内外の化繊工業の動向…2014年第3四半期

2014.12.25
プレスリリース
「内外の化繊工業の動向」
2014年
第3四半期
平素より格別のお引き立てをいただき厚く御礼申し上げます。
このたび、当会では、標記の報告書をまとめましたので、その「概要」をお届けします。
ご高覧下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
日本化学繊維協会
(お問合せ先 業務調査グループ
TEL
03-3241-2313)
概
要
(2014 年第 3 四半期)
2014 年 7-9 月のわが国の景気は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動が影響
し、個人消費の失速、住宅投資の落込みに加え、期待された輸出が伸び悩んだため低調
であった。
このような中、化繊景況は紙おむつ用やエアバッグ用などが堅調だったが、婦人服を
はじめとした国内向け衣料用や高水準の輸入が続く自動車タイヤ用などが低調なため、
化繊生産は 25.1 万㌧、前年比 0.1%増とほぼ前年並みとなった。
国
内
1) 衣料用途は、国内向けが盛り上がりに欠けたが、スポーツ・アウトドア用の高密
度織物を中心とした輸出ビジネスが好調を持続した。ユニフォーム・ワーキング
用は回復基調を辿り、パンストはプレーンタイプが堅調だったが柄物は低調。保
温肌着用は飽和感が台頭して伸び悩んだ。ブラックフォーマルはロードサイドシ
ョップ向けが堅調だが、主力の百貨店向けが盛り上りに欠けた。インテリア用途
は、消費税上げ前の駆け込み需要の反動が顕在化して、カーテン・カーペット用
が低調。衛材・生活資材用途は、紙おむつなど衛材用が製品輸出の増加を背景に
好調に推移。パップ剤基布用はポリエステル長繊維ニットが増加し、短繊維不織
布分野の侵食が進んだ。産業資材用途は、エアバッグ用が好調、基布工場のある
タイ、フィリピンなどへの輸出増が続いた。一方、タイヤコード用は織物および
強力糸の輸入増加が目立ち、国内向け出荷は落ち込んだ。土木・建築用は資材、
労務費の上昇で工事が予定通りに進まず伸び悩んだ。
2)生産指数は、繊維工業全体で前年比(以下同じ)0.8%減、化繊 1.0%増、紡績 2.6%
増。在庫指数(期末)は、繊維工業全体が 3.7%増、化繊 3.7%増、紡績 3.3%増。
(2010 年=100、生産、在庫とも指数ベースでの比較)
3)繊維品輸出は、ドルベースで 22.2 億㌦・前年比(以下同じ)1.6%増、一方円ベー
スでは 2,308 億円・6.6%増。形態別(ドルベース)では、繊維原料・4.6%増、糸類・
3.3%増、織物類・2.2%減、二次製品他・2.5%増。仕向地別(ドルベース)では、全体
の 33.1%を占める中国が 4.0%減の 7.4 億㌦、香港(4.7%減)、韓国(16.0%増)
、
台湾(0.7%増)、アセアン地域はベトナム(3.9%増)
、タイ(4.5%増)、インドネシ
ア(8.0%増)
・マレーシア(12.8%増)となり、それ以外では米州(9.1%増)、西ア
ジア(6.9%減)
、欧州(3.7%増)であった。
4)繊維品輸入は、ドルベースで 114.2 億㌦・前年比(以下同じ)6.4%減、一方円ベ
ースでは 1 兆 1,889 億円・1.5%減。形態別(ドルベース)では、繊維原料 1.5 億㌦・
3.6%減、糸類 3.6 億㌦・4.2%増、織物 3.7 億㌦・2.3%減、二次製品他 105.4 億㌦・
6.9%減。仕出地別では、全体の 67.3%を占める中国が 11.0%減の 76.9 億㌦、韓国
概要1
(9.1%減)
、台湾(4.1%増)、アセアン地域は、ベトナム(14.1%増)
、インドネシ
ア(1.1%増)
、タイ(2.0%増)
、マレーシア(1.6%減)
、それ以外では、イタリア(7.9%
減)
、米国(0.4%増)となった。
繊維品輸出・輸入実績
項 目
輸 出
計
繊維原料
糸 類
織物類
二次製品他
輸 入
計
繊維原料
糸 類
織物類
二次製品他
(うち衣 類)
輸出レート
輸入レート
(出所)財務省
単 位
千㌦
百万円
千㌦
〃
〃
〃
千㌦
百万円
千㌦
〃
〃
〃
〃
円/㌦
円/㌦
2012.7-9
2,447,901
192,462
403,180
332,546
771,460
940,716
12,242,761
962,064
160,729
347,902
366,859
11,367,269
(9,807,115)
80.1
80.3
2013.7-9
2,189,025
216,574
413,813
302,100
661,221
811,892
12,200,650
1,206,705
160,494
341,640
378,113
11,320,403
(9,779,250)
98.7
98.7
2014.7-9 2013年比(%) 2012年比(%)
2,223,510
1.6
-9.2
230,819
6.6
19.9
432,988
4.6
7.4
312,043
3.3
-6.2
646,416
-2.2
-16.2
832,063
2.5
-11.6
11,416,044
-6.4
-6.8
1,188,938
-1.5
23.6
154,665
-3.6
-3.8
355,854
4.2
2.3
369,530
-2.3
0.7
10,535,995
-6.9
-7.3
(9,032,664)
-7.6
-7.9
102.1
3.5
27.4
102.2
3.5
27.3
5)化繊生産は 25 万 958 ㌧・前年比(以下同じ)0.1%増となり、うちセルロース繊維
4 万 589 ㌧・6.4%減、合繊 21 万 369 ㌧・1.4%増となった。期末(9 月末)在庫は
9 万 6,682 ㌧・5.6%増、うちセルロース繊維 1 万 6,777 ㌧・0.4%減、合繊 7 万 9,905
㌧・6.9%増であった。
化繊輸出(繊維原料~二次製品)は 16.5 万㌧・前年比(以下同じ)3.2%増。うち、
繊維原料 8.3 万㌧・1.5%増、糸類 3.1 万㌧・5.5%増、織物類(面積ベース)1.44
億㎡・0.1%減、二次製品 2.7 万㌧・6.0%増となった。品種別では、レーヨンS21.3%
減、ナイロンF20.1%増、ポリエステルF0.1%増、ポリエステルS26.1%減、ア
クリルS4.9%増、織物類(面積ベース)はナイロンF織物 3.7%減、ポリエステル
F織物 1.4%増、ポリエステルS織物 3.5%増であった。
化繊輸入(繊維原料~二次製品)は 42.7 万㌧・前年比 3.7%増。繊維原料 1.6 万㌧・
9.5%増、糸類 5.8 万㌧・13.2%増、織物類(面積ベース)は 1.57 億㎡・12.6%増、
二次製品 32.0 万㌧・1.0%増、うち衣類 17.9 万㌧・1.5%減となった。品種別では、
レーヨンS7.5%減、ナイロンFは 32.0%増、ポリエステルF16.6%増、ポリエス
テルS19.1%増、ポリエステル紡績糸 9.8%増、織物類(面積ベース)はポリエス
テルF織物 19.5%増、ポリエステルS織物 24.3%増であった。
概要2
化学繊維の主要指標
項 目
化繊生産
セルロース
合 繊
化繊在庫
セルロース
合 繊
化繊輸出
単位
2012.7-9 2013.7-9 2014.7-9 2013年比(%) 2012年比(%)
243.3
250.8
251.0
0.1
3.1
千㌧
40.7
43.4
40.6
-6.4
-0.3
〃
202.6
207.5
210.4
1.4
3.8
〃
95.3
91.6
96.7
5.6
1.5
〃
15.1
16.8
16.8
-0.4
11.4
〃
80.2
74.7
79.9
6.9
-0.4
〃
152.3
159.4
164.5
3.2
8.0
千㌧
1,524.5
1,386.0
1,413.5
2.0
-7.3
100万㌦
1,198.6
1,371.3
1,467.7
7.0
22.5
億円
76.3
81.8
83.0
1.5
8.7
繊維原料
千㌧
28.2
29.2
30.8
5.5
9.2
糸 類
〃
147.4
144.2
144.1
-0.1
-2.2
織物類
百万㎡
23.7
25.1
26.6
6.0
12.5
二次製品
千㌧
390.6
411.5
426.7
3.7
9.2
化繊輸入
千㌧
5,988.8
5,905.1
5,661.7
-4.1
-5.5
100万㌦
4,704.7
5,839.8
5,904.4
1.1
25.5
億円
13.3
14.7
16.1
9.5
20.9
繊維原料
千㌧
48.9
51.5
58.3
13.2
19.1
糸 類
〃
146.3
139.4
156.9
12.6
7.2
織物類
百万㎡
303.3
316.8
319.8
1.0
5.4
二次製品他
千㌧
(174.1)
(181.6)
(178.9)
-1.5
2.7
(うち衣 類)
〃
(出所)経済産業省、財務省
(注)1.在庫は生産者在庫で各期末 2.化繊輸出入の計には化繊くずを含む
6)主要合繊品種の動向は次の通り。
<ポリエステルF>
2014 年第 3 四半期のポリエステルフィラメントの生産は 3 万 3,986 ㌧・前年同期比
9.4%の減、9 月末在庫は 1 万 2,028 ㌧・前年同月比 19.6%の大幅減。
衣料用:輸出ビジネスは円安定着を背景にアウトドア・ダウンウェア用など高密度織
物の輸出が好調だったが、国内マーケットは総じて低調。ブラックフォーマルはロ
ードサイドショップ向けが堅調だが、主力の百貨店・専門店向けは低調。遊泳用水
着は 2014 年夏の店頭販売が不振だったため、
15 年シーズン向けが懸念される。
「ヨ
ガ」用のニットはブームに支えられて国内・輸出ともに好調が続く。
非衣料:タイヤコード用は中国、ベトナム、韓国からの高水準の織物輸入が続き、強
力糸の輸入も大幅増。カーシートは自工メーカーの新車受注残がなくなり減速。土
木・建築用は資材、労務費の値上がりで盛り上がりに欠けた。パップ剤基布向けに
ポリエステルニットの増加が目立った。
フィラメントの輸出は 4,369 ㌧・前年比 0.1%増、輸入は 3 万 3,596 ㌧・16.6%増。
概要3
<ポリエステルS>
2014 年第 3 四半期のポリエステルステープルの生産は 3 万 8,016 ㌧・前年同期比
0.6%増、9 月末在庫は 2 万 1,460 ㌧・前年同月比 9.6%増。
紡績用:ユニフォーム・ワーキング用は製品在庫の減少が進み、備蓄生産の動きが出
てきた。資材用では帆布向けが比較的タイトな状況が続いた。
製綿用:原綿出荷は盛り上がりに欠ける中、韓国・中国からの原綿輸入の大幅増が続く。
不織布用:衛材向けは好調な紙おむつ製品の生産増への対応のため、オレフィンメー
カーおよび不織布メーカーの増設の動きがあった。生活資材向けはスパンレースの
制汗シート向けが好調、パップ剤基布用はポリエステルニット商品との競合で苦戦。
車両資材向けは消費増税前の受注残対応で 6 月迄は前年を上回ったが、7 月以降は
失速。湿式不織布は水処理関係を中心に堅調に推移し、やや陰りが見え始めたが中
国での浄水器用が健闘した。
ステープルの輸出は 7,062 ㌧・前年比 26.1%減、輸入は 8.082 ㌧・19.1%増。
<ナイロンF>
2014 年第 3 四半期のナイロンフィラメントの生産は 2 万 5,364 ㌧・前年同期比 0.6%
増、9 月末在庫は 9,884 ㌧・前年同月比 13.3%減。
衣料用:パンストは天候不順が響いて店頭販売が不調だったため、糸の出荷が影響を
受けた。ハイテンションニットの国内向けは順調に推移し、中国向け輸出も堅調。高密度
織物はアウトドア用中心に米国向けが好調だが、景気回復が遅れる欧州向けは伸び悩んだ。
非衣料用:タイヤコード用ナイロン消費量の減少が続く中、航空機タイヤ向けは数量
が少ないが堅調、タイヤコード織物の輸入が落ち着いたが強力糸の輸入は大幅増。
エアバッグ向けはタイ、フィリピン、中国、韓国への糸輸出の好調が続く。ホーサ
ー(船舶係留用ロープ)向けは新造船の受注増加を背景に底打ちしたが、本格的な
回復はまだ先になりそう。タイルカーペット向けは消費税上げ後も受注残を背景に
順調だったが、8 月中旬以降失速した。
フィラメントの輸出は 10,894 ㌧・前年比 20.1%増、輸入は 8,422 ㌧・32.0%増。
<アクリルS>
2014 年第 3 四半期のアクリルステープルの生産は 3 万 9,194 ㌧・前年同期比 3.8%
増、9 月末の在庫は 1 万 2,252 ㌧・前年同月比 33.3%の大幅増。
衣料用:保温肌着およびその派生品は飽和感が台頭する中、リピート需要が中心とな
り 2014 年シーズン向けのステープルの出荷が減少した。
建寝装用:激減した毛布用は、泉大津産地と共同で国内および中国向け高級品の取組
みが復活への課題、カーペット用は下げ止まりから定位安定へ。
輸出:最大仕向地の中国は 2 万 320 ㌧・前年同期比 5.6%減と 3 四半期連続前年を下
回った。これは、2013 年シーズンの中国内需フェイクファー用が暖冬の影響などで
生地・製品在庫が増加したことが要因と思われる。2014 年シーズンの欧米向けの再
輸出用も不調に終わり、特に米国では風合いよりも価格を重視する傾向が強いため、
安価な中国、韓国、台湾品との競合が激化した。
概要4
海
外
1.韓
国
合繊生産・在庫
繊維品輸出
相手別繊維製品輸出
(1~10月)
輸出額
(100万㌦)
世界計
紡 ベトナム
織 中国
品 インドネシア
米国
世界計
日本
衣
ベトナム
類
中国
米国
繊維産業の生産指数推移
(2010年平均=100)
110
前年比
(%)
9,984
-0.3
1,872
11.1
1,610
-8.8
953
1.0
775
1.0
1,888
9.9
387
13.6
322
32.6
317
-2.2
257
-0.8
105
紡織品
100
95
衣類
90
85
80
01/12 07/12 01/13 07/13 01/14 07/14
◆合繊生産は減少、繊維品輸出は微増となったが、繊維業況は全般的に低調であった。
◆第 3 四半期の合繊生産は前年同期比 5%減の 35.2 万㌧(8-9 月実績から推定)と 3 期
連続で前年実績割れとなった。1~8 月の生産を品種別にみると、ナイロン F、ポリエ
ステル F は、内需、輸出とも不振の影響から 2 桁減となっている。
◆第 3 四半期の繊維品輸出は 1.0%増の 39.0 億㌦となった。1~10 月の繊維品輸出を相
手別にみると、ベトナム向けが紡織品、衣類とも高い伸びが続いている一方、中国向
けはともに減少している。また、第 3 四半期の繊維品輸入は 14.6%増の 44.4 億㌦、入
超に転じている。なお、11 月に中国との FTA 交渉が妥結した。
◆直近(2014 年 10 月)の繊維品の生産指数をみると、紡織産業は 5.8%減、衣類産業は
13.6%減とともに下落している。
概要5
2.台
湾
化繊生産・在庫
繊維品輸出
相手別繊維製品輸出
(1~10月)
輸出額
(100万㌦)
主要繊維品生産
(1~10月)
前年比
(%)
単位
世界計
9,689
-0.9
中国
1,969
-6.2
ベトナム
1,702
6.6
香港
775
-11.3
米国
773
1.6
インドネシア
486
-3.6
日本
323
-1.6
タイ
319
-4.1
生産量
前年比
(%)
合成繊維
千㌧
-
-
ポリエステル加工糸
千㌧
555
-1.1
ポリエステル織物
100万㎡
912
1.5
各種衣類
千ダース
3,946
-6.3
◆化繊生産は減少、繊維品輸出は微増となった。
◆第 3 四半期の化繊生産は前年同期比 7.4%減の 46.4 万㌧、4 期連続の前年実績割れと
なった。主要合繊 4 品種は、ナイロン F が 5.0%減、ポリエステル F が 10.8%減、同 S
が 5.5%減、アクリル S が 10.5%減といずれも前年実績割れ。
◆第 3 四半期の繊維品輸出は 3.0%増の 29.6 億㌦となった。1~10 月の繊維品輸出を上
位相手別にみると、中国、香港向けが減少に対して、ベトナム向けが続伸となった。
一方、繊維品輸入は 5.8%増の 9.3 億㌦となった。
◆1~10 月の主要繊維品の生産は、ポリエステル加工糸は 1.1%減、ポリエステル織物は
1.5%増、衣類は 6.3%減となった。
概要6
3.中
国
化繊生産の推移
繊維品貿易の推移
品種別化繊生産
(1~9月)
生産
(万㌧)
ポリエステル
主要化繊・合繊原料輸入実績
(1~9月)
前年比
(%)
輸入
(万㌧)
前年比
(%)
2,626
7.4
ポリエステルF
8.1
-8.4
ナイロン
183
12.8
ポリエステルS
10.0
4.7
アクリル
50
-4.2
ナイロンF
11.6
-10.9
2,972
7.5
アクリルS
12.2
-24.3
レーヨン
266
6.3
テレフタル酸
96.0
-55.8
化合繊計
3,274
7.3
エチレングリコール
643.0
3.1
18.7
-46.9
合繊計
カプロラクタム
◆繊維生産は引続き拡大しているが、その伸びは 1 桁に鈍化した。一方、繊維品輸出は
堅調が続いている。
◆1~9 月の化繊生産は前年同月比 7.3%増の 3,274 万㌧となった。中国の化繊生産は、
2013 年以降 7 期連続で 1 桁台の伸びが定着している。主力のポリエステルは 2,626 万
㌧で 7.4%増となった。
◆第 3 四半期の繊維品輸出は前年同期比 8.7%増の 902.5 億㌦となった。輸入は 10.1%
減の 96.6 億㌦となった。
概要7
◆1~9 月の合繊原料輸入は、テレフタル酸、カプロラクタムが国内生産の増加もあって
前年実績から大幅に減少となったが、エチレングリコールは 3.1%増となった。
相手別繊維製品輸出
(1~10月)
繊維業界の主要指標
(1~10月)
輸出額 前年比
(億㌦) (%)
単位
前年比
(%)
指標
世界計
2,485
6.4
企業数
万社
3.8
-
アジア計
1,086
0.5
赤字企業数
万社
0.5
7.5
日本
206
-9.2
主要業務収入
億元
53,559
7.6
香港
137
-14.6
うち化繊産業
億元
5,912
4.5
韓国
67
22.5
利潤総額
億元
2,631
9.6
アセアン
291
5.6
うち化繊産業
億元
185
14.4
EU
493
15.8
繊維産業実際投資
億元
8,270
15.6
米国
376
8.1
うち化繊産業
億元
926
4.8
社会小売財消費総額
(1~10月)
繊維関連物消費者物価指数
(1~10月)
前年比
(%)
前年同期比
(%)
単位
数値
商品売上総額
億元
213,118
12.0
消費者価格指数・全製品
2.1
うち繊維品等
億元
9,835
10.6
消費者価格指数・衣類等
2.4
◆1~10 月の相手別の繊維製品輸出は、EU 向けは 15.8%増、米国向けは 8.1%増ととも
に堅調が続いている。アジア向けは全体で微増あったが、日本、香港向けは減少とな
った。また、これまで大幅増のアセアン向けは 1 桁台の伸びに鈍化している。
◆1~9 月の繊維産業の主要指標は、いずれも前年実績をクリアしているが、その伸びは
鈍化がみられる。主要業務収入は 7.6%増、利潤総額は 9.6%増となった。繊維産業の
投資は、中部、西部地区を中心に活発な状況が続き 15.6%増となった。但し、供給過
剰感がみられる化繊産業は 4.8%増と大幅に鈍化している。
◆衣料用内需は引続き堅調に推移した。1~9 月の繊維品に関する社会小売消費総額は前
年同期比 10.6%増と輸出を上回る伸びとなった。衣類等の消費者物価指数は前年同期
比 2.4%上昇した。
概要8
合繊4品種需要実績
(20 1 4 年7~9 月)
Ⅰ.ポリエステルフィラメント需要実績
国
内
需
要
衣料用
(加工品輸出用含む。)
非衣料用
(加工品輸出用含む。)
計
輸出
(原糸、加工糸)
需要計
在庫
(注)国内需要の(
Ⅱ.ポリエステルステープル需要実績
2014年7~9月
実績
17,695
対前期比
104.1
(単位:トン、%)
対前年同期比
99.5
国
内
需
要
輸出
(原糸、加工糸)
需要計
在庫
(注)国内需要の(
(単位:トン、%)
対前年同期比
107.7
109.9
33,261
100.4
102.0
38,121
(8,082)
3,942
104.3
(100.5)
124.3
106.0
(119.1)
72.1
102.1
102.8
65,486
(33,596)
1,970
102.7
(106.3)
112.1
101.9
(116.6)
103.5
67,456
102.9
101.9
需要計
42,063
105.9
101.5
12,028
101.9
80.4
在庫
21,460
108.8
109.6
(ステープル・トウ・トップ)
)内数値は輸入量
衣料用
(加工品輸出用含む。)
非衣料用
(加工品輸出用含む。)
計
対前期比
47,791
(注)国内需要の(
Ⅲ.ナイロンフィラメント需要実績
国
内
需
要
紡績用
(加工品輸出用含む)
非紡績用
(加工品輸出用含む)
計
(輸入)
輸出
2014年7~9月
実績
4,858
)内数値は輸入量
Ⅳ.アクリルステープル需要実績
2014年7~9月
実績
9,093
対前期比
101.0
(単位:トン、%)
対前年同期比
94.3
16,120
98.8
109.5
25,213
(8,422)
7,551
99.5
(106.3)
100.9
103.5
(132.0)
119.1
国
内
需
要
衣料用
(加工品輸出用含む。)
非衣料用
(加工品輸出用含む。)
計
輸出
2014年7~9月
実績
3,502
対前期比
(単位:トン、%)
対前年同期比
59.1
67.1
1,825
91.3
108.9
5,327
(145)
31,951
67.3
(74.0)
111.8
77.3
(48.0)
99.1
(ステープル・トウ・トップ)
32,764
99.9
106.7
需要計
37,278
102.1
95.3
9,884
113.7
86.7
在庫
12,252
123.1
133.3
)内数値は輸入量
(注)国内需要の(
概要9
)内数値は輸入量