内閣府 総務省

き
予定進路先
内閣府
た
はる
あん
こ
喜多 治子 さん
予定進路先
東京大学 法学部 4年在学中
伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニング
総務省
伊藤塾講師が指摘するポイントばかり出題!
独学よりも不安が軽減され、伊藤塾で本当によかった。
はじめに
高校生の時から、法制度づくりを通して日本の豊かな生活を
継続・発展させたいと思い、
国家公務員を目指していました。周り
の人の例から試験対策には1年程度の期間が必要であると感じ、
大学3年の4月に受験指導校を利用することに決めました。数あ
る受験指導校の中でも、私の通う大学のキャンパスに近いこと、
友人紹介制度などで料金を比較的安くできたこと、体験講義で
校舎や講義の雰囲気を予め知ることができたことの3点から
伊藤塾を選択しました。独学よりも勉強の進め方が体系立って
いるため、勉強量・進度への不安が軽減されて、伊藤塾を利用し
て本当によかったと思っています。
私がとった勉強方法
①専門科目試験
(択一式)
対策について
私は大学でも法律を学んでいましたが、それに加えて伊藤塾
の講義を聴くことで公務員試験独特の形式に対応することがで
きました。択一式試験は、科目が多い割に各科目から少しずつし
か出題されないため、はじめは膨大な範囲を勉強してもどこが
出るのかわからないため、不安になりました。
しかし、伊藤塾の
講師の方が「ここは狙われるよ」とおっしゃっていた判例などを
※
重点的に勉強し、
「これ完」を2∼3回解くうちに、
どこを勉強す
れば点をとれるのか要領をつかめるようになりました。特に刑法
の各論の対策に困っていた私ですが、講師が大事だとおっしゃっ
ていたところばかり出題され、
とても嬉しかったです。
②専門科目試験
(記述式)
対策について
一通り講義を聴いて基本的な考え方を身につけていたため、
記述試験対策は一次試験が終わってから本格的に取り組みまし
た。
「1冊で合格シリーズ」のテキストを通読しながら、紙に要点
を書き出し、全体像を見渡しやすくしました。勉強で大事なこと
は、今自分が全体のうち、どこを勉強しているのかを把握するこ
とだと思います。特に記述式試験は断片的な知識だけでは対応
できないので、今勉強しているところは他とどうつながるのか
を意識する必要があると思います。テキストでインプットを終え
た後、伊藤塾の予想記述問題・過去問集を何問も解いて、
しっか
りアウトプットできるのかを確認し、甘いところは再度テキストを
読み直して補強しました。これらの問題集は模範解答だけでなく、
答案構成の際の論点の流れも載せてあったので、非常に参考に
なりました。
③教養科目試験
(択一式)
対策について
時事問題に関しては、講義・テキストで時事ネタを時系列にも
テーマごとにもまとめてくださっていたので、
とても見やすかった
です。自分で情報収集するよりも圧倒的に効率的でした。人文科学
の坂本講師の講義はとてもユーモラスで、教わったことは記憶の
定着がよかったうえ、専門科目の勉強からのリフレッシュにもなり
ました。私は大学受験時にセンター試験を経験していたため、
教養試験は主に時事・文章理解・人文科学・社会科学で点を得ました。
④教養科目試験
(記述式)
対策について
それほど勉強時間は割けられませんでしたが、講義を聴き、
予想問題でアウトプットして対策しました。対策レジュメに答案構成
4
のコツが書かれてあり、
意見が極端に偏らないようにすること、
行政
への熱意を盛り込むようにすることなどの重要性を学びました。
⑤面接対策・集団討論について
「面接対策BOOK」は重宝しました。面接がどのような雰囲気
で、
どのようなことを聞かれるのか事前につかめていることで
安心につながりました。また模擬面接も本当に受けてよかったと
思っています。私は本来緊張しやすい方ですが、
模擬面接では高
い評価をいただくことができ自信につながりました。一方、鋭い
質問を受けることで、弱点を把握することや気を引き締めること
への効果もありました。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
インターネット受講では聴講しないまま講義がたまってしまう
のではという心配があったので、通学受講にしていました。大学
の授業を受けた後、伊藤塾に移動して講義を受けることで生活
リズムが確立されました。また、講義の臨場感や周りの受講生の
頑張る姿から刺激を受け、
前向きに勉強に取り組みやすかったと
思います。ただ、
夏頃からインターンシップや民間企業の就職活動
で講義に出られる機会が減り、自宅でインターネット受講するよ
うになりました。インターネット受講は、時間の融通がきき、2倍
速で聴ける点がとてもよかったです。はじめに通学受講で入塾
しておけば、両方の形態を適宜利用できるので便利でした。
直前期と試験当日
前々から
「これ完」を解いて間違えた際には解説に線を引いて
おいたので、一次試験直前はそれらをざーっと全科目分見直す
という形を取りました。二次試験直前も、
前述の通り、
1冊で合格
シリーズのテキストに全部目を通しながら、要点を紙にまとめ、
全体像を把握しやすくしました。試験前日は多少の緊張から寝つ
きにくく感じましたが、試験中は、直前に全部見直したおかげで、
忘れかかっていた記憶も呼び起こされ、
見たことのある問題がた
くさん出ていると感じて精神的には楽でした。
モチベーションの維持について
伊藤塾は、省庁の業務説明会や内定者の方の体験談を聞ける
場を設けてくださったので、参加してモチベーションを維持して
いました。これらはネットでも配信されるので、気になった時に
何度か見返すこともできてよかったです。講師の方々が講義の
前後にかけてくださる励ましの言葉もやる気につながり、気を抜
くことなく集中して聴講できました。
最後に
省庁の垣根を越えて物事を考え、
熱い気持ちで政策に取り組み
続けられる人間になりたいと思っています。これから公務員試験
を受験される方の中には、本当に合格できるのか、進路が決定し
なかったらどうしようと何度も不安になる方もいるかもしれません。
そのような時には、
行政に携わりたいんだという自らの気持ちを
再確認する、伊藤塾のカリキュラムを信じてやるべきことをやる、
という方法で乗り切ってほしいと思います。頑張ってください。
※「これ完」=「これで完成演習」の略称。伊藤塾オリジナル過去問題集
どう
きみ ひろ
安藤 公浩 さん
東京大学 法学部 4年在学中
伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職プラス地上国Ⅱ本科生+リーガルトレーニング
〔オプション〕国Ⅰ法律職記述試験対策講座、国Ⅰ直前総合試験対策講座
「国Ⅰ法律職記述式試験対策講座」で繰り返し答案構成のトレー
ニングを受け、法律論文のイロハを身につけました。
はじめに
いまさら勉強なんて・
・
・。部活動を引退し進路について悩み始め
た当初、
公務員という選択肢は私の中で限りなくゼロに近いもの
でした。ただ漠然と世のため、人のために働いてみたい。その思
いだけがありました。きっかけは、
「人」
に会ったことです。
「公に身
を奉じ、
国家のオペレーションフォーラムを作らんとす」。何とはな
しに行った総務省の業務説明会、
そこでそう語っていた職員の方
の話に、私は意気を感じてしまったということです。翌日から、私
は慌てて公務員の試験制度を調べ始めました。伊藤塾を選んだ
のは、法律科目に定評があったのはもちろん、私にとって未知の
学問だった経済学の講義の評判がよかったからです。短い時間
で新たに学問を修めるには、よい指導者を得るのが一番だと考
えました。勉強時間で遅れを取っていた私には、2倍速で再生で
きるインターネットでの受講体制が整っていることも魅力でした。
私がとった勉強方法
①専門科目試験(択一式)対策について
公務員試験において、専門科目の択一試験は合否を占うメル
クマールです。私も一番力を入れました。インプットの講義は
※
2回、
「これ完」でのアウ
トプットは3回ほど繰り返したと思いま
す。憲法・民法・行政法では笠井講師がパワーポイントを使った
レジュメで講義をしてくださり、視覚的にも学べるので、非常に
効率的です。私は最終的にそのレジュメに情報を集約させ、どこ
へ行くにも持ち歩いていました。
講師の方々は試験委員の専門分野や過去の出題傾向などを
踏まえて重要なところから講義してくださいます。講義で押さえ
※
た所を基礎として、細かい所を「これ完」や判例集、
テキストな
どでチェックする。そういう勉強法が一番効率的だと思います。
②専門科目試験(記述式)対策について
使用する知識は基本的に択一試験と変わりません。笠井講師
のパワポのレジュメは、記述対策も見据えた作りになっており、
論点ごとに答案構成の例も載っています。それを総復習すれば、
知識面では問題ないはずです。
ただ法律職の場合、記述の書き方に業界の伝統というか独特
のスタイルがあり、その修得に苦労するかもしれません。私は
一次試験が終わった後に慌てて対策を始めました。伊藤塾の
直前の「国Ⅰ法律職記述試験対策講座」で繰り返し答案構成の
トレーニングを受け、
またそれを添削してもらうことで、法律論文
のイロハを身につけることができました。
③教養科目試験(択一式)対策について
知能分野(文章理解・数的処理など)の対策は一朝一夕ででき
るものではありません。普段から習慣的にトレーニングする必要
があります。一方、知識分野(自然科学・人文科学・社会科学など)
の対策は、過去繰り返し問われている知識を押さえていけば
比較的短時間で可能です。社会科学は専門科目の知識で代用
※
できます。人文科学も坂本講師のインプット講義と
「これ完」を
それぞれ1回勉強しただけでした。自然科学もほとんど対策せ
ず、数学だけを保険として解けるようにしておきました。
④教養科目試験(記述式)対策について
総合試験は苦手な受験生が多い割に配点が高く、対策の必要
性が大きい科目です。坂本講師の総合試験対策講義は短い
時間で、基礎的な論文の書き方を伝授してくださいます。総合
試験では、全体として大きなストリームを描くことが大切です。
骨格の作り方は伊藤塾で十分に学べたので、あとはそこに肉づ
けする具体例探しに私は注力しました。世間で注目を浴びた
ニュースや社会現象をできるだけノートにまとめ、いつでも論文
の中で使えるように訓練しました。
⑤面接対策・集団討論について
民間企業の就職活動で行った自己分析をなるべく転用し、
面接
の想定問答集を独自に作りました。人事院や各省庁の面接
カードは例年ほぼ変わらないので、学業や課外活動などでの
エピソードを早いうちから用意しておくとよいかもしれません。
伊藤塾の模擬面接では、柳原講師や相澤講師に面接カードや振
る舞い方の修正をしていただき、本番には自信を持って臨むこ
とができました。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
私は在宅通信(インターネット講義)
で勉強していました。自分
の好きな時間・場所で最大2倍速の速さで講義を聴くことがで
きます。聴き逃した場合でもすぐに聞き返せますし、すでに十分
な理解があるところは早送りすることができます。時間的にも
精神的にも最高の環境でした。
モチベーションの維持について
説明会やOB訪問は自分の省庁への志望を深め、モチベー
ションを上げるよい手段だと思います。ただ、
どうしても勉強に
気が乗らない時はあると思います。そういう時、割り切って気分
転換をしていました。1週間に1度休養日を必ず作り、
どんなに
勉強したいと思っていても休養を自分に強いていました。勝つ
ために休む。そういう仕組みを作ることで、息切れしない長い
スパンでのモチベーションの維持が可能になったのだと思います。
最後に
最高のモチベーション。それを得るのに最も簡単な方法は身近
な人のために頑張ることです。家族・友人・仲間たち、誰でも構い
ません。私も本当にだれてきた時は、自分が一番尊敬している
方(≒恐れている方)
を意識することで、自分を奮い立たせてき
ました。彼ら、彼女らが暮らすこの国を今どうにかして復興させ
なければなりません。皆さんは今、試験合格と内定に向けて
必死に勉強している最中だと思います。山積した課題と圧倒的
な責任。皆さんが目指す先にあるものは、そういうものです。そ
れらに立ち向かうる上で、皆さんが誰を守りたいか、誰とともに
生きたいか、考えてみてはいかがでしょうか。大切な人がいるの
なら、皆さんが公務員を志すその選択が間違いのはずがありま
せん。悩むことも多いでしょうが、頑張ってください。
※「これ完」=「これで完成演習」の略称。伊藤塾オリジナル過去問題集
5
J . Y さん
Y . T さん
予定進路先
農林 水 産 省
伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニング
体育会に所属のため、大学2年生からスタートで両立!
笠井講師のわかりやすい講義と大学授業を並行して修得しました。
はじめに
私が国家公務員を志望しはじめたのは大 学2年 の 春でし
た。高校時代の2年間をアメリカで過ごしたことで、むしろ日本
が好きになり日本のために働きたいと考えるようになったから
です。大学2年生から勉強をはじめたのは、私は体育会に所属
していて3・4年になっても忙しいことが予想されていたから
です。また、早くから勉強をはじめたことは大学の授業の理解
にも大いに役立ちました。受験指導校を利用した理由は、公務
員試験は大学受験のように学校がサポートしてくれるもので
はないので、自分で情報収集しなければならず、受験指導校
は情報収集の手間を省いてくれると考えたからです。そして
多くの受験指導校の中でも法律系の資格に強い伊藤塾が信頼
できると思いました。
私がとった勉強方法
①専門科目試験(択一式)対策について
私は法学部に所属しているので法律科目の勉強は科目ごと
に大学の授業と並行して行っていました。大学の講義と伊藤塾
の講義を聴いて定期試験を受け、択一の問題に取り組むとい
うサイクルを繰り返しました。伊藤塾では、
とくに笠井佳樹講師
の講義がわかりやすく、大学の教授の講義と聴き比べながら
受講していました。また伊藤塾の択一問題集は過去問を範囲
ごとに整理したシンプルなものですが、試験勉強の基本は、
教科書と過去問だと思います。過去問には出題者が受験生に
どのような能力を求めているのかというメッセージが込めら
れているからです。この出題者の意図を読み取るという点で
伊藤塾の択一過去問演習は過去の傾向分析といって情報も
あり大いに役立ちました。
②専門科目試験(記述式)対策について
論述試験対策に取り組みはじめたのは遅く、
3年生の年明けか
らでした。はじめは過去問の答案構成が専らでしたが、実際に
答案を書いてみると全く筆が進まず、
やはり苦労を厭わず答案
を書くことの重要性を4年生の春に痛感してからは、ひたすら
過去問の答案を書き続けました。その際にも笠井講師の記述過去
問演習の講義が、答案の書き方から丁寧に網羅されていて参考
になりました。笠井講師は模範解答にも「もっとこう書いたほう
がいい」ということをたくさん指摘されていて、その姿勢をまね
ることで、自分の答案を批判的に磨いていくことができました。
③教養科目試験(択一式)対策について
教養科目試験(択一式)についてはとにかく問題を解いてみ
ることからはじめました。文章理解や数的処理など知能を問わ
れる分野とその他の知識を問われる分野に大別されると思い
ますが、知識系の範囲が広すぎて網羅することがほぼ不可能
なのに対して、知能系の分野は訓練すればできるようになり、
安定した得点源になると思います。
④面接対策・集団討論について
面接対策は二次試験が終わってからはじめました。面接対策
BOOKと民間就活のために準備した自己分析をもとに、想定
6
予定進路先
東京大学 法学部 4年在学中
問答集を作りました。受験番号が若かったせいか人事院面接
が思ったより早くなってしまい、準備期間があまりとれません
でした。人事院面 接ではエントリーシートに書かれたことを
上 から順に残さず 質 問されました。ただ想定外の質問はな
かったように思いますので、自分のエントリーシートを読み返
しながら聞かれうる質問をしらみつぶしに考えていくとよいと
思います。特に人事院面接の順番が早いとエントリーシートの完
成度にこだわってしまいがちですが、あくまでそのエントリー
シートを土台にした面接に焦点を当てるとよいと思います。
⑤官庁訪問について
官庁訪問の準備はやはり省庁の説明会に出ることだと思い
ます。実際に官庁訪問できるのは3省庁だけですから、説明会
には時間の許す限り積極的に参加して、どの3つを回るかを
まず固めるといいと思います。そうする中で政策にも詳しく
なっていきますし、各省庁の職員の方々の想いに触れること
ができると思います。そうした想いと自分のやりたいことを一致
させるのが官庁訪問ではないかと思います。
官庁訪問する3省庁が決まったならば、あとは実際に官庁訪問
して決断すればいいと思います。官庁訪問という追い込まれ
た状況のなかでこそ自分にとって一番の選択ができると思い
ます。
ですから官庁訪問の事前準備として私はそれまで参加した
説明会の資料、
メモを丁寧に読み返しました。あとは官庁訪問
体験記を読んで各省庁で何をするのかを確認したりしていま
した。
直前期と試験当日
試験の直前期には1週間前、
2週間前にそれぞれ昨年、一昨年
の過去問を時間を測って解くことで総仕上げとしました。比較
的いい点がとれて弾みがつきました。試験当日の過ごし方は
本当に人それぞれだと思いますが、私は大学受験の時と同じよ
うに、
とにかく一人で集中する時間を大切にして、いつもどお
りの実力が出せることを心がけました。自分にあった方法を
大学受験の時を思い返すなどして見つけるとよいと思います。
最後に
公務員試験への勉強を続けていくうちに民間就職など他の
進路と迷うことも多々あると思います。国家公務員の風当た
りは年々強くなっていますし、待遇も民間企業の方がよいと聞
きます。
しかし、私が会った官僚の方々はどの省庁でも日本の
ことを本気で考えて仕事に取り組んでいました。その姿はと
ても格好よくて、自分もこんな風になりたいと思いました。で
すから、繰り返しになりますが国家公務員という進路を少しで
も考えている人、迷っている人はまず官僚の方に会ってみる
とよいと思います。
最後になりましたが皆様が一番満足できる進路に進めます
よう心より祈っています。
国土交通省
東京大学 法学部 4年在学中
伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニング
まずは基礎知識の修得です。笠井講師の基礎マスターは
図解もあり、非常にわかりやすかった!
はじめに
幼い頃から漠然と国のために働く仕事がしたいと考えていま
した。また、民間企業で、利潤のために働くことに違和感を感じ
ており、大学進学にあたっても国家公務員という進路が考えら
れるところ、という観点で選びました。大学1∼2年生の時に
は法曹とも迷いましたが、ルール・メイキングに、
より直接的に携
われる国家公務員の仕事にひかれ、3年生の頃から説明会にも
参加しました。試験勉強にあたっては、効率よく勉強したいとい
うことから受験指導校に通うことに決め、法律職ということで
法律系資格の合格率に定評のある伊藤塾を選択し、大学3年生
の5月頃に受講を始めました。始める際に友人の紹介があった
のも大きかったです。独学でも合格は不可能とは言いませんが、
やはりデータに基づいて無駄なく作られた伊藤塾の講座を受講
したことは正解だったと思います。独学の場合、必要な部分と
不要な部分とがわかりにくく結局時間がかかってしまう恐れも
あるかと思います。
私がとった勉強方法
①専門科目試験(択一式)対策について
専門試験択一対策に最も力を入れました。第一次試験直前ま
ではほとんどこれをやっていました。まず、基礎知識をしっかり
たたき込むことが必要です。択一は難易度が高いというより、
幅広い分野から簡単な知識を問う問題が多いという特徴があり
ます。その中でも頻出分野があり、
そこを重点的に伊藤塾の講座
で勉強しました。笠井講師の基礎マスターは図解も入っており、
非常にわかりやすく勉強できました。テキストも要点がまとめら
れており使いやすかったです。
はじめは憲法、
民法、
行政法を一通りおさらいして、
その後、
刑法、
労働法、経済学の勉強を始めました。概要をざっとつかむと、あ
とは過去問を何回も解いて知識の定着を図りました。さらに
判例を重点的に勉強しました。結果としては過去問+判例の学習
が最後まで効きました。直前2週間ぐらいは、重判を数年さかの
ぼって読んでテキストで拾い切れない判例を覚えました。
②専門科目試験(記述式)対策について
専門記述の勉強を始めたのは択一試験後です。判例をベース
に出してくることが多いので、一次試験の勉強を一生懸命やれ
ば、
ある程度は書けるようになっています。教材は基本的に過去問
です。ここは人それぞれ様々なやり方があると思いますが、私の
場合には、1回目は問題集の解説を読んで、講師の解説講義を
聴いた後、実際に書くということをやっていました。さらに友人
と答案練習会を開き、客観的によい文章を書くトレーニングと
時間配分の訓練を積みました。もちろん、その前段階としてい
わゆる法学的文章の書き方(問題提起+規範定立+あてはめ+
結論)は伊藤塾の講座で学んでいたのですが、これに沿って書
く必要はあったと思います。
③教養科目試験(択一式)対策について
数的処理については自信があったので、対策らしい対策はし
ていませんが、おそらく過去問などである程度パターンをつか
んでおけばいいのだと思います。人文科学は、伊藤塾の講座で
頻出ポイントを教えていただいたので、得点源になりました。こ
こは独学だと膨大な範囲をカバーしなければならないので大変
だと思います。それから時事についてもテキストが非常に役立
ちました。教養は知識問題でおそらく差が出るので、その点
伊藤塾に通っていたメリットは大きいと思います。
④面接対策・集団討論について
伊藤塾の模擬面接は役に立ちました。本番の人事院面接さな
がらの雰囲気で、本番でもあまり緊張せずに行うことができま
した。志望動機、学生時代にがんばったことなど典型的な質問は
ある程度想定問答集を作っておいてもいいかもしれません。た
だ、あまり厳密に決めすぎると、からめ手の質問をされたときに
戸惑ってしまうかもしれないので、
ほどほどがいいと思います。
⑤官庁訪問について
第一志望省庁については、説明会に何度も通い、ある程度
研究はできていたので、
特に行っていません。ただ、
第二志望以降
は、伊藤塾から配付されたテキストや合格体験記をもとに省庁
研究を進めて本番に臨みました。情報が少ない官庁訪問期間中
は、体験記に載っている情報はかなり重宝しました。
直前期と試験当日
直前期には、法律科目は判例集と重判を読み、教養科目は
英語の読解と知識分野の詰め込みに終始していました。それか
ら生活リズムを整えるために早寝早起きを心がけ、体調管理と
精神衛生に努めました。公務員試験に関係のない友人と気分転換
に遊びに行ったりもしていました。試験当日は糖分をとれる甘い
ものを持ち込み、周りの人と余計な話はしないようにしていまし
た。専門科目の論文試験は相当時間的に辛かったので、もっと
時間配分の訓練をしておけばよかったと反省していますが、
緊張
せずに自然体で受験できたのはよかった点だと考えています。
最後に
私は「国民の目線に立った行政」ができるような公務員になり
たいと考えています。省庁選択もその観点から選びました。そ
のためには現場感覚が必要です。いわゆる公務員批判のひとつ
の原因は、公務員が国民一般の感覚とかい離している
(誤解も
含め)
ことにあると考えます。国民の信頼を得るには、
そのギャップ
を埋める必要があると考えます。
公務員受験を迷われている方へ。公務員は確かに激務薄給で
あり、その点民間企業に及ばない点もあります。ただ、公務員の
仕事は公務員にしかできず、さらにそれは国のあり方、国民の
生活と密接に関わるという重さを持っており、やりがいという点
では並ぶものがない仕事だと思います。試験は対策をすれば、
誰でも合格できます。
「試験が難しいから」
「対策が面倒だから」
という理由で公務員をあきらめるのはもったいないと思います。
一人ひとりが抱えている疑問、問題意識をぶつけるには格好の
職業です。最後に、今に至るまで支えてくださった伊藤塾の講師、
職員の皆様、友人たち、家族に感謝を述べたいと思います。
ありがとうございました。
7
Y . S さん
予定進路先
人事院
Y . K さん
東京大学 文学部 4年在学中
伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニング
〔オプション〕国Ⅰ法律職記述試験対策講座
予定進路先
文部科学省
文学部・法律初学者でしたが、短時間で合格できる
答案が書けるようになったのは伊藤塾のおかげです。
はじめに
私はもともと、民間企業が自分には合わないと感じたから、
というあ
まり積極的とは言えない理由から公務員になろうと考え、大学3年に
なる春休みから勉強を始めました。勉強を始めた当初はまだ官庁の
説明会に参加したこともなく、身近に公務員として働いている人もい
なかったので、国家公務員の志望理由は不明確なものでしたが、勉強
の合間に説明会に参加したり、民間企業の就活をする友達と話したり
することで、次第に志望理由は明確になりました。伊藤塾を選んだの
は、すでに大学2年の秋から伊藤塾で勉強を始めていた友人からす
すめられたこと、法律初学者も国家Ⅰ種試験に合格している実績があ
ることなどからでした。
私がとった勉強方法
①専門科目試験(択一式)対策について
専門科目は配点比率が高く、特に憲法、民法、行政法は二次試験の
専門記述でも必要なので、最も重視して勉強しました。講義と並行して
テキストや「公務員試験六法」を参照しながらレジュメを見直し、
「これ
※
完」
をコツコツ解いていました。科目の講義が終了した後も、3度程こ
の過程を繰り返しました。私は法律初学者だったため最初はすごく難し
く感じられましたが、何度も復習することで少しずつですが理解できる
ようになりました。経済科目は苦手だったので、青野講師が講義で扱っ
たことだけに絞って勉強し、講義で指定された問題だけを解いていまし
た。実際この最小限の勉強法で、経済科目は8問中6問解けました。
②専門科目試験
(記述式)
対策について
私は択一対策に時間を割きすぎたため、記述対策の講義をインター
ネットで視聴したのが3月になってからでした。答案構成をして講義を
受けた後、模範解答を参考にしながら自分なりに答案を書いていまし
た。一次試験後は「国Ⅰ法律職記述試験対策講座」を受講し、予習で
答案構成をし、復習としては時間の許す限り模範解答を参考に答案を
書きました。私は講義を受けるまで法律の論述が一体どういうものな
のか全く知りませんでした。ですが、講義で書き方や論点を学んで、
何度か復習を繰り返しているとコツが何となくわかってきて、短時間で
合格できる程度の答案が書けるようになりました。
③教養科目試験
(択一式)
対策について
教養科目は範囲が膨大で、全ての科目を完璧にするのはほぼ不可能
※
です。まず「これ完」
を解いてみて、
どの科目をどのように勉強するのか、
計画を立てるのがよいと思います。私の場合、大学受験で使った世界
史、日本史、化学はテキストを流し読みして知識を思い出すことに努め
ました。そして、比較的点を取りやすい思想はしっかりテキストを読み、
生物、地学、地理はセンター試験の基礎的な参考書を読みました。物理
に関しては全く勉強しませんでした。数的処理は一朝一夕の勉強で
は力がつかないので、なるべく早い時期からコツコツ問題を解くべ
きです。
④教養科目試験
(記述式)
対策について
総合試験対策の講義で2回答案を書き、添削していただきました。
総合試験の記述は自分では評価できないので、客観的に評価し指導し
ていただけたのはよかったです。私はこの添削2回と記述模試の2回し
か実際に答案を書かなかったのですが、本番では今までで一番満足の
いく答案が書けました。
⑤面接対策・集団討論について
私の場合、人事院面接が2日目で、記述試験まで面接の準備をして
いなかったため、少ししか対策できませんでした。やったことといえば、
「面接対策BOOK」を読み、頻出する質問に対しての応答を考え、面接
カードを記入し、模擬面接を受けたことくらいです。私は面接をほぼ
受けたことがなかったため、模擬面接で面接に慣れ、私の話し方の癖に
ついて指摘していただけたのがよかったです。本番の人事院面接では、
部屋によっては圧迫面接があったと聞きましたが、私の面接は面接官
の方が冗談を言って笑いが起こるなど、笑顔で話すことのできるよい
雰囲気で、緊張して損した、
と思ってしまうような楽しいものでした。
⑥官庁訪問について
最終合格発表の前日が国家Ⅱ種の一次試験だったため、最終合格
発表までは国家Ⅱ種の勉強ばかりしており、官庁訪問対策はしていま
せんでした。国家Ⅰ種の合格がわかると、
「 面接対策BOOK」で志望
官庁の官庁訪問の流れを確認し、パンフレットを読み、官庁ごとの志望
動機ややりたいこと、そしていくつかの質問を考えました。官庁訪問は
肉体的にも精神的にもきついものでした。ですが、人生で一番密度
の濃い2週間だったと思います。官庁訪問の準備としては、できるだけ
多くの説明会に参加しておくべきです。私は途中で「この官庁は自分に
合わない」と気づいて訪問をやめてしまった官庁もあったので、説明会
で官庁のカラーをつかんでおくのが大事だと感じました。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
私はできる限りライブで講義を受けていました。他の受講生が勉強
している姿が刺激になりますし、何より集中して受講できます。大学の
試験勉強で忙しい時には、空いた時間に2倍速でインターネット受講し
ていました。時間を効率的に使えるので、重宝しました。
直前期と試験当日
直前期は「これ完」※ を解き、
レジュメを何度も見直していました。試験
前は不安になって色々手を出したくなりますが、自分が信頼できるそれ
まで使ってきたものだけに絞って、
「これを完璧にしよう」
と思って勉強し
ました。試験当日は、苦手だった民法のレジュメを会場に持っていきまし
た。午前の教養試験で数的処理が全くできず「足切りになるんじゃない
か」とかなり落ち込みましたが、昼休みは好きな音楽を聴き気持ちを切
り替え、午後の専門試験に臨みました。
最後に
志望していた官庁から内々定をいただいたばかりの今、働いたらし
てみたい仕事がたくさんあります。この先長い間公務員として働くわけ
ですが、今のやる気を忘れず日々成長していけたらと思います。公務員
試験の勉強は長く辛いものでしたが、自分のプラスになったことは事実
です。国家Ⅰ種の受験を考えなければ、法律を勉強することなど一生な
かったと思いますし、官僚の方と直接お話しする機会も一生なかった
と思います。これから公務員試験の受験を考えている方、勉強期間
は単に合格・内定のための過程ではなく自分が成長できるチャンスです。
そんな風に考えて頑張ってください。
※「これ完」=「これで完成演習」の略称。伊藤塾オリジナル過去問題集
8
東京大学 教育学部 4年在学中
伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニング
〔オプション〕国Ⅰ法律職記述試験対策講座、国Ⅰ直前総合試験対策講座
何度も聴けるインターネット講義や柳原講師のカウンセリング!
講義の質の高さとフォローに不便は感じませんでした。
はじめに
高校時代に自分の身近で教育格差の問題を実感し、
「一人ひとりが夢
を持つことができ、それに挑戦できる社会」の実現に携わりたいと考えた
ことが国家公務員を目指した原点です。文部科学省で働きたいという思
いは大学入学時から抱いていましたが、試験勉強に踏み切るところで随
分躊躇していました。伊藤塾には大学2年の冬に入塾したのですが、
インターネット講義や講師のカウンセリングが充実していたため不便は
感じませんでした。他の受験指導校もいくつか回ったうえで伊藤塾を選
びましたが、スタッフの方の対応の丁寧さとカリキュラムのわかりやすさ、
フォローの充実ぶりが決め手となりました。後述しますが、結果的に秋か
らの短期決戦で追い上げる形になってしまった私が非法学部でありな
がらも合格できたことは、伊藤塾の講義の質の高さと塾生一人ひとり
へのフォローの充実ぶりを証明していると思います。
私がとった勉強方法
英語に関しては、大学受験で使った科目が多くある人は2∼3月頃に
伊藤塾の講義を聴いて過去問を解きながら思い出していけば十分です。
ただし数的処理だけは苦手な人は早めに対策しましょう。
④教養科目試験
(記述式)
対策について
総合論文試験は対策のしにくい試験ですが、時代の大きな変化を押さ
え、自分の得意分野をひとつ持っておけば何を聞かれても困ることはな
いという印象です。坂本講師が講義で話される内容は非常にわかりやす
く無駄がないので、それらを実感として理解し自分の言葉で表現できる
ようにしておくとよいと思います。
⑤面接対策・集団討論について
民間企業を全く受けなかったので、伊藤塾の模擬面接は非常にために
なりました。他にも大学のキャリアセンターや友人との面接練習なども
積極的に行いました。⑴大学時代に何をして、⑵その中でどんな経験を
して、⑶何を学んで、⑷それが今の自分にどう活かされているか、⑸公務員
になってどう活かせるのかを話せるようにしておくとスムーズです。
⑥官庁訪問について
友達と白書やパンフレットを読む勉強会を開いたり、互いの志望動機
を添削し合ったりしていました。その省庁に関する疑問点をリストアップ
しておくなどの事前準備は大切ですが、見られているのは「礼儀正し
さ」と「回転の速さ」ではないかと個人的には思っています。事前に準備
したものをただ話すのではなくて、その場の雰囲気を楽しみながら、
相手の話に興味を持ち、自分の問題意識と絡めて会話を投げ返す、それ
を繰り返せば自ずと結果はついてくると思います。
私は、部活やアルバイトが忙しくて勉強時間が思うように取れず、大学
3年の9月末の時点で民法・行政法がほぼ手つかずの状態でした。法律
初学者なのに時間がないという焦りで随分精神的に追い込まれましたが、
挽回は可能です。スケジュールが遅れてしまっている人もぜひ諦めない
でほしいと思います。
①専門科目試験
(択一式)
対策について
とにかく時間がなかったので、まずは一定の区切りがつくまで講義
を通しで聴き、直後にその分野の「これ完」※ を解き、時間を空けてもう
一度解き直す→解きながら理解したことを六法に集約する(六法は書き
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
込みと付箋で一杯になりました)ということを、本番までに憲法・民法・
行政法は5回、マイナー科目は3∼4回繰り返しました。特に初学者の方
ほぼ全ての講義をインターネットで受講しました。ただ結果的にはそ
は、最初は講義を聴いても全く訳がわからないと思いますし、最後まで
れがよかったかなと思っています。というのも、短期間で追い上げなけれ
聴いてやっと全体が見えることも多くあります。インプットで全てを理解
ばならなかった私にとって、随分時間の短縮になりましたし、自分にとっ
しようとせず、後は「これ完」※ を解いてテキストや六法に戻りながら理解
て理解しやすい区切りを見つけて受講のペースを組むことができた
していくのが効率的です。ただ、インプットの中での講師の説明は、その
からです。インターネット講義では、講義内容について小見出しがつけ
時はよく理解できなくても問題を解いていくうちに一気につながって
られていたり、何度も再生できたりするので、
とても勉強しやすかったで
理解が進むものばかりだったので、
レジュメやテキストに最大限のメモを
す。また、柳原講師のカウンセリングを何度か受けさせていただいた
取りながら、集中して講義を聴くようにしていました。
ことで無駄のないスケジュールを組むことができ、様々な不安も解消
されたので本当に感謝しています。
②専門科目試験
(記述式)
対策について
一次試験が終わるまでは全く手をつけられませんでしたが、一次試験
最後に
後の記述対策の講義が素晴らしく、パワーポイントを駆使して、
「何を書
私の体験記は結果論に過ぎませんし、努力をしてもそれが必ず報われ
くか」の暗記ではなく、
「どう書くか、どう考えるか」をしっかり教えていた
るとは限りません。勉強が遅れてしまったことは大いに反省点ですし、
だけたことで初見の問題を乗り切る力を養えたと思っています。初学者
国家Ⅰ種専願はとてもリスキーな決断だったと思います。でも、何かを
にとっては論文の形式に慣れるところから始まるので、可能な限り一次
決める時は正解を選べなくても選んだ道を全力で正しくしようと常に
試験前に対策をしておくべきだと思いますが、時間のない人はとにかく
意識してきましたし、勉強も部活もバイトも友人関係も、自分の大学生
一次試験に「全力で」取り組んでください。私が二次試験を短期で乗り切
活については本当に満足しています。まず試験に受かることは大事で
れたのは、一次試験の勉強の段階で単に選択肢の暗記に終始せず、ある
すが、その先のプロセスでは人と人の関わりがメインになってくるので、
程度体系的に全体像を理解することに努めていたからだと思いますし、
笠井講師の講義は二次試験をきちんと見据えたものになっているため、 (大げさな言い方かもしれませんが)自信はなくてもいいから確信を持っ
て日々を生きていくことが一番大切なのかなと思います。公務員を
そこを押さえていけばそれほど苦労なく理解はできるはずです。
目指す皆さんも、自分の選択の正しさに確信を持って、最後まで諦めず
③教養科目試験
(択一式)
対策について
に夢に挑戦してください!
!
人によって過去に勉強してきた受験科目が違うと思うので、年内に
最後に、
支えてくれた家族や友人にこの場をお借りして感謝の言葉を
一度過去問を解いて、自分が何点取れるのか、
どこを対策すべきなのか
伝えたいと思います。本当にありがとうございました。
を把握するのがよいと思います。取捨選択も大事になります。知識系や
※「これ完」=「これで完成演習」の略称。伊藤塾オリジナル過去問題集
9
R . T さん
H さん
予 定進路先
内閣府
東京大学 法学部 5年在学中
伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニング
〔オプション〕国Ⅰ法律職記述試験対策講座、国Ⅰ直前総合試験対策講座
予定進路先
文部科学省
インターネット講義の倍速機能で勉強以外の課外活動も力を入れました。
おかげで面接ではアピールポイントもできました。
はじめに
伊藤塾には試験の1年前に入塾しました。伊藤塾を選んだ理由
は法律職に強いという評判を聞いたからです。インターネット
講義を、隙間時間を見つけて消化していましたが、本格的に
対策を開始したのは試験本番3ヶ月前の2月からでした。それで
も間に合ったのは、大学受験の経験と法学部の学部試験の蓄積
があったからだと思います。試験制度が変更になるので何とも
言えませんが、大学受験をされていない方や非法学部の方は
試験本番の半年以上前から準備することをおすすめします。
私がとった勉強方法
①専門科目試験(択一式)対策について
※
インターネット講義を聴いたら、
「これ完」を解いてみます。
最初は問題形式に慣れていないので解けませんが、間違えたら
その都度、
テキストや判例集をチェックするということを繰り返
すうちに解けるようになると思います。最終的には各科目の
「これ完」※ を5回程解きました。
「これ完」※ を繰り返すことで
頻出問題を落とさなくなり、また法律問題についての勘を養う
ことができました。選択科目は一通り勉強しました。労働法、国
際法はコストパフォーマンスがよいのでおすすめです。経済学
は苦手で勉強したものの直前期にはほとんど捨てていました。
②専門科目試験(記述式)対策について
択一である程度点がのびるようになっても、記述はなかなか
できるようにならず苦戦しました。いつまでも自分の答案の中身
に自信がもてなかったので、せめて形式だけは整えようと思い、
問題設定の抽出(論点は何か)→関連判例や規範の引用→本問
でのあてはめ→結論という形だけは徹底しました。この形式に
ついては講義で笠井講師が丁寧に教えてくださいます。一次試
験終了後、伊藤塾の「国Ⅰ法律職記述試験対策講座」を受講し、
法律の論述形式について再確認できたので、論述に不安を感じ
ている人にはおすすめです。この講座では論述の添削もして
いただけるので自信になりますし、
添削コメントに応援メッセージ
もくださるので試験直前の不安な時期にかなり励まされました。
③教養科目試験(択一式)対策について
中学受験の経験がある人は割と数的処理に早く慣れることが
できると思います。不得意な人も問題数が多いので、自分の解
けそうな分野については演習しておくと本番でラッキーがある
かもしれません。物理など高校以来勉強していない分野も対策
しましたが、範囲が広すぎてそこまで点数に直結しません。法律
の勉強に行き詰った時に軽く対策したくらいです。
④教養科目試験(記述式)対策について
あまり総合試験対策に時間を割く必要はないと感じました。
試験委員の専門分野くらいをチェックしておくくらいでしょうか。
ただ、現代の抽象的な社会問題(無縁社会、
幸福の多様化など)に
ついて自分の考えをまとめておくとどこか(面接など)で活きる
かもしれません。大切なのは、時間内に書き終えることと、専門
記述同様、起承転結を意識して採点者が読みやすい文章にする
ことだと坂本講師や試験経験者からアドバイスをいただいたの
10
でそれだけ守りました。
⑤面接対策・集団討論について
面接対策は記述試験後に始めました。民間企業の就職活動
の経験があったのですが、伊藤塾の模擬面接も受けさせていた
だきました。公務員試験は民間のエントリーシートとは異なる
毛色の質問もされるので、その点に熟知している伊藤塾の模擬
面接を受けることは民間企業の就職活動の経験がある人でも
有意義です。私の場合は面接シートの添削を何回もしていただ
いたので安心して本番に臨めました。
⑥官庁訪問について
二次試験後から最終合格発表までの1ヶ月間で対策しまし
た。正直何をしてよいのかわからず、官庁訪問経験者を知り合
いの方に紹介してもらい話を聞いたり、伊藤塾の「面接対策
BOOK」を読みました。
「面接対策BOOK」の情報は、経験者で
なければ気づかないような点までに詳細に書かれており、重宝
しました。
「これからどんな社会になっていくと考えるか、
どんな社会に
したいか、今の制度の問題点はどこでそれをどう改善したらよい
と思うか」
ということを考えておくと面接での質問に答えやすい
でしょう。これを一人で家にこもって考えるのではなく、家族や
官庁訪問をする予定の友人と話し合うのが一番の対策でした。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
インターネット講義を倍速で利用することで、効率的に講義
を消化することができたので、勉強以外の課外活動にも力を入
れることができました。そういう活動で経験してきたことを面接
では十分にアピールすることができたので、
やはり効率的に学習
を進められる伊藤塾の講座を受講して本当によかったです。
最後に
就職活動で迷いがない人は少数派だと思います。進路先が
決まっても果たしてそれが正しい選択だったのか(正しい選択
というのは存在するのか)自信をもてないのが普通だと思い
ます。迷いなく国家公務員を目指されている方はぜひ試験勉強
を頑張ってください!不安もあるかと思いますが、突き進めれば
合格が近い試験です。まだ進路に不安や迷いを感じている人は
いろんな企業や官公庁の説明会に参加したり、先輩に話を聞い
たり、OB訪問をしてみてください。なんとなくここで働きたいか
な∼と思えたらその直感を信じて、後からなぜそう感じたかを考
え、志望動機として面接では論理的に説明しましょう。
私もどうなることかと不安な毎日を過ごしていましたが、なん
とか内定をいただくことができました。試験勉強、官公庁や企業
の研究、面接、全て自分一人ではどうにもなりませんでした。こ
の期間を支えてくれた家族と友人、先輩や伊藤塾の方々には
心から感謝しています。これから国家公務員として働くことで
恩返しができればと思います。
※「これ完」=「これで完成演習」の略称。伊藤塾オリジナル過去問題集
東京大学 文学部 4年生在学中
伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニング
〔オプション〕国Ⅰ法律職記述試験対策講座、国Ⅰ直前総合試験対策講座
「大学3年生の12月から」
「非法学部出身(法律初学者)」
それでも合格・内定。伊藤塾はまさにオールインワンでした。
はじめに
政治や社会問題に関心を持ち続けた学生生活を送ってきた私は、
当初大学院でさらに考えを深めようと大学院進学を念頭においてい
ました。
しかし、一度社会に飛び出してみたいという気持ちが強まっ
たことや、先輩のアドバイスなどの影響で公務員試験に切り替えまし
た。伊藤塾を選んだのは、周りの友人が多く利用していたことが一番
の決め手です。決断が遅かったので、非法学部であるにもかかわらず、
法律の勉強を大学3年の12月にスタートすることになってしまい
大変でした。伊藤塾を利用すると、独学よりはるかに効率的に対策が
進むことはもちろんなのですが、特に非法学部生は3年の夏休みく
らいからは、徐々に勉強をスタートさせるのが無難です。
私がとった勉強方法
①専門科目試験(択一式)対策について
一次試験の法律科目は分量も多いですし、配点はそれ以上に
比重がかかっていますので、
重要であることに間違いありません。私は
法律初学者ですが、伊藤塾の講義のインターネット視聴と、講義に
対応したテキストの暗記しかしていません。市販の対策本は一切
利用していませんので、
まさに伊藤塾の教材は短期決戦向きのオール
インワンなものだったと実感しています。例年、試験委員の好みな
どで、例年知らない判例が出たり、ものすごく難解な問題も一定数
ありますが、結局基本的な問題を落とさなければ合格ラインはクリ
アできますので、基本をしっかり押さえた学習をおすすめします。
②専門科目試験(記述式)対策について
法学部でない私が最も苦戦したのが法律の記述試験です。択一は
暗記中心で受験勉強の延長のような形なのですが、記述試験はそう
はいきません。さらに記述対策は一次試験後の3週間しか、実質的に
集中して対策ができないものです。
しかし何とかなりました。つまり
非法学部で記述対策3週間という短期決戦は可能ではあるのです。
可能ではあるのですが、かなりの荒技であることは間違いないと思
いますので、笠井講師の「国Ⅰ法律職記述試験対策講座」を受講して
ください。そこで傾向や感覚をつかんでください。民法などは司
法試験の問題も扱うので、本番の問題が簡単に見えてくるかもしれ
ません。
③教養科目試験(択一式)対策について
教養科目は結局ほとんど対策に時間が取れませんでした。これは
私だけでなく、かなりの受験者がこれに近い状況に陥りやすいと思
います。確かに教養は大学受験で勉強した内容が範囲とかぶってい
ますので、何とかなるとは思います。ただ、経済学や財政学、経済
事情のような分野はどうしても対策をしなくてはなりません。私はこ
れらの分野だけ青野講師の講義を使って対策をしましたが、本番で
はかなり青野講師の予想が的中して驚きました。
④教養科目試験(記述式)対策について
坂本講師の一次試験後の「国Ⅰ直前総合試験対策講座」のみ受講
しました。一度書いてみることが重要かと思います。合格ラインを
突破する感覚が身につきます。また試験委員の著作を1冊くらいは
読んだ方がいいでしょう。
⑤面接対策・集団討論について
人事院面接対策として二次試験後に模擬面接を受けました。公務
員試験受験者には民間企業での面接経験がない方が多く、
この模擬
面接は非常に重要です。自分も全く面接経験がなかったため、模擬
面接では「これじゃD判定だよ」と指摘されました。模擬面接なしで
本番を迎えてしまったらと想像するとぞっとします。
「面接対策
BOOK」で本番の状況をイメージしておくことも、
同じくらい重要です。
⑥官庁訪問について
官庁訪問を終えて思うことは、官庁訪問が想像以上に大変なもの
であるということに尽きます。想像と実際のギャップという意味では、
今までのペーパーの試験の方が楽に感じられるほどです。私は伊藤
塾の「面接対策BOOK」に載っている体験談を読んだり、政策の勉
強になる関連書籍を読むという対策はしていましたが、今考えてみ
れば他の受験生同士で志望理由を述べ合うような集団的な対策を
しておけばよかったと思っています。自分一人では、志望理由の独り
よがりなところに案外気づかないものです。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
私はかなりスタートが遅かったため、インターネット講義を視聴し
て学習しました。大学生にもなると他にもしたいことがあり、今まで
の 受 験 勉 強 のようにはいきませ ん 。そ のため伊 藤 塾 のような
インターネット講義を、十分に活用できる環境に身を置くことが必要
です。ただ特に法律初学者はインターネット講義だけでは不安だと
思います。私は勉強を進める中で出てきた疑問を、柳原講師との
個別面談で解消していきました。インターネットとリアルのこの両輪
は心強かったです。
直前期と試験当日
一次試験と二次試験の間には、笠井講師の「国Ⅰ法律職記述試験
対策講座」を受講しました。試験当日は前日の寝つきが悪かったため、
睡眠不足で頭がぼーっとしてしまいかなり焦りました。直前期はとに
かく早寝早起きを意識してください。
モチベーションの維持について
公務員試験は想像以上に精神的にきついものであると思います。
実際努力して合格しても、その後の採用面接で合格しなければ報わ
れないからです。そのリスクも覚悟しつつ、まわりの友人が民間の
会社で内定をもらっていくのにも耐えて勉強に打ち込む。これはや
はりきつい。私は伊藤塾の個別面談を受けたり、受験仲間と愚痴を
言い合ったりと、いろいろ行っていました。これは個人差があると思
います。自分なりの鼓舞することを行ってください。
最後に
私は世界情勢が大きく動き、日本の指針が漂流している今日、公
務員の果たす役割というものはむしろ増大しているのではないかな
と思っています。大学で勉強していくなかで社会に対して様々な問題
意識を持った方は、そのフラストレーションをぜひ原動力に試験に臨
んでください。最後になりましたが、
伊藤塾で学習するにあたっては特
に柳原講師の面談での温かいサポートに大きく助けられました。この
場を借りてお礼を述べさせていただきます。ありがとうございました。
11
A . K さん
S . N さん
予定進路先
会計 検 査 院
東京大学 法学部 4年生在学中
伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニング
就職活動、大学授業、サークルとの両立には効率が必要。
でも効率だけでなく
「合格後を考える」理念に共感しました。
はじめに
東日本大震災、少子高齢化など日本はいくつもの厳しい現実に向き
合っていますが、日本のかかえる課題に根本からアプローチし、自分の
人生をかけて社会に貢献していきたいという思いから国家公務員を志望
しました。伊藤塾に入塾したのは大学4年になる直前の春休みでした。
伊藤塾を選択した理由としては、就職活動、大学の勉強、サークル活動
などをこなしながら膨大な範囲の試験勉強に取り組むことになり、効率
よく勉強する必要があったこと、
「合格後を考える」理念のもと、熱心で
親身な指導がされていると感じたことが挙げられます。振り返ってみて
も、伊藤塾の講義や教材は何をどれだけ勉強すればよいかが明確に
なっており、ポイントを掴みながら学習することができたと思います。
私がとった勉強方法
①専門科目試験(択一式)対策について
法律科目については、
どの科目もボリュームがあるので、テキストの
章や節を常に意識して体系的に学習するようにしました。そうすること
で、自分が今何を勉強しどの立ち位置にいるかを認識することができ、
知識が整理されます。講義やテキストでインプットの勉強をした後は、
※
※
過去問集「これ完」を解き、知識の定着を図りました。
「これ完」は何度
も繰り返し解き、選択肢の正誤の判断だけでなく、選択肢の誤りの箇所
を指摘し自分で正しい答えに修正できるレベルまで学習を重ねました。
経済科目については、なかなか問題が解けず苦労しましたが、講義や
テキストに何度も戻って復習を積み重ねることで、ある程度の基礎力
をつけることができました。応用問題を解けるまでのレベルに到達で
きなくても基礎的な問題で取りこぼさないことが重要で、
ここで基礎
知識を身につけておくことで、教養択一の経済分野の問題を容易に解
くことができました。
②専門科目試験(記述式)対策について
択一の勉強のときから、憲法・民法・行政法については記述試験を
意識し、条文の文言や判例の文言を注意深く読み記憶にとどめること、
論点の結論のみならずその結論に至る根拠と論証の流れを押さえる
ように心がけていました。こうすることで、論述の勉強を始める段階に
なって新たにインプットすべき知識の量をおさえることができ、落ち着
いて二次試験に臨むことができました。論述試験では、出題趣旨を適切
に把握すること、できるだけ論点を拾って出題趣旨に沿った答案を書き
上げることが重要です。一次試験後は伊藤塾の記述過去問演習、記述
予想問題演習の教材を用い、各問題の出題趣旨を考える練習と実際に
自分で答案構成をして論点を書き出す練習をしました。予想問題につ
いては、作成した答案を伊藤塾の講師が添削してくださり、出題趣旨
の把握や答案構成、表現のどこに問題点があるかが明らかになりまし
た。
③教養科目試験(択一式)対策について
問題数の多い数的処理の学習に時間を割きました。数的処理には
苦手意識をもっていましたが、解法パターンを学び、
「これ完」※ で問題
数をこなすことで基礎的な力をつけることができました。人文科学・社
会科学・自然科学などの知識分野も一通りまんべんなく勉強しました。
本番の試験は問題を選択できるので、最初から科目を決めておくより
も、本番で解きやすい問題から解くというやり方が得点につながりやす
くおすすめです。
12
予定進路先
④教養科目試験(記述式)対策について
専門科目の論述試験と同様、教養科目の論述試験でも、問題文を
丁寧に読み出題趣旨を適切に把握することが大切です。予想問題の
答案を実際に書いて伊藤塾の講師に添削してもらうことで、出題趣旨
を正しくつかめているか、出題趣旨をくんだ答案になっているかを
客観的に評価してもらいました。
⑤面接対策・集団討論について
伊藤塾の模擬面接は、本番より厳しく緊張感がありました。鋭い質問
を体験し、繰り返し面接カードの添削をしていただいたことで、本番は
落ち着いて面接に臨むことができました。模擬面接で受けた質問をも
とに想定問答集を作成し本番の面接に備えましたが、本番の面接官か
らはこの想定問答集からの質問が多く出たので自信をもって答えられ
ました。面接には慣れが必要なので、伊藤塾の模擬面接を受けたり
友人同士で面接練習をしたりしておくことが大切です。
⑥官庁訪問について
自分がどのような人間で、
どのように生きてきたのか、社会のどのよ
うなところに問題意識を持ち、その組織で何をしたいのかを深く考えて
おくこと、そしてそれを相手に表現することが官庁訪問で求められます。
自分を大きく見せたり過去の体験をねじ曲げて話したりということは、
やろうと思えばできるのかもしれませんが、偽りのない等身大の自分を
ぶつける誠実さを、公務員の門を叩く者として忘れてはならないと私
は思います。官庁訪問は心身共にハードで、めまぐるしく状況が変化し
ていきます。そのようななかで、面接で得たことを整理し、自分の将来
を考える冷静さ、決断力を見失わないことが何よりも大切です。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
ライブ受講生でしたが、インターネット講義を多く活用しました。
インターネット講義は、御茶ノ水校のブースや自宅で、自分の時間に合
わせて聴くことができたので大変便利でした。問題演習は、伊藤塾の
自習室や大学の図書館を利用していました。伊藤塾の自習室は静かで、
周りの受験生の意識も高く、集中力を保って学習できました。学習の際
に生じた疑問点は、インターネットの「塾生の部屋」から講師に質問し
ていました。いつでもインターネットで質問できるのは便利でしたし、
どの科目についても丁寧に回答してくださり疑問が解消できました。
最後に
国家公務員試験を志してから内定に至るまで、私は常に不安や悩み
と共にいました。それでも、家族、友人、受験生の仲間に支えられ、伊藤塾
講師の皆様の言葉を信じて最後まで諦めずに走り抜いたことで、
「国家
公務員として働きたい」
という私の根底にある思いを実現することがで
きました。私を支えてくださった皆様には心から感謝しています。自分
が大切にしたい正義感、公平性、誠実さという軸を忘れず、国家公務員
としてこれから尽力していきたいと思います。公務員を目指している
皆様も、選択肢の一つとして考えている皆様も、常に視野を広く持ち、
自分の思いや信念がどこで実現できるのかぜひ考え抜いてください。
悩みながら選んだ選択肢であればあるほど、そこにかける情熱や思い
の強さは格段に膨らむはずです。夢の実現に向けて最後まで走り抜い
てください。ご健闘をお祈りしています。
※「これ完」=「これで完成演習」の略称。伊藤塾オリジナル過去問題集
財務省
東京大学 法学部 4年在学中
伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニング
〔オプション〕国Ⅰ法律職記述試験対策講座、国Ⅰ直前総合試験対策講座
「どこまで書けば合格ラインなのか。」自学では判断できない点も
伊藤塾ならコンパクトに安心して学習ができます。
はじめに
私は、
2年次の春に法科大学院進学も考慮に入れて法科大学院・
司法試験の講座をとりましたが、公務員志望が固まった3年次の
10月に公務員試験の講座に切り替えました。切り替えずとも対策
は十分可能だとは思いますが、余分・不足な科目がある、出題傾向
等が異なることも考えると、公務員講座にした方がいいと思います。
伊藤塾を使って良かったと思えることは、⑴講座・教材の内容が、
公務員試験で合格するために必要十分な量にまとまっていること
⑵インターネット講義が1コマ60分で勉強計画が立てやすいこと、
⑶立地が大学・自宅の近くで、自習室が使いやすいこと、の3点です。
私がとった勉強方法
①専門科目試験(択一式)対策について
勉強を開始した10月から年明けまでに憲法、行政法、民法、
2月
頃までに労働法、刑法、国際法、経済学の講座をインターネットで聴
き、過去問集の「これ完」※ を一通り済ませました。その後、憲民行の
講座のみをもう一周聴き、直前期に法律科目の「これ完」※ をもう
一度解き直して最終確認をしました。公務員試験の法律科目の最大
の特徴は、毎年決まったポイントから出題されるということです。
伊藤塾の講座を聴いて、過去問集を3回繰り返して知識を定着
させれば、必ず合格点に届くと思います。実際、私も直前期に
※
「これ完」を全て解き直したところ、
驚くほど正答率が上がりました。
「過去問を制する者は、試験を制す」そう信じて、諦めずに過去問
演習を繰り返すことが肝要です。
②専門科目試験(記述式)対策について
一次試験後から、記述過去問・予想問題演習の講座をインター
ネットで聴き、さらに国Ⅰ法律記述試験対策講座を受講して対策しま
した。一次試験の段階で知識は定着していたので、過去問や予想問
題に向き合い、答案構成をして、講座を聴くことで、スムーズに
答案記述のノウハウを身につけることができました。記述対策は、
模範解答を見ただけでは「どこまで書けば合格ラインなのか」が
判然とせず、自学が最も難しい分野です。講座では、問題の難易度、
最低限押さえておくべき論点などの解説があり、安心して学習を
進めることができました。
③教養科目試験(択一式)対策について
教養科目は出題範囲が広く、専門科目に比べて学習のコスト
パフォーマンスもよくないので、深追いしないことを心がけて対策
しました。その点、伊藤塾の教養科目の講座はコンパクトにまとまっ
ていて、学習には最適でした。数的処理については、年明け頃から法
律科目の間に講座を見て、その後は過去問集「これ完」※ に載ってい
る問題をほぼ毎日6問ずつ実際に時間を計って解き、徐々に馴らし
ていきました。他の科目は、講座を見て、得点源にしたい科目は過
去問集を解くくらいで、大学入試の知識を思い出す程度にとどめま
したが、それで十分だったと思います。
④教養科目試験(記述式)対策について
一次試験後、国Ⅰ直前総合試験対策講座を受講して対策しまし
た。その他、伊藤塾のテキストに載っていた過去問5年分を実際に
書いてみて友達と添削してみたりもしました。総合論文については、
それほど高度で独自性のあることを書く必要は全くありません。問題
に真正面から答えること、一貫した文章を書くことを心掛ければ
十分です。どの程度のことを書けば合格点か不安ならば、伊藤塾の
添削などが参考になると思います。
⑤面接対策・集団討論について
面接対策BOOKに目を通し、それに載っていた想定問答を作っ
ておきました。これは後の官庁訪問でも役立つので、時間がある
うちにやっておくことをおすすめします。また、伊藤塾の模擬面接
&エントリーシートチェックを受け、そこでされた質問が本番でもさ
れるということがありました。模擬面談は本番よりよっぽど厳しかっ
たですが、それを何とか乗り越えたことで自信がつき、落ち着い
て本番に臨むことができました。
⑥官庁訪問について
私は、二次試験後、国Ⅰを受験する友達などと議論し合ったりして、
志望動機や関心業務、自分の強みなどについて考えを深めていき
ました。第一志望の官庁を中心に各省について学び、業務に関する
質問を用意することももちろん大事ですが、官庁訪問で必要な
のは、各省庁や政策に関する付け焼き刃の知識よりは、むしろ相手
が話すことを正確に理解し、それについて考えを巡らせ、
しっかり
誠実に受け答えるという、
『 人と会話する能力』だと思います。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
最初のうちは通学していましたが、基本的には伊藤塾の自習室や
自宅でインターネット講義を見ていました。インターネット講義は
2倍速で聴くことができるので、効率よく学習を進めることができ
ました。
直前期と試験当日
一次試験直前は「やるべき分が全部終わらない」という思いか
※
ら多少不安になりましたが、精神統一して法律科目の「これ完」を
ひたすら解き直していました。結果的にはこれがよかったと思いま
す。二次試験の直前期は淡々と過去問、予想問題等を解き直し、
しっかりアウトプットできるか確認していました。本番は、択一試験・
記述試験共に、時間配分がシビアで、
しかも長時間におよぶ試験な
ので、模試を受けたり実際の時間配分で解いたりして慣れておいた
方がいいと思います。
モチベーションの維持について
講義内での笠井講師の試験や公務員についてのコメントに励ま
されました。また、官庁が主催する説明会、友達や親との会話が気分
転換になりました。
最後に
官僚や政府に対する批判の声が大きいなか、進路として官庁を
選ぶという選択はなかなかに勇気が必要なことかもしれません。
しかし、自分の進路は、自分がやりたいことで決めるべきだと思いま
す。日本や国民を思い、公務員という道に思い切って飛び込んでく
る方々の、
ご健闘をお祈りしています。
※「これ完」=「これで完成演習」の略称。伊藤塾オリジナル過去問題集
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