平成26年12月24日

平成26年12月24日
平成26年度 第8回 教育記者懇談会
Ⅰ アジアを中心とした海外戦略等について
1 名古屋大学フェア in バンコク 2015 の開催について
【資料1】
2 名古屋大学全学同窓会フィリピン支部設立総会について
【資料2】
Ⅱ 行事の開催について
3 ノーベル賞授賞式を終えて
【資料3】
4 今後の本学の行事予定
【資料4】
Ⅲ 天野教授に続け! 今輝く,勇気ある知識人(学生紹介)
5 国際社会で活躍できる医療人材の育成への取り組み ~ジョイントディグリーに向
けて~
Ⅳ その他
6 次回の開催について
【資料5】
資料1
平成 26 年 12 月 24 日
国 際部国 際企画 課
名古屋大学フェア in バンコク 2015 の開催について
名古屋大学は、タイ王国の首都バンコクにおいて“名古屋大学フェア in バンコク 2015”を開
催いたします。
タイ全土のみならず東南アジア各国から学生が集まるこの中心都市において、本学が誇るノー
ベル賞受賞者、益川敏英特別教授、天野浩工学研究科教授による特別講演会を開催いたします。
加えて、本学の教育・研究がいかに国際社会に貢献しているかをご紹介するとともに、本学への
留学を希望される学生との個別相談に応じることにより、本学や名古屋の魅力について、タイの
中等・高等教育関係者や学生・保護者の方々に知っていただく機会といたします。
このイベントにあわせて“名古屋大学ミニホームカミングディ in バンコク”を開催いたします。
タイ全土で活躍する本学の同窓生らが同イベントに参加し、その後に開催される同窓会において
一層の親睦をはかることといたします。
1.日 程:
平成 27 年 1 月 31 日(土)13:00-17:00(タイ標準時)
※
なお、模擬授業、パネル展示、日本文化体験は 10:00 より開始
2.場 所:
チュラーロンコーン大学教育学部 3 号館カンファレンス・ホール 101 号室
タイ王国バンコク市パヤタイ通り
3.主なプログラム:
・天野浩工学研究科教授(2014 年ノーベル物理学賞受賞)による特別講演
・益川敏英特別教授(2008 年ノーベル物理学賞受賞)
、天野浩教授および濱口道成総長
による座談会
・名古屋大学の概要説明
・名古屋大学各研究科等紹介(パネル展示)
・同窓生による名古屋大学での留学体験談
・英語プログラム模擬授業
・個別留学相談
4.
名古屋大学からの主な出席者(ノーベル賞受賞者以外)
:
濵口道成 総長
渡辺芳人 理事(国際担当)・副総長兼バンコク事務所長
この件に関する連絡先
日本国内問合せ先(全般的な質問)
国際企画課事業掛 細川、大塚
電話:052-789-2159
E-mail:[email protected]
タイ問合せ先(現地情報等)
バンコク事務所
ウィラヤー・チェンチティクン
電話:+66 (0)2 218 4161
E-mail: [email protected]
名古屋⼤学フェアin バンコク 2015
名⼤ノーベル賞受賞者をタイの⼈々と祝って
Nagoya University Day in Bangkok 2015 ‐Celebrating our Nobel Laureates with Friends in Thailand‐ 名古屋⼤学フェア in バンコク 2015
Nagoya University Day in Bangkok 2015
名⼤ノーベル賞受賞者をタイの⼈々と祝って
-Celebrating our Nobel Laureates with Friends in Thailandプレイベント
国際プログラム模擬授業
⽉
⽇: 平成 27(2015)年1⽉ 30 ⽇ (⾦)
時
間: 15:00 - 16:30
場
所: チュラーロンコーン⼤学およびカセサート⼤学
講
師: 野⼝ 晃弘, 経済学研究科教授・副研究科⻑
HOPSON Nathan Edwin(ホプソン・ネイスン), ⽂学研究科特任准教授
⼭本 和弘, ⼯学研究科准教授
⼟井 康裕, 経済学研究科准教授・総⻑補佐
対
象: 両⼤学の⼤学⽣・⼤学院⽣
合同記者会⾒
⽉
⽇: 平成 27(2015)年1⽉ 31 ⽇ (⼟)
時
間: 11:00 - 11:30
場
所: チュラーロンコーン⼤学教育学部
参 加 者: ノーベル賞受賞者 益川敏英特別教授および天野浩教授、
濵⼝道成総⻑、渡辺芳⼈理事
対
象: プレス各社
国際プログラム模擬授業
⽉
時
⽇: 平成 27(2015)年1⽉ 31 ⽇ (⼟)
間: 10:00 - 12:00
場
所: チュラーロンコーン⼤学教育学部 3 号館
講
師: 野⼝ 晃弘, 経済学研究科教授・副研究科⻑
HOPSON Nathan Edwin(ホプソン・ネイスン), ⽂学研究科特任准教授
⼭本 和弘, ⼯学研究科准教授
村瀬 潤, ⽣命農学研究科准教授
対
象: ⾼校⽣
1 名古屋⼤学フェアin バンコク 2015
名⼤ノーベル賞受賞者をタイの⼈々と祝って
Nagoya University Day in Bangkok 2015 ‐Celebrating our Nobel Laureates with Friends in Thailand‐ 名古屋⼤学フェア in バンコク 2015
Nagoya University Day in Bangkok 2015
名⼤ノーベル賞受賞者をタイの⼈々と祝って
-Celebrating our Nobel Laureates with Friends in Thailandメインプログラム
⽉
⽇: 平成 27(2015)年1⽉ 31 ⽇ (⼟)
時
間: 13:00 - 17:00
場
所: チュラーロンコーン⼤学教育学部 3 号館カンファレンス・ホール 101 号室
タイ王国バンコク市パヤタイ通り
主
催: 名古屋⼤学バンコク事務所
使⽤⾔語: 英 語
展 ⽰ 等: 展⽰会(名古屋⼤学歴代ノーベル賞受賞者関連パネル、名古屋⼤学紹介パネル
等)
、個別留学相談ブース、⽣け花・折り紙体験コーナー(10:00 時より開始)
12:30 ……………… 受付
総司会: 岩城 奈⺒, 国際教育交流センター教授
13:00
13:20……開会式
歓迎の演奏:
三味線の演奏
歓迎のご挨拶:
渡辺 芳⼈, 理事(国際担当)
・副総⻑兼バンコク事務所⻑
13:20
14:00 …… 名古屋⼤学のご紹介
「名古屋⼤学から Nagoya University へ」:
濵⼝ 道成, 総⻑
2 名古屋⼤学フェアin バンコク 2015
名⼤ノーベル賞受賞者をタイの⼈々と祝って
Nagoya University Day in Bangkok 2015 ‐Celebrating our Nobel Laureates with Friends in Thailand‐ 名古屋⼤学のご紹介と国際プログラム:
KINDER Marion Ines (キンダー・マリオン), 国際教育交流本部特任准教授
14:00
16:00 …… ノーベル賞受賞者セッション
14:00
14:45 …… ノーベル賞受賞者による特別講演
天野 浩, ⼯学研究科教授、2014 年ノーベル物理学賞受賞
「⻘⾊ LED(発光ダイオード)
:世界を照らす新たな光」
14:45
15:00 …… 休 憩
15:00
16:00 …… ノーベル賞受賞者達との座談会:
ノーベル賞受賞者から次世代の若者へメッセージ
【⽇本語(タイ語通訳あり)
】
益川 敏英, 特別教授・素粒⼦宇宙起源研究機構⻑、2008 年ノーベル物理学賞受賞
天野 浩, ⼯学研究科教授、2014 年ノーベル物理学賞受賞
濵⼝ 道成, 総⻑
16:00
16:55 …… 同窓⽣セッション
【タイ語】
社会科学系同窓⽣の体験:
LIMSKUL Kitti(リムサクン・キティ)博⼠, 経済学部准教授, チュラーロンコーン⼤学
理化学系同窓⽣の体験:
NOPPUN Virapong(ノッポン・ウィラポン)博⼠, シニア地区⻑, アメリカン
インターナショナル アシュアランス(AIA)
16:55
17:00 …… 閉会の辞
KAMPEERAPARB Sunate(カンピラパーブ・スネート), 名古屋⼤学バンコク事務所
副所⻑、国際開発研究科講師
3 名古屋⼤学フェアin バンコク 2015
名⼤ノーベル賞受賞者をタイの⼈々と祝って
Nagoya University Day in Bangkok 2015 ‐Celebrating our Nobel Laureates with Friends in Thailand‐ 名古屋⼤学フェア in バンコク 2015
Nagoya University Day in Bangkok 2015
名⼤ノーベル賞受賞者をタイの⼈々と祝って
-Celebrating our Nobel Laureates with Friends in Thailandポストイベント
益川敏英特別教授、天野浩教授との記念撮影会
⽉
⽇: 平成 27(2015)年1⽉ 31 ⽇ (⼟)
時
間: 17:00 - 17:30
場
所: チュラーロンコーン⼤学教育学部 3 号館
対
象: 当⽇の模擬授業に参加した⾼校⽣ 100 名
名古屋⼤学ミニホームカミングディ in バンコク
⽉
⽇: 平成 27(2015)年1⽉ 31 ⽇ (⼟)
時
間: 18:00 - 20:00
場
所: チュラーロンコーン⼤学教育学部
参 加 者: 名古屋⼤学からの出張者およびタイで活躍する同窓⽣
4 資料2
平成 26 年 12 月 24 日
全学同窓会フィリピン支部設立総会について
設立総会
日時 : 平成 26 年 12 月 20 日(土)
11:00~
場所 : エドサシャングリラホテル / EDSA Shangri-La Hotel
1 Garden Way Ortigas Center, Mandaluyong City, Manila, 1650
Tel: +63-2-633-8888 (Local 9074- Events Section)
FAX: +63-2-631-106
支部長等について
支部長
Dr.Cristino Miranda Collado(クリスティーノ ミランダ コリヤード)
1946 年 7 月 24 日生(68 歳)
農学部・生命農学研究科(農学研究科)畜産学専攻
博士 1982 年修了
Agri-Tech International
事務局長
Dr. Oreta Andres Winston Corone
(オレタ アンドレス ウィンストン コロネ)
1961 年 11 月 30 日生(53 歳)
工学研究科土木工学専攻 博士 1994 年修了
Professor, Civil Engineering, De La Salle University
出席者
全学同窓会
豊田章一郎会長、伊藤義人代表幹事、中野富夫連携委員長
名古屋大学
濵口道成総長、齋藤哲夫名誉教授、伊藤勝基名誉教授、
3名
山内章教授(農)、ジョシュア ライヤ助教(医)、
山本英子特任准教授(アジアサテライト)、
セディコール特任助教(アジアサテライト)、
国際部関係者(三枝、大屋、小林)
現地側
約 15 名
Dr. Cristino Miranda Collado(支部長)他、同窓生(フィリピン国
籍、日本国籍) 他
招待者
他
在フィリピン日本大使館関係者
約 50 名
3名
フィリピン支部の概要
卒業生 約 110 名
(国際開発、農、工、医、環境、経済、法、理、文)
在学生 22 名
(国際開発、環境、工、農、多元、言語センター)
平成 26 年 5 月 1 日現在
支部設立の経緯
数年前より、フィリピンの元留学生から、同窓会支部を設立してはどうかという話
は出ていたが、組織的な動きまでには至らなかった。但し、全学同窓会としては、
アジア地区での支部設立の候補の一つとして検討は続けていた。
2014 年 5 月に、工学研究科土木工学 1994 年修了の De La Salle 大学の教授である
ORETA 氏(伊藤代表幹事の教室出身)が、出張で名大を訪れた際、伊藤代表幹事と
中野連携委員長で面談し支部設立の意向を説明した。 同時に設立に向けての現地で
の基礎づくりを依頼して了解を得た。
その後、2014 年 9 月に元農学部長の齋藤名誉教授から、フィリピンには農学部出身
者も多く、その中の主要な人物として、Dr.Cristino Miranda Collado の紹介を受け
た。 Dr.Collado は 1982 年に帰国後、東南アジア農業教育・研究地域センター
(SEARCA)に入所、またフィリピン元日本留学生会の設立に尽力。その後 1998 年から
フィリピン農業省副大臣をつとめた人物(2 年前に退職)。全学同窓会としても支部
長候補者にふさわしい人物と判断し、彼を中核として支部設立の方向を決定した。 同
時に ORETA 氏は事務局長として、支部設立のサポートを行うことで了解を得た。
Nagoya University Alumni Association (NUAL)
名古屋大学全学同窓会
Formal Establishment of NUAL-Philippine Branch
全学同窓会フィリピン支部設立総会
20 Dec 2014 11:00 AM – 3:00 PM
EDSA Shangrila Hotel
於エドサシャングリラホテル
PROGRAM
式次第
1. Philippine National Anthem
フィリピン国歌斉唱
2. Welcome Remarks – Dr. Pag-asa Gaspillo
開会の辞
3. Introduction of NUAL Delegates – Professor Yoshito Itoh (NUAL Chief
Manager)
名古屋大学全学同窓会代表団の紹介
4. Introduction of Philippine Alumni – Dr. Andres Oreta
フィリピン同窓生の紹介
5. Introduction of Japanese Alumni – Mr. Isamu Suzuki
日本人同窓生の紹介
6. Granting of the Certificate of Authorization on the Establishment of NUALPhilippine Branch – Dr. Shoichiro Toyoda (President, NUAL)
支部認定証授与
Presentation of Souvenir to NUAL-Philippine Branch
Dr. Shoichiro Toyoda (President, NUAL)
支部へ会長から記念品の贈呈
7. Message - Dr. Shoichiro Toyoda (President, NUAL)
会長挨拶
8. Passing on of NUAL Emblem – Prof. Dr. Michinari Hamaguchi (President,
Nagoya University)
支部旗授与
9. Message -- Prof. Dr. Michinari Hamaguchi (President, Nagoya University)
総長挨拶
10. Introduction of Officers of NUAL-Philippine Branch
フィリピン支部役員の紹介
11. Statement of Commitment of the Officers of the NUAL-Philippine
Branch – Dr. Cristino Collado
フィリピン支部役員の決意表明
12. Presentation of Certificate of Appreciation to the President of Nagoya
University and the President of NUAL – Dr. Cristino Collado and
Dr. Pag-asa Gaspillo
総長、会長へ感謝状の贈呈
13. Introduction of the Souvenir Issue of the MEIDAI NETWORK Magazine
名大ニュースレター記念号の紹介
14. Message – Dr. Cristino Collado (President, NUAL-Philippine Branch)
支部長挨拶
15. Closing Remarks – Dr. Joseph Masangkay (Professor Emeritus, UPLB)
閉会の辞
16. Group Picture Taking
集合写真
17. Congratulatory Toast – Dr. Hamaguchi, Dr. Toyoda and Dr. Collado
乾杯
18. Lunch
昼食
Dr. Cynthia P. Saloma and Mr. Isamu Suzuki
Emcees
司会者
設立総会の様子
海外支部設立経緯
2014.12.20現在
整
理
番
号
同窓会支部名
1
韓国支部
卒業生数
支部設立
年月日
支部の歴史・設立経緯
355名
2005/5/5
1990年8月 韓国名古屋大学同窓会が発足。
その後、6地域の支部を形成し、毎年各地域を順にまわり、同窓会会合を開催。2005年に全学同窓会支部として認定希望の表明があり、同年
5月平野総長の韓国訪問時に前身組織を核として全学同窓会韓国支部を設立。
現支部長であるイスラム・カーン氏を中核としてバングラデシュにおける留学生の同窓会が自発的に形成されていた。卒業生は当地の最有力
2005/10/23 大学であるダッカ大学等主に学界で活躍中。2005年2月 全学同窓会との連携希望を表明。2005年10月 全学同窓会バングラデシュ支部を設
立。
海 外 支 部 長
国籍
韓国
現 職
白石大学校教授
GRAM BANGLA Sangstha 名誉会
バングラデシュ
長
氏名(フリガナ)
王 成宇
(ワン ソンウ)
Md. Sayeedul Islam
KHAN
(モハメッド サイドゥ
ル イスラム カー
ン)
支部長就任年月日 性別
名古屋大学との関係
2008/12
男
1987年9月農学研究科
博士課程後期課程修了
2005/10/23
男
1980年3月工学研究科
博士課程後期課程修了
2005/11/11
男
1988年3月工学研究科
博士課程前期課程修了
2010/8
男
1988年農学研究科
博士課程後期課程修了
2007/5/21
男
1990年3月工学研究科
博士課程後期課程修了
設立時は、幹事
その後支部長に就任
男
2003年3月法学研究科
博士課程後期課程修了
2
バングラデシュ支部
95名
3
上海支部
上海+北京
2025名
2005/11/11
上海では従来から留学生・日本人同窓生の親睦等を目的とした会である上海名大会が自発的に形成されていた。2005年11月名古屋大学 上
海事務所開所を機に、本学アジア戦略の支援も踏まえ、留学生を中核とした上海名古屋大学同窓会(上海支部)を設立。
アメリカ合衆国
4
タイ国支部
105名
2005/12/14
1992年 本学農学部 齋藤哲夫教授が中心となり、名古屋大学タイ国同窓会を設立。本学出身の留学生、日本人同窓生の交流組織として活
動していた。2005年12月に、齊藤名誉教授の尽力にて、前身組織を核として全学同窓会タイ国支部を設立。
タイ
カセサート大学獣医学部長・教授
Apinun SUPRASERT
(アピナン スプラ
サート)
5
北京支部
上海+北京
2025名
2007/5/21
広大な中国地区の同窓生をカバーするには、2005年設立の上海支部の他に、華北地区での同窓会拠点が必要であった。それに基づき2006
年初から工学研究科出身の清華大学馬教授を通して、北京地区同窓生に呼びかけたところ、同年後半には同窓会設立の機運が高まって来
た。
2007年5月、平野総長(当時)の中国訪問の機をとらえて北京名古屋大学同窓会(北京支部)を設立。
中国
清華大学教授
潘 偉
(パン ウェイ)
6
ベトナム支部
150名
2007/9/7
法学研究科の法整備支援事業の進展に伴う法学研究科留学生を中心に、国際開発研究等の留学生も増加して、当地の官公庁の主要な地
位で活躍する人材も出て来た。2007年9月ハノイ法科大学に名古屋大学日本法教育研究センターが開設されたことを契機に、全学同窓会ベト
ナム支部を設立。
ベトナム
ベトナム司法省副大臣
Le Thanh LONG
(レ タイン ロン)
2008/9/5
法学研究科の法整備支援事業の進展に伴う法学研究科の留学生を中心として、卒業生も徐々に増加。卒業生は学会を中心に、官界、企業で
も活躍している。2008年9月 カンボジア王立法経大学に名古屋大学日本法教育研究センターが開設されたことを契機に、全学同窓会カンボ
ジア支部を設立。
Senior legal advisor and head of
Japanese Desk , HBS Law
SAMRETH
Mammoun
(サムレト マモーン)
(2013.5.1支部長就
任)
2013/5/1
男
2010年11月 国際開発研究科
博士課程後期課程満期退学
モンゴル保健省
プロジェクトディレクター
→(H25)
Asian Development Bank, Social
Sector Officei(アジア開発銀行社会
部門担当官)
Altantuya
JIGJIDSUREN
(アルタンツーヤ ジ
グジドスーレン)
2009/9/3
女
2004年9月医学系研究科
修士課程(YLP)修了
Bakhodir
MERGANOV
(バホディール メル
ガノフ)
2010/3/11
男
2008年3月法学研究科博士課程前期課程修了
高雄大学助理教授
簡 玉聰
(チェン ユッツン)
2011/7/9
男
2002年3月法学研究科博士課程後期課程満期
退学
ラオス保健省 官房長
Deputy Director General
Ministry of Health
Bounfeng
PHOUMMALAYSITH
(ブンフェーン ポウ
マレイシス)
2012/12/14
男
2004年9月医学系研究科
修士課程(YLP)修了
ヤンゴン第一医科大学
薬理学部長
Professor/Head,
Department of Pharmacology
University of Medicine-1, Yangon
Nang Hla Hla Win
(ナン ララウィン)
2013/6/29
女
1996年医学系研究科
博士課程後期課程修了
2013/8/30
男
2000年3月国際開発研究科
博士課程後期課程修了
2014/12/20
男
1982年3月農学研究科
博士課程後期課程修了
7
カンボジア支部
130名
カンボジア
8
モンゴル支部
65名
2009/9/3
従来より医学部YLPでの留学生、法学研究科法整備支援に伴う留学生が中心であった。 2006年にモンゴル国立大学に名古屋大学日本法教
育研究センターが開設。2009年9月同センター開設3周年及び本学フィールドリサーチセンター開設を機に全学同窓会モンゴル支部を設立。
9
ウズベキスタン支部
80名
2010/3/11
法学研究科の法整備支援事業に伴い、2005年にタシケント国立法科大学に名古屋大学日本法教育研究センターが開設され、法学研究科を
中心として留学生が増加。卒業生は若い世代が多いものの現地の官公庁中心に活躍している。
2010年3月グローバル30に関連しての名古屋大学ウズベキスタン事務所開所を機に、全学同窓会ウズベキスタン支部を設立。
10
台湾支部
165名
2011/7/9
2004年に平野前総長が台湾を訪問した際に、同窓生から、設立の発言があったのが発端。その後、度々設立への動きがあったが、支部名等
で調整がつかず設立に至らなかった。2008年以降、高雄大学簡 玉聰助理教授との調整を繰り返し、2011年にようやく設立された。
台湾
11
ラオス支部
65名
2012/12/14
従来より現地同窓生から同窓会設立の希望があったが、2012年12月の総長のラオス訪問に合わせて同窓会支部設立を行うこととなった。但
し、ラオスでは、本国直轄の同窓会支部を作ることは制度的にむずかしく、JAOL(ラオス元日本留学生会)のひとつの部門(JAOL名古屋大学
グループ)という形態となる。全学同窓会としても従来とは異なった形式での設立ではあったが、最終的にこの形態しかないとのことであり設立
したもの。
ラオス
12
ミャンマー支部
45名
2013/6/29
13
14
インドネシア支部
フィリピン支部
195名
110名
2013/8/30
従来より現地同窓生から同窓会設立の希望があったが、今回ヤンゴン大学との学術交流協定を締結し、同大学内に日本法律研究センター設
置に合せ、同窓会支部設立を行うこととなった。
ただし、ミャンマーでは、前回のラオスと同様に、本国直轄の同窓会支部を作ることは制度的にむずかしく、MAJA(ミャンマー元留学生会)の傘
下での設立となる。
2011年の半ばから、同窓生の数が多いインドネシアに、同窓会支部を設立してはどうかという機運が出てきた。2012年になり、現地調査を開
始したところ、ジャカルタに名大の日本人駐在員の親睦会(“伊吹おろし”の会 会員10数名)があることが分かった。その会長であった同窓生
に相談したところ、インドネシア経済調整大臣府の次官であるRizal Affandi Lukman氏(以下“リザール次官”と表記)が名大国際開発研究科修
了であり、支部長にふさわしい人物ではないかとの意見を得た。
リザール次官は、最初は公務多忙で辞退されていたが、最終的に支部長就任を内諾頂いた。それを受けて支部長就任の依頼状を全学同窓
会からリザール次官にお送りしたところ、2013年4月に、改めて喜んで引き受けるとの回答を頂いた。その後、現地同窓生と連携して準備を進
め、2013年8月30日の設立総会開催の運びとなった。
数年前より、フィリピンの元留学生から、同窓会支部を設立してはどうかという話は出ていたが、組織的な動きまでには至らなかった。但し、全
学同窓会としては、アジア地区での支部設立の候補の一つとして検討は続けていた。
2014年5月に、工学研究科土木工学1994年修了のDe La Salle 大学の教授であるORETA氏(伊藤代表幹事の教室出身)が、出張で名大を訪
れた際、伊藤代表幹事と中野連携委員長で面談し支部設立の意向を説明した。 同時に設立に向けての現地での基礎づくりを依頼して了解
を得た。
2014/12/20 その後、2014年9月に元農学部長の齋藤名誉教授から、フィリピンには農学部出身者も多く、その中の主要な人物として、Dr.Cristino Miranda
Colladoの紹介を受けた。 Dr.Collado は1982年に帰国後、東南アジア農業教育・研究地域センター(SEARCA)に入所、またフィリピン元日本留
学生会の設立に尽力。その後1998年からフィリピン農業省副大臣をつとめた人物(2年前に退職)。全学同窓会としても支部長候補者にふさわ
しい人物と判断し、彼を中核として支部設立の方向を決定した。 同時にORETA氏は事務局長として、支部設立のサポートを行うことで了解を
得た。
モンゴル
中国GAOTIME(株)代表取締役社長 唐 駿
マイクロソフト中国 終身名誉総裁 (タン ジュン)
ウズベキスタン ウズベキスタン中央銀行部長
ミャンマー
インドネシア
フィリピン
インドネシア経済担当調整大臣府
次官
Rizal Affandi Lukman
Deputy Minister for Interantional
(リザル アフアンデイ
Economic Cooperation,
ルクマン)
Coordinating Ministry for Economic
Affairs Republic of Indonesia
Agri-Tech International
Cristino Miranda
Collado
(クリスティーノ ミラ
ンダ コリヤード)
名古屋大学全学同窓会 海外支部設立状況
2014年12月20日現在
⑧モンゴル支部
2009年9月3日設立
⑨ウズベキスタン支部
2010年3月11日設立
⑤北京支部
2007年5月21日設立
①韓国支部
2005年5月5日設立
③上海支部
2005年11月11日設立
②バングラデシュ支部
2005年10月23日設立
⑪ラオス支部
2012年12月14日設立
⑫ミャンマー支部
2013年6月29日設立
⑥ベトナム支部
2007年9月7日設立
④タイ国支部
2005年12月14日設立
⑦カンボジア支部
2008年9月5日設立
⑬インドネシア支部
2013年8月30日設立
名古屋大学全学同窓会
2002年10月27日設立
⑩台湾支部
2011年7月9日設立
⑭フィリピン支部
2014年12月20日設立
資料3
赤﨑
勇本学特別教授及び天野
浩工学研究科教授が 2014 ノーベル賞授賞式に出席
、スウェーデン
赤﨑 勇本学特別教授及び天野 浩工学研究科教授が、12 月 10 日(水)
のストックホルムで行われた 2014 年ノーベル賞授賞式に出席しました。昨年 10 月7日(火)
、
『明るく省エネルギーの白色光源を可能にした高効率の青色発光ダイオード(LED)の発
明』により 2014 ノーベル物理学賞を赤﨑特別教授、天野教授、中村修二カリフォルニア大
学サンタバーバラ校教授ら3名に贈ると発表されました。
授賞式へは本学から濵口総長、松下工学研究科長、本田善央工学研究科准教授、三枝国
際部長らが天野教授のゲストとして出席しました。
10 日の授賞式が行われる週の1週間(12 月6日から 12 日)はノーベルウィークと呼ば
れ、連日、記念講演(ノーベルレクチャー)などノーベル財団主催による様々な行事が行
われます。これらの行事へ出席するため、天野教授は、12 月5日(金)
、中部国際空港(セ
ントレア)からストックホルムへ向け出発しました。出国時には、香寿美夫人、太田光一
豊田合成株式会社顧問同席のもとセントレアにおいて記者会見が行われました。会見では、
授賞式への出発を前に、天野教授からレクチャー講演会で若い研究者たちに何かメッセー
ジを伝えたいとの意気込みが述べられました。
●出国時の様子(セントレアにて)
【12 月6日】
受賞者懇談会がノーベル博物館において開催されました。ノーベル博物館を訪れた天野教
授は、受賞者が訪れた際の恒例行事となっている、館内のカフェに置かれている椅子の裏
へのサイン.を行いました。また、受賞者は博物館へ自身の研究にゆかりのあるものを寄贈
することとなっており、天野教授は、青色 LED の開発に使用した窒化ガリウムの結晶化装
置の部品や、LED の紫外線照射装置などが贈られました。
また、日本時間の同日未明には、赤﨑特別教授が羽田空港からストックホルムへ向けて出
発しました。出発前に行われた記者会見では、赤﨑特別教授から、ノーベルレクチャーで
はこれまで研究に協力いただいた方への感謝を伝えたい旨が述べられました。
【12 月7日】
スウェーデンの王立科学アカデミーにおいて受賞者共同記者会見が行われ、天野教授は、
今回ノーベル物理学賞を共同受賞する中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授
ら他のノーベル賞受賞者とともに会見に出席ました。記者会見終了後には、翌日のノーベ
ルレクチャーの会場となるストックホルム大学おいてレクチャーのリハーサルが行われま
した。
また、日本時間の同日午前には、授賞式等の行事に出席するため総長一行が、セントレ
アからストックホルムに向けて出発しました。
【12 月8日】
ストックホルム大学においてノーベルレクチャーが行われました。レクチャーには、現地
の学生らの約 1000 名の聴衆が訪れ、赤﨑特別教授、天野教授の親族など関係者、前日から
現地に到着した総長一行も出席しました。
赤﨑特別教授は「青い光に魅せられて」と題して、高品質 GaN 結晶の作成、Pn 接合 GaN
系青色 LED の実現に至るまでの道のりについて、また、ともに研究に取り組んできた方々
への感謝が述べられました。引き続き、天野教授からは、低温バッファ層と P 型窒化ガリ
ウムの実現についての講演が行われました。講演の中では、受賞のきっかけとなった研究
が自身の学生時代に取り組んでいた研究であったことなどを取り挙げ、レクチャーに参加
した学生たちなど若者へ向けてメッセージを述べました。発表後には、会場全体から赤﨑
特別教授、天野教授、中村教授の3名へ盛大な拍手が送られました。
また、レクチャー終了後には共同の記者会見が行われ、10 月の受賞発表後はじめて、3名
が揃っての会見となりました。
●講演する赤﨑特別教授
●講演する天野教授
●3名での記者会見時の様子(左から、中村教授、赤﨑特別教授、天野教授)
【12 月9日】
赤﨑特別教授、天野教授はともにノーベル博物館を訪問しました。天野教授は6日に訪
問を済ませていたこともあり、当初は赤﨑特別教授のみの訪問予定でしたが、天野教授も
同行し師弟での訪問となりました。赤﨑特別教授も恒例である博物館カフェの椅子へのサ
インを行い、ノーベル博物館への寄贈の品として、MIS 型と呼ばれる青色 LED などの装置
5点が贈られました。
●物理学賞受賞者3氏がサインを行ったノーベル博物館の椅子
●サインした椅子を持っての記念撮影
【12 月 10 日】
16 時 30 分からストックホルムコンサートホールにおいてノーベルウィークのメインイ
ベントである授賞式が行われました。授賞式では、物理学賞選考委員会から、今回の物理
学賞は、青色 LED の発明により文字どおり世界を明るく照らし、人類に多大な利益をもた
らした者に物理学賞を贈ると選考理由の説明があり、これは、ノーベル氏の遺志を完全に
満たしていることが述べられました。その後、赤﨑特別教授、天野教授にスウェーデンの
カール 16 世グスタフ国王からメダルと賞状が手渡されました。
授賞式終了後には、ノーベル財団主催の晩餐会がストックホルム市庁舎「青の間」で開か
れました。晩餐会ではスウェーデンのシルビア王妃が天野教授の左隣りに座られ、天野教
授は時折、笑顔をみせながらシルビア王妃との談笑を楽しみました。
●授賞式前の記念撮影
●授賞式会場
Copyright © Nobel Media AB 2014 Photo: Alexander Mahmoud
●グスタフ国王からメダルと賞状を受け取る赤﨑特別教授
Copyright © Nobel Media AB 2014 Photo: Alexander Mahmoud
●グスタフ国王からメダルと賞状を受け取る天野教授
Copyright © Nobel Media AB 2014 Photo: Niklas Elmehed
●晩餐会の様子
Copyright © Nobel Media AB 2014 Photo:Helena Paulin-Strömberg
【12 月 11 日、12 日】
天野教授は、11 日、スウェーデンのカール 16 世グスタフ国王主催による晩餐会へ、また
12 日には、ノーベルウィーク最後の行事となるノーベル財団主催によるノーベルウィーク
最後の行事として閉会レセプションに出席しました。
また日本時間の12日夕方には、赤﨑特別教授が帰国し、羽田空港において記者会見が行
われ、ノーベルウィークを振り返り感想等が述べられました。
【12 月 13 日~16 日】
ノーベルウィークの一連の行事終了後、天野教授は 13 日には、ウプサラ大学、15 日には、
ルンド大学とスウェーデン国内の大学を訪問し、講演等を行いました。各大学では、多く
の現地学生、日本人留学生に迎えられ、学生たちと交流を深めました。
その後、16 日午前に帰国し、セントレアにおいて帰国記者会見を行いました。到着ロビー
では、総長、荒島正豊田合成株式会社社長が出迎え、花束の贈呈が行われました。記者会
見では、ノーベル賞受賞メダル、賞状が出席者に披露されました。また、ノーベルウィー
クを振り返り、ストックホルムにおいて国を挙げて今回の受賞を祝ってもらったことへの
感謝とともに、現地での出来事に対して、夢のような 1 週間だったと感想が述べられまし
た。
●帰国時に総長から花束を受け取る天野教授
●会見でメダルとディペロマを披露する天野教授
資料4
名古屋大学 平成27年1月予定表
(教育記者会用)
○役員会等
日(曜日)
会議の名称(部局)
5日(月)
19日(月)
役員会
20日(火)
部局長会・教育研究評議会
○部局の諸会議
日(曜日)
会議の名称(部局)
7日(水)
教授会(環境学研究科)
14日(水)
教授会(教育学部・教育発達科学研究科、法学部・法学研究科、経済学部・経済学
研究科)
研究科委員会(教育発達科学研究科)
21日(水)
教授会(文学部・文学研究科、情報文化学部、医学系研究科、工学部・工学研究
科、農学部・生命農学研究科、国際開発研究科、多元数理科学研究科、国際言語
文化研究科、情報科学研究科)
研究科委員会(医学系研究科)
22日(木)
教授会(創薬科学研究科)
23日(金)
教授会(理学部・理学研究科、環境医学研究所)
研究科委員会(理学研究科)
28日(水)
教授会(太陽地球環境研究所、エコトピア科学研究所、総合保健体育科学セン
ター)
○行事等
日(曜日)
行事等の名称
概要
連絡先
6月28日(土)~ 平成26年度防災人材育成研修
1月31日(土)
「防災・減災カレッジ」
場所:豊田講堂、減災館1階減災ホール、環境総合館1階レク
チャーホール、他
時間:9:15~17:00
講演者:福和伸夫(減災連携研究センター教授)、鷺谷 威(同教
授)、他
内容:防災基礎研修
定員:500名
参加費:防災基礎研修1日+各コース2日間で3,000円、他
10月2日(木)~
続・持続可能な社会Ⅷ-持続可
1月15日(木)
(期間中の木曜 能な開発のための教育(ESD)-
開催)
場所:環境総合館1階レクチャーホール
時間:17:50~19:20
内容:SDを担う人材を育成し、愛知・名古屋を世界のESDの拠点に
していくことを目的とする。後期では、世代内の公平性としての社会 愛知学長懇話会事務局
052-747-6587
的・経済的な公正の問題を中心に進める。
定員:100名
対象:学生、一般
参加費:5,000円(愛知県内の学生は無料)
減災連携研究センター
052-789-3468
場所:附属図書館医学部分館2階入口ホール
時間:9:00~20:00(平日)(1/5~7は9:00~17:00)、13:00~17:
10月8日(水)~
00(土曜日)
附属図書館医学部分館
1月30日(金)
内容:愛知医学校の解剖学者 奈良坂源一郎の博物画、県立愛知 附属図書館医学部分館
(日・祝日、12月 第8回ミニ展示会
医科大学の皮膚科学者 太田正雄(木下杢太郎)の絵画など、解剖 052-744-2505
29日~1月3日 「医心 絵心-医師たちの画力-」
図だけでなく、人物、静物、動植物などの多様なモチーフに発揮さ
休館)
れた先輩医師たちの素晴らしい画力を展示公開する
入場料:無料
11月5日(水)~
1月30日(金)
(土・日・祝日、
12月27日~1月
4日休館)
2月9日(月)~ 博物館野外観察園セミナーハウ
3月25日(水)
スサテライト展示
(土・日・祝日休
館)
「スノーボールアースからカンブリア爆発へ」(11/5~1/30)
「写真展-博物館友の会 写真サークル」(2/9~3/25)
「名大の野鳥」(4/1~6/25)
場所:博物館野外観察園セミナーハウス2階
時間:10:00~16:00
入場料:無料
博物館事務室
052-789-5767
4月1日(水)~
6月25日(木)
(土・日・祝日休
館)
12月9日(火)~
第20回博物館特別展「2014年ノー 場所:博物館3階ミュージアムサロン
4月11日(土)
(日・月曜日、12 ベル物理学賞 青色LEDの開発研 時間:10:00~16:00
入場料:無料
月27日~1月5 究」
日休館)
場所:博物館2階展示室
時間:10:00~16:00
入場料:無料
12月13日(土)
~
第29回博物館企画展
1月31日(土)
(日・月曜日、12 「野外観察園のボタニカルアート」
月27日~1月5
日休館)
[解説:ボタニカルアートの技法]
場所:博物館2階展示室
時間:13:30~15:00
テーマ:「葉の描き方」(1/14)、「枝の描き方」(1/21)、「実の描き方」
(1/28)
講師:東海林富子氏(博物館友の会ボタニカルアートサークル講師)
内容:講師が実際に絵を描きながら技法について解説する
参加費:無料
博物館事務室
052-789-5767
場所:博物館2階展示室
時間:10:00~16:00
入場料:無料
博物館事務室
052-789-5767
[関連特別講演会]
場所:博物館3階講義室
時間:13:30~15:00
講演題目:「メダカ先生:山本時男備忘録と蓑虫山人」(2/28)
2月17日(火)~
講演者:宗宮弘明(本学名誉教授)
第30回博物館企画展
5月9日(土)
「めだかの学校-メダカ先生(山本 講演題目:「メダカ学最前線-日本が育てたモデル動物」(3/7)
(日・月曜日休
時男)と名古屋大学のメダカ研究」 講演者:成瀬 清氏(基礎生物学研究所准教授)
館)
講演題目:「宇宙を旅した日本のメダカ」(3/25)
講演者:井尻憲一氏(東京大学名誉教授)
講演題目:「メダカはわが友-それは山本時男研究室から始まっ
た」(4/4)
講演者:岩松鷹司氏(愛知教育大学名誉教授)
講演題目:「山本時男先生の思い出とメダカ研究」(4/25)
講演者:鬼武一夫氏(東北文教大学長)
参加費:無料
12月26日(金)
1月7日(水)
第106回防災アカデミー
第44回げんさいカフェ
-Gen Science Caf -
場所:減災館1階減災ホール
時間:18:00~19:30
講演題目:「火山と向かい合うことの大切さ-2014年御嶽山噴火か
減災連携研究センター
ら学ぶ」
052-789-3468
講演者:木股文昭氏(東濃地震科学研究所副主席主任研究員)
定員:80名
対象:一般
参加費:無料
場所:減災館1階減災ギャラリー
時間:18:00~19:30
講演題目:「シリーズ減災温故知新④『阪神・淡路大震災から20年
で、考えなければならないこと』」(1/7)
講演者:隈本邦彦(減災連携研究センター客員教授)
減災連携研究センター
定員:50名
052-789-3468
対象:一般
参加費:無料(会場にてドリンク等の注文が必要)
[今後の開催予定]
2月4日(水)
1月7日(水)
第53回名大カフェ“Science, and
Me”
場所:ジュンク堂書店ロフト名古屋店7階ブックサロン(名古屋市中
区)
時間:18:30~20:00
講演題目:「コンピュータ化する自動車の今とこれから」(第50回代
替開催)
講演者:高田広章(未来社会創造機構教授)
定員:30名
対象:中学生以上、一般
参加費:無料
1月10日(土)、
1月24日(土)
[博物館友の会会員向け]
ボタニカルア-トサ-クル
場所:博物館3階講義室
時間:13:00~15:45
博物館事務室
052-789-5767
1月12日(月)
第7回「おもしろ科学教室」
場所:IB電子情報館中棟1階、東棟2階大講義室
時間:13:00~16:00
講演題目:「宇宙へ行くためには-ロケットが飛ぶしくみ-」
講演者:山中昌弘氏(宇宙航空研究開発機構宇宙教育リーダー)
内容:お話、展示・電子紙芝居見学、おもしろ科学工作教室
対象:小学生以上、一般
参加費:無料
おもしろ科学教室専用電話
070-1615-5569
1月15日(木)、
16日(金)
博士課程教育リーデイングプログ
ラム「グリーン自然科学国際教育
研究プログラム」国際シンポジウ
ム
場所:IB電子情報館中棟1階、東棟2階大講義室
時間:9:00~18:20(1/15)、9:00~15:55(1/16)
テーマ:「先端的電子顕微鏡技術による生物研究の最前線」
参加費:無料(Conference Dinnerは学生:500円、教職員:1,000円)
博士課程教育リーデイングプログラ
ム「グリーン自然科学国際教育研究
プログラム」
[email protected]
1月17日(土)、
18日(日)
平成27年度
大学入試センター試験
場所:東山キャンパス、他
学務部入試課
052-789-5765
学術研究・産学官連携推進本部
研究員 戸次真一郎
052-747-6791
1月17日(土)、
1月31日(土)、
2月 7日(土)、
2月21日(土)、
2月28日(土)
1月22日(木)
1月22日(木)
1月23日(金)
[博物館友の会会員向け]
シャンソンサ-クル
場所:博物館3階講義室
時間:10:15~12:15
[ミニ発表会]
2月28日(土)
博物館事務室
052-789-5767
第4回シンクロトロン光研究セン
ターシンポジウム
場所:理学南館1階坂田・平田ホール
時間:13:00~18:00
内容:講演、光源加速器・名大ビームラインBL2S1の現状と整備予 シンクロトロン光研究センター
052-747-6562
定、放射光利用者懇談会総会
対象:一般
参加費:無料(意見交換会は1,500円)
高等教育研究センター
第133回招へいセミナー
場所:文系総合館7階オープンホール
時間:16:30~18:00
講演題目:「オーストラリアにおける学士課程教育の動向と課題」
講演者:リチャード・ジェームス氏(メルボルン大学学務担当副学長)
内容:オーストラリアの有力大学であるメルボルン大学の幅広い教 高等教育研究センター
養的な学習促進等を内容とする学部教育改革および背景・現在・ 教授 夏目達也
将来について言及しつつ、グローバル化の中での大学教育のあり 052-789-5693
方について考える(逐語通訳付き)
定員:30名
対象:本学および近隣の大学関係者
参加費:無料
場所:環境総合館1階レクチャーホール
時間:13:00~16:10
講演題目:「学校の中を流れる時間-時間規律はどう作られたの
か-」
講演者:吉川卓治(教育発達科学研究科教授)
講演題目:「学校建築のおもしろさ-擬洋風建築を中心に」
講演者:西澤泰彦(環境学研究科教授)
内容:松本・中信地域の教育をテーマに、教育制度や教育内容と
いった無形遺産と重要文化財開智学校校舎に象徴される有形遺
平成26年度重要文化財馬場家住 産の両方を同時に考え、また、遺産の継承をどのようにおこなう
か、講師と参加者が一緒に考える
宅研究センター研究交流会
定員:60名
「開智学校のウチとソト」
対象:上記テーマに関心を持つ本学教員、学生および一般
参加費:無料
重要文化財馬場家住宅研究センター
教授 西澤泰彦
052-789-3748
[展示「松本の重要文化財建造物とまちの魅力」](1/19~23)
場所:附属図書館2階ビブリオサロン
内容:馬場家住宅をはじめとした松本市内に現存する重要文化財
建造物や中心市街地の「まちの魅力」を紹介するパネル展示
対象:一般
入場料:無料
1月24日(土)、
25日(日)
第8回先進科学塾@名大
場所:理学南館1階セミナー室
時間:10:00~16:00
テーマ:「光は粒である!えっ波じゃなかったの?」
エコトピア科学研究所
講師:林 煕崇(理学研究科客員研究員)
内容:光が示す不思議な性質を実験で探ります。はたして光は粒で 教授 中村光廣
052-789-3532
しょうか?波でしょうか?
定員:各20名
対象:中学生以上、一般(1/24)、高校生以上、一般(1/25)
参加費:500円(材料費)
1月24日(土)
ビジネス人材育成センター
平成26年度後期 B人セミナー
場所:理農館3階335号室
社会貢献人材育成本部
時間:10:00~15:30
テーマ:「博士たちの自己分析・強み発見・仕事研究-『自己理解 ビジネス人材育成センター
の促進』自分の強み・弱みを把握し、最高の状態にする方法を学ぶ 052-747-6490
-」
場所:博物館2階展示室
時間:14:00~15:00
参加費:無料
1月24日(土)、
3月14日(土)、
5月30日(土)
「フラメンココンサート」(1/24)
演奏曲目:「セビジャーナス・ブレリア」、他
出演:Jorge Millaqueo氏 (Cante(唄))、木村彰人氏(Toque(ギター))、
長谷川智則氏(サックス)、稲吉直子氏・内田好美氏・田中あや氏・
西川正恵氏(Baile(踊り))
博物館コンサートNUMCo
博物館事務室
052-789-5767
「魅惑の歌」(3/14)
演奏曲目:「ふるさとの四季」源田俊一郎、「ほうすけのひよこ」林
光、他
出演:井原義則氏(テノール)、井原妙子氏(ソプラノ)、栗 多香子氏
(ピアノ)
「宇宙からのメッセージ-フルート、キーボードのアンサンブル-」
(5/30)
演奏曲目:「EARTH」、「星のセレナード」、「月の光」、他
出演:杉浦 隆氏(フルート)、木須康一氏(キーボード)
1月27日(火)、
28日(水)
1月27日(火)
第27回年代測定総合研究セン
ターシンポジウム
平成26年度第10回
情報連携統括本部公開講演会・
研究会
場所:野依記念学術交流館
講演題目:「古代の鉄の生産・流通」
講演者:丸山竜平氏(元名古屋女子大学教授)
講演題目:「氷上花崗岩の形成年代は4.4億年か?3.5億年か?- 年代測定総合研究センター
052-789-2579
多様な年代測定値をどう解釈するか-」
講演者:鈴木和博(本学名誉教授)
対象:一般
参加費:無料(懇親会は学生:3,000円、一般;5,000円)
場所:情報基盤センター4階演習室
時間:13:00~14:30
講演題目:「可視化基盤、教育基盤について(仮題)」
内容:
定員:40名
対象:一般
参加費:無料
情報推進部情報推進課
052-789-4368
[今後の開催予定]
2月24日(火)
2月10日(火)
教育学部附属中・高等学校
SSH第4年次研究成果発表会・
中等教育研究協議会
場所:教育学部附属中・高等学校
教育学部附属中・高等学校
時間:9:30~15:15
内容:全体会、公開授業、ポスターセッション、授業検討会、評価方 052-789-2680
法実践報告会
2月21日(土)、
22日(日)
名古屋市科学館共催事業
平成26年度第4回地球教室
時間:13:30~16:30(2/21)、9:30~15:00(2/22)
定員:30名
対象:小学3年生以上、一般(小学生は保護者同伴)
参加費:1,000円
博物館事務室
052-789-5767
場所:東山キャンパス、他
前期日程:2月25日~27日(27日は医学部医学科のみ)
後期日程:3月12日
学務部入試課
052-789-5765
Sakata Memorial KMI Workshop
on "Origin of Mass and Strong
Coupling Gauge Theories"
(SCGT15)
場所:理学南館1階坂田・平田ホール
時間:9:00~17:00
素粒子宇宙起源研究機構
[email protected]
大学教育改革フォーラムin東海
2015
場所:IB電子情報館、ES総合館
時間:10:00~17:00
内容:講演、ポスターセッション、ミニワークショップ、オーラルセッ
ション、他
対象:一般
参加費:無料(情報交換会は2,000円)
高等教育研究センター
052-789-5696
2月25日(水)~
平成27年度
27日(金)、
一般選抜個別学力検査
3月12日(木)
3月3日(火)~
6日(金)
3月7日(土)
3月7日(土)
場所:医学部保健学科本館2階、東館4階
医学系研究科看護学・医療技術
時間:9:00~12:00
学・リハビリテーション療法学専攻
内容:全体説明会、専攻別説明会
大学院説明会
参加費:無料
医学系研究科大幸地区事務統括課
052-719-1518
場所:博物館
時間:10:00~16:00
入場料:無料
3月10日(火)~
博物館スポット展示
28日(土)
(日・月曜日休 「海藻コレクション」
館)
「海藻絵ハガキを作ってみよう!」(3/28)
場所:博物館
時間:10:30~12:00、14:00~15:30
定員:各20名
対象:小学生以上
参加費:50円(保険料)
博物館事務室
052-789-5767
資料5
国際社会で活躍できる医療人材の育成への取り組み
~ジョイントディグリーに向けて~
2014 年 12 月 24 日 記者懇談会 資料
(医学部 国際連携室)
【名古屋大学医学部 派遣留学制度の歩み】
1994 年、ノースカロライナ大学チャペルヒル校への学生派遣を皮切りに、名大医学部の派遣留
学制度が始まった。以後欧米およびアジアの一流校との協定締結を積極的に進めてきた結果、
現在協定校は 17 校を数える。協定校への派遣留学は、原則医学部最終学年(6 年)の学生を対
象とし、期間は 2-3 ヶ月であるが、協定校での臨床実習を、本学の単位として認めていること
が特徴である。その後 20 余年の間に、協定校に延べ 201 名を派遣し、103 名を受入れてきた
(表1参照)
。名大医学部生の 1-2 割が留学しており、受入れる留学生数ほぼ同数で、年々増加
傾向にある。
【学生交流協定について】
海外の大学と学生交流協定を締結するきっかけとしては、ほとんどの場合、教員同士の共同研
究などから発展し、双方の学生交流の希望が合えば、原案を作成し、双方協議した上で、医学
部長が署名する流れとなっている。すでに大学間協定がある場合、まずはその協定の傘のもと
で、学生の受入れと派遣を行い、その後双方がのぞむ場合、大学間協定に付随する形で、医学
部間の協定を新たに結んでいる。医学部間の協定を改めて結ぶ理由は、医学部のキャンパスが
他の学部のキャンパスと離れており、独立した組織として運営されていることが多いこと、臨
床実習では病院内で行うことから、賠償責任保険への加入を必須としており、協定書に明記す
ることで、より強固で安定した学生交流を継続できるからである。なお協定校以外への留学は、
危機管理の側面からも、原則認めていない。万一、学生が留学先で困難な状況(病気の罹患や
不慮の事故、または希望どおりの実習ができないなど)に陥った場合、教員同士が連絡を密に
取り合い、スムーズに解決を探ることができる体制をとることができ、安心して学生を送り出
すことができるからである。なお定期的に協定校同士、訪問し合い、意見交換を行うなどして、
親睦を深めており、円滑な派遣を継続して遂行出来ている。こうした長年の信頼関係を礎に、
大学院レベルでの共同教育プログラムを立ち上げるなど、研究者レベルでの交流の発展にもつ
ながっている。
【派遣留学生の選抜について】
派遣留学への応募には、TOEFL 受験を必須とし、原則 iBT スコア 92 点以上を条件としてい
る。また医学部国際連携室および国際交流委員会の教員による英語面接を通して、本人の英語
運用能力だけでなく、本人の意欲、海外滞在歴などを確認し、新しい環境への順応性について
も注意を払っている。
【学生の費用負担について】
学生交流協定の締結においては、双方授業料不徴収を原則としている。しかしながら米国の私
立大学の中には、経済的理由から近年、協定校の学生にも授業料を要求している大学も多い。
成績などの条件を満たした派遣学生には、JASSO の短期派遣留学奨学金制度への応募も行って
いるが、留学費用の大半を学生自身で準備しなければならないことから、応募を諦める学生も
少なからず存在する。今後は積立金制度を導入し、どの学生にもチャンスを与えるようなシス
テムの導入を、全学レベルで検討中である。
【プログラムの教育目的および特徴】
医学部の教育課程は、国により様々である。米国では 4 年間のカレッジ卒業後に、4 年間のメ
ディカルスクールに入るシステムであるが、日本やヨーロッパは高校卒業後に、5 6年間医学
部に入るシステムである。アジアの国の中には、米国式の医学教育を取り入れ始めた国もある。
各国の医学教育や医療保険制度の違いをじかに理解することで、将来国際的な視野をもった医
師に育つことを期待している。また本学で臨床実習を行う海外の留学生との交流を通して、留
学に行かない学生にも、文化の違い、医療制度の違いを学べるチャンスがある。
【海外の留学生にとって、本学で臨床実習を行うことのメリット】
海外からの留学生が臨床実習を行った科の一覧(表2)から、ほぼ全ての科が海外の留学生受
入に協力していることがわかる。留学生の実習には、留学経験のある英語が堪能な教員が対応
し、カンファレンスも全て英語で行われる科があることから、留学生からの満足度も高い。教
員だけではなく、United States Medical Licensing Examination (USMLE)という将来米国で
臨床医になるのに必要な試験の勉強を行うなど、英語学習に貪欲な学生達も、積極的にサポー
トを行っている。またリサーチマインドを持つ留学生のなかには、名古屋大学で行われている
最先端の研究に身近に触れることで、将来博士課程への入学を希望する学生も出てきている。
附属病院の病棟で、医師や医学生が英語でやりとりする環境は、医学生だけでなく、コメディ
カルや事務など様々な職種の人にとって、英語の必要性を身近に感じる機会となっており、医
学部だけでなく、附属病院の国際化の機運を高める結果となっている。
【大学院レベルでの交流へ向けて】
名古屋大学医学部はオーストラリアのアデレード大学健康科学部、ドイツのフライブルグ大学
医学部との3大学会議および学術シンポジウムを平成26年3月と9月に行い大学院の共同研
究、共同教育プログラムについて協議を重ねて来たが、共同教育プログラムの試みとして Joint
Degree Program を開始する事が協定で締結された。文部科学省の大学設置基準も改定されるこ
ととなり、国際共同教育プログラムのための国際連携専攻の申請を来年春(平成27年3月)
から受け付ける事となった。現在、名古屋大学医学部では、
アデレード大学健康科学部との Joint
Degree Program の申請を目指している。
・Joint Degree program の開始について
<Joint Degree program の目的>
(1)世界の Top 研究大学との Joint Degree Program により学生の質的保証がなされ、日本の
1つの大学だけでは教育できない国際的視野をもった学生を国内では類を見ない SAHMRI を中
心とした産学一体の共同研究施設の中で教育し、国際的な競争力の高い医学研究者を博士課程
で育成する。
(2)多感な時期から海外での研究を経験させる事で日本では履修できない環境の中で国際的
な発言力・競争力を育む。
(3)Double Degree Program と比べて在学期間の延長を必要とせず正規の学位を授与し、学
生の経済的な負担を軽減する。
<Joint Degree program の必要性と期待できる効果>
我が国の自然科学研究の現状を鑑みると、Joint Degree Program は3つの意味で必要であり、
かつ効果を期待できる。
(1)グローバル人材の育成:自由に海外に行ける時代といえども大多数の学生にとって制度
の支えなしに海外の研究室に飛び込むことは困難である。研究の日常を体験した後に、同様で
ありながら明らかに違う空気を異国の研究室で味わうことが、このプログラムによって無理な
くできる。国の垣根を低くするのために必要であり、実力ある若手育成に計り知れない光明と
なる。
(2)研究力発信:我が国の研究力は他国に比肩する。にもかかわらず、国際的評価が依然と
してやや低いのは、科学界の世論形成が欧米を中心に行われていることが一因として挙げられ
る。学位授与をゴールとする実質的で成果の見えやすい若手育成は、とりもなおさず、研究室
同士の深い交流に発展し、研究成果を知り、引用し、広めることの大きな礎となる。
(3)在学期間を延長することなく2つの Top 研究大学により入学審査と学位審査がなされる
ことから学生の質的保証がなされ、学生の国際的なキャリアパスに有利となる。
・ アデレード大学について
名古屋大学とアデレード大学は平成 16 年に大学間協定を結び、大学間国際プログラムである
Academic Consortium 21 (AC21)を通して交流を続けてきた。また、医学部として、6年生の 3
か月間の臨床実習をアデレード大学附属病院で行う短期間派遣交換留学プログラムにより交流
を行ってきた。平成25年10月から Joint Supervision Program 設置を締結し大学院博士課
程学生1名をアデレード大学に派遣している。しかしながら、Joint Supervision Program で
は正規の学位記を授与することができない。共通の学位記の授与が可能な大学院制度は研究と
教育のグローバル化を実質的に実現し推進する土台として不可欠であると考えている。
アデレード大学はシドニー大学、メルボルン大学に次いでオーストラリアで3番目に古く、こ
れまでに5名のノーベル賞受賞者(うち2名は医学生理学賞)を輩出している。最近、SAHMRI
と名付けた最先端医学共同研究施設が完成し、南オーストラリアの医学研究拠点としての地位
を確固たるものにしている。このような背景から、名古屋大学大学院医学系研究科との対等で
かつ有意義な連携ができるパートナーとして理想的な大学の一つであると考えている。
学部間協定校の受入派遣実績
(協定校)
1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
年 度
校 名
国名
ノースカロライナ大
学チャペルヒル校
ハーバード大学
チューレン大学
アメリカ合衆国
ペンシルベニア大学
ジョンズホプキンス
大学
デューク大学
ポーランド
グダニスク医科大学
ドイツ
フライブルグ大学
オーストリア
ウィーン医科大学
オーストラリア
アデレード大学
イギリス
(延べ数)
ウォーリック大学
上海交通大学
中国
北京大学
台湾
国立台湾大学
韓国
ソウル大学
合 計
合 計
H6
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
受入
派遣
1
受入
1
3
2
2
受入
派遣
H25
H26
1
1
派遣
1
2
2
1
2
1
2
1
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3
2
2
2
2
受入
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2
1
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1
2
1
2
2
1
2
1
2
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1
1
2
1
2
1
1
受入
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2
2
2
2
1
2
2
1
2
1
2
2
2
1
2
2
2
2
2
2
2
2
4
16
18
34
304
1
2
1
1
2
2
1
1
2
2
2
2
2
1
2
2
1
2
1
2
2
2
1
1
2
1
1
2
2
1
1
3
2
1
2
2
2
2
1
2
2
1
2
派遣
受入
1
2
派遣
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2
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1
1
2
1
2
1
1
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2
1
2
1
1
2
1
1
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1
2
2
2
2
1
1
1
2
受入
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1
1
1
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1
2
2
2
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2
1
2
受入
派遣
受入
派遣
1
2
3
2
1
2
受入
1
2
2
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受入
1
6
4
1
2
2
1
1
2
2
1
派遣
受入
2
合計
1
20
5
18
20
31
3
28
4
20
0
17
15
18
7
14
12
12
1
2
6
15
10
1
8
0
10
4
1
1
103
201
2
受入
派遣
受入
0
2
0
1
3
4
1
7
3
3
5
8
2
11
2
6
1
10
3
8
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5
1
14
1
12
2
15
7
11
7
13
7
10
8
11
12
14
1
1
18
18
2
1
7
8
6
13
13
8
11
11
9
15
13
17
18
20
17
19
26
36
派遣
受入
派遣
total
H7
医学部同士の協定締結の歴史
年度
1989年
1995年
1997年
1999年
2002年
2003年
2005年
米国
米国
ポーランド
米国
ドイツ
米国
米国
オーストリア
イギリス
学校名
ノースカロライナ大学チャペルヒル校
チューレーン大学
グダニスク医科大学
ペンシルベニア大学
フライブルク大学
デューク大学
ジョンズ・ホプキンス大学
ウィーン医科大学
ウォーリック大学
留学生 科別受入実績 (2012-2014年度)
小児科/周産期母子医療センター
神経内科
産婦人科
総合診療科
精神科
消化器内科
救急科
眼科
耳鼻咽喉科
整形外科
消化器外科
老年科
呼吸器内科
心臓外科
循環器内科
腫瘍外科
放射線科
泌尿器科
乳腺 内分泌外科
形成外科
生化学第2
手の外科
麻酔科
血液腫瘍内科
腎臓内科
生体反応病理学
血管外科
国際連携室
脳神経外科
小児外科
中央感染制御部
延べ週数 延べ人数
43
12
38
10
34
10
21
8
17
7
16
7
16
7
14
7
12
6
16
5
14
5
12
5
12
5
6
5
11
3
8
3
7
3
6
3
8
2
3
2
24
1
4
1
4
1
4
1
4
1
4
1
3
1
2
1
2
1
2
1
2
1
名古屋大学医学部六年次海外派遣留学紹介
~Comfort Zone を飛び出して~
名古屋大学医学部六年
布施佑太郎
<自己紹介・留学までの経緯>
名古屋大学との初めての出会いは高校二年生の際訪れたオープンキャンパス。そこの医学部説明会で海外
派遣留学システムが整っていることを知り本学を目指すこととなりました。中学生から始めた英語が好きだ
ったこともあり当時から漠然とですが海外に留学したいと思っていました。
大学入学後、濵口総長先生主導の国際化の流れの一環に自分の決心を固める出来事がありました。二年生
の時の大学総長派遣留学です。この機会ではオーストラリアのモナシュ大学にて一ヶ月間英語や文化を学ぶ
ことができ、大変有意義な経験となりました。そこで今度は是非病院実習を世界最先端の病院で行いたいと
思うに至りました。
その後、留学生との医学部国際交流サークルを先輩とともに有志で立ち上げ、三年次医学部基礎研究発表
会にて英語でプレゼンする新しい試みに挑戦。四年時にはハワイ大学医学部に短期留学。そして米国医師国
家試験 United States Medical Licensing Examination (USMLE) Step1 を取得し本学の派遣事前研修会で問診
や身体診察の研鑽を積んでから六年時に渡米しました。
以下に今回の留学を含め海外経験を記します。
時期
2010 年 9 月
2013 年 3 月
2014 年
3 月-4 月
2014 年
4 月-6 月
大学・場所
モナシュ大学(オーストラリア、メルボルン)
ハワイ大学(アメリカ、ハワイ)JABSOM
ハーバード大学(アメリカ、ボストン)
Massachusetts General Hospital
ジョンズ・ホプキンス大学(アメリカ、ボルチモア)
Johns Hopkins Hospital
研修事項
語学留学
医学実習研修
放射線腫瘍科
病院実習
腫瘍内科・内分泌内科
病院実習
<派遣プログラムの概要>
ハーバード大学 Massachusetts General Hospital の放射線腫瘍科は陽子線治療センターを擁する一大部門
です。実習ではチームの一員となって問診、身体診察、治療計画立案などを様々な医療関係者と一緒に行い
ました。また、論文や最新の臨床トライアルが飛び交う議論や幅広い分野にわたるレクチャーなど大変勉強
になる毎朝のカンファレンスは欠かさず出席していました。
ジョンズ・ホプキンス大学病院の腫瘍内科では病棟管理チームに配属されました。自分の担当患者さんを
診察し、毎朝の教授回診でプレゼンを行います。その後様々な腫瘍に関する勉強会に出席。午後は引き続き
病棟管理を行いました。内分泌内科では午前は外来患者さんの、午後は入院患者さんの診察並びにプレゼン
を行いました。内分泌内科では学生も全ての担当患者さんについてカルテを書くことが求められており、書
いたカルテを指導医師に送りそれについてフィードバックを受けました。
<海外での生活について>
週末など空き時間を利用して観光や食事、スポーツ観戦などを楽しみました。特にボルチモアはワシント
ン DC から一時間の場所にあるため日曜日は首都まで息抜きに行くことも多かったです。病院以外でもできる
だけ現地の方々と交流をと思い行動していました。ドクターや医学生のホームパーティにお招きいただくこ
ともありました。滞在中に仲良くなった法学部生や経済学部生など様々な学生と現在でも SNS を通じて近況
を報告しあっています。また、数名の日本人の医師の先生方とも知り合うことができ、お話を伺えたのは嬉
しかったです。
<派遣留学で得たものと今後の展望>
留学を通じて視野が広がり、今後医学生そして医師として日々どう充実したものにするかが明確になった
ことが一番の収穫です。すなわち、自分の目指す将来像が、アップデートされた豊富な知識と正しい判断力
を持ち患者さん中心の医療を施せる仕事に誇りを持つプロフェッショナルになることだと確信できたことで
す。
自分の居心地の良い Comfort Zone にいると、新しいアイディアやヒントを得て自分の引き出しを増やすこ
とは難しくなります。その空間から一歩踏み出したからこそ見える世界を体感できたことは、学生という若
い時期であるがゆえに貴重なものでした。
論文や治験など入手すべき情報を迅速に得られる英語力と医学的知識は不可欠であり、学会ではプレゼン
やディスカッションも英語で行うのが当たり前で自分から積極的に発言することが求められる。このような
現状を耳にするだけでなく現地で実体験することは今後につながる大きなモチベーションとなりました。
世界からの情報を適宜入手し自分からも発信し、理想とするものに向かい最善の努力をすることでした。
それが国際人としてのあるべき姿だということに学ぶうち気付かされました。
このような視点に立ち、学生最後の3月にはロサンゼルスにて米国医師国家試験の Step 2 を受験する予定
です。そして無事医師になれましたら4月からは名古屋第二赤十字病院の研修医として診療と勉学に励みた
いと思っています。
<名古屋大学に対して>
留学に派遣いただきまして確信しましたのは、経済的、環境的に許すのであれば本プログラムに参加する
のがとてもよい経験になることです。そこで本学医学部四年生の講義の一部を担当しプログラム説明をした
り、五年生の派遣事前研修会のお手伝いをしたり、本年度オープンキャンパスで高校生向けに留学担当の先
生方とともに派遣留学の紹介をさせていただいて誘致をしてきました。私も一学生という身ですが、「心地
いい空間」を飛び出す魅力をお伝えできればと思い、留学中にブログを書いたり、米国国家試験を受験した
いと思っている同級生や下級生と情報共有をはかったりなどして本学医学部がより国際的になるよう活動し
ています。
12 月 24 日記者懇談会レポート
名古屋大学医学部医学科 6 年
新井
有里子
今年の 4 月から 3 ヶ月間、名古屋大学医学部の派遣留学制度を利用してアメリカのルイ
ジアナ州ニューオーリンズにある Tulane 大学へ留学しました。循環器内科・泌尿器科・
産婦人科にて 1 か月ずつ実習を行いました。
①海外研修に参加しよう とした理由
以前から医師として働き始める前に英語を身につけておきたいという思いがありました。将来外
国人の患者さんもしっかり診察できる医師になりたい、海外の学会でも物怖じせず発表できるよう
になりたい、という理由からです。そして、名古屋大学には 6 年次の派遣留学プログラムがあると
いうことを知りました。学生の間だからこそ時間や気持ちにゆとりを持ちながら、英語だけでなく医
学や医療、文化など様々な視点から外国を見て学ぶことができると考え、今しかできないことをや
ろうと思いこのプログラムに応募しました。
また数ある派遣先の中からアメリカを希望したのには、以下の理由が挙げられます。まず一つ
目として、患者さんとコミュニケーションを取りたかったということが挙げられます。日本で行われる
実習と同じように、来年から医師として働く前に実習でしっかりと患者さんとの接し方を身につけて
おきたく、英語圏ならばそれが可能だと考えました。二つ目の理由として、アメリカには医療保険
など様々な問題があるとよく聞きますが、それでも世界の医療を牽引する立場にあるのはなぜな
のか不思議に思い、自分の目でそれを確かめに行こうと思ったからです。
②海外研修で得たこと (自身の考えに影響を及ぼしたこと)
今回の海外研修の 3 か月間、常に「自発性と積極性」が自分の中でテーマとなっていました。医
学部の臨床実習において、日本にいる間は整った設備と環境の中、与えられた授業や実習に参
加するだけで学ぶことができていました。しかしアメリカでは、自分は何をしに来たのか、何を学び
たいのかを自発的に発信していかなければ何も与えられません。一方で、それらを明確にできれ
ば次々と症例が与えられ、見学のチャンスが増え、実習の幅が広がっていきました。また、対人関
係においても同じことが言えます。初めは自分の英語を患者さんが理解できないと落ち込んでい
ましたが、気にする間も惜しんで何度もトライしていくことで会話量が増え、信頼関係が築かれて
いくことを感じました。自分の考えや気持ちを積極的に表現することがいかに重要かということ、チ
ャンスは自分で作っていくものなのだということを、身をもって学ぶことができました。
また、留学前に抱いた「なぜアメリカは世界をリードする立場にあるのか」という疑問に対する答
えにつながるヒントを得ることができました。それは、より上を目指す貪欲な姿勢です。アメリカで
は日常診療中にも論文を多用していました。実習中に私が患者さんの病歴や治療方針を発表す
ると、どの論文をもとにその薬を選んだのか、と尋ねられることもしばしばありました。このように学
生も日頃から教科書ではなく、最新の論文を検索し引用するというクセを持つことで、医師となっ
てから良い医療を日々更新していくことが世界でトップを走り続けることにつながっているのだと感
じました。今あるものに甘んじないと考えるだけではなく、実践することを学びました。これらは日
本で研修医となってからも続けて行きたいと思います。
③研修先での生活(勉学 以外のこと)
名古屋大学は派遣留学生の人数が多い分受け入れにも力を入れており、Tulane 大学からも
毎年医学部へ数名留学生が来ています。現地では彼らが困ったことがあるとすぐに相談に乗って
くれる心強い味方でした。週末にはニューオーリンズ発祥の Jazz を聴きに連れ出してくれたり、
私達が日本食を振る舞ったりして交流を深めました。同じ医学部であるため、普段の実習では見
きれない日米の医療や教育の違いやこれからのキャリアプランなどを語り合うことができ、お互い
に見聞を広めるとてもよい機会となりました。
また、3 か月間を病院に直結した寮で過ごしていました。その寮には医学部の学生以外にも、
留学で来ている医師や研究者、また Tulane 大学は公衆衛生にも力を入れているため公衆衛生
の大学院生も多く、様々なバックグラウンドを持つ友人が沢山できました。彼らとの会話では、視
野の広さに大変驚きました。誰もが自分の国をより良くするにはどうしたらいいかを真剣に考えて
おり、皆アメリカ以外にもヨーロッパ、アジア、アフリカなど様々な国への留学経験がありました。そ
れぞれの場所で異なったことを吸収して持ち帰ることができる、その上でアメリカには世界の国々
を支援する責任がある、と語っていたことがとても強く印象に残っています。自分も日本を客観的
に見るだけでなく、世界の中での日本として捉えるきっかけとなり、新たな視点を得ることができま
した。
④今後の進路や将来の自 分について(この研修で感じたことで)
私は産婦人科医を志しており、特に腫瘍の分野に興味があるため、将来は臨床医として働き
ながらその臨床研究にも携わっていけたらと考えています。今回留学したことで、ごく一部ではあ
りますが臨床や研究にも通じる自分で道を切り拓くアプローチの仕方を学ぶことができました。情
熱を持って学び続ける姿勢は、生涯医療人として持ち続けたいと思います。
そして、今までは将来留学するということを考えたことはありませんでしたが、再び研究を目的
に海外で学ぶことも選択肢の一つとして考えられるようになりました。今回の経験を、単に英語や
アメリカの医学を学んだ機会ではなく、医療を実践する面においても活かしていきたいです。
最後に、海外に出たことで日本の優れた面も再確認することができました。医療においても日
本人の器用さや思いやりなどは特別素晴らしいもので、今後もそれらを大切にしながら患者さんと
接していきたいと思います。
現地の学生と
名古屋大学への留学生との再会
教育記者懇談会資料
医学部医学科 6 年 星野昭芳
1. プロフィール
星野 昭芳(ほしの あきよし)
1978 年 1 月 16 日生まれ 東京都新宿区出身
1996 年東京都立冨士高等学校卒業、2000 年東京薬科大学薬学部薬学科卒業、2008 年東京
医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了、2011 年名古屋大学医学部医学科 3 年
次編入学
2. 派遣留学研修に参加しようとした理由
私は医学部の 3 年次編入学生です。これまでは国立研究所や大学で研究者をしてきまし
た。しかし基礎医学の研究をしながら知ることの出来る医学や疾患に関する知識はどうし
ても断片的になることは否めません。そのため体系的な医学教育を受けて研究に対する視
点や考え方を変えてみたいと考えて、医学部へ編入学しました。当初は臨床に対する興味
はあまりなく、医学という学問を勉強できればそれでよいと考えていたのですが、5 年生
になって臨床実習が始まってからは、患者さんと対面し治療を行って行くことにも魅力を
感じるようになりました。研究に対する熱意がなくなったわけではありませんが、臨床業
務と研究を両立させることはできないかと思案するようになりました。しかしながら医師
不足が叫ばれている日本国内では、研究に従事する医師数は非常に少ないのが現状です。
そこで臨床医による研究活動が活発に行われている欧州の医学の現場を実際に見てみたい
という想いから、派遣留学に応募しました。
派遣先のオーストリア・ウィーン医科大学では、医学の 3 要素である臨床・研究・教育
について、どのように指導が行われているかについて取材をする目的も含めて、臨床部門
のみならず研究部門もあわせて経験できるように留学日程を計画しました。今回の派遣に
あたり、派遣の機会を個人の技術的・知識的な研鑽だけの派遣とならないことに配慮しつ
つ、臨床実習のみならず臨床研究ならびに基礎研究についての実際に経験し、実際の人間
の動きや役割分担、あるいはどのように組織運営が行われているかについても、広範な知
識を得ることができ、上述の目的はおおむね達成することができたのではないかと考えて
います。実際に欧州における臨床研究の立案と実行について現場の最前線の様子を詳細に
解説していただく機会も得られ、臨床のみならず医学教育や研究について、文化的背景も
含め知ることができ、多くの成果が得られたと自負しています。
3. 派遣留学研修で自身の考えに影響を及ぼしたこと
今回の派遣留学でオーストリアに滞在したことで判明したことは、ここでは国民全体が
教育に対して非常に熱心であることです。教育に直接携わる教育関係者だけではなく、国
民の多くがこどもたちを教育して立派な市民に育て上げること、おとなも生涯にわたり学
習しより良い市民であろうとする努力をすること、あるいは医学教育の場においても教員
だけではなく医師・看護師ほか医療スタッフ、ひいては患者までが若い医師を一人前に育
て上げる教育に一人ひとりが関与しているという意識を持ちながら、日々の治療行為を行
い、または医療を受診しているという点は、非常に感銘を受けるものでした。これはこれ
までに旅行や国際会議でオーストリアを訪問したときには気付かなかったことであり、今
回の滞在における重要な成果です。こうした文化的背景が、19 世紀のオーストリア帝国時
代に築かれた遺産の上に成り立っていることに、歴史の重みや継続性の大切さを感じま
す。
神経病理研究所の Hainfellner 教授。病理標本読みなど臨床業務、神経変性疾患の
研究業務のみならず、研究費の獲得や、個々の職員の特性に応じたや分業など人材
の適正配置など、組織運営についても教えていただきました。
4. 今後の進路や将来
今回は短期間ながら、オーストリアの医学を通じて臨床研修の観点のみならず臨床研究
ならびに基礎研究の立場を知ることができ、個人的体験として大変有意義であったと考え
ております。また長期的視点では、単なる医学生の派遣だけではなく、ウィーン医科大学
との間で将来にわたり研究や臨床において相互協力をして、名古屋大学と連携し協力関係
を構築するための準備段階として一定の成果が得られたものと考えています。
今後の進路としては、臨床医と研究職とを両立させる Physician Scientist として活動
できないかと考えています。今回の短期派遣では短期間ながら、オーストリアにおいて臨
床業務と臨床研究・基礎研究とを平行して行っている研究機関を訪問し、Physician
Scientist として活動されている先生が限られた時間内でいかに効率的に業務を行うかに
ついて、実際にどのように活動しているかに触れることができたことも、また大変に貴重
な経験であったと思います。欧州の医学研究において、分業や効率化が広く行われている
様子を垣間見ることができ、非常に参考にはなりましたが、しかしながら日本国内で同様
の活動を行うことを想定したときには、分業面や時間配分などはそのまま導入することは
難しいのではないかとも感じています。今後、私自身が臨床あるいは研究において指導的
立場になるときに、どのように効率的な運営が可能であるか、直近ではなく少し先を見据
えて、Physician Scientist として活動するにあたっての下地のようなものの青写真を描
けるような選択をしていくべきだという思いを強くした次第です。
今後も短期派遣を介して、まずは日本とオーストリアの大学間において学生の交換留学
というかたちで国際交流が継続され、その強化に資する結果となると確信しています。し
かし日本の国際競争力の強化という観点では、今回一回限りで個人の留学をしただけでは
達成しうるものではないと考えます。グローバル社会で活躍できる人材育成のためには、
単発の短期派遣だけではなく継続的な交流が行われることこそが必要であると考えます。
今回、私が派遣留学をさせていただくにあたって大学全体と教職員の支援、またこれまで
に留学をしてこられた多くの諸先輩の経験や知識、あるいは海外で得てきた信頼の蓄積の
上に成立したきたことは事実です。この派遣留学がさらに継続的に国際的研究・教育的立
場を継続するために、今後同じように派遣留学を目指す若い後輩たちに微力ながらお手伝
いをしていきたくことで恩返しをしていきたいと思います。
St.Anna Kinderspital 小児科病院・癌免疫療法部門。小児脳腫瘍の手術後の補助免
疫療法をの大規模臨床研究に参加しました。小児科では患児はドイツ語なのでコミ
ュニケーションに戸惑うこともありました。しかしたとえ言葉が通じなくても、誠
心誠意接すればコミュニケーションをとることができることを学びました。