Taro-加工ガイド GenClad 0614.jt

GenClad280 加工ガイドライン
こ のガ イドラインに記さ れている加工条 件は、 アーロン 社による様々なテスト結果を基に提供さ れる指針です。
お 客様の加 工環境・工 程・機械・ アプリケ ーション 構成などによ り、最適な 加工 条件は変化する可 能性があります。
プ リプ レグの 保 管
GenClad280は、 べ た付 か ず、 粉 っぽ くな く、 も ろく もあ り ません。 保 管は 下 記 環境 を 推 奨し ます。
寿 命: 推奨 温 度15℃~ 20℃ ,相 対 湿度 50%以 下に て 、 納 入後 3ヶ月以 内 の使 用が 推 奨さ れ ます
が、 1年 間 は性 能 を 維持 でき る事 が確 認 され て いま す。
梱 包: 納入 時 の梱 包で 保管 可 能で す。 開封 後 は 、粘 着 テープ など で確 実 に密 封 を して 保 管し て 下 さ
い。 凹 凸の 無 い平滑 な 面の 上 に、 横 に 置いて 保 管下 さ い。
環 境: 直射 日 光、 紫 外線 、 放射 線 が当 たる 場 所は 避 け て下 さ い。
準 備: 保管 品 を 使用 する 時は 、 加 工工 場内 の 環境 と 同じ コン デ ィシ ョン に 慣 らし て から 使 用し て 下
さい 。 移送 の 際に は 、結 露 しな い よう に注 意 して 下 さい 。
積 層 加工 行程 (裏 面 グラフ 参 照)
パ ターン の 凹 凸を 確 実に 埋 める た め、 銅 箔厚 や 回路 に応 じ て適 切 な枚 数 を 使用 し て下 さ い。
プ リ プ レグ に 直接 銅箔 を 張 り 合わ せる 事 も可 能 です。 張り 合 わ せる 銅 箔の 種類 に よって は 、積 層 条件
の 調 整が 必要 と なる 事 があ り ます。
主 な 積層 条件 は 下 記の 通り で す。 ( )内 は 推奨 目 安と な り ます
[材 料準 備]
・ GenCladは 加 工直 前 に、 真 空乾 燥 (2時 間 ) して 下 さ い。
・ 内層 コ ア基板 は 加工 直 前に 、 ベーキ ン グ( 105~ 120℃, 30~120分 )す る事 を お奨 めし ます。 ベー
キン グ の時 間は ( 特 に湿 分 の抜 け に くい多 層 板の 場合 ) 製 品構 成に より 適 宜 調整 して 下 さ い。 ベー
キン グ の目 的は 、 接 着強 度に 悪 影 響を 与 える 材 料の 湿分 を 除 去する 事 です。
[プ レ ス工 程]
・ 製品 設 置後 、 加熱 ( または 圧 力 )を かけ る 直前 に 、30分 間の 真空 引 きを し て 、積 層 製品 内 の空 気及
び湿 分 を 確実 に 抜い て下 さ い。
・ 推奨 圧 力は 基 板サ イズ12x18 インチ ( 304x457 mm )の場 合で 、 300 psi ( 21 kg/cm )が 基 準値 です 。適
切な 圧 力は アプ リ ケー ショ ン ( 構成 の 複雑 さな ど ) によ り 変化 する 事が 考え られ ま す。
・ 製品 温 度が 100~ 140℃の 間は 、 昇 温レ ート毎 分2.5~3.5℃を 維持 し て 下さ い。 この 条件 で 、パ タ
ーン を 埋 める た めの 最適 な樹 脂 流れ が 得 られ ます。 も し 、樹 脂 を それ 以 上に 流 動さ せた い場 合
は、 160℃ にて 30~60分 間保 持 して 下 さ い。
・ GenCladを 完 全 硬化 さ せ、 その 性能 を 最 大限 に 発揮 さ せる ため に は、 185℃に て 90分間 保持 する
事が 必 要で す。 GenCladは 、 175℃ 以 下、 また は 90分 未 満の 条件 で は、 完 全に 硬 化さ れ な い場 合が
あり ます。 不 完全 な 硬化 は 、 接着 強 度が 弱く 、 層間 剥離 な どの 原 因と な り ます。
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・ 185℃ 90分間 保持 の 後、 更 に218℃ まで、 昇 温レ ート毎分 2.5~3.5℃ で加 熱し て 下さ い 。
・ 218℃ 到 達後 、5 分間 は 推奨 圧 力( 例 :12x18 インチ の 推奨 基準 圧 力300 psi )を 保持 して 下 さ い。 そ
2
の後 は 温度 218℃を 保 持 しつつ、 5分 毎に 段 階 的に 減圧 ( 推奨 50 psi (3.5 kg/cm ) ず つ)して 下 さ
2
い。 ( 裏面 グラ フ参 照 ) 最 終 段階 では 、 218℃ に て 10 psi (0.7 kg/cm )まで 減 圧し 、 同様 に 5分 間保
持し て 下さ い 。も し ご使 用機 器 で10 psi の設 定が 困 難な 場合 は 、 最小 圧力 まで 下げ た 状態 で5分
間保 持 して 下 さ い。
・ 圧力 を 10 psi (ま たは 最 小) に て 5分間 保 持し た 後、 今 度は 圧 力を そ のまま 保持 しな が ら冷 却 を 始
めます 。完 成 品の 反り や 歪み を 最 小と する た めに は 、 冷却 レートを 毎分 6℃ 以下 に抑 える 必 要が あ
り ます。 もし 異 なる 樹脂 同 士( 例 えば PTFE基 板と 熱 硬化 性樹 脂 )を 貼り 合 わせ る場 合 は 、樹 脂 の熱
膨張 の 差か ら生 じる 影 響 を抑 え るた め に、 より ゆ っくり と 冷 却する 事 を お奨 めし ます。
R2.2-1406 版
ド リル
ドリ ル 加工 は 、PTFE基 板と 同 じ 条件 で行 って 下さ い。
当 て 板も 同 様に 、 ドリル 挿 入側 と貫 通 ( 底) 側 に設 置し て 下 さい 。 ドリル ビ ットは高 品 質カ ー バイド チッ
プ ビ ットの 使 用を お奨 め しま す
穴処理
GenCladの 穴壁 洗浄 は 、 一般 の多 層 プ リン ト板 と同 様 の手 順 を 推奨 し ます。
PTFE基 板 を 積層 する 場合 は 、PTFE基板 用の スル ーホ ール メッキ 前処 理 を 行って 下 さい 。
銅 メッ キ
FR4等と 同 様の 、 一般 的な メ ッキ手 順 で行 う事 が できます。
GenCladに はPTFE樹 脂 は 含まれ て いな い ため 、 PTFE用の 前 処理 は不 要 です。
高 多 層基 板の 場 合、 スル - ホー ルメ ッキの 信頼 性 を 高い レベ ルで 確 保する た め、 スル ー・ ホ ール 中心
部 分 の銅 メッキ 厚を 概ね 25 μm 以 上で 調整 する 事を 推 奨 します 。
仕 上 処理
一 般 的な 仕上 処 理を 一 般 的な 条 件で 行う 事 が出 来ま す。
例 : 半田 リフ ロー、 水平 半 田レ ベラ ー、 無電 解( 電 解 ) ニッケ ル 、ス ズ-パラ ディ ウム 、 スズ -銀、
置換 スズ 、様 々 な タイプ の金 メッキ …等
水 平 半田 レベ ラーな ど の高 温が か かる 処 理の 前に 、 ベーキ ン グ( 105~120℃, 60分以 上 )を 行 う と
問 題 発生 が少 な くな り ます。 ベーキ ン グの 時間 は 、 製品 構成 に より 適宜 調 整下 さ い。 高 多層 板で 、 特に
湿 分 の抜 け にく い構 成 の場 合、 5~ 6時間 のベ ーキン グ が 必要 にな る 事例 も 報告 され て い ます。 但し 、
長 時 間ベ ーキン グは 、 表 層の 銅 箔接 着強 度 に悪 影 響が 出る 恐 れ があ り ますので ご留 意下 さ い。
表 面 実装
一 般 的な スル ー・ ホ ール実 装 加工 や、 表 面実 装 加工 を 行 う事 が 出来 ます。
吸 湿 による トラ ブル を 未 然に 防 ぐた め 、 実装 工程 の 前に ベーキ ン グ( 上 記、 仕 上処 理 と同 条 件) を 行 う
事 を 推 奨し ます。
治 具 での 固定 は 、薄 い 基板 の場 合や 、 内 層半 田 接合 など では 必 要 とな る かも し れま せん。
実 装 方法 につ いて は 、 PTFE基 板 と 同様 の方 法が 適 切で す。
日本総代理店
TECHNOLOGY ENABLING INNOVATION
中尾貿易株式会社
〒103-0005 東京都中央区日本橋久松町12-8
Tel. 03(3662)3201 Fax 03(3661)7118
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R2.2-1406 版