仕様書(PDF文書)

香美町固定資産台帳整備及び公共施設等総合管理計画策定業務
委託仕様書
1.業務名
香美町固定資産台帳整備及び公共施設等総合管理計画策定業務
2.業務目的
香美町所有の公共施設について資産マネジメントの考え方を基本に、固定資産台帳整
備等による公共施設等総合管理システムの導入を図るとともに、公共施設等総合管理計
画の策定を行い公共施設の総合的かつ計画的な管理を推進する。
3.委託期間
契約の日から平成29年3月25日まで
4.対象施設
固定資産台帳
内
容
土地(約 17,000 筆)、建物(約 300 施設(約 400 棟))
、道
土地、建物、工作物
路(1,373 路線)、農道(266 路線)、林道(40 路線)、橋梁(442
本)、公園(6 箇所)、プール(9 箇所)、防火水槽(約 250 箇
所)など
物品
備品(約 200 件)、車両(約 200 件)など
無形固定資産
用益物権、ソフトウェアなど
公共施設等総合管理計画
内
容
公共建築物
庁舎、学校、町営住宅など(約 300 施設)
公共土木施設
道路、橋梁、上下水道など
(※調査結果により、数は増減するものとする。)
5.業務の項目
【固定資産台帳整備】
①資産情報の収集・整理
②固定資産評価基準の作成
③固定資産台帳データの作成
④財務書類作成支援
⑤公有財産台帳管理システムの構築及びデータ入力
【公共施設等総合管理計画】
①基本方針の作成
②公共施設等情報の収集・整理
③インフラ資産情報の収集・整理
④資産台帳の整備
⑤公共施設等総合管理システムの構築及びデータ入力
⑥公共施設等管理委員会の運営支援
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6.事業内容及び委託内容
委託業務内容は、プロポーザル方式であるため、項目等は提案により変更となる。
(1)固定資産台帳の整備
本町が管理する資産情報の収集・整理を行い、固定資産台帳データを作成する。
①資産情報を収集するにあたり、職員を対象とした説明会等を開催すること。
②収集・整理した紙台帳等をパンチ入力し、データ化する。
③各種台帳を利用して、既存公有財産台帳の修正を図ること。
④不突合・不整合のあった公有財産について、不明資料リストとして本町に提出し、
本町の指示に従い、公有財産台帳データの修正を行うこと。
⑤整備した公有財産台帳から「財産に関する調書」を作成し、既存の「財産に関する
調書」と比較・検証を実施すること。
⑥収集した資産情報(土地、建物、工作物・物品・無形固定資産)について、総務省
の評価基準(平成27年1月公表)を踏まえて固定資産評価基準を作成し、評価す
ること。
⑦固定資産台帳データの確認及び不明箇所の問い合わせは、所管課へ調査を実施する。
なお、所管課への調査は、調査票を用いて行うこと。
⑧所管課より収集し入力した情報を固定資産区分ごとにデータ統合をすること。
⑨公有財産台帳管理システムの構築及びデータ入力
(2)財務書類作成支援
平成27年1月に公表された総務省の地方公会計制度における「統一的な基準」によ
る財務書類の作成を想定し、整備した固定資産台帳データから開始貸借対照表を作成し、
検証作業を行う。
(3)公共施設等総合管理計画の策定
策定の方針をはじめ、インフラ老朽化対策に関する国の指針等を参考に、以下の内容
を取りまとめる。
なお、基本方針については、平成 26 年4月に策定された「公共施設等総合管理計画の
策定にあたっての指針」に沿った内容となるよう配慮すること。
①公共施設等の現況及び将来の見通し
公共施設等及び当該団体を取り巻く現状や将来にわたる見通し・課題を客観的に把
握・分析する。
ア.老朽化の状況や利用状況等をはじめとした公共施設等の状況
イ.総人口や年代別人口についての今後の見通し(30 年程度)
ウ.公共施設等の維持管理・修繕・更新等に係る中長期的な経費の見通しや、これ
らの経費に充当可能な財源の見込み等
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②公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針
「公共施設等の現況及び将来の見通し」を踏まえ、公共施設等の総合的かつ計画的
な管理に関する基本的な方針を定める。
ア.計画期間は、10年以上とする。
イ.全庁的な取組体制の構築及び情報管理・共有方策を具体的に記載すること。
ウ.現状や課題に関する香美町の基本認識を記載すること。
エ.フォローアップの実施方針を記載すること。
③公共施設等の管理に関する基本的な考え方
計画期間における公共施設等の数や延べ床面積等の公共施設等の数量に関する目標
を記載するとともに、以下の項目について管理に関する考え方を記載する。
ア.点検、診断等の実施方針
イ.維持管理、修繕、更新等の実施方針
ウ.安全確保の実施方針
エ.耐震化の実施方針
オ.長寿命化の実施方針
カ.統合や廃止の推進方針
キ.総合的かつ計画的な管理を実現するための体制の構築方針
④施設類型ごとの管理に関する基本的な方針(個別施設計画との整合性に留意)
施設類型(道路、学校等)ごとに、その特性を踏まえ管理に関する基本的な方針を
記載する。
⑤公共施設等管理委員会の運営支援
ア.委員会開催時の運営支援
イ.委員会での検討資料を提供する。
また、必要に応じて研修会を開催し、先進自治体における事例等の情報提供を
行う。
ウ.資産データから諸課題を整理する。
エ.委員会の結果を取りまとめ、会議録を作成する。
7.システムの導入
(1)公有財産台帳管理システムの構築
固定資産台帳整備により整備したデータを管理する公有財産台帳管理システムを導入
するものとする。
また、公有財産台帳管理システムで入力した情報は、公共施設等総合管理システムと
データ連携が可能なものであること。
構築するシステムの主な機能は、次のとおりとする。
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①データベース機能
②GIS(地理情報システム)機能
③公有財産台帳管理機能
④電子データの保管機能
⑤ユーザ管理機能
⑥データ抜き取り機能
⑦情報検索機能
(2)公共施設等総合管理システムの構築
公共施設のマネジメントを推進するために必要な庁内データをシステム利用が可能な
状態に整理し、本業務で導入する公有財産台帳管理システムとデータ連携が可能な公共
施設等総合管理システムを導入するものとする。
構築するシステムの主な機能等は、次のとおりとする。
①データベース機能
②GIS(地理情報システム)機能
③施設カルテ作成機能
④電子データの保管機能
⑤ユーザ管理機能
⑥データ抜き取り機能
⑦情報検索機能
⑧システムから全施設等の台帳を作成する機能
なお、システムの引き渡しは、次のとおりとする。
・データ入力後、システム調整及び動作確認を行った上で引き渡しを行う。
・操作マニュアルを作成し、関係職員に操作及び運用管理等の説明会を行う。
・保守・サポート契約は、別途協議のうえ契約する。
8.サーバの要件
①性能
・稼働から 5 年以上、クライアント台数(台数約 300 台)の操作において快適なレス
ポンスが実現できること。
・データ更新処理等の一括処理において、他のクライアントのレスポンスに影響が出
ないこと。
・クライアント数・サブシステムの追加等へ対応できる拡張性があること。
・サーバ OS は、Windows Server2012 standard とする。
②運用
・サーバは、既設サーバ上に HDD を増設し、構築することとする。なお、既設サーバ
の性能及び割当て可能リソースについては、次のとおりとする。
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【既設サーバ性能】
CPU : Xeon プロセッサー E5-2609v2 1 基
メモリ : 4GB
HDD : 6TB
【割当て可能リソース】(現時点では空き容量が無いため、導入時に増設する。)
HDD : 2TB(容量可変ディスク)
・基本的に 24 時間、365 日の運用が可能であること。
・定期的なバックアップを行うこと。なお、既設サーバに CAAR Cserve Backup R16.5
for Windows Agent for Open Files-Japanese ライセンスを町で用意しており、既
設 LTO ライブラリにバックアップすることが可能である。
・ウィルス対策として、トレンドマイクロ社ウィルスバスターコーポレートエディシ
ョンをインストールしている。
③その他
サーバについては、香美町の既設サーバを使用するのではなく、総合行政ネット
ワーク(LGWAN)を使用した方法を推奨する。
9.ソフトウェアの要件
使用するシステム等については、以下の内容であること。
①システムは、稼働から 10 年以上の保守を保証すること。
②データベースは、マルチプロセッサ対応、信頼性の高さ、安定性、出荷実績、製品
の継続サポートなどを考慮したものを選定すること。
③データベース以外のシステムを構成するソフトウェアについても、将来にわたって
信頼性及び能力が保証されていること。
④パッケージの開発言語については、短期間に効率的に開発・修正が行える開発ツー
ルを使用すること。
⑤システムは、OS バージョンに依存しない WEB 方式であること。
10.クライアントの要件
既存の庁内LANのクライアントを利用できること。
OS
Windows 7、8、8.1
ブラウザ
IE 8 ~11
プリンタ
富士通 XL-9311、又は富士ゼロックス製複合機
11.ネットワークの要件
通信基盤は、既存の庁内LANを活用する。
なお、行政情報系ネットワーク(一般職員が使用するネットワーク)で運用を行う。
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12.セキュリティの要件
①本町の定める「香美町情報セキュリティ対策基準」等に基づき、情報セキュリティの
確保を図ること。
②内部ネットワークへのウィルス侵入、又は内部ネットワークから外部ネットワークへ
のウィルス感染を防ぐための対策を講ずること。
13.成果品
(1)固定資産台帳データ
1式
(2)開始貸借対照表
1式
(3)資産評価基準書
1式
(4)香美町公共施設等総合管理計画書 製本版
(5)香美町公共施設等総合管理計画書 概要版 ※1
50部
100部
(6)公共施設分析資料(GISマップ含む)※2
5部
(7)公有財産台帳管理システム(データ含む)
1式
(8)公共施設等総合管理システム(データ含む)
※1:A3両面見開き程度のものとする。
※2:フラットファイル綴じとする。
1式
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