HP XP7 Storage

ミッションクリティカルシステムのために
可用性とパフォーマンスを極限まで高めたストレージ基盤
HP XP7 Storage
ミッションクリティカル
コンピューティングを支える
基幹ストレージ
クラウドやビッグデータ、ソーシャル、モバイルなど、新たなIT環境が注目を集
め、活用が進む一方で、
ミッションクリティカルなビジネス向けには、より強固で
堅牢でありながら新しい技術に柔軟に対応できるソリューションも求められて
います。
「HP
XPディスクアレイ」ファミリは、1999年の提供開始以来、基幹ストレージ
として世界で多くの導入実績を持つストレージです。
「HP XP7 Storage」は、
同シリーズの第7世代モデルであり、より一層の高可用性と性能向上を実現し
ました。
HP XP7 Storageは、高可用性設計により99.9999%の高可用性を実現。ま
た、0.6ミリ秒以下の応答時間で300万IOPS*という業界最高水準の性能を実
現しています。さらに、完全なオンラインアップグレードやクリティカルサービ
スによる長期にわたる安定稼働の実績など、長年HP
XPディスクアレイファミ
リで培ってきたミッションクリティカル技術を継承しつつ、基本機能と性能を大
幅に強化しました。今回新たに、複数アレイの仮想化を実現する「マルチアレイ
バーチャリゼーション」を提供。アクティブ/アクティブ型の高可用ソリューショ
ンや、オンラインデータマイグレーションが可能になります。
新しくなった「HP
XP7 Storage」は、ミッションクリティカルシステムの多彩な
課題を解決します。
* 1秒当たりの入出力処理回数
2
ミッションクリティカル
システムをトータルに
サポート
HP XP7 Storageは、高い機能と性能を備え、お客様のミッションクリティカル
システムを確実にサポートします。もちろん、HPがアセスメントから設計、導
入、サポートまでライフサイクル全体でサポート。お客様のビジネスを支えるシ
ステムを守ります。
HP XP7 Storageの特長
• 99.9999%の信頼性で事業継続をサポート
堅牢な災害対策プラットホーム、実績が物語る安心感
• 高度な要求に応えるハイパフォーマンス
アプリケーション要求とストレージの削減を実現
• 堅牢なデータ保護機能によりビジネスを保護
データの損失や破損を排除し、暗号化にも対応
• 常時稼働の災害復旧により、データと運用をリスクを軽減
オンラインデータ移行とオンラインのディザスターリカバリを実現
• 費用対効果を高め、コスト削減に貢献
電力/冷却コスト、設置面積などを削減し、運用コストを削減
ミッションクリティカルのための機能
• 仮想外部ストレージ
すべてのストレージ空間をXP7に統合
旧ストレージからのオンラインデータ移行
• キャッシュリソース分割機能
• FCポートオンライン更新
FCポートのIO停止を必要としない
無停止でファームウェアを更新
• 管理の内製化可能な管理UI
複数の論理パーティションにリソースを分割
ボリューム作成からホストへの割り当てを
性能の干渉を排除
ウィザードで提供
• 災害対策機能
最高レベルのディザスタリカバリー
(ジャーナルDRと遠隔クラスター)
• キャパシティプランニング
内部リソースの使用率を把握し、
適切なリソース増強を支援
提案から導入までをトータルに支援
お客様サイト
お客様の環境や課題に対して、最適なソリューションを提供できるよう、様々なコンサルティング
XP7
サービスを用意しています。各種アセスメントにより現状の課題を分析したうえで、目的に合わせた
ディスク・データ訂正が一
定量になるとダイナミッ
クスペアリング
(スペアへ
の予防コピー)
とセンター
への通知を実施
・定期ヘルス状態
ストレージ・
・自動異常通知
テクニカル・センター
・障害情報
(遠隔監視センター)
24時間
システム監視
お客様担当SE
(構成管理と予防保全)
障害対応
支援
カスタマー・
エンジニア
(修理)
各エキスパートが待機
・サーバー
・ストレージ
・SAN
設計・計画、運用管理計画などをサポート。要件とコストに見合う提案をおこない、設計、構築、導入
までトータルに支援します。
導入後も手厚いサポートで安心
「HP XP7 Storageの高信頼性を保つために遠隔予防保守を提供します。クリティカル・サービスと
して、技術専門チームが24時間365日1つの窓口で受付。プロアクティブな活動と最優先の対応に
より、迅速に問題解決にあたります。
確実に迅速に対応
・障害解析
・エンジニア派遣手配
・商品手配
3
堅牢性と柔軟性を兼備した
新世代ストレージ
HP XP7 Storageは、XPディスクアレイファミリの優れた基本設計を継承し、さ
らに性能向上を実現しました。ミッションクリティカルシステムを支える高度な
機能と性能で、お客様のビジネスをサポートします。
高性能と高可用性を実現する
優れたアーキテクチャー
ボトルネックを解消し、性能を最大化
コントローラの処理能力向上とフラッシュ最適化設計により、0.6ミリ秒以下の応答時間で300万
IOPSという業界最高水準の性能を実現。さらに、プロセッサーブレード上のプロセッサーやローカ
ルメモリと通信し、制御情報を処理する「分散高速共有メモリ技術」により、安定して高性能を発揮
できます。これにより複製や仮想化などの複雑な処理のボトルネックを解消し、全体のスループット
を向上します。
Always-On、99.9999%の可用性を実現
HP XPディスクアレイファミリは、登場から15年。当初からプライマリストレージとして高い性能を
持ち、多くのミッションクリティカルシステムで多くのお客様のビジネスを支えてきました。クロス
オーバースイッチをベースとした優れた基本設計により、高い信頼性を実現。コントロールパスと
データパスを分離し、それぞれを2重化することで性能の最大化と信頼性向上を両立しています。
高性能プロセッサーブレード
分散高速共有メモリ技術
クロスバースイッチ
プロセッサーブレード
MP MP MP MP
LM LM LM LM
チャネル
アダプター
クロスバー
スイッチ
チャネル
アダプター
MP プロセッサー
LM ローカルメモリー
ディスク
アダプター
ディスク
アダプター
キャッシュメモリ・
共有メモリ
6Gbps SAS
…
Port
Port
Port
Port
Cache
Cache
Cache
Cache
Port
キャッシュ
アダプター
Port
Cache
6Gbps SAS
ボトルネックを解消する
分散高速共有メモリ技術
4
仮想パーティション
…
XP7
リソースを複数に分割する
仮想化技術
ビジネスの進化に対応する
柔軟な拡張性
ニーズに合わせて進化
前世代モデルと比較してディスク搭載本数を12.5%向上。2モジュール構成で、2.5インチHDDを
最大2304台搭載でき、キャッシュサイズは最大2TBを搭載可能です。また、ホストポートは16Gb
ファイバーチャネル接続に対応しており、将来の拡張に備えた十分な拡張性を実現しています。
さらに、
ビジネスの規模や成長に合わせて、最適なパフォーマンスとストレージ容量を維持できるよ
う、柔軟でスケーラブルなアーキテクチャーを採用。プロセッサー、キャッシュメモリ、
ホストポートや
ドライブをボード単位で拡張するスケールアップ性に加え、
コントローラモジュール(DKC)をもう1
ユニット追加し、容量のみならず性能も拡張するスケールアウト性も兼ね備えています。
ストレージ仮想化により運用効率を向上
HP XP7 Storageは、柔軟なボリューム設定が可能。ボリューム設定の負担を軽減するだけでなく、
物理構成にとらわれない柔軟なボリューム設定によりストレージリソースの使用効率を高めること
が可能です。また、論理ボリュームを自動的に適切なパフォーマンスのドライブで構成されるスト
レージプールに移動することで、空きリソースを有効活用。運用負荷を軽減しながら、パフォーマン
スやコストの適正化を実現します。
さらに、HP XP7 Storage内のコンポーネントだけでなく、外部の各種ディスクアレイを仮想スト
レージボリュームとして統合管理可能。既存ストレージの一元化を実現します。
ホスト/
アプリケーション
メインフレーム
Unix
DKC×1
コントローラー /
プロセッサー /
キャッシュメモリ
ディスクユニット
ディスクドライブ/SSD
/フラッシュドライブ
SCALE
UP
SCALE
OUT
XP7
SCALE
UP
SCALE
OUT
NAS Gateway
DKC×2
SCALE
UP
ストレージ
容量
クライアント
Linux
ファイバーチャネル
ファイバーチャネル
FICON
処理性能
Windows
SCALE
UP
SCALE
OUT
SCALE
OUT
SCALE
OUT
外部ストレージ
(仮想ボリューム)
信頼性が高く、セキュアな
システムを実現
止められないシステムに対応
稼働中断のない完全なオンラインアップグレード
(ハードウェア、
ソフトウェア、
ファームウェア)を実
現。クリティカルサービスにより、100%のデータアベイラビリティ保証サービスを提供することが
可能です。
また、データのリアルタイムなオンラインコピーを遠隔地に作成。3拠点までの同期に対応し、災害
発生時や障害時にも事業継続を可能にします。さらに、一歩進んだアクティブ/アクティブ型の高可
用ソリューションにも対応。クラスター化されたホストのシームレスなフェイルオーバーが可能にな
るので、高度な災害対策や事業継続対策が必要なシステムに最適です。
データを確実に保護
米国連邦政府の暗号モジュールに関する要件を規定した「FIPS 140-2」に準拠した暗号化に対応。
堅牢なセキュリティで、大切なデータを守ります。
5
HP XP7 Storageが
提供するソリューション
ミッションクリティカルシステムにおける典型的なストレージに対する課題に対
して、HP XP7 Storageが提供するソリューションをご紹介します。
ストレージ仮想化による
TCO向上ソリューション
業務効率を向上しながら、最高のパフォーマンスを実現
HP XP7 Storageは、ストレージ仮想化によりボリュームごとの性能・容量設計を簡素化。複雑な
設定をしなくても、ストレージリソースを最適化することが可能です。たとえば、既存プールへの
ディスクドライブ追加時に、既存データが再配置され、すべてのドライブにわたり平準化するThin
Provisioning機能を提供。これによりプール上のデータは、常に最適化され最大のパフォーマンス
を維持することができます。
また、外部接続された異機種ストレージを一括管理できるExternal Storage機能を提供。あたかも
HP XP7 Storage内のボリュームのように統合管理することにより、大幅な管理の効率化が実現し
ます。
パフォーマンスの最適化と資産の有効活用を両立
Auto LUNは、自動監視と負荷分散機能により、論理ボリュームを自動的に適切なパフォーマンスの
ドライブで構成されるストレージプールに移動させることにより、ストレージの性能設計の工数や管
理負担を大幅に軽減しながら、
アプリケーションに適切なパフォーマンスのストレージを提供します。
さらに、Smart Tiresでは、ストレージ性能の異なる各階層間で自動的にデータを最適な階層に再
配置。アクセス頻度の高いデータは高速階層に、低いデータは低コストの階層に配置することで、
管理の手間をかけずに、
システムのコストとパフォーマンスを最適化することが可能です。
Smart Tires
サーバー郡
XP7
ユーザー
ストレージプール
SSD/
フラッシュドライブ
SAS
仮想化した
ストレージリソース
ミッドライン
SAS
仮想ボリューム
仮想化した
ストレージリソース
6
SSD/
フラッシュドライブ
SAS
ミッドライン
SAS
ストレージ
プール
3PAR
事業継続ソリューション
災害や障害からデータを保護
サイトがアクセス不能になった場合でも、データへの常時アクセスを維持するContinuous Access
機能を提供。
リモート複製だけでなく、
リモートクラスタリングによる災害対策クラスターも実現で
きます。また、3データセンター構成の災害対策ソリューションも構築できるため、
ビジネスを局地
的な災害はもとより、広範囲におよぶ災害からも保護できます。
Continuous Access
Continuous Accessとリモートクラスターソリューション
拠点A
拠点B
広域ネットワーク
Continuous Accessと
Continuous Accessと
拠点C
リモートクラスターソリューション
リモートクラスターソリューション
• ダウンタイムレスな災害対策
*
複数アレイの仮想化を実現する「マルチアレイバーチャリゼーション」
を提供。複数のHP XP7
Storage間で仮想アレイ層を作成することで、物理アレイ全体にわたり等価的なデータアクセス
を実現します。これにより、アクティブ/アクティブ型の高可用ソリューションを実現。ストレージア
レイまたはデータセンター全体がオフラインになった場合でも、ダウンタイムのないシームレス
な連続運用を可能にします。
アプリケーション統合のための
ストレージソリューション
他業務への影響を最小化
HP XP7 Storageのリソースを論理的に分割し、HP XP7 Storageを複数のアプリケーションで
共有しながら各アプリケーションには独立したリソースを持つストレージを提供するResource
Partition機能を提供。ある業務が他の業務に与える性能影響を排除し、各ユーザーに対してあた
かも専用のストレージであるかのようにリソースを提供します。ユーザー自らが管理できるマルチ
テナント型の運用が可能です。
Resource Partition
ユーザーA
ユーザーB
ユーザー C
ホストグループ
ホストグループ
ホストグループ
ホストグループ
LDEV/VVol
LDEV/VVol
LDEV/VVol
LDEV/VVol
XP7
外部ストレージ
共有またはパーティションキャッシュ
管理者
7
コンサルティングサービス
サポートサービス
お客様の環境や課題に対して最適なソリューションを提供できるよう、
20年以上に渡る実績を誇る世界最高のミッションクリティカルサービス
様々なコンサルティングサービスを用意しています。各種アクセスメント
により、お客様のHP XP 7の可用性を最大化します。
により、現状の課題を分析した上で、最新のテクノロジーを有効に活用
HP クリティカルサービス
して、システム要件、コスト要件にあう提案を行い、設計、構築、導入まで
トータルに支援いたします。
フェーズ
サービス名
コンサル
要件定義
設計・導入
移行
事後作業
ア修復
サービス内容
ストレージ移行計画支援
ストレージ移行に伴うデータ移行の要件、
設計・計画をサポート
仮想化ストレージ運用
管理計画策定支援
仮想化ストレージへの環境切替に伴う
効果的なストレージ運用を実現します
移行前環境調査
移行要件を確認し、既存環境の調査、
最適な移行方式を検討
ストレージ構築
新規ストレージの設計、設置、設定
移行事前準備
移行環境準備
3PARデータ移行
多機種ストレージからXP7へのデータ移行実施
各種ツール移行
バックアップ・業務運用に使用した
スクリプト・ツールの移行
バックアップ構築
バックアップ・災害対策の環境構築、運用設計
運用
高度なプロアクティブサービスと、ミッションクリティカルサポートセン
ターによるリアクティブ対応による障害の未然防止と6時間のハードウェ
HP データセンターケア
お客様の特定のニーズに合わせて、
プロアクティブサービスとリアクティ
ブサービスを柔軟に組み合わせるカスタムサービスでIT環境全体をサ
ポート
HP XP7 Storage
名称
HP XP7 Storage
0 - 2304 スロット(1ラック-最大6ラック構成)
搭載可能ドライブ数
対応ドライブ
2.5型ドライブ
300 GB(15Krpm)、600 GB(10Krpm)、900 GB(10Krpm)、1.2TB(10Krpm)、400 GB SSD、800 GB SSD
3.5型ドライブ
600 GB(10Krpm)、400 GB SSD、4TB(7200rpm、ミッドラインドライブ)
対応Flash Module Drive
1.6TB Flash Module、3.2 TB Flash Module
システム容量
0 GB - 4.5 PB(物理容量)、0 GB - 3.9 PB(使用可能容量)
対応RAIDレベル
RAID 1(2D + 2D、4D+4D)
RAID 5(3D + 1P、7D+1P、14D+2P、28D+4P)
RAID 6(6D + 2P、14D+2P)
最大論理ドライブ数
65,280
キャッシュメモリ容量
32 GB - 2 TB
対応オペレーティングシステム
HP-UX、HP NonStop、VMWare、AIX、Linux、Windows、Solaris、Mainframe、Open VMS
ホストインターフェイス
Fibre Channel、FCoE、FICON
16 Gbps FC 8-96ポート、8 Gbps FC 16-192 ポート、FICON 16-176ポート、FCoE 8-88ポート
ホストポート数
外形寸法(DKCラック)
外形寸法(DKUラック)
輸送時寸法
(DKCおよびDKUラック)
幅×奥行×高さ
61.0 × 111.2 × 200.6 cm
質量
807 kg(1DKC rack-384 2.5型ドライブ)
質量
842 kg(シングルラック-2DKC、96 FMD)
幅×奥行×高さ
61.0 × 111.2 × 200.6 cm
質量
633 kg(1DKU rack、384 2.5型ドライブ)
質量
663 kg(1DKU rack、192 3.5型ドライブ)
幅×奥行×高さ
95.0 × 129.0 × 220.5 cm
ラック当たり質量加算分
75kg
省エネ法に基づくエネルギー消費効率
安全に関するご注意
N区分 0.0062
ご使用の際は、商品に添付の取扱説明書をよくお読みの上、
正しくお使いください。水、
湿気、
油煙等の多い場所に設置しないでください。火災、
故障、
感電などの原因となることがあります。
お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ 03-5749-8340 月~金 9:00~19:00 土 10:00~17:00(日、祝日、年末年始および5/1を除く)
HP XP7 Storage製品に関する情報は http://www.hp.com/jp/XP
Microsoft、Windowsおよび Windows NTは、米国におけるMicrosoft Corporationの登録商標です。
記載されている会社名および商品名は、
各社の商標または登録商標です。
記載事項は2014年10月現在のものです。
本カタログに記載された内容は、
予告なく変更されることがあります。
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