北九州商工会議所が相次いで大学と連携

 北九州商工会議所は産業観光の取り組みが評価され、2014年10月、日
本商工会議所が選ぶ「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」と日本観
光振興協会の「産業観光まちづくり大賞」金賞をダブル受賞した。これは全
国の商議所でも初の快挙となった。利島康司会頭は次なる目標として「産学
官連携を具体的に進めていく必要がある」と話し、地元大学との連携協定を
相次いで締結し、将来を見据えた次世代のまちづくり人材の育成に努めたい
考えだ。北九州の観光戦略は新たなステップに差し掛かっている。
て活用する産業観光に北九州商
なり、観光集客都市をけん引す
る有力なコンテンツへと成長した。
今回ダブル受賞となったのは、
日本商工会議所が全国の商工会
議所のなかで最も優れた観光振
周 年記 念
皮切りとした大型コンベンションの
国観光振興大会in関門の開催を
2011年の全国商工会議所の全
ばれた。受賞のポイントは産業観
を生かした産業観光の推進」が選
会議所の「モノづくり産業と歴史
観光振興大 賞」で、北九州商工
もそも観光による地元振興の流れ
集まることになったわけだが、そ
としての潜在力に一転して注目が
れていた北九州市の観光集客都市
事業などで、観光とは無縁と思わ
の観光」への改革に取り組んでい
「待ちの観光」から「おもてなし
ー」を 年から発足させ、従来の
携 組 織「北九州観光産業センタ
観光関連課が一体となった官民連
光推進室や市観光協会、行政の
連続開催、続く市制
を作るきっかけとなったのが産業
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また、産業観光まちづくり大
賞は一等賞である金賞を受賞した
る点や、産学 官民の力を結 集し
や工場の景観などとともに、酒屋
が、同賞は地域振興の手法として
観光である。
の店内で酒を飲む「角打ち」など
注目されている産業観光による観
推進していることが評価された。
の独自の食 文化を観光資源とし
北九州市の工業都市としての歴
史やイメージを生かして、製造業
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Zaikai Kyushu / FEB.2015
工会議所が目を付けたのは現在の
年には商議所内に
利島康司会頭が会頭に就任した
年から。
カ所の受け入れ施設を確保、
観光客数は 万人を超えるまでに
内
的な取り 組みを進めた。今や市
産業観光推進室を設置し、専門
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北九州商工会議所が相次いで大学と連携
「全国商工会議所観光
振興大会i nべっぷ」内で
行われた表彰式(北九州
商工会議所提供)
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興の取り組みを評価して表 彰す
観光集客 都市としてにわかに
その存在感を高めている北九州市。 る「全国商工会議所きらり輝き
一元的な窓口を設置し
観光のサービス向上を
「学生力」
活用し次世代の街づくり
北九州
「ものづくりとデザイン
の融合」
をキーワードに
掲げる西工大と連携協
定を締結した(北九州
商工会議所提供)
する制度で、 年に創設されたも
の模範となる優れた事例を表 彰
光まちづくりを実践し、他地域へ
を担う若い人材に街づくりに関心
参 画などで協力する。特に将 来
派遣や、街づくり事業への学生の
きれていなかった。そこでこのタ
いのが現状で、すべてをカバーし
を網羅したパンフレット類が少な
の。全国の自治体や商工会議所、
を持ってもらうことが大きな狙い。 イアップによって小倉で開催され
トのあるビジネスモデルになって
け入れ側と訪問側の双方にメリッ
組んでいる。
に関する専門人材の育 成に取り
開設された学部で、地域再生など
駅南北の回遊性を高める一助とす
来街者への細かい情報提供と小倉
るパンフレットを作成することで、
るすべてのイベント情報を網羅す
北九大の地域創生学群は
いるかなどが主なポイントとして
ることにした。今後はWelove
年に
NPOなどを対象としており、受
審 査される。今回は北九州観光
業観光のサービス向上に努めてい
する対外的な窓口を一本化し、産
三社長、シャボン玉石けんの森田
講義したのは光タクシーの石橋孝
会員企業の社長を派遣。この時に
群のキャリア形成論の講師として
一方、 年 月には西日本工業
大とも連携 協定を締結した。具
にPRしていく方針だという。
通して、若者を中心とした来街者
ら、街のコンシェルジュ活動などを
小倉協議会との連携を図りなが
る点などが評価された。
隼人社長、安川電機の利島康司
体的には同大が所有する3Dプリ
地域活性化に関する連携協定を
大地域創生学群と、人材育成や
北九州商工会議所は北九州市立
している。具体的には 年 月に
学との連携に取り組んでいく」と
進んでいないので、まずは地元大
る」と話し、
「産学官連携が今一つ
連携をさらに進めていく必要があ
及した市民が主役の〝市〟農工商
中で広報活動を行っている。同事
ンシェルジュ事業」を受け持ち街
るが、創生学群の学生が「街のコ
なって広報・情報発信を行ってい
Welove小倉協議会が中心に
作成した。現在、小倉中心街では
したパンフレット「コクライフ」を
市街地のイベントや催事を一覧に
ンターとタイアップし、小倉中心
また、地域 創生学 群の学生が
北九州商工会議所小倉サービスセ
学生へメッセージを送った。
くりとともに、観光集客都市とし
誕生する。次世代を見据えた街づ
完成し、産業観光の新たな名所が
複合施設棟」
(仮称)がそれぞれ
川電機みらい館」とTOTOの「新
北九州市では今年、地元発グロ
ーバル企業である安川電機の「安
者を派遣する。
じく大学講座に会員企業の経営
産学連携事業のほか、北九大と同
を活用した地場企業を支援する
し製品開発を支援することや、デ
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ザイン学部などの学生のデザイン
締 結した。同商議所が大学と連
業は紙媒体による情報発信が中
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携協定を結ぶのは初めてで、商議
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て新段階に入ったといえそうだ。
こうした評価もあり、 期目
の利 島 康司会頭は「就任時に言
北九大、
西工大と連携
若い感性を街づくりに
特別顧問、橋本食品の橋本和宏
産業センターが受賞し、観光に関
この連携事業の一環として、同
月から 週連続で地域創生学
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ンターを商議所の会員企業に開放
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社長の 人で、企業経営の苦労や
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心だが、小倉全体のイベント情報
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(鳥海 和史)
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所側からは加盟企業からの講 師
北九大との連携事業はすでにいくつか実施されている
(北九州商工
会議所提供)