胃がんリスク検診の受け方 A B D C

胃がんリスク検診の受け方
ピロリ菌に感染し、胃粘膜の萎縮が進むと胃がんができやすいといわれています。
『胃がんリスク検診』は、ピロリ菌感染の有無を調べる検査と胃粘膜の萎縮を調べる検査を
組み合わせて、胃がんのリスク(危険度)を分類する検査です。
血液検査で、胃がんのリスクを判定します。
ヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査
ピロリ菌の感染の有無を調べる
検査です。
ペプシノゲン検査
胃がんのリスクとなる胃粘膜の
萎縮を調べる検査です。
ペ
プ (-)
シ
ノ
ゲ
ン
(+)
検
査
ヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査
(-)
(+)
A
B
D
C
A群
B群
C群
精密検査不要
要精密検査
要精密検査
要精密検査
ピロリ菌感染があ
り、胃粘膜の萎縮
が進んでいます。
胃粘膜の萎縮が
さらに進み、ピロ
リ菌が棲めなく
なった状態です。
ピロリ菌感染が
なく、胃粘膜の萎
縮もありません。
判定
ABCD
分類
ピロリ菌が感染。
胃粘膜の萎縮は
基準の範囲です。
胃がんの発生リスク
胃がん発生頻度/年
出典:三木一正
D群
胃がん危険率 ↑
ほぼ 0
1,000 人に1人
400 人に1人
80 人に1人
第 3 次対がん総合戦略研究事業,胃がんスクリーニングのハイリスクストラテジーに関する研究(厚生労働省)
今後の検査の目安
5 年に 1 回
内視鏡検査
3 年に 1 回
内視鏡検査
2 年に 1 回
内視鏡検査
毎年
内視鏡検査
★ 胃がんのリスクは、A群→B群→C群→D群の順で高くなります。
★ この検査は、胃がんの危険度を判定する検査であり、胃や十二指腸の病気を直接診断する
ものではありません。今回の検査で、B群、C群、D群の人は、内視鏡による精密検査が
必要です。
★ 過去にピロリ菌の除菌をしたことがあり「A群」と判定された人は、医師の指示による経
過観察が必要です。
★ 今後の検査間隔の目安は一般的なものです。主治医の指示に従って検査を受けてください。
★ 検査の結果に関わらず、症状のある人は医療機関に受診してください。
対
象
平成 26 年度中に、36 歳・41 歳・46 歳・51 歳・
56 歳・61 歳・66 歳・71 歳になる人
自己負担金
1,000 円
受診方法
医療機関へ直接お電話ください。
検査方法
血液検査
(生活保護受給者、市民税非課税世帯は無料)
*実施医療機関一覧表参照
当日の食事には影響されません。
★注意が必要な人
以下の項目に該当される人は、「治療が優先される」または
「検査結果が正確に出ない」ことがあります。主治医にご相談ください。
現在、胃の調子が悪い人
胃・十二指腸の病気で治療中の人
胃の切除手術を受けた人
ピロリ菌の除菌を受けたことのある人
慢性副鼻腔炎などで、*マクロライド系抗菌薬を服用している人
腎臓の機能が悪いといわれている人 (目安:クレアチニン値 3mg/dl 以上)
*マクロライド系抗菌薬:呼吸器や耳・鼻・歯の感染症など広く使われています。
商品名 エリスロシン、クラリス、クラリシッド、ルリッド、ジョサマイシン、ロイコマイシン、
リカマイシン、ジスロマック
など
★上手な受け方
胃がんリスク検診は、血液検査ですので、「特定健康診査」
「肝炎ウイルス検診」「前立腺がん検診」と一緒に受ければ、
一度の採血で検査ができます。
富士市住民検診で行う胃がん検診(胃エックス線撮影)と両方は受けら
れません。案内が届いた時はご注意ください。
胃がんリスク検診か胃がん検診のどちらか一方となります。
お問い合わせ:富士市健康対策課 健診担当 64-8992