那須拓陽高等学校

全 日 制
栃木県立那須拓陽高等学校
所 在 地
電
話
F A X
U R L
創
立
課
程
設置学科
生 徒 数
利用交通機関
〒329-2712 那須塩原市下永田4丁目3-52
0287-36-1225
0287-36-8027
http://www.tochigi-edu.ed.jp/nasutakuyo/nc2/
昭和20年
全日制課程
普通科・食品化学科・農業経営科・生物工学科・ 食物文化科
712名(男子248名 女子464名)
(㍻26年5月1日現在)
JR西那須野駅から徒歩7分
Ⅰ 学校の概要
本校は、普通科・農業系3学科・家庭系1学科からなる高校で、校訓は、耕学一如、冷暖自知。先人の開拓魂を受
け継いだ不屈・進取の気風の中で、一人ひとりの生徒が明るく伸び伸びと学校生活を送り、それぞれの科の特色を
生かしながら「文武両道」を目指し自らの可能性を追求している。また部活動が非常に活発で、全校生の8割を超
える生徒が部や同好会に加入し、多くの生徒が朝早くから放課後遅くまで、心と身体を鍛えている。
本校は昭和20年に県立那須農学校として設立され、6年後、那須農業高等学校と改名された。平成元年には、
普通科及び家庭系学科の食物文化科が併設され、現在の5学科による那須拓陽高等学校として生まれ変わり現
在に至っている。この間、地元の農業はもちろん、様々な分野で活躍している多くの先輩方を送り出してきた。
教室棟は、第1校舎が食物文化科、第2校舎が普通科、第3校舎が農業系学科となっている。電算室には最新
型のパソコンが44台揃っている。体育関係施設は、体育館が2棟、野球場・ソフトボール場・テニスコートからなる
第1グラウンド、トラック・サッカー場のあるサブグラウンドがある。また、本校の歩みを展示した歴史資料室が整
備されている。
校舎を出ると大山農場、乃木農場があり農業系学科の生徒が実習を中心とした学習に励んでいる。大山農場に
は県の文化財指定を受けた大山記念館があり、毎年多くの見学者が訪れている。
1 学校教育目標
地域振興と開拓精神の建学理念に基づき、自らの力で人生を拓き、広く社会に貢献する有為な人間の育
成を使命として、本校では教育目標を次のとおり定めている。
○「自律」…使命を自覚し、責任を重んじる生徒の育成
○「創造」…個性を伸長し、創造的な前進をする生徒の育成
○「奉仕」…生命を尊重し、人類社会に奉仕する生徒の育成
2 目指す学校像
○「調和と共生」…広い視野を身に付けるため、5学科の特性を生かしつつお互いに連携を図る学校
○「文武両道」…学習および特別活動においてすべての生徒が活躍する場を提供し、活力を引き出す学校
○「地域人材の育成」…地域との交流活動や連携を積極的に図ることで地域を理解し、将来地域社会に貢
献できる人材を育成する学校
○「キャリア教育の充実」…学科の特性と生徒の個性を生かし、個々の生徒に適した進路を実現する学校
3 募集する生徒像
本校を志願する動機・理由が明確で、入学後も意欲的に学校生活を送ることができ、次の(1)から(3)ま
でのいずれかに該当する生徒
(1)志望する学科の特性を理解し、明確な目的意識をもって学習に取り組む意欲をもっている生徒
(2)学習や部活動をはじめとする諸活動に意欲的に取り組み、自己を高めようとする向上心をもっている生徒
(3)将来の夢や目標を定め、その実現に向け粘り強く努力する生徒
Ⅱ 学科の特徴
各科ごとにそれぞれの目標を達成するために、3年間を見通したカリキュラムを編成し特色ある学習を展開して
いる。また、全学科共通で漢字能力検定や英語検定や文書処理能力検定に取り組むほか、農業系学科では農業
技術検定や危険物取扱者資格、食物文化科では食物調理技術検定などといった資格取得にも力を入れている。
インターンシップは、2年次に専門学科全員が行い、社会で働くことの大切さや大変さを身をもって体験し将来
に役立てている。専門学科では、1年次には共通教科を多めに学び、学年が進むにつれ専門科目や実習が増え
る。特に3年次には少人数による課題研究を通して、実践的な応用力を身につけている。各科の枠を超えて他学科
の科目を選択することも3年次には可能である。
228
Ⅲ 卒業後の進路状況(平成25年度卒業生の実績)
学科名
普 通 科
農業経営科
生物工学科
食品化学科
食物文化科
合 計
大国
学公
立
8
0
0
0
0
8
進
学
大私 短国 短私 専各
学立 大公 大立 門種
校
立
0
4
34
24
6
0
1
13
3
0
2
21
8
0
3
10
2
0
7
18
0
53
17
86
就
そ
の
他
0
0
0
0
0
0
公
務
員
2
1
2
0
0
5
職
県
県
外
内
そ
の
他
0
0
0
2
2
4
0
1
0
1
0
2
7
17
8
17
11
60
本校における近年の進路先は、就職、各種専門学校、大学・短大がそれぞれ約3分の1の割合となっており、その多
様な進路目標の実現のために柔軟できめ細やかな進路指導をしている。
◆過去3カ年の主な進学・就職先
〔国公立大学〕
秋田大学、山形大学、福島大学、茨城大学、宇都宮大学、群馬大学、釧路公立大学、国際教養大学、秋田県立大
学、前橋工科大学、神奈川県立保健福祉大学、都留文科大学
〔私立大学〕
亜細亜大学、大妻女子大学、神奈川大学、鎌倉女子大学、関東学院大学、郡山女子大学、國學院大學、国際医
療福祉大学、国際武道大学、国士舘大学、駒澤大学、作新学院大学、十文字学園女子大学、昭和女子大学、聖
学院大学、聖徳大学、専修大学、中央学院大学、帝京大学、東海大学、東京電機大学、東京農業大学、東洋大
学、日本大学、人間総合科学大学、白鷗大学、平成国際大学、酪農学園大学、立正大学、立命館大学、和洋女子
大学 等
〔短期大学〕
山形県立米沢女子短期大学、宇都宮短期大学、宇都宮文星短期大学、郡山女子短期大学、作新学院大学女子
短期大学部、佐野短期大学、昭和学院短期大学、東京農業大学短期大学部、文化学園短期大学部 等
〔各種専門学校〕
栃木県立衛生福祉大学校、栃木県農業大学校、栃木県産業技術専門校、宇都宮歯科衛生士専門学校、IFC
調理師専門学校、宇都宮ビジネス電子専門学校、エコール辻東京、神田外語学院、関東職業能力開発大学
校、国際情報ビジネス専門学校、国際医療福祉大学塩谷看護専門学校、群馬自動車大学校、栃木県美容専門
学校、武蔵野栄養専門学校 等
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全 日 制
普 通 科: ほぼ全員が上級学校への進学を希望しているので、基礎学力を身につけた上で、さらに応用力を
高めるためのカリキュラムを編成している。1年次より英語と数学で習熟度別クラス編成によ
る授業を展開し、2年次からは文系・理系に類型を分け、一人ひとりの適性と進路希望に応じた
選択科目を履修できるようにしている。また、課外授業・土曜講座・学習合宿・自習室開放など、大
学入試に対応できる学力をつけられるよう様々な取り組みも行っている。
農業経営科: 地域の農業を担う農業経営者や農業関係技術者の養成を目的とし、農業関係の大学、短大等への
進学にも力を入れている。1年次から農業と環境などの専門科目を学び、2年次には農家でのイ
ンターンシップを通して就農体験をすることができる。また、希望者は北海道実習やニュージー
ランド派遣研修にも参加できる。3年次は農場での実習を中心に学習し、より実践的な技術を身
につけていける。
生物工学科: 植物バイオテクノロジーと園芸に関する知識と技術を中心に学習を進めます。1年次に、農業と
環境・植物バイオテクノロジーなどの学科の基礎となる科目を学び、2年次には、果樹・野菜・草
花などの園芸科目について学習する。3年次には、動物、微生物バイオテクノロジー、果樹・野菜・
草花を中心に多くの選択科目の中から生徒一人ひとりの興味関心、進路に応じた科目を選択で
きるようにカリキュラムが編成されている。
食品化学科: 食品の製造に関して科学的に理解するための基礎的・基本的な知識と技術を学ぶ。パン・味噌・ジ
ャム・ケーキ・ベーコン・ハム・牛乳・アイスクリームなどをつくる食品製造分野、食品に関係する
カビ・酵母・細菌などを学ぶ微生物分野、食品の分析や栄養について学ぶ食品化学分野、食品の流
通過程などを学ぶ食品流通分野などの授業を通して、食を見る目を養い、将来食品関連の仕事に
従事するために必要な広い知識を習得することを目標としている。
食物文化科: 食物文化を創造し、伝承する能力と態度を身につけるため、調理や食文化・フードデザイン等に
ついて学ぶ。さらに、校外研修会や食物調理技術検定の学習を通し、食生活に関する専門的な知
識や技術を習得する。食や調理に関する分野で活躍できる人材を育成している。
全 日 制
〔就職先〕
栃木県警本部、自衛官、那須野農業協同組合、㈱アローテックス、㈱いづみや、大阪シーリング印刷㈱、㈱オ
ータニ、櫻護謨㈱、三報社印刷㈱、セイコーNPC㈱、全薬工業㈱、田淵電子工業㈱、東京計器㈱、東レBSF
㈱、ヒロセ電子システム㈱、富士電機機器㈱、武蔵オイルシール工業㈱、持田製薬工場㈱、三井住友海上火
災保険㈱、ローマイヤ㈱、㈱ペニーレイン 等
Ⅳ 特別活動等の状況
1 部活動一覧と活動状況
〈運動部〉 硬式野球・ソフトテニス・サッカー・陸上競技・バレーボール
バスケットボール・卓球・柔道・剣道・弓道・バドミントン・ソフトボール
〈文化部〉 吹奏楽・写真・美術・書道・演劇・華道・漫画・コンピュータ・茶道・疏水太鼓・牛部
〈同好会〉 ボランティア・フラワーデザイン・文芸・調理研究
顕著な成績としては、運動部で陸上競技部が毎年多くの生徒をインターハイへ送り出している。また、
全国高校駅伝では女子が13年連続17回目の出場を果たしている。ソフトテニス部は、個人戦の女子ダブ
ルスで毎年関東大会へ出場している。ソフトボール部が初の関東大会出場を果たし、女子バスケットボー
ル部は県ベスト8、その他の部活動も県北大会優勝などの実績を収めている。さらに文化部も盛んで、吹
奏楽部は県吹奏楽コンクールでの活躍以外にも、定期演奏会を毎年開催し華麗な演奏を披露している。疏
水太鼓部は、高文連の郷土芸能部門での全国大会の経験もあり、地域の様々なイベントでの演奏で好評を
博している。また、牛部は、乳牛の美しさを競う中部B&Wショウ(共進会)3部で4位、栃木県B&Wショ
ウでジュニアチャンピオンを受賞するなど健闘を見せている。
2 特色ある学校行事について
農業系学科の特色として、春の田植え、秋の収穫祭があるが、本校では学科を超えて1年生全員でこれ
らを行っている。また、生徒会行事の主なものとして、1学期には校内クラス対抗スポーツ大会が、9月に
は学校祭と体育祭が隔年で行われ、生徒が自主的に企画運営しながら趣向を凝らした活動をしている。ま
た、農業クラブや家庭クラブの活動も盛んで、地域活動や奉仕活動などを積極的に行っている。生徒はこ
のような活動を通して友情を培ったり、協調性や社会性を身につけたりしている。
〈農業クラブ〉
・栃木県農業クラブ連盟各種発表大会への出場
・農業高校枝肉勉強会への出場
・各種ホルスタイン共進会への出場
・
「けんちょうde愛ふれあい直売所」でパン・パウンドケーキを販売
・
「那拓高からの贈り物(僕たちの青春米)」のブランド名でJAと米の契約販売を実施
・
「那拓高からの贈り物」のブランド名で果樹、野菜、草花の生産物を販売
・果樹園を開放して市民にウメ狩り体験を実施
・地域イベント「なすしおばら感謝祭」、
「那須野巻狩りまつり」等への参加
・ボランティア活動(募金活動、相馬農業高校との交流等)を実施
〈家庭クラブ〉
・那須塩原市との共同企画、那須塩原スイーツ「みるマンジェ」の開発
・きのこ料理、牛乳料理等各種料理コンクールへの応募
・テーブルマナー研修、アイラブマイファミリー事業(保護者招待)を実施
・食育活動(保育園訪問)を実施
・ジュニアキャリア・アドバイザー事業(地元小・中学生対象)を実施
・なかがわ水遊園との共同企画「ふくまん」レシピを提供
・ボランティア活動(ねんりんピック協力、保育園への手作りぞうきん寄付等)を実施
・地産地消弁当の開発
・大山記念館FCカフェ定期開催
Ⅴ 特色選抜について
1 定員の割合
普通科 30%程度 農業経営科 30%程度 生物工学科 30%程度 食品化学科 30%程度 食物文化科 30%程度
2 出願するための資格要件
中学校で身に付けるべき基本的な生活習慣と基礎学力を身に付けており、志願する科の要件のいずれ
かに該当する者
230
選抜方法
面 接 個人面接
作 文 時間40分
内 容
時間10分程度
字数400字程度
4 その他、特記事項
・平成24、25年度県高体連指定運動部(競技:陸上競技部 女子)
5 選抜の手順等
【資料の取扱い】
1 志願理由書は、調査書とともに、資格要件の確認及び面接時の参考資料として用いる。
2 調査書は、
「各教科の学習の記録」
(第1学年~第3学年)の評定(選択教科を除く)を合計(135点
満点)し、段階評価を行う。
3 調査書の点数化されない部分については、資格要件に該当するものについて段階評価を行う。
4 面接及び作文について段階評価を行う。
5 調査書の行動の記録について段階評価を行う。
【選抜の手順】
次の各段階に該当する受検者について順に、調査書の点数化されない部分の内容を考慮し総合的に
選抜する。
第1次審議
【資料の取扱い】の2~5において特に優秀な評価を持ち、それ以外の評価が優秀または良好な
者を合格内定とする。
第2次審議
第1次審議で合格内定となった者を除いた全ての受検者について、全ての検査結果を総合的に
判断して、合格内定者を選抜する。
231
全 日 制
【普通科】
(1)普通科の学習に適応できる確かな学力を有し、学習に対する意欲が高く、4年制大学をはじめと
する上級学校への進学を強く希望する者
(2)部活動や特別活動において顕著な実績、または優れた能力を有し、入学後も当該活動の継続意志
のある者
【農業経営科】
(1)農業経営科の学習に適応できる確かな学力を有し、学習に対する意欲が高く、本校入学後、意欲
的に学習に取り組むことができる者
(2)部活動や特別活動において顕著な実績、または優れた能力を有し、入学後も当該活動の継続意志
のある者
(3)農業経営に関する知識と技術を習得し、将来、農業後継者として農業経営に生かしたいと希望す
る者、または、農業関係分野の仕事に従事することを希望する者
【生物工学科】
(1)生物工学科の学習に適応できる確かな学力を有し、学習に対する意欲が高く、本校入学後、意欲
的に学習に取り組むことができる者
(2)部活動や特別活動において顕著な実績、または優れた能力を有し、入学後も当該活動の継続意志
のある者
(3)生物工学や農業(園芸)経営に関する知識と技術を習得し、将来、農業後継者として農業(園芸)経
営に生かしたいと希望する者、または、農業(園芸)関係分野の仕事に従事することを希望する者
【食品化学科】
(1)食品化学科の学習に適応できる確かな学力を有し、学習に対する意欲が高く、本校入学後、意欲
的に学習に取り組むことができる者
(2)部活動や特別活動において顕著な実績、または優れた能力を有し、入学後も当該活動の継続意志
のある者
(3)食品製造・食品化学に関係する上級学校への進学を希望する者、または、食品に関する仕事に従
事することを希望する者
【食物文化科】
(1)食物文化科の学習に適応できる確かな学力を有し、学習に対する意欲が高く、本校入学後、意欲
的に学習に取り組むことができる者
(2)部活動や特別活動において顕著な実績、または優れた能力を有し、入学後も当該活動の継続意志
のある者
(3)食物・栄養・調理に関係する上級学校への進学を希望する者、または、食や調理に関する仕事に従
事することを希望する者
3 選抜の方法