室内騒音の許容値

5-4
室内騒音の許容値
1室内の騒音評価
室内の騒音を評価する一般的な尺度として、
日本 建 築 学 会 騒 音 等 級 基 準であるN曲 線と、
BeranekのNC曲線がよく使われます。これらは
クターブ帯域で表したものです。
例えば騒音の一例として、応接室に外部から侵
入する騒音をプロットすると、 図 2 の線のよう
になります。NC曲線上の最大値(A点)を読む
と、62の値が得られます。NC値は5ステップ毎
にとるため、この場合の騒音はNC=65と判断
防音
5-4
されます。一方、応接室の許容値は 表 1 より
NC=30ですから、騒音のプロット線とNC30曲
線との各周波数における差だけ、さらに遮音す
ることが必要となります。
100
90
80
オクターブバンド音圧レベル
●NC曲線の使い方
90
108
103
70
60
50
40
98
98
93
93
88
88
83
83
78
78
73
73
68
68
63
63
58
58
53
53
48
48
43
43
38
(dB)
33
30
80
91
86
85
81
80
76
75
71
70
66
65
61
60
56
55
51
50
46
45
41
40
36
35
31
30
26
25
20
20
●
70
82
81
77
N-85
76
72
N-80
71
67
N-75
66
A点
NC-70
●
音圧レベル
人間の聴感に基づいて、騒音の基準許容値をオ
110
60
●
●
●
NC-60
50
●
N-70(dB)
62
61
57
N-65
56
52
51
N-60
47
46
42
N-50
41
37
N-45
36
32
N-40
31
27
N-35
26
22
21
17
16
N-55
40
NC-30
20
NC-20
63 125 250 500
1k
2k
4k
周波数
(Hz)
N-30
N-25
NC-40
30
10
図2
NC曲線(Beranek)の使用例
N-20
10
0
63 125 250 500
1k
2k
4k
オクターブバンド中心周波数
(Hz)
N曲線(日本建築学会)
図1
90
80
70
NC-70
60
NC-60
音圧レベル
50
NC-50
(dB)
40
NC-40
30
NC-30
20
持続騒音に対する
近似的最小可聴限界
10
A C
聴感補正
図3
5-4-1
31.5
63
NC曲線(Beranek)
125
NC-20
250
500
NC-50
1k
オクターブバンド中心周波数
(Hz)
NC曲線
2k
4k
8k
5k