UV硬化型接着剤のUV照射時アウトガス分析(401KB)

キューリーポイントインジェクタ JCI-22、VOC導入、テナックス捕集、GC/MS測定
UV硬化型接着剤の
UV照射時アウトガス分析
Point
 mini-PATでUV照射前後のアウトガス捕集
 接着剤からのアウトガスを比較し、光開始剤由来の
成分の検出(光開始剤由来のアウトガス分析)
 UV照射後のアウトガス分析(UV硬化の終了の確認)
Keyword:mini-PAT
外径6mm 長さ 36mmの石英ガラスのチューブにテナックスGRを詰め、
その周りにF280のパイロホイルを巻きつけた吸着管。JCI-22専用
テナックスGRに捕集された有機物は280℃で急速に加熱されGCへ導入される
PAT: primary adsorption tube
Tenax: 2.6 Diphenyl-p-Phenylene Oxide のポーラスポリマービーズ
Tenax GR: テナックスに30%程度クラファイトカーボンを含有
アウトガスの捕集方法
UVスポット光源
mini-PAT
(LIGHTNINGCURETM LC5, L8333-01,浜松ホトニクス)
(Tenax, 280℃パイロホイル, 日本分析工業)
拡大
エアサンプラ
(JAS-15M, 日本分析工業)
パスツール ピペット (P/N 7095D, 5”× ¾”)
パイレックスTM ( ボロシリケイトガラス Corning 7740)
Japan Analytical Industry Co., Ltd .
 接着剤からのアウトガスを比較し、光開始剤由来の成分の検出(光開始剤由来のアウトガス分析)
UV
照射
Mini-PAT (280℃)
Mini-PAT (280℃)
8.5
9.0
O
9.5
10.0
2. (UV照射で接着剤から発生したガスの測定)
試料量: 28 mg
O
Acetophenon
Benzaldehyde
Cyclohexanone
1. Reference
(室温時の接着剤からのアウトガス測定)
O
10.5 11.0 11.5 12.0
Retention time (min)
12.5
13.0
13.5
14.0
2. 発生ガス捕集
1. Reference
(接着剤のガス吸着)
Referenceからは接着剤に含まれる溶剤と思われるピークが検出されている。
また、光照射時に捕集したガスからは溶剤の他、シクロヘキサノン、ベンゾアルデヒド、アセトフェノン等
の光開始剤由来のピークが検出されている。
 UV照射後のアウトガス分析(UV硬化の終了の確認)
UV照射
JCI-22 +GC/MS測定
Mini-PAT
(280℃)
160℃ パイロホイル
( 9×20×0.05 mm)
JCI-22 +GC/MS測定
UV照射後 加熱発生ガス分析
試料量: 1 mg
UV照射後の接着剤
160℃瞬間加熱
UV 500 mW cm-2×12 s
照射中のガス吸着離脱
9.0
10.0
11.0
12.0
13.0 14.0 15.0
16.0
Retention time (min)
17.0
18.0
19.0
20.0
UV照射後の接着剤を160℃で瞬間加熱するとガスが発生せず、UV硬化反応が終了したと考えられる。
Japan Analytical Industry Co., Ltd .