Cloudhelix社、FVP導入によりマルチテナント型の ホスティング環境の

CASE STUDY
Cloudhelix社、FVP導入によりマルチテナント型の
ホスティング環境の安定稼働を実現
正しいクラウドプラットフォームの姿とは
Cloudhelix社はクラウド型ホスティングサービスやISP、および関連するコンサルタン
業種︓
サービスプロバイダ
トサービスに特化したITプロバイダです。同社はVMwareのマネージド・サービスプロ
成果︓
バイダでもあり、Microsoft SQL、Exchange、SharePoint、CRM、Web、ファイル、
・ 既存ハードウェアを有効活用し、
印刷サービスなど、各種の高機能なWebアプリケーションやビジネスクリティカルなア
増設やリプレース費用を削減
プリケーションを顧客に提供しています。
同社のvCloud DirectorプラットフォームはVMware ESXi v5.5.1をベースとし、
VMware vCloud Director v5.5のオーケストレーション機能やマルチテナント機能で
・ ディザスタリカバリーシステムの稼働時に
発生する、突発的で大きな負荷を平準化
・・
突出したIOPSで、競合他社から顧客を獲得
強化され、英国内の2つのデータセンターにまたがって配置されています。このクラウ
ドプラットフォームを支えるストレージシステムは、Dell EqualLogicプラットフォー
ムで構築されています。
同社の技術ディレクター、アンガス・マルコム氏は、このストレージインフラを構築し
た際、よくある問題点を克服しようとしました。すなわち、いかにして性能を容量とは
無関係にスケールアウトできるようにするかです。それができればEqualLogic SANプ
ラットフォームは、負荷状態に関わらず安定した性能を発揮できるようになります。
「定常的な演算負荷は右肩上がりで増える一方です。そしてビジネスクリティカルなア
「SANにフラッシュを追加すること
プリケーションをクラウド化したいというお客様のニーズは高まるばかりですが、それ
は、大きな設備投資となってしまい
に対応するとなるとストレージへのI/O負荷はさらに増加します。どうにかして、お客
様のニーズと負荷増とのジレンマを解消しなくてはなりませんでした。スケーラブルで
費用対効果の高い方法が必要だったのです。」
ストレージ選びに奔走
Cloudhelix社に限った話ではありませんが、必要以上のストレージ・ハードウェアのた
めに莫大な支出をしたいと思う企業はありません。従ってTegileやPure Storageのよう
な全フラッシュ、あるいはハイブリッド型装置への投資にはGOサインを出せませんで
した。
「SANにフラッシュを追加することは、大きな設備投資になってしまいます。しかもそ
れを実施したところで、容量に関係なく性能をスケールアウトできるような、本質的な
解決にはならないのです。」(マルコム氏)
マルコム氏らはVMware VSANを考えましたが、既存のストレージインフラは、導入か
ら1年も経っていません。
「買ったばかりのSANを捨てる言い訳は見つかりませんでした。」(マルコム氏)
PernixData FVPを選んだ理由
マルコム氏はすぐに、ストレージ問題を解決するポイントはサーバーサイド・フラッシ
ュにあると気づきました。そしてPernixData FVPを導入することを決断しました。
彼は2013年のVMworldでPernixDataを知った時、ソリューションとしての明快さと、
VMwareとの強い親和性に驚きました。Dell EqualLogic SANをシームレスに補完でき
るものであり、どんなSSDデバイスでも動き、(耐障害性を保ちながら)read/writeの
両方を高速化できるソリューションは他にありません。
ます。しかもそれを実施したところ
で、容量に関係なく性能をスケール
アウトできるような、本質的な解決
にはならないのです」
Intel DC S3700 SSDが届くとすぐに、インストールとテストが行われました。FVPの
インストールは、Cloudhelix社のアプリケーションにもサーバーにもストレージインフ
ラにも変更の必要がなく、1時間以内で完了しました。
同社はまずFVPソリューションを、顧客が使用中のマルチテナント・クラスターに導入
「FVPのおかげで、英国の会計事務所
トップ30に入る顧客との、大口のビ
ジネスチャンスがまとまりました」
しました。するとただちに、SQLクエリーやvShieldインスタンスの展開、SSL VPNサ
ーバー、vApp、ネットワーク設定、クローン、VM生成に至るまで、幅広く改善がみら
れました。顧客からはMicrosoft Exchange、SQL、SharePointの性能が明らかに向上
したとの声もありました。
「FVPのおかげで、英国の会計事務所トップ30に入る顧客との、大口のビジネス案件が
まとまりました。その時サービスを提供していたプロバイダがどうしても出せなかった
IOPSを、私どもが出せたからです。」(マルコム氏)
さらにFVPは、顧客のデータをディザスタリカバリー(以下、DR)システムのSANに
レプリケートすることにも効果を発揮しました。普段、DRシステムのSANには最小限
のI/Oしかありません。しかし顧客がDRシステムに切り替える必要がある際には、突発
的で大きな負荷が発生し、SANの性能は一気に悪化します。FVPはそうしたIOPSをサ
ーバー層から充当することで、負荷を平準化し、ピーク時遅延を最小限に抑えることが
できるのです。
PernixData FVPでストレージの見直しを
Cloudhelix社のプラットフォームのストレージは、かなり余裕をもった設計になってい
ますが、SSDが遅延を吸収することができるのならば、プラットフォームの挙動を正確
に予測することができます。FVPの卓越したread/write性能によって同社は新ビジネス
の安全を守れるようになり、FVPへの投資は数ヶ月以内に償還できる見込みです。
「技術ディレクターとしては、ストレージシステムが期待通りの性能を出せることを、
弊社サービスをご検討いただく皆様に自信を持ってお伝えできなくてはなりません。ビ
ジネスクリティカルなアプリケーションや関連サービスの実行時には特にです。
PernixData FVPは、その自信を持たせてくれます。」
[email protected]
2014年10月