毛呂病院ニュース最新号

平成27年1月発行
第31号
新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、目出たくご家族の皆様方と新春を
お迎えのこととお慶びを申し上げます。
旧年中は毛呂病院に対し、ご協力、ご指導を賜り誠にありがとう
存じます。皆様方の本年のご健勝でのご活躍をお祈りしますと
共に、毛呂病院に対しましても旧年同様よろしくお願い
致します。
昨年の5月には、20年間勤めさせていただきました理事長職
を勇退し、名誉理事長に就任を致しました。
これまで理事長職を務められたのは、良き部下に恵まれ、
同僚に恵まれ、多くの友人に恵まれ、良き家族に恵まれ、皆様の
お力添えがあってのことで、大過なく20年を経過致しました。
厚生労働大臣賞 受賞
良き両親に恵まれたことも、私の人生に大きな影響を与えておりますので、両親のことも
良き両親に恵まれたことも、私の人生に大きな影響を与えてお
お話ししてみたいと存じます。
りますので、両親のこともお話ししてみたいと存じます。
私は昭和14年に生まれました。
私は昭和14年に生まれました。
もともと丸木の家は男子に恵まれず、父に次いで私が男の子でありました。
もともと丸木の家は男子に恵まれず、父に次いで私が男の子であ
男の子に対する期待はおそらく大きかったのではなかろうかと存じます。
りました。
私はその期待に応えるように、母から大変厳しく育てられたのであります。
男の子に対する期待はおそらく大きかったのではなかろうかと
あまりに厳しい躾をされましたので、どちらかと言えば、母と距離を置く様な傾向が
存じます。
私にはありました。
私はその期待に応えるように、母から大変厳しく育てられたの
そして、終戦間近の或る日、父が勤務をしておりました横須賀の海軍病院を母と訪ねた
であります。
ことがあります。
あまりに厳しい躾をされましたので、どちらかと言えば、母と
その途中、米軍の戦闘機の機銃掃射に遭遇をしたのであります。
距離を置く様な傾向が私にはありました。
その時、母は私を抱え側溝に飛び込み、私に覆いかぶさり私を護ってくれました。
そして、終戦間近の或る日、父が勤務をしておりました横須賀
私はその時、母親の体温を感ずると共に、私を守ってくれたのは母であるということを
の海軍病院を母と訪ねたことがあります。
強く感じ、その2年後に母は逝去致しましたが、今でもその気持ちが私の胸に残っており、
その途中、米軍の戦闘機の機銃掃射に遭遇をしたのであります。
強い母の愛情に感謝しているのであります。
その時、母は私を抱え側溝に飛び込み、私に覆いかぶさり私を
次ページに続く
その後、無事に成長し、お陰様で医師になりました。
護ってくれました。
そして、昭和47年、一県一医科大学構想の中で、毛呂病院を母体にして埼玉医科大学を
私はその時、母親の体温を感ずると共に、私を守ってくれたの
創立することが出来ました。
は母であるということを強く感じ、その2年後に母は逝去致しま
私は若輩でありましたが、事務局長の様な仕事を致しました。
したが、今でもその気持ちが私の胸に残っており、強い母の愛情
当時、自然科学の進歩は著しく、医学・医療も革命的ともいえる進化の環境に医科大学は
に感謝しているのであります。
その後、無事に成長し、お陰様で医師になりました。
そして、昭和47年、一県一医科大学構想の中で、
毛呂病院を母体にして埼玉医科大学を創立することが
出来ました。
私は若輩でありましたが、事務局長の様な仕事を
致しました。
当時、自然科学の進歩は著しく、医学・医療も
革命的ともいえる進化の環境に医科大学はあったので
昭和50年代当時の写真
あります。
父は、戦前の医学教育を受けておりますし、私は、
生まれは戦前とはいえ、戦後の医学教育を受けております
ので、当時の変革の時代には考え方に大きな違いがあり、
まさに激論を交わしながら大学の初期を乗り切ったので
あります。
そのような状況の中で、私は呼吸器がもともと弱かった
ということもあり、重症の気胸を発症し、非常に難しい
手術を受けることになり、手術そのものは成功した
薫風園オープンセレモニー
ものの、術後に劇症肝炎を発症し、死線を彷徨ったので
あります。大部分の方はもう亡くなるだろうと考えて
いた様ですが、当時の松下教授を始め、皆様の検討の末、
諸刃の刃でありますステロイドを使用する方法に決し、
投与したところ、3週間後には退院が出来るまでに回復を
致したのであります。
そして退院後一番に父に挨拶に参りましたところ、
「これからどうするのか。」という質問がありましたので、
私は躊躇することなく、「私の命は皆様の力によって
デイケアセンターのぞみ竣工式
救われたものであるから、自分の命は、自分のものでは
ない。自分の命がある限り、人のために 尽くしたい、
世のため人の為にこれからは仕事を一身にやりたい。」、
ということを申しました。
父はその後、私の仕事振りに干渉することもなく、
じっと見ていると私は思っておりました。
数年後の或る日、父は、お前に渡したいものがあると、
「忍」の一字が書かれた色紙を私に手渡しました。
その色紙を頂いた時に、「父は私の仕事を厳しく見守っ
ていたのだ。」と感謝の念を抱いたのであります。
その後は、父との関係も大変良好なものとなり、新旧の
食い違いも殆どなく承認され、現在、埼玉医科大学が歩ん
薫風園開設10周年記念祝賀会
その色紙を頂いた時に、「父は私の仕事を厳しく見守っていたのだ。」と感謝の念を抱いた
のであります。
その後は、父との関係も大変良好なものとなり、新旧の食い違いも殆どなく承認され、
現在、埼玉医科大学が歩んでいる歴史の基礎ができたものと私は感じております。
そして、ご案内の様に、埼玉医科大学はその後、進歩発展しつつあり、現在を迎えて
いるのであります。
私 が そ の 責 任 者 と し て 役 割 を 果 た し て 参り ま し た こ と に な り ま す が 、 そ れ に は 母 の
深い愛と父の仕事に対する厳しさと信頼があった故であるということを、今でも強く感謝の
念を抱き、日々を過ごしております。
また、昨年は、長年の労働行政への推進活動に対して、厚生労働大臣表彰を受賞致し
ました。これは皆様方のご協力の賜物でありますことを感謝申し上げます。
さて、我が国に目を向けますと、少子高齢化が進み、ついに人口減社会が始まったので
あります。今後、医療・福祉に対する期待はさらに増大をし、私達も今迄100年以上
携わってきた仕事を更に充実し、地域貢献、社会貢献に励みたいと思っております。
携わってきた仕事を更に充実し、地域貢献、社会貢献に励みたいと
そして、医療と福祉が融合した理想郷を実現したいと考えております。
思っております。そして、医療と福祉が融合した理想郷を実現したいと
しかしながら、これは容易なることではありません。
考えております。
国の理解、地方行政の理解、地域社会の理解がなければ実現出来ないのであります。
しかしながら、これは容易なることではありません。
国の理解、地方行政の理解、地域社会の理解がなければ実現
今後とも皆様方におかれましては、更なるご協力とご支援をお願いし、理想郷の実現に邁
出来ないのであります。
進したいと考えておりますので、従前に勝るご理解を賜わればありがたいと思います。
今後とも皆様方におかれましては、更なるご協力とご支援をお願いし、
今年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
理想郷の実現に邁進したいと考えておりますので、従前に勝るご理解を
毛呂病院の
賜わればありがたいと思います。
今年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
ミッション
毛呂病院と埼玉医科大学病院グループ
毛呂病院
大学病院
総合医療センター
川越クリニック
国際医療センター
新年明けましておめでとうございます。昨年4月、丸木清浩理事長
(現名誉理事長)より毛呂病院の事務局長代行を仰せつかりました。
私はこれまで、金融機関や、経済団体に勤務しておりましたことから、
医療・介護業界と比べますと、一足早く業界の自由化や国際化、更には
ICT化の波に身を
置いて参りました。微力ではありますが、これ
ICT化の波に身を置いて参りました。微力ではありますが、これまで培った経験と、
まで培った経験と、情報力を基に、毛呂病院の「変化への対応力」と「ブ
情報力を基に、毛呂病院の「変化への対応力」と「ブランド力の向上」に些かなりともお役に
ランド力の向上」に些かなりともお役に
立てたらと決意を新たにし
立てたらと決意を新たにしております。
ております。
毛呂病院は、埼玉医科大学病院群の後方病院としての役割は勿論、地域の連携病院や
毛呂病院は、埼玉医科大学病院群の後方病院としての役割は勿論、地域
連携施設の関連病院としての役割がございます。これらの役割を実践する行動を通じて、
の連携病院や連携施設の皆様の関連病院としての役割がございます。
これ
名誉理事長が標榜する「医療と福祉の理想郷」の実現に向け、職員一同力を合わせ専心して
らの役割を実践する行動を通じて、名誉理事長が標榜する「医療と福祉の
参りますので、皆様には、今後とも変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げ、
理想郷」の実現に向け、職員一同力を合わせ専心して参りますので、皆様
ご挨拶とさせて頂きます。
には、今後とも変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶
とさせていただきます。
社会福祉法人毛呂病院は、8月23日(土)に神奈川県立保健
福祉大学 で開催 された 平成2 6年度 全国 栄養改善 大会に おいて
優良特定給食施設として、厚生労働大臣表彰を受彰致しました。
現 在 の薫 風園 内の 給食 施 設は 、平 成1 0年 5 月に オー プン し
16年が経過しました。開設以来、院長をはじめ多くのスタッフの
協力により継続して取り組んだバイキング、ラーメン出張サービス
などの食 事サー ビスや 、衛生 管理、 栄養 指導、そ して多 職種と
協働による栄養改善等が評価されたものと考えております。また、
開設当初から栄養課と共に食事サービスの向上や衛生管理に
取り組んで戴いた日清医療食品(株)従業員の皆さんに感謝
致します。
今後とも、個々の利用者(患者)様のご期待に沿えるよう安全・
安心に配慮した健康的で美味しい食事の提供と適切な栄養管理に
努めて行きたいと思います。
今年の医療研修会では「地域連携」
「退院促進」
「医療安全」という
3つのテーマで、19席の演題が集まり、日々の取り組みや成果が
発表され、非常に有意義な研修会になりました。
研修会で発表された様々な研究や実践を継続し、患者様、ご家族様、
地域の皆様の人生がより豊かに、安全で安心に暮らせるよう、チーム
医療・地域連携の向上を行って参ります。
栄養課スタッフ
地元の広報誌に、町と協同して、認知症
の早期発見の重要性や、当院にある認知症
疾患医療センターについての特集を掲載
しました。
あなたは、認知症と聞いてどのような
イメージを持ちますか。認知症は誰にでも
起こりうる脳の病気です。現在、認知症は
予備軍を含めると65歳以上の4人に1人
の割合といわれています。
時間や場所等の理解が難しくなるのです
が、例えば家に帰れないのではなくて
若い頃暮らしていた家を探していて過去の
時間を過ごしている場合もあるのです。
本人は目的をもって行動しているのに
周囲に理解してもらえずに不安を感じて
広報 もろやま
~特集 すまいる あっと~
しまいます。
しかし、認知症になっても早めに治療
して、周囲の理解、気遣いがあれば、
住み慣れた地域で暮らすこともできます。
「いつまでも自分らしく生きたい」とは
誰もが願うことだと思います。
【お問合せ】
049-276-1486(直通番号)
認知症疾患医療センター
担当
福島
もろやま社協だより
毛呂山中学校の3年生8名が「福祉体験学習」として、介護老人保健
施設の薫風園デイケアを体験して 頂きました。当日は、毎年恒例の
「 デ イケ ア秋 祭 り」 に参 加 して 頂き 、模擬 店 のお 手伝 い 、ゲ ー ム
コーナーでの応援係として祭りを盛り上げて頂きました。
利用者様からはご自宅でご家族様との会話が少なくなっており「孫の
ような歳の子たちと一緒に楽しめてとても良かった。」等の感想が聞かれ
ような歳の子たちと一緒に楽しめてとても良かった。
」等の感想が聞かれました。また、
ました。
また、学生からは核家族の増加で、高齢者との交流の機会が
学生からは核家族の増加で、高齢
者との交流の機会がないため 「はじめは何を会話すれば
ないため「はじめは何を会話すれば良いのか迷いましたが、徐々に気さくな会
良いのか迷いましたが、徐々に気さくな会話ができて嬉しかった。」などの感想が聞かれました。
話ができて嬉しかった。」などの感想が聞かれました。学生、利用者様にとって
学生、利用者様にとってとても有意義で貴重な実習となりました。
とても有意義で貴重な実習となりました。感想文を送ってくれました。感想文は
デイケアで掲示しており、それを見て利用者様が喜んでいました。
居 宅 介 護 支 援セ ン タ ー 薫風 園 で は、「 介護 が
必要になった」「介護保険を利用したい」等、在宅
介護についての支援を行っております。
専門的な知識を持ったケアマネジャー(介護支援
専門員)が、ご利用者様の心身の状況や環境、
ご本人・ご家族様の希望に合わせて、サービスを
計画的にご利用頂けるように支援を行います。
毎日を自宅で安心して過ごして頂くため、全力で
お手伝い致します。
【提供時間】月曜日~金曜日 9:00~17:00
【提供地域】毛呂山町・越生町・鳩山町
左記地域以外でもご相談ください。
【お問合せ】049-276-2082(薫風園サービスセンター内)
医師と看護師が定期的にご家庭を訪問し、診察や療養の
相談、アドバイスを致します。ご自宅で過ごしたいという
ご希望があれば、是非ご相談ください。点滴・在宅酸素・
人工呼吸器等、医療機器の管理等、ご希望に添えるような
在宅医療を提供していきたいと思います。
【提供時間】月曜日~土曜日 8:30~17:30
【提供地域】毛呂山町・越生町・鳩山町
【お問い合わせ】049-276-2011
担当 在宅医療看護師
担当
落合
住み慣れた我が家で
~安心した生活をサポートします~
要介護・要支援者の状態でも在宅で生活を続けたい方は沢山いらっしゃると思います。
私たちヘルパーステーションは『安心できる在宅介護』をモットーに、ケアマネジャー
(介護支援専門員)が作成したケアプランに沿って身体介護・生活援助を行います。
身体介護
泄介助・食事介助・更衣介助
入浴介助等生活動作に関する介助
生活援助
調理・洗濯・掃除等
日常生活の援助
【提供時間】月曜日~土曜日 8:00~23:00
【提供地域】毛呂山町・越生町(一部地域を除く)
【お問合せ】049-276-1945(薫風園サービスセンター内)
ご自宅に訪問し、機能回復や日常生活に必要なリハビリを
します。利用者様やご家族の希望を基に、症状やご自宅の
環境及び介護力等に考慮しながら実施し、福祉用具や住宅
改修に関するアドバイス等も行います。
【提供時間】月曜日~金曜日 9:00~16:00
【提供地域】毛呂山町・越生町・鳩山町
【お問い合わせ】049-276-2084
担当 中谷
担当
中野
外来担当医一覧表
平成27年1月現在
内科・緩和ケア内科・歯科・リハビリ外来は、薫風園にて診療を行っております。
月
火
水
木
金
精神科外来は、本部にて診療を行っております。
午前
稲葉 宗通
午後
米田 修平
山口 剛史
●診療時間
内科
午前8時30分 ~午後5時(内科・精神科)
大久保 毅
(緩和ケア内科)
※緩和ケア内科、歯科は予約制となります
松崎 宸
名古屋 春満
小林 正幸
滝澤 功一
当番医
滝澤 功一
稲葉 宗通
(緩和ケア内科)
大久保 毅
鈴木 健之
(第 1,3 週)
桑原 美智子
●外来に関するお問い合わせ等は、下記の連絡先へお願いいたします。
午前
菊池 あつ子
竹田 稔
岡島 宏明
内科:049-276-2011
精神科
午後
リハビリ科
土
依田 裕生
高野 忍
戸塚 貴雄
今泉 照明
精神科:049-276-1496
山下 博榮
丸木 リサ
午前
前田 恭子
午前
今井 謙一郎
午後
今井 謙一郎
今井 謙一郎
今井 謙一郎
今井 謙一郎
今井 謙一郎
今井 謙一郎
今井 謙一郎
今井 謙一郎
歯科
●診察受付場所
内科・緩和ケア内科・歯科・リハビリ外来は、薫風園にて診療を行っております。
精神科外来は、本部にて診療を行っております。
●診療時間
午前8時30分 ~午後5時
※緩和ケア内科、歯科は予約制となります
●外来に関するお問い合わせ等は、下記の連絡先へお願い致します。
内科:049-276-2011
精神科:049-276-1496
電車
薫風園
バス
裏
東武越生線 東毛呂駅下車 バス5分
JR八高線 毛呂駅下車 徒歩5分
車
関越自動車道
鶴ヶ島インターより約10km
路線・時刻表は当院ホームページよりご確認頂けます。
本部前P1 か第一病棟脇P2 駐車場をご利用ください。
P2
尚、P2 駐車場入場の際、専用の駐車カードが必要となります。
本部・薫風園事務所で必要事項を記入して頂き、
P1
カードをお受け取りください。
P2 駐車場が満車の場合はP3 駐車場をご案内します。
※駐車場内での事故・損傷・盗難等については、一切責任を
※駐車場内での事故・損傷・盗難等については、一切責任を負いません。
負いません。
※不正駐車は、皆様の迷惑になりますのでご遠慮ください。
※不正駐車は、皆様の迷惑になりますのでご遠慮ください。
P3