02 スピーカーシステムの設計

FF165WK |
全ての商品で
| 16cm
(1 )
1/3

0
7,950
http://joshinweb.jp/sound/915/4995090301082.html
2015/01/28
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15A28 スピーカーシステムの設計.xls / Fostex FF165WK
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バスレフ式スピーカーシステムの設計
A1.エンクロージュア(スピーカーボックス)型式の選択
設計日:2015.01.24 / 作成者:みずほの六兵衛
Ef=(fo・a)/Qo 、 f o:スピーカーユニット単体の最低共振周波数 、 Q o:ユニットのみの共振鋭角 、 a:ユニットの振動板半径+エッジの1/3
設計:Fostex FF165WK 16Cmフルレンジ・ユニット
E f
f o (Hz)
Q o
957
50.0
0.340
956
50.0
0.340
E f
a (Cm)
6.50
6.50
平面バッフル
~ 600
値
に
よ
る
適
用
区
密 閉 箱
バスレフ箱
600 ~ 700
500 ~ 800
0.8< Q o <1.0 Q o < 0.58
自動判定による箱の選定 1 :
自動判定による箱の選定 2 :
分
バックロードホーン
800 ~
40<fo,Qo<0.5
バ ッ ク ロ ー ド ホ ー ン
バ ッ ク ロ ー ド ホ ー ン
A2.エッジとダンパーのバネ力の強さ:S o
2
So=(2πfo) mO
、
So
9.38E+05
f o:ユニット単体の最低共振周波数 、 m O:実効振動系質量(エッジ+振動版+ダンパー)
f o (Hz)
50.0
m O (g)
9.50
Vc×1.1+Vop
87.7
B t' (mm)
エ ン ク ロ ー ジ ャ 内 寸 ( 実 際 / Cm )
幅 (W)
高 (H)
奥 (D)
36.5
60.0
40.0
適
正
V c' (L)
87.6
24
A3.エンクロージュア内の空気のバネ力(強さ):S c
4
3
Sc=14,000a x/Vc 、 a:ユニットの実効振動板半径 、 V c:SP背面体積とダクト体積等、エンクロージュア内の障害物を除いた実効容積(Cm /
1,000) 、 x はダクトの開口面積が、ユニットの実効振動板面積の25~30%以上ある場合や、f dがf cに比べて著しく低い時は、0.7に
近付く値が自動的に算出される。 B t:板の厚み
B t (mm)
0.7
24
エンクロージャ内寸(W・H・D、計算/Cm)
60
40
Enc/Dの最小値
38.9
A4.パワーアンプに接続し、エンクロージュアに容れた時のユニットの共振鋭角:Q Ec
Sc
2.43E+05
a (Cm)
6.50
V c (L)
72.0
30
SC
1 ⎞
⎛
Q EC = Q C ⎜1 +
( エンクロージャに 容れた時の共振 鋭角 )
⎟ , Q C = Q O 1+
SO
Df⎠
⎝
D f:ダンピングファクタ
Q EC
Qc
Qo
Df
Qr
0.385
0.382
0.340
100.0
0.231
A5.エンクロージュアに取付けた時のユニットの最低共振周波数:f c
f C = f O 1+
SC
( Hz ) , f O : ユニット単体の最低共振周波数
SO
f c (Hz)
56.1
f o (Hz)
50.0
So
9.38E+05
- N o t e -
x
f o:カタログや特性表から、または測定して得る。
Q o:
〃
〃
a :
m o:カタログや特性表から得る。
V c:JISの基準箱を参考に、近い値から順次入力
を繰返して、最適値を得る。
V c':V c容積の10%増量に、ポート外実効体積を加
算した修正容積で、実際に適用する内寸。
x :自動的に算出される値
y :自身で考えて与える値
L 1:自身で最適な値を与える
〃
L 2:
JISで指定されているエンクロージュアについて
1)ユニットの直径が12Cm以下の密閉方式の箱
内寸:W45×H60×D30/1,000= 81(L)
2)ユニットの直径が12Cm以上の密閉方式の箱
内寸:W90×H120×D60/1,000=648(L)
Sc
2.43E+05
A6.バスレフ箱型式を選択した場合のダクト(開口部容積)の計算
A6-1.f pについて
fr=root(Sc/mp)/2π、fp=fo・y/2Qo、f pはf cを第1共振周波数f O1とし、f rをダクト形成時の第2共振周波数f O2とすると、その中間
の谷底の周波数を表す。 f c:密閉箱に容れた時の最低共振周波数。 y は通常1.0で良いが、より低域を伸ばすには1.0~0.5の範
囲でその値を選定する。値が低いほど低域は伸びるが、音圧レベルは低下する。 m p =(L1*L2*L3)*1.2/1000 (ポート内の空気の質量)。
f r (Hz)
32.0
12.1
f p (Hz)
44.1
44.1
f o (Hz)
50.0
12.0
f c (Hz)
56.1
24.1
Qo
y
0.340
0.600
左の灰色セル:S1,S2,S3,S4
m p (g)
6.00
f p' (Hz)
44.1
f d の別解
A6-2.ダクトの開口面積を円に換算した場合の半径:r
2
r=(fp/fc) a、f p:f O1とf O2の中間の谷底周波数 、 f c:エンクロージュアに取付けた時のユニットの最低共振周波数 、 a:ユニットの実効振動
板半径 、 D r:円形ダクトの開口面積 、 ユニット数:U N 、 集合密度:SD 、 ユニットN個分の振動板面積:UA N
r (Cm)
4.02
a (Cm)
6.5
D r (Cm2)
50.75
UA N (Cm2)
132.73
SD
UN
1.00
1.00
2
2
2
ユニットN個分の面積(UA N)はNπa であり、実質面積はその集合密度をM%とすると、Nπa ×M/100(Cm )となる。
A6-3.ダクトの奥行きの寸法:L 3
2
L3=(25,600L1L2/fp Vc)-r (バッフル外面から奥端までの奥行き)、L 1:角型ダクトの内幅、L 2:角型ダクトの内高、V c:エンクロージュアの実効容
積。D sq:角型ダクトのダクト内面積、但し、D sqはUA Nに近い値を選ぶこと。V ip:ポート内実効容積、V op:ポート外実効体積。 容積:Cm3/1,000
Enc/Dの最小値
L 1 (Cm)
L 2 (Cm)
V op (L)
L 3'(Cm)
L 3 (Cm)
V ip (L)
D sq (Cm2)
28.3
13.60
バスレフ箱適用の「可/否」
13.00
176.80
バ ス レ フ 箱 の 適 用 外
ポ ー ト の 奥 行 は 適 正
5.00
8.48
Dsq面積とUAN面積の比率(%):
fc と fr の比率 (%):
25.88
133.2
175.2
38.88
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15A28 スピーカーシステムの設計.xls / Fostex FF165WK
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電 気 工 学 に お け る 基 礎 部 分 の 計 算
A7.スピーカーユニットf o 時のボイスコイルに寄生する並列容量:C o
Co=(1/2πfo)2/Lo (f o点のキャパシタンス) , L o:ユニット・ボイスコイルの実測値(f o点のインダクタンス) , C o'/L o'/f o':仮りの値
C o (F)
1.17E-03
L o (H)
8.65E-03
f o (Hz)
50.0
C o'(F)
1.17E-03
L o'(H)
8.65E-03
f o'(Hz)
50.0
A8.fo 時のボイスコイルにおけるユニット単体の共振鋭角:Q o
QO =
1
RO
LO
2 π f O LO
1
=
=
CO
RO
2 π f O C O RO
Qo
0.340
C o (F)
1.17E-03
L o (H)
8.65E-03
,C o:ボイスコイルに寄生する並列容量(f o点のキャパシタンス) , L o:ボイスコイルの値(f o点
のインダクタンス) , Z o:実測値(f o点のインピーダンス)
Z o (Ω)
8.00
- N o t e L o:f o点のインダクタンス値を自身で測定して得る
Z o:f o点のインピーダンス値を自身で測定して得る
注意.下の「インピーダンス特性」と「周波数特性」グラフの縦軸は、標準的な値を流用しているだけなので、この値は変化せず、
横軸の動向を目視にて直感的に把握するための、仮設定値である。
fr,fo のインピーダンス特性
fr,fd,fo の周波数特性
周 波 数 (Hz)
設
周
インピーダンス特性
計
具 体 的 な 手 段 1
B1.f o,Q o,a の入力
「A1」の赤色セルで示すf o,Q o,a に値を入力する。
緑色セルで示されるQo値は、これが得られない場合に、
「A7,A8」の赤色セルで示すL o,Z o に、自身で測定した値を
入力してこの値を得る。
B2.m oの入力
「A2」の赤色セルで示すm o に値を入力する。
B3.エンクロージャ内寸の入力
「A3」の赤色セルで示す①エンクロージャ内寸に値を入力する。
→ 初期値は、「Note」に示すJISで指定された寸法を入
力する。
B4.D fの入力
適用するアンプに、実際に使用するケーブルを接続してから、
ダンピングファクタ値を測定し、「A4」の赤色セルで示すD fに値を
入力する。
B5.yの入力
「A6/A6-1」の赤色セルで示す② y に値を入力する。
→ 初期値は、1.000を入力する。
B6.UN,SDの入力
「A6/A6-2」の赤色セルで示すUN,SDに値を入力する。
B7.L1,L2の入力
「A6/A6-3」の赤色セルで示す③ L 1,L 2 に値を入力する。
B8.最適なfr,fdを求める
①②③に示す値を変えながら、繰返し演算を実行し、
手
波
数 (Hz)
f1
00
f9
0
f8
0
f7
0
f6
0
f20
f25
f30
f35
f40
f45
f50
f55
f60
f65
f70
f75
f80
f85
f90
f95
f100
0
f5
0
5
f4
0
10
f3
0
15
120
110
100
90
80
70
60
f2
0
音圧レベル(dB)
Z V (Ω)
20
周波数特性
順
具 体 的 な 手 段 2
「A6/A6-1」の灰色セルで示す、S4が20~30の範囲で、しかも
S1とS3が等しい値に近づく様な、それぞれの値を選ぶ。
B9.実際のエンクロージャ内容積を求める
「A2」の緑色セルで示す"Vc×1.1+Vop"の値に近づく様、赤
色セルで示す幅(W)・高(H)・奥(D)に、それぞれの値を繰返し
入力する。
B10.エンクロージャを構成する合板の切り出し
「A2」の緑色セル"Bt'(mm)"で示す板厚の合板を用意して、
必要な寸法を切り出す。
B11.ポートの寸法
1)実際のポート奥行は、「A6/A6-3」の緑色セル"L 3'"を適用。
2)ポート横寸(L 1)・縦寸(L 2)は、その寸法が小さい程、ま
たL 1/L 2の比率が大きい程、さらにポート内面のザラツキが
大きい程、L 1・L 2それぞれの寸法の倍率は1.0から1.5
に近づく。
B12.エンクロージャの後板(裏蓋)について
この板の寸法は、前板(バッフル)に比べて、W(幅)とH(高)
共に1.0mm少なく切出して置き、後板の開閉がスムーズに行
える様配慮する。
B13.図形に見合った寸法の算出方法
例えば縦方向の場合で、450mmを確保するには、(450/
1,820)×54.7=13.5セルとなり、横方向の場合で、345mmを
確保するには、(345/910)×5.7=2.2セルとなる。
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15A28 スピーカーシステムの設計.xls / Fostex FF165WK
エ
エ
V c'/
V c'/
V c'/
ン
ク
ロ
ー
ン
W
H
D
ク ロ ー ジ ャ の 寸 法
36.5
(Cm)
60.0
(Cm)
40.0
(Cm)
87.6
V c'/ 容積(L)
13.6
L 1/開口幅(Cm)
13.0
L 2/開口高(Cm)
25.9
L 3 /奥(Cm)
5.00
V ip /容積(L)
8.48
V op /体積(L)
24
B t /板厚(mm)
177
D sq /開口積
A
適
時
B
C
ジ
ャ
板
P 4 / 6
の
寸
法
材
の
切
出
W (Cm)
D
Enc 天底板
41.3
D (Cm)
H
Enc 左右側板
44.8
W (Cm)
H
Enc 前 板
36.5
Enc 後 板
36.4
W (Cm)
D
Pt 天底板
13.6
D (Cm)
H
Pt 左右側板
25.9
Enc:エンクロージャの略 、 Pt:ポートの略
し
(Cm)
44.8
(Cm)
64.8
(Cm)
60.0
59.9
(Cm)
25.9
(Cm)
17.8
ベニヤ合板のJAS規格
910mm×1820mm 屋根下地・床下地
910mm×2440mm 枠組壁工法
910mm×2730mm 木造軸組工法
910mm×3010mm 木造軸組工法
JAS規格では、「特類」と「1類」の2種類に
評価される。
特類は検査によって、耐水性が高いと判
断される構造用合板に与えられ、1類より
も耐水性に優れる建築資材である。
Bt
Bt
Bt
V c'/ W
Bt
V c'(エンクロージャ
の内部容積)
V c'/ D
Bt
Bt
A
スピーカー
ユニット
V op(ポート
外体積)
V c'/ H
B
V ip(ポート
内容積)
Bt
L3
L2
C
L1
Bt
Bt
Bt
D sq
Bt
36.3*/60.0
36.2*/59.9
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15A28 スピーカーシステムの設計.xls / Fostex FF165WK
板
材
の
切
出
し
P 6 / 6
( 一
例 )
910
B t /板厚(mm)
24
⑥
448
⑤
3
448
3
H54.7
W 5.7
(8)
余 り
エンクロージャー
天 板
411
④
エンクロージャー
底
板
⑧
3
⑦
余 り
エンクロージャー
右 側 板
エンクロージャー
左 側 板
648
1,820
③
⑩
363*
3
⑨
362*
3
3
259
エンクロージャー
前 板
(バッフル)
600
エンクロージャー
後
板
(裏 蓋)
599
⑮
②
3
ポ ー ト
天 板
136
①
61
3
259
⑬
ポ ー ト
底
板
⑭
3
ポ ー ト
左側板
⑫3
259
259
178
ポ ー ト
右側板
⑪3
(386)(76)
余
余 り
り
3
(13)
余
り
①~⑮は、切断順序を示す。 単位/mm