と半数以上の方が回答しました。その他には、
「学んだこと」、
「友
達ができたこと」、「論文を書いたこと」、という回答がありました。あなたも特別な 2 年間を過ごしてみませんか?
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診療情報アナリスト養成分野(修士課程)の概要
名
称: 医療福祉学研究科 修士課程 医療福祉経営専攻 診療情報アナリスト養成分野
修業年限: 2 年
授与する学位: 修士(診療情報管理学)
担当教員: 山本康弘教授(分野責任者)、斎藤恵一准教授、坂本千枝子准教授、篠原信夫准教授、伊藤由美准教授、桵澤邦男講師
(連絡先メールアドレス:[email protected])
選抜方法: 出願書類、筆記試験および面接試験の結果を総合して判断する。
出願期間: 第 1 回締め切り 平成 27 年 1 月 13 日(火) 試験は 1 月 24 日(土)に実施
第 2 回締め切り 平成 27 年 2 月 12 日(月) 試験は 2 月 14 日(土)に実施
初年度学生納付金・事前相談について
2015 年度大学院学生募集要項「学生納付金」
、
「研究指導教員の選定と事前相談について」を参照のこと。
※ 受験希望者は、出願前に必ず事前相談を行うこと。
出願資格
各コース固有の出願資格として、以下の条件を満たす者が対象。
出願要件となる資格
出願要件となる実務経験
概 要
病院実習の有無
診療情報管理コース
診療情報管理士
なし ※
診 療 記 録 のあり方と情 報の管
理を 通じて、医 療 の 質の向 上
に貢献できる人材を養成する
なし
がん登録専門コース
診療情報管理士
3年以上の診療情報管理実務
がんプロフェッショナル養成プラ
ンに基づき、精度の高いがん登
録とデータ活用が行え、がん登
録を指導できる人材を養成する
あり
診療情報分析コース
なし
なし ※
診 療 情 報を 分析し、医 療 の 質
の向上や健 全な病院 経営に活
用できる人材を養成する
なし
※社会人入試は 3 年以上の職務経験が必要です。
※この他、大学院への基本的な出願資格を満たす必要があります。詳細は「2015 年度大学院学生募集要項」をご確認ください。
※修士課程は、専門学校等を卒業された満 22 歳以上の方も出願可能です。
入試日程・概要
一般入試・社会人入試・留学生入試
第 1回
第2回
出願期間
試験日
試験地
平成 26 年 10 月 1 日(水)から
平成 27 年 1 月 13 日(火)まで
学内推薦入試
平成 27 年 1 月 26 日(月)から
平成 27 年 2 月 2 日(月)まで
平成 27 年 1 月 24 日(土)
平成 27 年 2 月 14 日(土)
東京青山キャンパス
随時 ※出願受付締切日
平成 27 年 2 月 9 日(月)
[消印有効]
個別の学力試験は課さない
合格発表
※合格通知発送日
平成 27 年 1 月 30 日(金)
平成 27 年 2 月 20 日(金)
出願した月の翌月第 3 金曜日までに発表
合否通知を受験生全員に発送
入学手続期間
〔消 印 有 効〕
平成 27 年 1 月 30 日(金)から
平成 27 年 2 月 13 日(金)まで
平成 27 年 2 月 20 日(金)から
平成 27 年 3 月 6 日(金)まで
合格発表日から2週間以内
(合格通知とともに送付する手続要項
により指示)
※試験科目は学科試験および面接試験(個人面接)となります。
※学科試験の内容
< 診療情報管理コース >< がん登録専門コース >
< 診療情報分析コース >
診療情報管理士としての知識を問う問題
小論文試験 1200 字以内、分野に関する専門的なテーマから出題
※詳細は「2015 年度大学院学生募集要項」をご確認ください。
※診療情報アナリスト養成分野第 7 回講演会【平成 26 年 11 月 30 日(日)開催】において大学院進学相談会を実施いたします。
修了要件
コース
必修科目単位数
選択必修
修了判定
18 単位以上
課題研究(指導教員による評価を受ける)
診療情報管理コース
6 単位(2 科目)
がん登録専門コース
12 単位(4 科目)
12 単位以上
課題研究(指導教員による評価を受ける)
診療情報分析コース
8 単位(4 科目)
16 単位以上
修士論文(審査員による合否判定を受ける)
☆ 上記計 24 単位のほかに選択科目 6 単位以上、合計 30 単位以上を修得し、必要な研究指導を受け、特定の課題研究または修士論文の審査に合格
すること。
☆ 主に VOD のみの受講者、演習への参加が不足している方は、各期のスクーリングを受講することを義務づけています。
☆ 修了要件ではありませんが、年1回以上の学会発表を推奨しています。
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がんプロフェッショナル養成プラン(平成19 年度文部科学省採択事業)
国際医療福祉大学と自治医科大学との連携によるがんプロフェッショナル養成プラン「*全
人的ながん医療の実践者養成」は、平成19年度に文部科学省によって採択されました。これ
に基づいて、本学では平成 20 年度から修士課程に 3 コースを開設しております。本学では、
これらのコースにおいても引き続き質の高い人材養成に取り組んでまいります。
本分野のがん登録専門コースは、他の養成プランにはない取組みで、本プログラムの中核
を担い、がん登録を指導できる診療情報管理士の養成を行っています。現在までに 8 名の修
了者を輩出し、実務者として全国で活躍しています。
募集人数: 3 名
・個人情報保護・がん登録・
概 要: 診療記録の扱いのみならず、診療報酬(特に DPC)
原価計算など病院経営に関する実務・コンピュータなどの知識を備え、がん
登録の指導ができる専門家を養成します。
平成 24 年度がん登録専門コース修了生
診療情報管理・分析学分野(博士課程)の概要
診療情報管理・分析学分野の修士課程では、主に、診療情報管理経験者を対象として、診療情報の管理と分析 ・ 活用の実務を中心
にした教育を進めていますが、更に研究を進めたい者に門戸を開くために、平成 22 年度から博士課程を開設しました。
診療情報を病院経営や医療の質向上に役立つように分析・評価し、それを病院管理者に提示するとともに、病院経営の改善を提案
していくには、診療記録の書き方、診療情報管理に関する知識、DPC( 診断群分類 ) など、診療報酬に関する知識、情報処理に関す
る知識、医業収支の考え方、財務諸表の作り方などの病院経営の知識と技術が必要です。しかし、現在、このように多岐に亘る分野
を統一した学問体系はなく、全て手探りの状態です。そこで、この博士課程では、診療情報管理分析を通して、上述した学問の体系
化を図り、更に、医療の質の維持という高いモラルと、医療費の体系、経営管理手法の知識、および情報処理技術を身につけた人材
の育成者を創出することを目標としています。
名
称: 医療福祉学研究科 博士課程 保健医療学専攻 診療情報管理・分析学分野
修業年限: 3 年
授与する学位: 博士(診療情報管理学)
担当教員: 山本康弘教授(分野責任者)、斎藤恵一准教授
(連絡先メールアドレス :[email protected])
出願資格:
<一 般 入 試> 修士の学位または専門職学位を有する者、あるいは、平成 27 年 3 月末までに修士の学位または専門職学位を得
る見込みの者。
(その他は、募集要項を参照のこと。)
<社 会 人 入 試> 一般入試のいずれかの条件を満たし 、 平成 27 年 3 月 31 日現在で、常勤 ・ 非常勤を問わず社会人経験が3年以
上となる者。
<学内推薦入試> 国際医療福祉大学大学院修士課程を修了した者、または平成 26 年 3 月末までに修了見込みの者で、修士課程
在籍中の研究指導教員または現在の分野責任者が推薦する者。
Ⅱ
Ⅲ
出願期間: 随時 出願締切日 平成 27 年 2 月 9 日(月)[消印有効]
試 験 日: 出願書類受理後、個別調整の上決定
試 験 地: 出願者の受講希望地等を考慮し、個別調整の上決定
小論文試験・面接試験
選抜方法 : <一般入試>
<社会人入試>
<学内推薦入試>
面接試験
書類選考
合格発表:試験日より3週間以内(合否通知を受験者全員に郵送)
初年度学生納付金・事前相談について
2015 年度大学院学生募集要項「学生納付金」
、
「研究指導教員の選定と事前相談について」を参照のこと。
※ 受験希望者は、出願前に必ず事前相談を行うこと。
※ 入試についての詳細は必ず、
「2015 年度大学院学生募集要項」を確認すること。
修了要件
必修/選択
必修科目
選択科目
標準履修年次
単位数
診療情報管理・分析学講義(博士)
科目
1
2
診療情報管理・分析学演習(博士)
1
2
診療情報管理・分析学研究指導(博士)Ⅰ
2
2
診療情報管理・分析学研究指導(博士)Ⅱ
2
2
診療情報管理・分析学研究指導(博士)Ⅲ
3
2
任意の科目
履修基準
10 単位
2 単位以上
合計
12 単位以上
☆上記 12 単位以上修得し、必要な研究指導を受け、博士の学位論文の審査及び最終試験に合格すること
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各科目の概要
1. サマリーのあるべき姿(全コース選択必修)
今、医療が最も問われている「医療の質とその向上」に欠くことのできない情報の要は診療記録である。また、患者やその家族を中心に
すべての医療従事者が関わるチーム医療がうまく機能していくためにも、これらの情報を有効に利活用していく必要がある。ここでは、そ
のためのツールとしてサマリーに注目し、そこに記載されるべき項目やその内容について学び、さらに記載整備と記録監査に必要な知識と
技術の習得、情報・データの確実な解析と分析の習得を目指す。
2. 医療の質と診療記録のあり方(全コース選択必修)
「1.サマリーのあるべき姿」に引き続き、「医療の質とその向上」をテーマに据え、診療記録から得た情報と医療の質の関係や医療安全、
ヒヤリハットの考え方、医療倫理などから診療記録のあり方を学ぶ。そして、医療の質、医療情報の質を担保する診療記録とはいかにある
べきかを考えながら、医療従事者が実践できる「診療記録記載ガイドライン」を作成する。利用者の視点に立った情報提供のあり方を理解
した上で、診療や病院管理等に直結する情報 ・ データとは何かを学び、実際に分析を試み、医療の質を測る指標とその活用方法を習得する。
3. 疾病コーディング(診療情報管理コース必修、他のコース選択必修)
臨床現場における「診断名」や「医療行為」をデータベース化し、速やかに情報提供できるように正しく分類・整理し、保管管理しておく
ことは重要である。それは「医療の質とその向上」の観点に加え、臨床的・経営的観点においても非常に大切である。
模擬症例を用いて、退院時サマリーの正確な読み取り方や情報収集方法などを演習方式でトレーニングする。「国際疾病分類(ICD)」と「手
術および処置分類(ICD-9-CM)」を主体とした分類体系に基づき、
「疾病」および「医療行為」の正しいコーディングの知識と技術を習得する。
4. DPC コーディング(全コース選択必修)
DPC 制度、DPC 分類の意味やコーディングルールを理解することから始め、DPC データを活用して得られる情報について学ぶ。模擬診
療記録から DPC 調査データ様式 -1 における 3 種類の病名(主傷病名、入院契機となった傷病名、資源を最も投入した傷病名)および
副傷病名、手術・処置を含めた DPC コーディングの演習を行い、この中で病名の選択、サマリーや経過記録の読み方、DPC コーディン
グのあり方を考える。また、DPC データの精度などを考えながらデータ分析を試み、DPC データから病院収支改善策や医療の質評価に
ついて全員で討議する。
5. 診療報酬概論・演習(全コース選択必修)
医療法や医療保険制度から診療報酬請求点数まで、診療報酬に関わる事項全般について学習する。診療報酬制度の構成、出来高請求・
DPC/PDPS 請求の方法と点数算定を学び、模擬診療録から診療行為がどのように置き換えられるかを理解する。さらに、模擬レセプト(診
療報酬明細書)によって、具体的な請求方法を習得する。講義の最後には、診療報酬と病院収支の関係を理解するために、経営指標につ
いて分析演習などを行う。
6. 診療記録の活用(全コース選択必修)
電子カルテから抽出したデータや DPC 調査データなどの診療記録を活用して、医療の質向上や病院経営の改善に役立てていく方策を考え
る。データ分析の準備段階として、まずデータベースの仕組みや DWH の構築を学習した後、統計解析手法の習得、また診療記録を活用
した論文を素材とした実践的な活用方法についても学習する。続いて、実際のデータを活用して臨床指標や経営指標を作成し、分析でき
る能力を養う。これらの過程において、DPC 調査データを活用したベンチマーキング手法や医療の原価計算についても学習する。
7. 医療情報システム概論(全コース選択必修)
医療に関連する情報技術(Information Technology)と、それを扱う情報システムについて概説する。そのために、まず医療情報
の特徴について理解し、その発生から利用にいたるまで情報の流れに沿って説明し、そこに関わる情報システムを解説することにより、
関連する各トピックス間のつながりが理解できるようになることを目的としている。医療に関連する情報技術や情報システムを理解す
るために必要なコンピュータの知識についても講義を行う。
8. がん登録概論(がん登録専門コース必修・他のコース選択必修)
国はがん対策推進の一環として、情報整備を重要な柱として位置付けている。チーム医療が注目される中、国民への正確・適正な「がん
情報の提供」を実現するためには、医療従事者がそれぞれの職種の特徴を活かしたがん医療への参加が求められている。この講義では、
我が国のがん罹患の現状とがん対策について、諸外国と比較しながら最先端のがん情報について学ぶことができる。
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9. がん登録演習(がん登録専門コース必修・他のコース選択必修)
国はがん対策の一環としてがん登録を進めている。その情報を有効に利活用するためには登録される情報が精度の高いものであることが求
められる。ここでは、がん登録実務者としての正確な知識と技術を身につけることを目的として、5 大がん(胃がん、大腸がん、肝臓がん、
肺がん、乳がん)をはじめ、我が国に多いがん症例を用いて、解剖学的立場からがんの発症機序を学び、実際に数多くのがん登録演習を行う。
最終的にはがん登録指導やデータの活用ができるレベル到達を目指している。
10. がん登録病院実習(がん登録専門コース必修)
がん診療連携拠点病院など大学が認定した病院で学生の資格に応じて、4 ∼ 8 週間の実務実習を受けながら、がん登録を実際に学ぶ。
がん登録専門コースで学ぶことを希望する学生は、事前に詳細を教員と相談しておく必要がある。
11. 電子カルテ入門からデータの活用まで(全コース選択必修)
実際の電子カルテを使用して、電子カルテの仕組みや効用を理解し、医療情報電子化の意義と電子カルテデータの活用について学ぶ。
模擬患者データを使って、業務の流れに沿ったデータの入力、電子カルテの操作を体験する。その過程で、診療行為の記録、病院経営、
チーム医療、地域医療福祉連携、情報保護、情報開示、がん登録等の各トピックと電子カルテの関わりについて考える。また、クリティ
カルパスや EBM など医療の標準化がどのように行われているかについても触れる。この講義は、東京青山キャンパスと一部のキャンパ
スのみ受講が可能である。
12. 医療情報分析における統計処理(全コース選択必修)
医療情報の分析に有用な統計的指標や処理方法を学習する。統計処理ソフト(SPSS)を実際に操作し、本学が持っている電子カルテ内
のデータや DPC データも利用しながら、データの特性と目的に応じた処理と結果の解釈を習得する。
13. 治験と臨床研究(全コース選択必修)
カルテ等の診療情報を用いた臨床研究の方法、治験における薬効評価の方法や関連する法律・倫理、診療の質の評価とリスク調整手法、
EBM、クリティカルパスとバリアンス分析等について学ぶ。
14. 診療情報アナリスト課題研究指導(診療情報管理コース、がん登録専門コース必修)
課題研究を行う。月1∼2回開催する土曜日の集中ゼミの中で指導する。
15. 診療情報分析学研究指導Ⅰ∼Ⅳ(診療情報分析コース必修)
修士論文研究を行う。月1∼2回開催する土曜日の集中ゼミの中で指導する。
16. 基礎腫瘍学(全コース選択、VOD ※ のみ)
※ VOD =ビデオ・オン・デマンド
平成 19 年度の文部科学省採択事業「がんプロフェッショナル養成プラン」に基づいて設けられた科目であり、各分野の第一線で活躍して
いる講師による講義内容になっている。基礎知識として、がんの発生と転移、薬剤耐性について学んでから、分子生物学、腫瘍免疫学と
段階を経て治療や予防について講義を進め、がん治療には欠かすことのできない臨床試験については、統計学的見地からその効果を分析
する。また、緩和ケアやインフォームド・コンセント、癌検診といった医療を受ける側としての知識についても講義する。
17. 臨床腫瘍学Ⅰ∼Ⅲ(全コース選択、VOD のみ)
平成 19 年度の文部科学省採択事業「がんプロフェッショナル養成プラン」に基づいて設けられた科目であり、各分野の第一線で活躍して
いる講師による講義内容になっている。エビデンスに基づいた標準的な治療を進めるために必要な臨床腫瘍学の分野について学ぶ。臨床
腫瘍学Ⅰでは、我が国でも罹患数の多い肺癌,婦人科癌、乳癌、泌尿器癌、前立腺癌等を例に挙げて講義する。臨床腫瘍学Ⅱでは、日本人
と欧米人とでは発生のメカニズムに違いがある食道癌や肝臓癌をはじめ、日本人に多い消化器癌についてその診断から治療について講義
する。臨床腫瘍学Ⅲでは、以前は外科治療が主だったものが化学療法や放射線療法中心の治療法に変わったことで患者の QOL 向上に効果
的結果を生じていることを、頭頸部癌、軟部腫瘍、皮膚癌等を例に挙げて講義する。また、小児がんの精神的サポートと緩和ケアについて
も講義する。
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国際医療福祉大学大学院
保健 • 医療 • 福祉専門職のキャリアアップを支援
「働きながら大学院で学びたい」社会人が学びやすい3つの特長
特長
1
キャ
ンパス
3
同時双方向遠隔授業
「働きながら大学院で学びたい」。こうした医
療・福祉専門職の方々のニーズに応えるため、
本大学院は、大田原(栃木県)、青山(東京
都)、小田原(神奈川県)、熱海(静岡県)、
福岡・大川(福岡県)に6つのキャンパスを開設
しています。
キャンパスを同時双方向遠隔授業システムで
結び、複数のキャンパスで授業をリアルタイ
ムで受講できるようにしています。このシス
テムはテレビ会議方式を授業に取り入れたも
ので、テレビカメラによる映像や音声、書画
カメラの映像、パソコンのファイル情報など
が、各キャンパスでリアルタイムに共有でき
ます。これにより、どのキャンパスでも授業が
行われている教室と同じ状態で授業を受ける
ことができ、質問やディスカッションなど同
時双方向のコミュニケーションも可能です。
※分野により受講が限られるキャンパスがあります。
2
カリキュラム
多くの授業を平日の夕方以降と土曜日の昼間に行
い、社会人が学びやすい環境を整備しています。
大田原
キャンパス
(栃木県大田原市)
福岡
東京青山
キャンパス
キャンパス
(福岡県福岡市)
(東京都港区南青山)
同時双方向
遠隔授業
大川
小田原
キャンパス
キャンパス
(福岡県大川市)
(神奈川県小田原市)
熱海
キャンパス
(静岡県熱海市)
※専攻、分野により異なります。
大学院 医療福祉学研究科
修士課程
博士課程
保健医療学専攻
●看護学分野
●ナースプラクティショナー養成分野
●助産学分野
●理学療法学分野
●作業療法学分野
●言語聴覚分野
●視機能療法学分野
●福祉支援工学分野
●リハビリテーション学分野
●放射線・情報科学分野
●生殖補助医療胚培養分野
医療福祉経営専攻
●医療経営管理分野
●診療情報アナリスト養成分野
●医療福祉国際協力学分野
●先進的ケア・ネットワーク開発研究分野
●医療福祉学分野
●医療福祉ジャーナリズム分野
臨床心理学専攻
保健医療学専攻
●看護学分野
●助産学分野
●理学療法学分野
●作業療法学分野
●言語聴覚分野
●視機能療法学分野
●福祉支援工学分野
●リハビリテーション学分野
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●生殖補助医療胚培養分野
●医療福祉経営学分野
大学院 薬学研究科
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※修士課程は、専門学校等を卒業された満22歳以上の方も出願可能です。(国家資格保持等の条件を満たしている必要があります)
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0120-36-5931 E-mail [email protected] 国際医療福祉大学 HP
HP
http://www.iuhw.ac.jp/daigakuin/
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■薬学部:薬学科(6年制) ■医療福祉学部:医療福祉・マネジメント学科
■保健医療学部:看護学科、理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科、視機能療法学科、放射線・情報科学科
■小田原保健医療学部(小田原キャンパス):看護学科、理学療法学科、作業療法学科
■福岡看護学部(福岡キャンパス):看護学科
■福岡保健医療学部(大川キャンパス):理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科、医学検査学科
附属病院
■国際医療福祉大学病院(栃木県) ■国際医療福祉大学塩谷病院(栃木県) ■国際医療福祉大学三田病院(東京都)
■国際医療福祉大学熱海病院(静岡県)
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