医療安全だより24号を発行しました

VoL . 24
医療安全だより
2015年2月発⾏
手術室の安全管理について
病院にはたくさんの⽅が診察や検査、治療をうけるためにい
らっしゃいます。診察室や検査室へ入っていただく際に患者さ
んの名前をお呼びするのですが、間違って別の⽅が入ってこら
れることもあります。そこで患者さんへお名前を名乗っていた
だくよう、まちがい防止のご協⼒をお願いしていることを以前
お話ししました。
フルネームで
お名前を
教えて下さい
院内に掲示しています
今回は手術室のお話です。
手術室では⿇酔をかけるので意識がない状態で手術を受けることになります。
そのため手術開始前に、より慎重に患者様の確認・手術部位の確認を⾏うこと
が必要となります。
普段は入れない手術室での様⼦を⾒ていただきながら、どのような確認⽅法
をとっているのかご紹介しましょう。
麻酔科医による診察と麻酔に関する説明
1
手術前診察
手術前に、⿇酔科医が患者さんの状態を知り、
⿇酔⽅法や鎮痛⽅法を選択するための
必要な情報を得るために⾏います。
2
⿇酔⽅法の説明
患者さんの全身状態や病歴、手術内容などを
考え合わせて⿇酔⽅法を⿇酔科医が選択し、
患者さんやご家族へ説明します。
手術室での確認方法
1
手術室の入室
手術室に入室後、
担当の看護師が手術同意書を確認しながら、
患者さんにお名前と手術する部位を言って
いただきます。
同意書
2
手術受付と患者さんの
リストバンドでの認証を⾏います
3
確認ができたら看護師が付き添い、
手術するお部屋へご案内します
リストバンドの
バーコードを
読み取り確認します
4
手術室に患者さんが入室されたら、主治医・⿇酔科医・看護師がみんなが⼀度手を止め、
患者さんの名前や手術部位の確認を⾏っています。
これを「タイムアウト」といいます。
執刀医が患者名・診断名・手術⽅法・手術部位を伝え、⿇酔科医・看護師が承諾書を確認し
手術開始となるのです。
これから
手術を始めます
タイムアウト
をお願いします
当院では血管造影などの浸襲の大きな検査の場合もタイムアウトを実施して
安全に治療が受けられるようにしています。
* ザ・ベストメディカルグループ
ザ・ベストメディカルグループオブザイヤー受賞 *
当院では毎年病院の医療に貢献した⼈、もしくはチームの活動に対してベストメディカル賞を選出
しています。今年はリスクマネジメント委員会(病院の医療安全についての活動を⾏っているチーム
です)が受賞することが出来ました。今後とも患者さんが安⼼して医療を受けられるよう活動してい
きたいと思いますのでよろしくお願い致します。
賞 状 を 頂 き ま し た