学校だより そよかぜ

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学 校 通 信 31 号
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香川県立香川東部養護学校
平成 26 年 12 月 24 日発行
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たけくん
ホームページ http://www.kagawa-edu.jp/tohbuy01/
のこちゃん
メール [email protected]
本校の学校通信は「そよかぜ」と名付けられています。「そよかぜ」とは、何と爽やかで心地よい響き
でしょうか。広辞苑によれば、
「そよかぜ[微風]
」とは「そよそよと吹く風。戦(そよ)ぐ風」とあります。
さらに、
「戦(そよ)ぐ」を調べると、
「そよそよと音をたてる」とあります。
では、
「そよそよ」にはどんな意味があるのでしょうか。さらに、広辞苑に頼ってみると
①風が穏やかに心地よく吹くさま。また、風に吹かれて物が揺れるさま。
②軽いものが触れ合って立てる、かすかな音。
とありました。まさに、穏やかでのびのびとした本校の校風にぴったりだと思いませんか。
記録をたどってみますと、平成 17 年 3 月 9 日に学校通信第 1 号「そよかぜ」が発行されています。
そして、その巻頭には「校歌の中にも出てくる『そよかぜ』には、児童生徒に意欲や優しい心を育てたい
という願いがこめられています。また、保護者、教職員、卒業生や地域の人たちには、さわやかな『そよ
かぜ』をうけ、笑顔で子どもたちを見守り、育ててほしいという思いをこめてこの名前をつけました」と
記されています。
第 1 号発行から間もなく 10 周年を迎えようとしていますが、みなさま方にはこれまでのご協力、ご支
援を感謝するとともに、これからも共に、笑顔で子どもたちを見守り、育てていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、平成 26 年も子どもたちはいろいろな場面で活躍を見せてくれました。
5 月の運動会では「うきうき かんげき だいすき
運動会!」のテーマのも
と、快晴に恵まれ盛大に行われました。児童生徒の一生懸命の競技や演技に、
来賓、保護者、卒業生、交流校の友だちや地域の方々から惜しみない拍手をい
ただきました。
そして、11 月には「天までとどけ! みんなのえがお!
若竹祭 !!」が開催されました。非常にたくさんの方に見て
いただき、作品展示、模擬店、劇やショーどれも大盛況で
した。
子どもたちはいつもと違う雰囲気に戸惑いながらも、あるときは接客に、あるとき
はダンサーに、あるときは役者になりきって、楽しく笑顔いっぱいで一生懸命に役目
を果たしていました。
競技部が参加した「ティーボール大会」
「県・四国水泳大会」
「障害者スポーツ大会
陸上競技」でも大いに活躍し、たくさんのメダルや賞状をもらって帰りました。また、高等部 3 年の女子
選手は、「全国障害者スポーツ大会卓球競技」に出場し、ブロック別金メダルを獲得しています。さらに
文化活動では、高等部 3 年男子が「高校生国際美術展」で全国入選し、中学部 3 年男子は「愛鳥週間ポ
スターコンクール」で香川県知事賞を受賞しました。「全国障害者技能競技大会」には高等部 3 年男子が
パソコンデータ入力部門に出場しています。
このように、県内のみならず全国レベルでの活躍も見られるようになってきました。
今月 25 日(木)には「ゆうあいピックかがわ卓球大会」が、1 月 25 日(日)には「アビリンピックかがわ
大会」が開かれます。選手たちは、全国目指して連日練習に励んでいるところです。
ぜひとも、盛大な応援をお願いいたします。
小学部だより
今回は、修学旅行や若竹祭模擬店での取組みを紹介します。各学年とも事前学習の成果がでて、充実し
た学校祭でした。たくさんのお客さんに来ていただき、大好評で幕を閉じました。
5・6年 修学旅行に行ったよ!~若竹祭!
「♪修学旅行楽しいな、みんなで行こうよ~、ハイ!」何度もこの歌を歌っ
て楽しみにしていた修学旅行。10月9日~10日、5・6年生は、神戸方面
に行ってきました。須磨水族園では、イルカの大ジャンプや神秘的なクラゲの
泳ぎにみんなくぎづけでした。姫路セントラルパークで
は、車窓からライオンやゾウを見つけて「うわあっ」と
大はしゃぎ。見て触れて、たくさんの経験ができました。
そして、11月29日の若竹祭では、この楽しかった思い出をモチーフに、
『と
うぶわくわくすいぞくえん』として模擬店を開きました。当日は手作りの魚
やイルカ、くらげを、大勢の方に見ていただき、子どもたちは達成感をもっ
ていました。
1年
模擬店「すてきなおへやができたんだ」へようこそ!
一学期から継続して取り組んできた転がし絵。最初は難しかった転がし絵も、だんだん慣れてきて、
道具を見ただけで見通しがもてるようになってきたり、自分で道具を持って作品を作ったりできるよ
うになってきました。気がつけば、すごい枚数の作品が出来上がりました。1年の会場には、段ボー
ル箱を組んで作った4つの部屋の中に、転がし絵をたくさん展示しました。段ボール箱を積んだり、
色を塗ったりするのもみんなで頑張りました。若竹祭当日は、受付け席に座り「いらっしゃいませ」
の VOCA を押して、楽しく参加することができました。
2年
模擬店 おはなしとゲームの店「ももたろう」
『おはなし』は、友達に読んであげる様子をビデオに撮って、当日はテレビで放映しました。『ゲ
ーム』は、
「桃太郎」のお話にちなんで、
「ももがながれてくるぞ」
「きびだんごをあげよう」
「おにを
やっつけよう」の3つのゲームの店をしました。たくさんのお客さんに来てもらって、流れてくる桃
をかごでキャッチしたり、きび団子を引っ掛けて犬猿キジがでるかどうか試したり、大きな鬼を玉で
倒したりしてゲームを楽しんでもらうことができました。お土産の桃のストラップも大好評でした。
子どもたちは2か月かけて準備し、当日はそれぞれ担当のコーナーでしっかり役割を果たすことがで
きました。
3 ・ 4年
劇 「おむすびころりん」
1学期から「おむすびころりん」の DVD を視聴し、11月初
めからは本格的に劇の場面練習やせりふの録音、背景の色塗りに
取り組みました。少しずつ時間をかけて、劇「おむすびころりん」
が仕上がりました。リハーサルを2回行い、当日を迎えました。
リハーサルも当日も、おじいさん、おばあさん、ねずみの役をそ
れぞれが精一杯演じました。3回のステージともに、子ども達は
楽しくのびのびと演じ、お客さん達もとても喜んでくれました。
お客さんやご家族の方に、ほめてもらったときの子ども達のうれしそうな笑顔もよかったです。最後
まで、よくがんばりました。
中学部だより
今回は、学年ごとに取り組んだ若竹祭模擬店の様子を紹介します。今年もバラエティーに富んだ内容に
なりました。
「TYG15劇場」
今年は、サッカーのワールドカップが開催された年。1年生は、
開催国ブラジル、優勝国ドイツ、そして我が国日本に分かれて3部
構成のショーを上演しました。それぞれの演目は、「あれから四半
世紀」(ドイツ)、「イケメンで寒がりなすずめたち」(ブラジル)、
ビューティフル ジャパン」
(日本)。それぞれの国の文化や歴史な
どを個性あふれる踊りや寸劇で表現しました。当日は、お客さんか
らたくさんの拍手をいただきました。お客さんと一緒に創り上げた
素敵な公演となりました。
木の小物雑貨屋「ピノキオ」
2年生は、手作りの木工製品(メモスタンド、鍋敷き、コ
ースター、スマホスタンド、マグネット、ミニプランターな
ど)やカレンダーの販売をしました。木工製品作りでは、
「板
を切る、焼く、磨く」
「釘を打つ」
「針金やピンチと組み合わ
せる」「飾りをつける」などさまざまな作業に取り組んで、
たくさんの製品を作りました。カレンダー作りでは、枠の中
に丁寧に数字を書いてから印刷して作りました。若竹祭当日
は、元気な呼び込みの声に誘われた大勢のお客さんを迎える
ことができました。
修学旅行の展示と喫茶店「ひよこ本舗 若竹堂」
3年生は、修学旅行にちなんだ九州銘菓である「ひよこ」まんじゅうや
サブレ、九州限定のスナック菓子とお茶やジュースのセットを販売して、
お接待をしました。生徒たちは、お客さんに声をかけて、お菓子や飲み物
を選んでもらったり、お菓子と飲み物を載せたトレイをお客さんのテーブ
ルまで運んだりすることで、お客さんにゆっくりくつろいでもらうことが
できました。また、修学旅行の事前学習で作った日程表や写真、見学地の
調べ学習等の展示に目をやるお客さんも多く、修学旅行の楽しい雰囲気を
十分に伝えることもできました。
高等部だより
高等部では、今年度、新規採用の大藪誠士先生、金崎毬子先生、山崎喬暁先生が一生懸命授業等に取り
組んでいます。3人の先生方が音楽、美術、保健体育の授業でそれぞれテーマを設定し、取り組んだ授業
や生徒の活動のようすを紹介します。
1・2年音楽 B グループ・・・リズムに親しもう♪
みなさんは日常生活のいろんな場所で音楽を耳にしていることと思
います。その音楽に必ず含まれているもの。それは…リズムです。簡
単なリズムを感じたり、演奏したりすることでさらに音楽に親しむた
め、高等部 B グループでは様々な方法でリズムを学習しています。
最初は先生のリズム打ちを真似することから始まり、リズムを声に
表したり、楽器を使ってリズムを演奏したり、自分の考えたリズムを
みんなの前で披露するなどいろんな方法でリズムを学んでいます。時
には「あっ、このリズムは 4 分音符が使われているね。
」といった声
も聞こえてくるようになり、子どもたち一人一人がリズムに親しみをもって学習に取り組めている様子が
感じられます。これから先もいろいろな音楽に触れていく機会が増えていくと思いますが、その際にこの
リズムはどんな音符が使われているのか考えながら聴けると良いですね。
1年美術Bグループ・・・見ておいしい!粘土でつくろう甘いもの
先日行われた若竹祭の作品展でご覧になられた方もいらっしゃる
かと思いますが、生徒たちは時には繊細に、時には大胆に、それぞれ
個性がきらっと光る作品を作ってくれています。
今回はまず「色のえほん」という教科書で色彩の基礎を学びました。
次に、そこででてきた「赤・黄・青の『絵の具の三原色』があればど
んな色でも作れる」ってほんとかなということで、白色の紙粘土に絵
の具を練りこんで三原色のカラー粘土を作り、その3つの粘土を使っ
てお菓子やフルーツを作りました。粘土を目の前に置いて、「クッキ
ーの色にするにはどの色を混ぜたらいいんだろう」と考え込んだり、
形をまとめるのに苦労したり…。大変な思いをした分素敵な作品に
仕上がりました。
1~3年保健体育 A グループ・・・かっこいい剣道をしよう
「礼に始まり礼に終わる」と言われるように、剣道は礼儀を重んじ
た日本古来の伝統的な武道です。また、対人的な動きを中心とした全
身運動である剣道を通して、体力を総合的に高めることができます。
1~3年保健体育 A グループでは、かっこいい剣道を目指して技の練
習に取り組むとともに、様々な礼法を通して相手を思いやる心を学び
ました。裸足で行うので足が冷たくて寒いかなと心配していましたが、
生徒たちは寒さも吹き飛ばす大きな声で元気よく活動できていまし
た。竹刀の持ち方や足さばきの仕方など基本的なところから始め、真
剣に何度も反復して行いました。最終日には、防具をつけた先生方に
向かって、一本をとれるような気迫あふれるしっかりとした面を打て
るようになりました。