SSHパンフレット - スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

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L
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SC GHS
I
H
文
1
20
L
O
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SU
H
G
I
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独立行政法人科学技術振興機構
理数学習推進部 先端学習グループ
〒332-0012 埼玉県川口市本町4-1-8 川口センタービル
Tel.048-226-5683 Fax.048-226-5685
e-mail:[email protected]
平成26年度版
4〜
2014.7 6,000
2
5
01
ー
ス
サ
ー
パ
エ
イ
ル
ー
ク
ス
イ
ハ
ス
ン
学
科
部
定
指
省
理数教育の最先端!
育て!未来の科学技術系人材。
文部科学省が指定する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」は、未来を担う科学技術系人材を育て
ることをねらいとして、理数系教育の充実をはかる取り組みです。
SSHでは「科学への夢」
「科学を楽しむ心」をはぐくみ、生徒の個性と能力を一層のばしていくことをめざ
しています。科学技術、理科・数学教育を重点的に行う SSH では、平成14年度より大学や研究機関等とも連
携して魅力的なカリキュラムを開発するなど、科学技術に夢と希望を持つ、創造性豊かな人材の育成に取り組
んできました。また、SSH 指定校を拠点校としての地域への成果の普及などを行っています。
平成17年度指定校からは指定期間を3年間から5年間に延長し、将来国際的に通用する人材を育成するため
の取り組みや高大接続の観点を新たに加え、研究開発を行っています。
科学技術振興機構(JST)は、SSH 指定校へ物品購入、研修・講師費用等の支援、並びに発表会等の企画
運営などを行い、SSH と密接に連携しその取り組みを積極的にサポートしています。
指導助言
学校の指定
文部科学省
●科学技術、理科・数学に重点を置いたカリ
キュラムの開発と実施
●指定校における交流
事業の推進
●教員研修の開催支援
●事業評価のための各
種調査の実施
●SSH事業の運営方法
の検討、改善
支援協力
●生徒研究発表会、情報
交換会の開催
●創造性、独立性を高める指導方法、教材
等の開発
●体験的学習、課題研究の推進
管理機関
指導助言
スーパーサイエンス
ハイスクール指定校
(都道府県教育委員会等)
●指定校における事業の進
管理
●所管校における理数系教育
の推進に向けた指導
●運営指導委員会の設置
●国際性を育てるために必要な英語での
理科授業、
プレゼンテーション演習等
●高大連携
●研究成果の評価への取り組み
●他校への成果普及
●科学技術人材育成重点枠採択校による
地域連携、海外連携など
●各種経費支援
連 携
成果の普及
大 学
研究機関
民間企業等
地域の他の高校等
2
平成26年度スーパーサイエンスハイスクール指定校一覧(204校)
学 校 名
北海道室蘭栄高等学校
指定
年度
学 校 名
指定
年度
指定
年度
学 校 名
学 校 名
指定
年度
学 校 名
指定
年度
*3
21
埼玉県立川越高等学校
23
山梨県立都留高等学校
22
大阪府立岸和田高等学校
23
愛媛県立宇和島東高等学校
25
北海道旭川西高等学校*1
22
埼玉県立川越女子高等学校*2
23
山梨県立甲府南高等学校*2
24
大阪市立東高等学校
23
高知県立高知小津高等学校*2
24
北海道札幌啓成高等学校*1
22
埼玉県立熊谷高等学校
23
山梨県立巨摩高等学校
24
大阪府立園芸高等学校
24
福岡県立小倉高等学校*1*2
22
北海道釧路湖陵高等学校
24
埼玉県立不動岡高等学校
23
山梨県立韮崎高等学校
24
大阪府立四條畷高等学校
24
福岡県立城南高等学校*1
22
北海道札幌西高等学校
24
埼玉県立浦和第一女子高等学校*2
24
山梨県立日川高等学校
24
大阪府立住吉高等学校*2
24
福岡県立香住丘高等学校
23
北海道札幌開成高等学校
24
埼玉県立熊谷女子高等学校
24
北杜市立甲陵高等学校
24
大阪府立泉北高等学校
24
福岡県立嘉穂高等学校
23
札幌日本大学学園 札幌日本大学高等学校
24
埼玉県立熊谷西高等学校
24
山梨英和学院 山梨英和中学校・高等学校
25
大阪府立天王寺高等学校
24
福岡県立八幡高等学校
23
立命館慶祥高等学校
24
埼玉県立松山高等学校
24
長野県飯山北高等学校
22
大阪市立都島工業高等学校
25
福岡県立鞍手高等学校
24
北海道岩見沢農業高等学校
25
千葉県立船橋高等学校*1*2
26
長野県諏訪清陵高等学校*2
22
大阪府立大手前高等学校*1*2
25
福岡県立明善高等学校
24
北海道滝川高等学校
25
市川学園市川高等学校*2
26
長野県屋代高等学校*2
23
大阪府立高津高等学校*1*2
25
福岡県立東筑高等学校
25
青森県立三本木高等学校・附属中学校
22
千葉県立長生高等学校
22
岐阜県立恵那高等学校*2
24
高槻高等学校・中学校
26
佐賀県立致遠館高等学校・佐賀県立致遠館中学校*2 23
青森県立八戸北高等学校*1*2
22
千葉県立柏高等学校*2
23
岐阜県立岐阜農林高等学校
24
兵庫県立三田祥雲館高等学校*3
21
長崎県立長崎西高等学校*1*2
22
岩手県立盛岡第三高等学校
23
千葉市立千葉高等学校*2
24
静岡県立磐田南高等学校*2
23
兵庫県立明石北高等学校
22
長崎県立長崎南高等学校
25
岩手県立釜石高等学校
24
千葉県立佐倉高等学校
25
静岡県立清水東高等学校*2
24
兵庫県立尼崎小田高等学校*1*2
22
熊本県立熊本北高等学校
23
23
岩手県立水沢高等学校
*2
*2
*1*2
*1*2
24
東京都立戸山高等学校
26
静岡理工科大学 静岡北中学校・高等学校
24
神戸市立六甲アイランド高等学校
23
熊本県立第二高等学校
宮城県仙台第三高等学校*1
22
東京工業大学附属科学技術高等学校*2
22
静岡県立浜松工業高等学校
25
兵庫県立加古川東高等学校*2
24
熊本県立宇土中学校・宇土高等学校
25
宮城県仙台第一高等学校
24
東京都立小石川中等教育学校*2
23
静岡市立高等学校
25
兵庫県立豊岡高等学校*2
24
大分県立大分舞鶴高等学校*1*2
22
宮城県古川黎明中学校・高等学校
24
早稲田大学高等学院*2
23
名古屋大学教育学部附属中・高等学校*2
23
武庫川学院 武庫川女子大学附属中学校・高等学校*2 24
大分県立日田高等学校
23
秋田県立横手清陵学院中学校・高等学校
22
筑波大学附属駒場高等学校*2
24
愛知県立刈谷高等学校
23
兵庫県立龍野高等学校
25
宮崎県立宮崎北高等学校*2
24
秋田県立秋田中央高等学校
25
東京学芸大学附属高等学校
24
愛知県立明和高等学校
23
兵庫県立神戸高等学校*1*2
25
鹿児島県立錦江湾高等学校*1*2
22
秋田県立秋田北鷹高等学校
25
東京都立科学技術高等学校*2
24
名城大学附属高等学校*2
23
奈良女子大学附属中等教育学校*1*2
22
池田学園 池田中学・高等学校*2
24
秋田県立大館鳳鳴高等学校*2
25
東京都立多摩科学技術高等学校
24
愛知県立岡崎高等学校*1*2
24
奈良県立青翔高等学校
23
沖縄県立球陽高等学校
25
山形県立鶴岡南高等学校
24
東京都立日比谷高等学校
24
愛知県立豊田西高等学校
25
奈良県立奈良高等学校
山形県立米沢興譲館高等学校*2
24
東海大学付属高輪台高等学校*2
24
愛知県立半田高等学校
25
奈良学園高等学校
24
福島県立会津学鳳高等学校・中学校
22
文京学園 文京学院大学女子高等学校
24
愛知県立一宮高等学校*1*2
25
西大和学園中学校・高等学校*2
24
福島県立磐城高等学校
23
玉川学園高等部・中学部*2
25
愛知県立時習館高等学校*1*2
25
和歌山県立向陽高等学校・中学校*2
23
24
福島県立福島高等学校
*2
*2
*2
*1*2
*2
24
*1*2
SSH ホームページ
JST ではスーパーサイエンスハイスクール支援事業の情報の発信を目的
としたホームページを運用しています。ぜひご覧ください‼
24
東京学芸大学附属国際中等教育学校
26
三重県立伊勢高等学校
24
和歌山県立海南高等学校
茨城県立水戸第二高等学校*2
23
神奈川県立神奈川総合産業高等学校*3
21
三重県立津高等学校*2
25
和歌山県立日高高等学校・附属中学校*2
24
茗溪学園中学校高等学校*1
23
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校*1 22
滋賀県立膳所高等学校*1*2
23
島根県立益田高等学校*1*2
24
茨城県立並木中等教育学校
24
神奈川県立西湘高等学校*2
25
滋賀県立虎姫高等学校
24
島根県立出雲高等学校
25
課題研究データベースでは、SSH 校生徒による課題研究結果が閲覧可能。各校で
の課題研究の取り組みに活用できます!
茨城県立日立第一高等学校・附属中学校*2
24
神奈川県立厚木高等学校
25
滋賀県立彦根東高等学校*1*2
24
大多和学園 開星中学校・高等学校
25
研究開発実施報告書では、各校の取り組みが詳細にわかります!
清真学園高等学校・中学校
24
新潟県立新発田高等学校
25
立命館守山高等学校
24
岡山県立岡山一宮高等学校
*2
26
生徒研究発表会資料では、発表要旨を全て掲載。その全容を知ることができます!
茨城県立緑岡高等学校
25
新潟県立高田高等学校
25
京都教育大学附属高等学校
22
岡山県立倉敷天城高等学校
*2
22
茨城県立竜ヶ崎第一高等学校
26
新潟県立柏崎高等学校*2
25
京都府立桃山高等学校
22
金光学園中学・高等学校
23
作新学院高等学校
23
新潟県立長岡高等学校*2
栃木県立足利高等学校
*1*2
*2
*2
*2
*2
25
京都市立堀川高等学校*1*2
22
ノートルダム清心学園 清心女子高等学校*2
23
24
新潟県立新潟南高等学校
*2
25
立命館高等学校
22
岡山県立玉島高等学校*2
24
栃木県立栃木高等学校
24
富山県立富山中部高等学校
26
京都府立嵯峨野高等学校*1
24
岡山県立津山高等学校
24
白鷗大学足利高等学校
25
石川県立金沢泉丘高等学校*2
23
京都府立洛北高等学校・洛北高等学校附属中学校*2 24
加計学園 岡山理科大学附属高等学校
24
栃木県立宇都宮女子高等学校*2
25
石川県立小松高等学校*2
23
京都府立桂高等学校
25
広島県立広島国泰寺高等学校*1*2
22
佐野日本大学高等学校
*2
25
石川県立七尾高等学校
*2
24
大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎
21
広島大学附属高等学校
24
群馬県立桐生高等学校
*2
*1*2
*1*2
*3
*1*2
24
福井県立藤島高等学校
26
大阪府立三国丘高等学校
21
広島県立西条農業高等学校
24
群馬県立前橋女子高等学校
25
福井県立若狭高等学校
23
大阪府立生野高等学校
22
安田学園 安田女子中学高等学校
24
埼玉県立春日部高等学校
22
福井県立高志高等学校*2
25
大阪府立千里高等学校
22
山口県立徳山高等学校
22
早稲田大学本庄高等学院*1*2
22
福井県立武生高等学校*1*2
25
大阪府立豊中高等学校
22
山口県立宇部高等学校*2
24
徳島県立脇町高等学校
22
徳島県立徳島科学技術高等学校
25
徳島県立城南高等学校*2
25
高松第一高等学校
22
香川県立観音寺第一高等学校
23
愛媛県立松山南高等学校*2
22
*3
*1)コア SSH/科学技術人材育成重点枠
*2)指定終了後、再度指定された学校
*3)経過措置1・2年の指定を受けた学校
※ 既に指定を終了した学校(32校)
:北海道帯広柏葉高等学校、北海道札幌北高等学校、宮城県宮城第一高等学校、福島県立安積高等学校、福島県立相馬高等学校、茨城県立竹園
高等学校、栃木県立宇都宮高等学校、群馬県立高崎女子高等学校、群馬県立高崎高等学校、埼玉県立大宮高等学校、芝浦工業大学柏中学高等学校、神奈川県立柏陽高等学校、慶
應義塾高等学校、富山県立富山高等学校、富山県立高岡高等学校、岐阜県立岐山高等学校、名古屋市立向陽高等学校、三重県立津西高等学校、三重県立四日市高等学校、三重県
立松阪高等学校、大阪府立北野高等学校、兵庫県立大学附属高等学校、和歌山県立桐蔭高等学校、鳥取県立鳥取東高等学校、島根県立松江東高等学校、山口県立岩国高等学校、
山口県立山口高等学校、香川県立三本松高等学校、福岡県立修猷館高等学校、明治学園中学高等学校、長崎県立諫早高等学校、沖縄県立開邦高等学校
3
https://ssh.jst.go.jp/
4
SUPER SCIENCE HIGHSCHOOL
SSH 指定校
SUPER SCIENCE HIGHSCHOOL
SSH 指定校のさまざまな取り組み
カリキュラム開発
▲フロンティアサイエンスⅡの発表会
海
外
連
携
▲訪日したチェコの生徒(左)と共同実験
新 し い 取 組
▲女子中高生がポスター発表を通して交流
課
題
研
究
▲全校での課題研究発表会
石川県
石川県立七尾高等学校
本校の SSH 事業に係る授業の特徴は、探究・発表に重点を置いて
いることです。
「フロンティアサイエンスⅠ・Ⅱ・Ⅲ」
「スーパー数学
ゼミ」
「人間環境」などの科目を設定し,本校独自の「ユニット制」と
いう、
「事前学習→フィールドワーク・講義→探究活動→発表・評価」
という一連の流れのユニット(単元に相当)による授業を行っていま
す。個々のユニットでは、ルーブリックで定めた評価規準をもとに生
徒に身に付けたい力を定め、3年間で段階的に総合的な力が身に付く
よう、ユニットを配列しています。また、発表形態に、口頭発表や
ポスターセッション以外に、ディベートの形式を用いることで表現力
の向上も図っています。
広島県
スーパーサイエンスハイスクールの取り組み
SSH 指定校では各学校で作成した計画に基づき、独自
のカリキュラムによる授業の展開や、大学・研究機関等
との連携による授業、地域の特色を生かした課題研究な
ど様々な取り組みを積極的に行い、普段の高校生活では
出会えない人との出会い、交流、研修による体験、発表
北海道
10 2 2
等を行っています。SSH指定校の中から、8校の取り組み
をご紹介します。
青森 2 1
広島大学附属高等学校
秋田
4
平成21年度に重点枠の指定を受けて以来,
理数教育先進校等と連携
し,創造力や意思決定能力育成のための科学授業モデルを開発・実践
してきました。今年度で5年目となる韓国天安中央高等学校との訪韓・
訪日研修に加え,平成25年度からは重点枠 ( 海外連携 ) に指定され,
4カ国 ( 韓国・ドイツ・チェコ・タイ ) と連携し,ESD に基づく内容
をテーマに海外または日本での共同研究やフィールドワークなどを実
施しています。生徒達は英語でのコミュニケーション能力を高めると
ともに,国際性を備え,持続可能な社会を構築し先導する人材として
成長を遂げています。
岡山県
滋賀県
5
石川
3
群馬
2 2
富山
1
長野
3
福井 4 2
山口
2 2
佐賀
1
福岡
9 2 2
長崎
2 1 1
熊本
3
島根
3 1 1
広島
4 2
鳥取
1
京都
7 3
兵庫
9 2 1
岡山
7
宮崎
1
愛媛
2
徳島 3
愛知
9 3 1
奈良
5 2
大阪
16 4 1
香川 2 1
大分
2 1
滋賀
4 2
岐阜
2 1
和歌山
3 1
三重
2 3
高知 1
鹿児島
2 1
滋賀県立膳所高等学校
課題研究では生徒が主体的に取り組み「テーマ設定能力」
「課題解決
能力」
「プレゼンテーション・ディスカッション能力」を身につけ、科学
者としての最初の一歩を進めます。ポスター発表・口頭発表を日本語・
英語で行い、県内 ALT、留学生(院生・研究者)
、大学教員とディスカ
ッションをします。SSH 特例科目「探究」では課題研究のノウハウを
活かし、生徒全員が調査・研究活動に取り組み、グアム大学で英語での
研究発表を行います。人材育成重点枠事業では連携校と共に課題研究
を進め、ケンブリッジ大学等で研究発表を行います。課題研究は生徒の
理数系への意欲・能力向上につながる最も効果の高いプログラムです。
福島 3 1 2
新潟
5
ノートルダム清心学園清心女子高等学校
発表者を女性だけに限定した「集まれ理系女子!女子生徒による
科学研究発表交流会」を2009年から開催しています。目的は、SSH
で科学研究に取り組んでいる生徒の成果を広く社会に知っていただ
くことと女子生徒のリーダーシップを養成することです。生徒に混
じって、女性研究者にも同じ形式で並んでポスター発表していただ
いているというのが大きな特徴です。生徒相互だけでなく、先輩た
ちとも身近に交流し、将来の進路などについて話していただくこと
を期待しています。生徒たちにとって身近なロールモデルになって
くれると思います。
岩手
3
宮城
山形
3 1 1
2
沖縄
1 1
指定校
コア SSH/
科学技術人材育成重点枠(指定校の内数)
既に指定を終了した学校
6
栃木
6 1
茨城
7 1 1
埼玉 10 1 1
山梨
7
静岡
5 1
東京 13
神奈川
4 1 2
千葉
6 1 1
際
交
流
▲パネルディスカッション
カリキュラム開発
▲ SS 研究発表会(筑波大学にて)
課
題
研
究
▲自作電波望遠鏡による天の川銀河の回転計測
コ ア(中 核 拠 点)
▲「科学三昧 in あいち」における研究発表・情報発信
新潟県
新潟県立新潟南高等学校
平成23年度に中国、韓国、ロシアの高校生を招いて「北東アジア
環境シンポジウム」を開催し、平成25年度から「環境・エネルギー
シンポジウム」へと発展させています。北東アジア4カ国の高校生が
一堂に会して、環境・エネルギー問題をテーマに研究発表、パネル
ディスカッション、ポスター発表をすべて英語で行っています。こ
のシンポジウムでは、各国の代表生徒が科学的課題について意見交
換を行うことで、英語によるプレゼンテーション能力やディスカッ
ション能力とともに、国際的視野で考える能力が育成されることを
目指しています。
茨城県
茗溪学園中学校高等学校
茗溪学園では、中1~高1の全員と、高2・高3の理系選択者、科学
部・地歴部・希望者を対象に研究開発を実施しています。中1からの
特別授業や高校での学校設定科目を通じて、特に探究能力の向上を目
指しています。高1から高2冬にかけて生徒全員が個人研究に取り組
み、研究成果の発表も行います。成果として、日本学生科学賞入選・
JSEC 奨励賞受賞・ISEF ファイナリスト選出等があります。コア
SSH では高校生の科学コミュニケーション能力育成を目指す取組
と、AP(Advanced Placement)試験を念頭に置いた、数学・物
理・化学・生物の学習会・講演会を連携校とともに行っています。
埼玉県
埼玉県立川越高等学校
本校の課題研究は、学校設定科目「スーパーサイエンス基礎Ⅰ」
「スー
パーサイエンス基礎Ⅱ」の選択者約200名、40班のグループ研究が
中心です。上記授業は、本校のテーマ「知の融合」に基づき分野融合
型の5コース「A 地球環境とエネルギー」
、
「B 生命と物質」
「C 物質と
テクノロジー・情報」
、
「D 数学」に分かれ、最先端科学に関する教員
の授業、研究者による関連講座、関連する課題研究を行います。課題
研究は物化生地4つの部活動に引き継がれ、卒業生による研究指導も
系統的に行い、質・量ともに充実した研究を目指します。これまで生
徒研究発表会、科学コンテスト等で高い評価をいただいています。
愛知県
愛知県立岡崎高等学校
本校のコア SSH では、愛知県内のすべての国・公・私立高等学校
等を対象として、県内に広くSSH事業の成果を普及させ、県全域で
理数教育を充実・発展させることを目的としています。そのために
愛知県を3つの地域に分け、県立の SSH 指定校7校が、それぞれの
地域における理数教育の拠点として幹事校となり、地域の生徒、教
員を対象に各種SSH事業を展開しています。また、毎年12月下旬、
生徒研究発表を中心とした発表会「科学三昧 in あいち」を開催し、
県全域の生徒や教員、大学関係者等が多数集まり、活発に情報交換
を行っています。
7
SUPER SCIENCE HIGHSCHOOL
国
SUPER SCIENCE HIGHSCHOOL
スーパーサイエンスハイス クール生徒研究発表会
SSH 生徒研究発表会
日本全国のSSH指定校の代表生徒が集結し、日頃の課題研
究の成果を発表するイベントです。平成25年度は8月7日、8
日の2日間にわたり、パシフィコ横浜を会場にして開催され、
SSH指定校関係者を中心に、約4,900名の参加がありました。
全体会
代表校発表
全 SSH 指定校の生徒たちをはじめ、多くの方々の
前で今までの研究の成果を発表しました。
代表校の発表はそれぞれの思いの深さと創意工夫
平成23年度指定校による1日目のポスター発表か
に満ち、活発な質疑応答が行われ、科学を通じて伝
ら選出された代表校4校による口頭発表が行われ、
え合い、高め合う充実した発表会になりました。
表彰
2日目の表彰では、文部科学大臣表彰、独立行政法
人科学技術振興機構理事長賞に選ばれた指定校に、表
彰状が授与されました。
全体会では、東京女子医科大学副学長・
先端生命医科学研究所所長 岡野光夫教授
による講演が行われました。
○文部科学大臣表彰(1校)
・茨城県立水戸第二高等学校
○独立行政法人科学技術振興機構理事長賞(3校)
▲金光学園中学・高等学校
木星の衛星イオと光速度 〜レーマー法の弱点がわかった〜
▲福島県立磐城高等学校
津波ハザードマップの作製 〜福島県いわき市四倉を例に〜
ポスター発表
平成19年度〜25年度指定校が、課題研究の成果やSSHの取組
状況等について工夫を凝らした発表を行いました。展示物を効果
▲熊本県立第二高等学校
高機能性甘酒の製造に関する研究
的に使いながら見学者に説明したり、他校の発表を熱心に見て回
って質問を投げかけたりと、大変活発な交流が行われました。
▲茨城県立水戸第二高等学校
アカガエル2種の繁殖期の研究
・福島県立磐城高等学校
・金光学園中学・高等学校
・熊本県立第二高等学校
○ポスター発表賞(25校)
・大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎
・宮城県仙台第三高等学校
・京都教育大学附属高等学校
・京都府立桃山高等学校
・立命館高等学校
・高松第一高等学校
・福岡県立小倉高等学校
・鹿児島県立錦江湾高等学校
・北海道札幌西高等学校
・立命館慶祥高等学校
・清真学園高等学校・中学校
・東京学芸大学附属高等学校
・東京都立多摩科学技術高等学校
・兵庫県立加古川東高等学校
・和歌山県立日高高等学校・附属中学校
・広島県立西条農業高等学校
・池田学園 池田中学・高等学校
・群馬県立前橋女子高等学校
・神奈川県立厚木高等学校
・新潟県立高田高等学校
・徳島県立徳島科学技術高等学校
・福岡県立東筑高等学校
・熊本県立宇土中学校・宇土高等学校
・愛知県立時習館高等学校
・大阪府立高津高等学校
○奨励賞(4校)
・岩手県立盛岡第三高等学校
・石川県立小松高等学校
・滋賀県立膳所高等学校
・大阪府立岸和田高等学校
○生徒投票賞(10校)
・兵庫県立三田祥雲館高等学校
・奈良女子大学附属中等教育学校
・鹿児島県立錦江湾高等学校
・岩手県立盛岡第三高等学校
・石川県立小松高等学校
・名古屋大学教育学部附属中・高等学校
・名城大学附属高等学校
・香川県立観音寺第一高等学校
・埼玉県立熊谷女子高等学校
・愛知県立時習館高等学校
生徒研究発表会の様子は「サイエンスチャンネル」
(http://sc-smn.jst.go.jp/)でご覧いただけます。
8
9