【広報誌】「横浜弁護士会新聞2015年1月号 」を掲載しました。

人権シンポ かながわ2015のご案内
日時
平成 年1月 日︵土︶
場所
横浜市開港記念会館
内容
横浜弁護士会
長
会 明けましておめでとうございます。
横浜弁護士会は、神奈
川県内に法律事務所を
持つ弁護士全員が加入
する法定団体です。
昨年4月の就任以来、私ども執行部は短距離走を走り続ける毎日で、いつの間にか9か
就任披露の席では、憲法の問題を最大の課題と位置づけましたが、まさに憲法を巡る情
この未年になってからは、イベントが目白押しです。1月
てきたのかと叱られそうです。
文コンクール表彰式とあわせてシンポを開きます。2月
日に給費制シンポ、
日に
山山 ゆ り
ウィンタースポーツは
数あれど、正月といえば、
やはり﹁冬の風物詩﹂と
して定着した箱根駅伝で
ある。ここ数年、私は、
保土ヶ谷駅付近で箱根駅
伝を楽しみに観戦してい
るが、テレビの前で熱心
に応援した方も多かった
に違いない▼ただひたす
ら走り続けて襷を手渡す
という至ってシンプルな
競技でありながら、箱根
駅伝が人気なのは、極限
状態の中、若者達が自ら
の限界に挑み、次に待つ
仲間に襷を託す真摯な姿
に心を打たれるからであ
ろう▼モノの本によれ
ば、大正6年、京都東京
間で行われた﹁東海道駅
伝徒歩競争﹂を駅伝の発
祥とし、その3年後、﹁箱
根駅伝の父﹂といわれる
金栗四三︵かねくりしそ
う︶氏により箱根駅伝が
創設された。彼は、マラ
ソン代表としてオリンピ
ックに参加するも、途中
棄権という失意の結果に
終わるが、その後、世界
に通用する長距離ランナ
ーを育成すべく、箱根駅
伝を創設したという▼さ
て、この号が出る頃には、
なっている。その結果を
総選挙の結果が明らかに
今知ることはできない
日 に は 学 生 向 け の 労 働 問 題 に つ い て の シ ン ポ が あ り ま す。 ま た、 2
日には、臨時総会を開催する予定です。
たくさんのイベントをこなしながら、私たちは3月まで走り続け、次期執行部にきれい
にバトンを渡したいと考えておりますので、会員の皆様よろしくお願いいたします。
︵越川 純哉︶
きるであろうか。
希望の襷を渡すことがで
向けて、どのような形で
次世代の若きランナーに
間﹂を任された私達は、
が、この時代という﹁区
日には集団的自衛権問題に関す
日には法教育の作
かながわ2015﹂を開催して消費者問題・取調べ可視化問題・障がい
24
十分な施策をとることが出来ないままでいます。こうしてみると、今期執行部は何をやっ
民窓口の活用によってできる限り早期に芽を摘むことが大切と理解はしているもののまだ
これも今後の課題です。弁護士不祥事問題も、副会長が毎日市民窓口の対応に追われ、市
ークの構築などを当会としてどのような体制で確立していくか、極めて重要な問題ですが、
る思いで一杯です。高齢者障がい者問題の課題である成年後見や司法ソーシャルネットワ
制は、弁護士にとって最も重い問題ですが、目に見える進展を得ることはできず、忸怩た
などについて会内の議論をどうまとめていくのか、重い課題でした。法曹人口問題や給費
勢に振り回され続けた年でした。刑事司法制度特別部会への対応、総合法律支援法の改正
いくのに精一杯でした。
月が経ちましたが、後を振り返るゆとりもなく、ただ毎日与えられ続ける課題をこなして
新年のご挨拶
『 一 富 士 二 鷹 な ら ぬ ト ン ビ … 』
小野
毅
人権賞贈呈式/取調べ可視化問題に関
するシンポジウム等
24
者問題・憲法問題の各シンポと人権賞の贈呈式をあわせて行います。
は﹁人権シンポ
21
撮影者 会員 海野 宏行
27 in
in
るかながわ大集会、
月
28
31
21
URL http://www.
yokoben.or.jp/
25
横 浜 弁 護 士 会 新 聞
2 0 1 5 年 1 月 号( 第 3 2 4 号 )
(1)
発 行 所
横浜弁護士会
横浜市中区
日本大通9番地
☎ 045 211 7707
かなパブ5周年
弁護士法人かながわパ
ブリック法律事務所︵以
下﹁ か な パ ブ ﹂
︶ は、 平
成 年9月に設立、平成
年9月をもって5周年
ひまわり公設に4名︵千
自治体が存在することか
ることの帰結でもある。
葉鴨川、高知中村、福島
解消に努めようとしたも
と思える、魅力ある事務
弁護士として入所したい
ら、微力ながらその偏在
ただ、これを実現する
ためには、所外から社員
相 馬、 山 形 新 庄 ︶
、法テ
のである。
所であり続けることが必
護士を送り出してきた。
之条町︶
、合計8名の弁
本年8月までには、設立
任期は最長6年であり、
ているが、社員弁護士の
養成は社員弁護士が担っ
前述のとおり、かなパ
ブの運営と新人弁護士の
先般﹁かなパブランニン
ちなみに、魅力ある事
務所作りの一環として、
う、所員一同、努力を続
して発展させられるよ
をより魅力ある事務所と
これからに向けて
ラス4号事務所に1名
︵北海道八雲︶
、弁護士不
在市町村に3名︵神奈川
かなパブは弁護士過
疎・偏在地域の解消を主
当初から在籍している社
グクラブ﹂を設立し、所
須 で あ る。﹁ か な パ ブ ﹂
目的として設立されたの
員弁護士2名の退任を予
属弁護士全員︵マイナス
寒川町・開成町、群馬中
であり、これまで順調に
定している。これは、か
1名が、社員弁護士とし
先の任期を終えた弁護士
また、今年春には、か
なパブから赴任し、赴任
が適切であり、人が入れ
士が後進を養成すること
不足地域で執務した弁護
ないこと、直近に弁護士
所であり個人事務所では
したい。
して本稿を締めることに
その様子を写真でご紹介
して、汗を流したので、
1名︶で駅伝大会に出場
けていきたい。
目的を達成してきたとい
なパブが都市型公設事務
て帰任することが内定し
なパブでは、①即時・早
町村︶などを企画・実施
会︵一部電話相談。計5
“avocat oblige”
あるいは我々職能集団のやんごとなき責任について
解釈はおかしいだろう
とがある。こちらの規範
説を、法律家から聞くこ
ギー対立に貶めることな
ある。憲法論をイデオロ
させ続けてくれるからで
性への意思を常に再生産
当該法規範の制定過程や
であり、当該権限を行使
釈上﹂限界を超えるもの
原理については、むしろ
そして、準則について
は解釈の余地はないが、
自明のものとして認めて
法律家が、大学の自治を
言も出てこないが、我々
に﹁大学の自治﹂など一
恐れずに言えば、いわゆ
である。しかし、誤解を
れこそが我々の存在価値
家の専権事項であり、こ
戦争をすることは国際法
声で﹁戦争反対﹂と叫ぶ
はなく、どれだけ大きな
る。
9条が削除されても、 な﹁クール﹂な解釈論で
律﹂的に決定されている
緩めれば自らの生を﹁他
ているか。現代は、気を
めの豊かな選択肢を持て
は今自律的な生を送るた
されないのである。我々
このような法律解釈と
﹁ 自 律 ﹂ は、 豊 か な 選
いう職人技は、我々法律 択肢が存在しないと達成
ろうか。
て本当に自律といえるだ
定した事柄だが、果たし
パンの購入は自律的に決
た。自分の意思で。この
ンを100万円で購入し
を免れるために、そのパ
ってきた。あなたは餓死
ン1つを100万円で売
に、突然現れた商人がパ
100万円を所持して
無人島で遭難したとき
自律を取り戻すために
急務である。
は、我々法律家の目下の
通言語を涵養すること
く、護憲改憲を越えた共
か?
解釈とは、国語辞典と
法規範を突き合わせ、文
言の字義や語義の意味内
容のみを明らかにする作
業ではない。特に、憲法
という法規範は、普遍的
原理を内容とする最高法
規としての抽象性と、国
内最高の決定規範ゆえの
調整問題的規定︵内容が
よりも決まっていること
歴史的背景及び他の条文
どのように決められるか
自体が重要な問題︶が共
しうることを予定した規
こそ現行憲法では集団的
解釈が要求される。衆議
いることをどう説明する
る﹁護憲﹂運動を支えて
定が現行憲法上無いから
自衛権の行使は認められ
との関係性等である。
rinciple︶と準
9条の文言からは、軍
隊も戦争も許されないと
存する、
つまり、原理︵p
いう言説は法律家として
則︵rule︶の複合体
院議員の任期が4年であ
のか︶し、それでは金属
である。
るといった統治の規定等
バットで公園を荒らして
ない。
はまさに準則であり、こ
きた9条論は、このよう
むことはできない︶が、
上違法であり、国連憲章
か、という﹁活動﹂では
条
れには解釈の余地はない
いた倉持少年と同じであ
普遍的原理に基づいた権
で武力不行使原則の例外
は失格である︵憲法
︵4年を解釈で5年と読
利や客観的法原則のカタ
として認められている集
条及び 条以下の人権
規定等︶は、
原理として、
の尊重を必要とする﹂と
の他の国政の上で、最大
命及び安全等が﹁立法そ
認められうるのは、憲法
で、個別的自衛権だけが
権及び集団的自衛権の中
団安全保障、個別的自衛
か。
通言語を失ってはいない
派を超えて、心に届く共 ︵ 思 い が け な い 発 見 を す
を分かつ︶で、世代や党
立場の中にい続けること
ったか。自分たちと同じ
人間が参加することがあ
集会に改憲派や、与党の
ねばならない。
中に豊かな選択肢を持た
取り戻すために、我々の
ことが多い。自律的生を
ログ︵まさに9条、 条、
倉持少年︵私︶は、幼
少 期、﹁ こ の 公 園 で は プ
解釈によってその内容を
されているからである。
おかしいだろうか?
為、すなわち集団的自衛
値を標榜し、我々の普遍
ギーを超えた、普遍的価
倉持 麟太郎︶
京弁護士会会員
憲法の価値を守るべき 努力しなければならない。
なのは、それがイデオロ ︵元当会会員・現第二東
むものになるよう、日々
る 能 力 ︶﹂ を 刺 激 し、 育
erendipity
語る権利論が、人々の
﹁s
言葉を借りれば、我々の
抜くために、私の師匠の
すい現代を自律的に生き
て 遊 ん で は い け ま せ ん ﹂ 確定する必要のあるもの
ラスチックバットを使っ
を読む際に必要なのは、
これ以上の解釈はできな
条で我々日本国民の生 ︵ そ れ は 潜 在 的 に 友 と 敵
国語辞典でも、文字を読
ここで冒頭の話に戻ろ
金属バットを使って遊ん
う。原理である憲法9条
という看板のある公園で
めるだけの能力でもな
いし、これ以上の国家行
合わせや、他の憲法規定
権の行使は、9条の﹁解
条、
を持って良いなんて読め
との整合性、すなわち、
ら、憲法9条からは軍隊
である。
転 じ て、﹁ 憲 法 9 条 の
どこにも自衛権や軍隊に
条等︶との読み
く、国連憲章︵特に2条、
でいた。この規範解釈は
ついて書いてないんだか
いわゆる﹁護憲運
動﹂のツケ?
憲法講演会の様子
な か っ た か。﹁ 護 憲 ﹂ の
一見多様な選択肢があ
るようで、一極集中しや
23
うことができる。
ている。かなパブは、弁
期独立・ノキ弁等を対象
中堅弁護士が社員弁護士
してきた。①については、
︵会員 石川 裕一︶
替わりながら理念とノウ
かなパブは、ベテラン
の所長を置かず、ひまわ
とした勉強会、②神奈川
となり、事務所の運営と
弁護士の養成拠点として
ハウが蓄積する拠点であ
護士過疎・偏在解消のた
め弁護士を養成して送り
出し、その理念やノウハ
ウを後続の弁護士に伝え
ていく拠点となることを
大きな目的としていた
が、これが実現しようと
している。
勉強会・相談会
り基金法律事務所︵以下
県内の弁護士不足地域を
となった。
﹁ひまわり公設﹂
︶の所長
対象とした出張無料相談
このような新人弁護士
の養成・赴任に加え、か
経験者を中心とした、経
新人弁護士の養成を担っ
のかなパブの特徴を生か
「いま、憲法を考える」④
ない﹂といったような言
13
験5∼ 年程度の若手・
か所ある
法律事務所数が0∼1の
いては、県内においても
トを行っており、②につ
の弁護士に対するサポー
し、神奈川県内の即独等
ている。都市型公設事務
所は全国に
弁護士養成の拠点
かなパブはこれまで、
13
歩みとこれから
が、このような形態は初
15
19
51
10
14
42
最前線
ブ
なパかなパブ5周年の
か
21
26
の試みであった。
笑顔でフィニッシュするメンバー 右上写真は筆者
(2)
横 浜 弁 護 士 会 新 聞
2 0 1 5 年 1 月 号( 第 3 2 4 号 )
薦、不動産をめぐる法律
弁護士及び不動産鑑定士の紹介等に関する協定
員長が出席した。
共同研究並びにその他両
問題及び評価等に関する
協定では、相互に会員
を紹介する制度が定めら
月より当会と
会及び両会の会員の交流
年
を推進するための活動に
弁護士と不動産鑑定士
との連携を図るために、
れている。弁護士は、取
ついて継続的に協議する
平成
神奈川県不動産鑑定士協
産の評価が問題になった
会とは、懇談会を開催し、 り扱う事件において不動
両会の協定の締結を協議
藤一典副会長、当会から
長、大野克夫副会長、遠
士協会からは、鈴木修会
た。神奈川県不動産鑑定
調印式が行われるに至っ
紹介等に関する協定﹂の
護士及び不動産鑑定士の
そして、昨年 月 日
に当会会館において、﹁弁
他には、共同での相談
会の開催、一方の会が開
を受けることができる。
会を通じて弁護士の紹介
神奈川県不動産鑑定士協
争が含まれていた場合、
価をする事案に法的な紛
不動産鑑定士は、鑑定評
ることができる。逆に、
動産鑑定士の紹介を受け
場合、当会を通じて、不
実のある連携が一層多く
締結を機に、このような
る相談会であった。協定
相談があり、活況を呈す
ールで行われた。
横浜駅前にある新都市ホ
昨年8月 日には、両
会の会員による相談会が
ことも定められている。
行われることが期待され
る。
︵会員 太宰 順一︶
独創性が求められているわけ
す。しかし、そのスピー
ド感に自分は対応できて
いないな∼、と感じずに
はいられません。
常議員会は各期から集
まった総勢 名のチー
手にメッセージを伝えた
度目ともなれば少しは上
歌姫N・Aのごとく、2
今期2度目の常議員を
拝命しました。かつての
か、むしろ瞬発力が失わ
深 く な っ た と い う べ き ︵ 言 わ な く て 良 か っ た、
くあります。多少は思慮
う展開が、残念ながらよ
に決議↓次の議題、とい
ホッ︶と痛感させられる
は実は非常に軽かった
もいますし、自分の考え
見事に表現して下さる方
のあり方を模索しながら
の中で2期生らしい貢献
こともよくあります。そ
代以上限定ネ
現在常議員会で検討さ
タ︶ですが、なかなかう
れる議題の数は毎回優に
はやもう 月︵執筆時︶
。
以上に及ぶこと
加議題や報告事項も含め
め、そろそろ資料を事前
まずはスピード対応のた
かなか考えが練り切れ
とが脳裏を駆け巡り、な
ようと思っても様々なこ
に増えたせいか、発言し
クと進めることが必須で
すわけですから、サクサ
間半ほどで全て結論を出
も。それらについて2時
れば
るつもりなのですが⋮︶
。
けないと⋮︵分かってい
に読み込む習慣を身につ
な問題の解決を求められ
るようになってきまし
た。他方、残された任期
は短いことから、時間に
追われる感覚がいやが上
事者は上半期が助走、下
務も滞留顕著なうえ、昨
まけに、自分の弁護士業
にも増していきます。お
半期が本番﹂とのお言葉
年 月には頸椎ヘルニア
副会長
武内
大徳
をいただきましたが、ま
ったくもってそのとおり
を発症してしまい、もう
だと日々実感しています。 ストレスがハンパない!
副会長任期の4分の3が
気遣っておられたものと
も、成り立ての副会長を
員会や事務局の皆さん
一杯でした。担当する委
の仕事を覚えることで精
は、とにかく役員として
トスパートをがんばりた
を処理できるよう、ラス
できる限り年度内に懸案
う悪魔の誘惑に負けず、
に先送りしちゃえ﹂とい
凌 い で い ま す。﹁ 次 年 度
助けられ、何とか毎日を
会運営の知識が乏しか
それでも、今期執行部
ったこともあり、上半期 の抜群のチームワークに
みなさん、あけまして
おめでとうございます。
思います。
いと思います。
終わったところです。あ
それが後半戦に入る
本年もよろしくお願いい
る副会長経験者から﹁理
月末、
と、これまでよりヘヴィ
ず、手が上がらないうち
弁護士生活 年目に突
入し、半端な知識が半端
以上。さらに当日の追
まく行かないものです。
いもの︵
れたというべきか⋮。
分も言わんとしたことを
な意見が出されます。自
ム。実に多様かつ有意義
35
たします⋮と言いつつ、
本稿執筆は昨年
ラストスパートに向けて
理事者室
40
してきた。
は小野毅会長、畑中隆爾
催する相談会及び講演会
件の
副会長、狩倉博之法律相
な が ら、﹁ 銃 規 制 を 形 骸 化 し
でもない。
理解できない?
何度聞いても私にはさっぱり
院の解散理由、総理の説明を
せる力が必要だ。今度の衆議
政治家には自らの言葉で現
実の困難を国民に受け入れさ
作文だろう。
よ!と物議を醸した。官僚の
と一字一句違わず、コピペか
読み上げたあいさつ文が前年
昨年の8月6日、広島の平
和記念式典で安倍晋三首相が
さぶることもある。
一方で、法廷で弁護士や判
事の言葉が聞く者の感情を揺
よ う と ﹂﹁ 模 倣 性 の 高 い ﹂ と
いった論告の印象的なフレー
ズが随所に再利用されている。
12
10
への他方の会の会員の推
「
プリンター事件﹂でも認定事
︵時事通信社横浜総局
10
11
談センター運営委員会委
公訴事実と﹁てにをは﹂まで
判決要旨を見ると、起訴状の
科学専門誌を何冊も買って
き た。
﹁STAP細胞﹂とは
全く同じ。注目された﹁3D
題
何だったのか。
﹁あります!﹂
の声に胸を熱くした私も、読
めば読むほど失望が募る。
渦中の博士の学位論文が
﹁ コ ピ ペ︵ 原 稿 の 切 り 貼 り ︶
﹂
だとも指摘された。序論が他
の論文の丸写しだというの
だ。われわれ記者も記事盗用
につながるコピペは 厳禁で
ある。
物の本によると、裁判の判
決文ではこうした切り貼りが
当たり前なのだとか。刑事事
る内容の場合、公訴事実をべ
実は起訴状通りで、論告や弁
件で検察官の立証を大筋認め
たっとやるのが通例という。
だ
11
裁判所の判断は別に述べら
れ て い る。﹁ 自 分 の 言 葉 ﹂ や
20
67
27
渡辺 修︶
り
ある2期生の悩み
常議員会
の い ま
25
論の引用部分は一致して当然
会員 安富 真人(53期)
よ
15
11
調印後握手を交わす両会会長
」の問
ペ
ピ
コ
試しにある強盗傷害事件の
10
横 浜 弁 護 士 会 新 聞
2 0 1 5 年 1 月 号( 第 3 2 4 号 )
(3)
三室
ーズ
リ
事務局運営室
えられているのが実情で
ぎを削った。
全国優勝を目指してしの
佐藤裕各室員の全5名で
ては職員の努力を正当に
ん。そのため、当室とし
加させることもできませ
り、無制限に人件費を増
当会サッカー部から
も、 期以下の若手会員
す。したがって、事務職
員が安心して能力を十分
に発揮できる環境を実現
することは、会運営にと
構成されています。この
評価できる仕組みづくり
期以上の中堅会員
を 中 心 と し た﹁ 横 浜 1 ﹂
と、
を 中 心 と し た﹁ 横 浜 2 ﹂
の2チームが参加。大会
は変則型のトーナメント
形式で行われ、初戦は、
両チームとも危なげなく
まで駒を進めた。
︵?︶ 勝 利 し、 準 々 決 勝
迎えた準々決勝、過去
2大会連続で準々決勝敗
退の
﹁横浜1﹂︵前回5位︶
は、雪辱を期して﹁大阪
1 ﹂︵ 前 回 4 位 ︶ と の 大
一番に臨んだ。試合は、
欠き、スコアレスのまま
試合は3庁の総当たり
なっている3庁対抗ソフ
で行われ、じゃんけんの
れました。
いことから当室は設けら
会は早速1回に1点を先
れる試合である。弁護士
弁護士会の奮起が期待さ
落とせば3位が確定する
続く第2試合は裁判所
対弁護士会。この試合を
くの事務職員によって支
実際には事務局長以下多
ことは到底できません。
使う︵山なりの︶ボール
イクゾーンを大きく縦に
ムのピッチャーのストラ
た。しかし、検察庁チー
回5回と1点ずつ返し
するなどして反撃し、4
さらに徹底した右打ちを
所は初回に3点を返し、
ます。
ぞご協力をお願いいたし
るかと思いますが、どう
たしていた。法曹は仕事
本大会は大きな役割を果
ていたが、それ以外にも
の目的は十分に達成され
いうこの大会の持つ本来 ﹁京都1﹂と対戦した﹁横
他方、強力な攻撃陣を
法曹三者が試合を楽し
みながら親睦を深めると 要する前回準優勝チーム
は大いに盛り上がった。
と多くの発言が出て会場
らには他チームへの評価
73人の法曹関係者が、
ら合計
敗退となってしまった。
は3大会連続の準々決勝
自陣エリア内でシュート
今年は暖冬との予報だ
ったが、少なくとも本稿
われた後半ロスタイム、
静に決められ、
﹁横浜1﹂ りこのままPK戦かと思
両チームともに攻め手を
昨年 月1日と2日に
かけて、静岡県の草薙総
サドンデスのPK戦に突
結果、弁護士会対検察庁
制し、このままいくかと
と序盤の失点が響き、7
の忙しさから日頃家族に
た。当初は雨天の予報も
あったが、早朝までに雨
も上がり晴れわたる空の
下での大会となった。
チーム、総勢3
岡大会が行われ、各地か
Kに託すも、相手方に冷
ス。祈るような期待をG
﹁横浜1﹂が痛恨のミ
て迎えた2本目、先行の
コアレス、後半もよく守
前半はプランどおりにス
ームプランは堅守速攻。
のイベントとしても大き
執筆時点では見事に裏切
︵会員 砂子 昌利︶
点。土壇場で試合を決め
られている。
2﹂が8位とい
が 6 位、﹁ 横 浜
的には﹁横浜1﹂
にまわり、最終
目は順位決定戦
ださい。
る ︶。 一 度 試 し て み て く
議と暖かくなる︵気がす
ながら通勤すると、不思
て暖かい、暖かいと言い
は気持ちから、思い切っ
た。
夜の懇親会を
含め、勝敗にか
かわらず楽しい
全国大会ではあ
るが来年こそは
優勝を狙いたい
千歳 博信
奥園龍太郎
両角 幸治
滝島 広子
越川 純哉
デスク 三橋 潔
記 者 大河内万紀子
う結果に終わっ
これにより両
つい寒い、寒いと口走
チームとも2日
ってしまうのだが、全て
られてしまった。
のこぼれ球を拾われて失
13
第 3回
能力発揮の環境づくりを
って重要な目標となりま
す。
討することを目的として
室員で、月1回の室会議
や業務分担を精査して事
理体制の確立の推進、職
います。そのために、事
と年1回の昇給査定、年
務の合理化を図り、職員
は当会の事務局について
でパワフルな陣容で島崎
他方、近時の弁護士を
めぐる環境の変化によ
務処理体制の調査や改善
2回の賞与査定、さらに
友樹室長、服部政克副室
方法の検討、職員の採用
は2か月に1回の団体交
長、岩田恭子、渡部英明、
等に関する事項の検討、
の働きやすい職場づくり
員の人事体制、職制、労
さらには労働組合との団
渉への対応といった活動
と人件費の過剰な増加の
働条件等について調査検
体交渉への対応等をし、
をしています。
合理的・効率的な事務処
会長に提言等を行ってい
動しています。
合運動場球技場にて、第
抑制を両立させるべく活
弁護士会に課される業
ます。事務局に関する事
務量は年々増加し、その
項は中長期的に検討すべ
内容も複雑化・高度化し
当室から委員会活動で
の事務局の関与等につい
の試合から熱戦が始まっ
思いきや、2回表に裁判
対5で検察庁が勝ちを収
熱戦に引き続きスタジ
アム内の会場で懇親会が
な意味があったと言えよ
ところである。
た。弁護士会先攻
所から4点を奪われた。
めた。
位︶のゲ
で始まった試合は
意気上がる裁判所に対し
得意の先制攻撃で2回ま
開催された。懇親会では
が走り回って楽しんでお
ここまで。9対6
でに7点をとる猛攻を見
う。 ︵会員 佐藤 裕︶
り、この大会は家族孝行
で検察庁の勝利と
各庁から挨拶や感想、さ
た。
結果、1位は検察庁、 迷惑をかけることが多い
2位が裁判所で、弁護士 ︵ ら し い ︶ が、 き れ い に
18
せた。これに対し、裁判
最終第3試合の検察庁
ンなどで合計6点
対裁判所では、検察庁が
浜 2 ﹂︵ 前 回
初回に検察庁が7
息上がる弁護士会はその
ています。こうした業務
入。互いに1本目を決め
点を奪う猛攻を見
後の攻撃をしっかりと抑
年度で交代する執行部で
回全国法曹サッカー静
せ、一旦は勝負は
えられ、最終回に何とか
整備された横浜スタジア
を執行部だけで処理する
ついたかに見え
会は図らずも3庁の懇親
ムのグラウンドやベンチ
室員はいろいろな意味
た。その後弁護士
1点を返したものの4対
を深めるという当初の目
会も当会に登録し
2で敗れ、3位が確定し
トボール大会が開催され
たばかりの岡野友
で、応援に来た子供たち
は必ずしも対応しきれな
きものも少なくなく、単
62
61
てお願いをすることもあ
サッカー全国大会、当会は6、8位
的に沿って3位となっ
昨年 月2日に横浜ス
タジアムにて毎年恒例と
雪辱ならず
11
た。
27
なった。
を返したが反撃も
絶妙な投球の吉澤幸次郎会員
介シ
紹
今回は、事務局運営室
を紹介いたします。当室
パワフルな陣容
昭会員のホームラ
11
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横 浜 弁 護 士 会 新 聞
2 0 1 5 年 1 月 号( 第 3 2 4 号 )