家庭ごみ手数料徴収(有料化)

資料2-2
家庭ごみ手数料徴収(有料化)と併せて実施する施策
家庭ごみ手数料徴収(有料化)を導入する目的として、家庭ごみの減量・リサイクル
の推進や、ごみ減量に係る市民意識の向上などが挙げられるが、手数料徴収制と併せて
市民サービスを向上させるための施策を実施することで、ごみの発生抑制や再資源化が
さらに推進されることが期待できる。
1 不燃ごみ・資源物の祝日収集
現在、不燃ごみ(月2回)及び資源物(週1回)は一部を除き祝日収集を実施してい
ないため、市民サービス向上の観点から、手数料徴収実施に併せ祝日回収を実施する。
<祝日収集実施しない場合と実施した場合の経費の差額>
①不燃ごみ:277 日→308 日( 8日増)
9,000 千円増(現行経費 276,000 千円)
②資源物 :295 日→308 日(13 日増)
41,000 千円増(現行経費 1,035,000 千円)
2 不法投棄・不適正排出対策
手数料徴収制を導入することにより、不法投棄及び不適正排出の増加が予想される
ことから、未然防止及び対策のため、啓発・キャンペーン・環境学習などによりPR
活動及び監視活動を実施する。
(1)不法投棄防止対策
・不法投棄防止警告看板等の配布
・監視カメラの設置
・監視パトロールの強化
・不法投棄監視員制度の創設
・資源物持ち去り防止パトロールの展開
(2)不適正排出防止対策
・分別・排出ルールの周知・啓発
・ごみステーション等におけるごみ分別・排出指導
・排出容器違反(レジ袋による排出等)対策
(3)ごみステーション管理支援
コンテナ等の購入、修繕、看板等掲出物の設置、防鳥ネット、資源物保管庫等購
入を対象とした補助制度を創設し、ごみステーション管理を支援する。
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(4)優良ごみステーション表彰等
ごみステーション美化等表彰及び集団回収団体の表彰を拡充する。
3 ごみ出し支援事業
ごみ出しが困難な高齢者・障害者などの世帯のごみ出しを行い、見守り支援を兼ね
て、ごみ収集時に「声掛け」を行う地域団体等の活動を支援する。
4 その他
旧指定袋の交換について
手数料徴収の導入が決定した場合、市民には旧指定袋を買いだめせず、計画的に利
用していただくように周知することが必要と考えているが、他市の事例では、すでに
購入し手元に余った旧指定袋について、公共施設等において一定の期間を定め、新指
定袋との交換を行っている。
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有料化実施政令市における実施施策
札幌市
有料化にあわせて実施(強化)した施策
(1)新たな資源回収策
・雑がみ、枝・葉・草の分別収集開始
・古紙の回収拠点の増設
(2)収集体制の見直し
・燃やせないごみの収集回数を週1回→4週に1回に変更
(3)不適正排出や不法投棄対策
・さっぽろごみパト隊の設置
(4)ステーション管理支援
・ごみ飛散防止ネット・カラスよけサークルの購入助成
・掃除用具など環境美化用品の無償交付
(5)ごみ出し支援
・要介護者・障害者へのボランティアまたは市による収集
仙台市
(1)新たな資源回収策
・紙類(新聞・段ボール・紙パック・雑誌・雑がみ)のステーション収集開始
・剪定枝の無料回収(1回につき1束まで)
・生ごみ処理機等購入費補助制度の拡充
・集団資源回収奨励金の増額
(2)不適正排出や不法投棄対策
・クリーン仙台推進員等の大幅増員
(3)ステーション管理支援
・カラス等対策ネット・地域清掃ごみ袋(小)を希望町内会へ配布
新潟市
(1)新たな資源回収策
・枝葉・草の収集開始
(2)不適正排出や不法投棄対策
・クリーンにいがた推進員(廃棄物減量等推進員)の設置
(3)ステーション管理支援
・ごみステーション設置補助、カラス対策特殊ネット譲与
(4)ごみ出し支援
・有償ボランティア等による高齢者・障害者世帯のごみ出し支援
(5)その他
・粗大ごみ受付センターの設置
京都市
岡山市
(1)新たな資源回収策
・プラスチック製容器包装、スプレー缶の分別収集開始
・蛍光管の拠点回収開始
・生ごみ処理機等購入助成開始
・コミュニティ回収への助成制度創設
(1)新たな資源回収策
・ざつがみ、天ぷら油の収集開始
・生ごみ処理容器等補助制度開始
(2)収集体制の見直し
・古紙、古布、ペットボトルの収集回数を月1回→月2回に変更
(3)不適正排出や不法投棄対策
・不法投棄用監視カメラの設置、貸与
(4)ステーション管理支援
・カラス等防護ネット貸与制度開始
・ごみステーション施設整備補助制度の拡充
(1)新たな資源回収策
・プラスチック製容器包装の分別収集開始
・小物金属の拠点回収開始
・生ごみ処理機等の助成制度の強化
北九州市 ・古紙の集団資源回収奨励金の増額
(2)収集体制の見直し
・かん・びん・ペットボトルの収集回数を2週1回→週1回に変更
(3)その他
・「市民環境力強化経費」の創設
福岡市
(1)新たな資源回収策
・校区紙リサイクルステーションの設置(古紙回収拠点の増設)
・地域集団回収報奨制度報奨金の増額
(2)その他
・「環境市民ファンド(基金)」の創設
・粗大ごみの土曜日の受付・収集開始
熊本市
(1)新たな資源回収策
・プラスチック製容器包装の分別収集開始
・蛍光管、使用済みてんぷら油、乾燥生ごみ、樹木の拠点回収開始
・小型家電13品目モデル拠点回収開始
・生ごみ処理機等助成の拡充
(2)収集体制の見直し
・紙の収集日の分別品目に紙パックを追加
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