長期間タイムシフト視聴環境における 操作行動

報告
長期間タイムシフト視聴環境における
操作行動
竹内真也
黄
民錫
金子
豊
苗村昌秀
Viewing Behavior in Time−shift Viewing of Long−term
Archived Program Content
Shinya TAKEUCHI,Minsok HWANG,Yutaka KANEKO and Masahide NAEMURA
要約
本稿では,放送による番組のリアルタイム視聴と,通信による番組コンテンツのタイムシフト視
聴をシームレスにつなぐ新しい放送サービスとして,時間方向にザッピングしながら見たい番組
コンテンツを見つけ出し,視聴することができるタイムザッピングサービスを提案する。当所で
は,放送された全ての番組コンテンツを永続的に保存し,番組単位による指定だけではなく,番
組が放送された放送日や時刻に基づいた指定に従って番組コンテンツを提供するタイムシフト視
聴環境を構築した。そして,タイムザッピングサービスによる番組コンテンツの視聴方法を検証
するとともに,配信システムの設計の基礎データとして,視聴者の操作パターンのデータを収集
するための実験を行った。本稿では,その実験結果について報告する。この実験により,ボタン
の操作回数や,操作をせずに連続して視聴した時間などの操作パターンのデータを取得した。ま
た,タイムザッピングサービスによって,数年前に放送された番組であってもタイムシフト視聴
されることが分かった。
ABSTRACT
54
NHK技研 R&D/No.149/2015.1
Personal hard disk recorders and communication services, such as video ­ on ­ demand, are
becoming popular, and many people use time­shifted viewing. We propose a“Time Associated
Zapping Service”in which a user views program content while zapping along the past on­air time
axis, as a service connecting real­time viewing by broadcasting and time­shift viewing over the
Internet. Here, we report a summary of a content delivery service that saves long ­ term
broadcasting content and on which user can request to view content according to its on­air time.
We also report experimental results on user behavioral patterns in the Time Associated Zapping
Service. We obtained data on the number of button operations and continuous viewing times
without such operations. The experiment shows that users view broadcasting content from an
even few years before.
番組編成パターンを
利用した検索
番組表
タイムザッピング
先週の
ドラマ
固定時間のジャンプ
7日
1日
1時間
今週の
ドラマ
1時間
時間
総合
ETV
BS1
チャンネルザッピング
リモコンでザッピング
1図 タイムザッピングサービスの概要
るために,キャッシュ*3サーバーを用いた配信システム
1.まえがき
放送番組を視聴する形態が多様化し,ハードディスクレ
と,キャッシュサーバーにおけるキャッシュファイルの管
コーダーや,放送局が提供するビデオオンデマン ド
理・検索手法を提案し,シミュレーションによる検討を
(VOD:Video on Demand)のような通信を用いたサー
行った 。大量の番組コンテンツをより効率的に配信する
ビスの普及により,番組の放送後に,視聴者の好みの時間
ためには,視聴者の視聴パターンに合わせて番組コンテン
に視聴するタイムシフト視聴が一般的となっている。
ツをキャッシュすることが重要となる。
2)
放送は,番組の編成に基づいて,毎日一定量の番組コン
このタイムザッピングサービスによる番組コンテンツの
テンツを視聴者に提供する特徴を持ち,毎日毎週の定刻に
視聴方法を検証するとともに,配信システム設計の基礎
放送される番組が,視聴者の生活習慣に密着している場合
データとして,視聴者の視聴パターンのデータを収集する
も多い。一方,現在のVODは番組単位で選択して視聴す
ために,視聴実験を実施した。本稿では,その結果につい
ることが基本となっている。VODで番組コンテンツを探
て報告する。
す場合は,サムネイル
*1
やキーワードによる検索を行う
ことになり,視聴者がすでに知っている番組コンテンツ以
外の新たな番組コンテンツへの接触を促すことは難しい。
2.タイムザッピングサービスの概要
従来の放送において,視聴者は,視聴している番組に興
そこで,これまでに放送された全ての放送番組を蓄積
味が無いなどの場合,他の放送局を選択することで,視聴
し,通信を用いてこれらを容易にタイムシフト視聴できる
する番組コンテンツを選択していた。これに対して,ここ
ようになれば,視聴者は,これまで知らなかった番組コン
で提案するタイムザッピングサービスは,1図に示すよ
テンツに偶然出会うことにより,番組コンテンツへの接触
うに放送時刻を選択の軸とし,リモコンの操作に応じて,
機会を増やすことができると考えられる。この場合,同じ
視聴者が現在見ているシーンから一定の時間だけ前または
番組は決まった曜日や毎日の同じ時間に放送されるという
後の時刻に放送された番組コンテンツが,VODで提供さ
編成情報を基にして番組を探すことができるため,視聴者
れるサービスである。視聴者は,過去に放送された番組
に放送時刻を意識させることになり,これから放送される
を,ザッピングしながら自由に視聴することができる
番組の視聴を促進する効果も期待できる。
(1図)
。
当所では,番組コンテンツへの接触向上と放送番組の視
聴促進のために,放送による番組のリアルタイム視聴と通
信による過去の番組のタイムシフト視聴をシームレスにつ
なぐ新しい放送サービスとして,時間方向にザッピン
*1 多数の画像を一覧表示して,その内容を判断しやすくするために,
動画の中の特徴的な静止画を抜き出して縮小表示したもの。
グ*2しながら見たい番組コンテンツを探し,視聴するこ
*2 リモコンなどでチャンネルを頻繁に切り替えながら視聴すること。
1)
とができるタイムザッピングサービスを提案している 。
これまでに,タイムザッピングサービスを効率的に配信す
*3 ファイルを保存しているサーバーへのアクセス負荷や,通信量を低
減させるために,頻繁に読み出されるファイルのコピーを,利用者
に近いサーバーに蓄積すること。
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報告
番組視聴用
コンピューター
ファイルサーバー
ネットワーク
スイッチ※
※ IP(Internet Protocol)パケットの交換機能を持つ中継装置。
2図 視聴実験の実験システム
番組情報
放送チャンネル
選択ボタン
放送時刻の過去方向と未来方向へ
シーンをジャンプするボタン
3図 視聴ソフトウエアのインターフェース
1表 インターフェースの操作ボタン
シーンのジャンプ
(過去,未来)
30秒,1分,10分,1時間,6時間,1日,
1週間,1か月,1年
番組の先頭
現在の番組,次の番組
時刻
現在,視聴シーンの正時
視聴ソフトウエアのインターフェースを3図に示す。
インターフェースは,放送チャンネルを選択するボタン,
放送時刻の過去方向と未来方向へシーンをジャンプするボ
タン,番組の先頭へジャンプするボタン,視聴している時
刻の正時へジャンプするボタン,現在の時刻のシーンへ戻
るボタンを持つ。操作ボタンの詳細を1表に示す。
3.視聴実験
視聴者の視聴パターンのデータを収集するために,視聴
・各実験参加者の間にパーティションを置くことで,隣
実験を行った。実験システムを2図に示す。ファイルサー
の実験参加者が何を視聴しているか分からないように
バーには,放送日時をID(Identification)として,番組
する。
コンテンツにフレーム単位でアクセスできる分散ファイル
システム
*4
を用いることで,過去の放送番組の任意の放
送時刻を指定して番組コンテンツを視聴することができ
3)
・実験参加者は,休憩中も含め,スマートフォンなどで
番組に関する情報を検索しないようにする。
延べ40名の視聴者により,10日間の視聴実験を行った。
る 。このファイルサーバーに,本実験を実施した時点で,
参 加 者 数 は28名(男 性9名,女 性19名)で,う ち4名
地上波4年分,衛星放送2年半分の放送番組が全て保存
(男性2名,女性2名)は4日間参加した。参加者の世代
されている。このファイルサーバーと,視聴ソフトウエア
は20代から50代までほぼ一様な構成となっている。
をインストールした番組視聴用コンピューター4台をギ
実験参加者には,休憩を含めて1日に6時間,自由に
ガビットイーサネットワークで接続した。視聴者は,視聴
番組を視聴してもらい,インターフェースでの操作履歴を
ソフトウエアを用いて番組コンテンツの視聴を行った。視
取得した。実験参加者は,1人1日平均約5時間の番組
聴ソフトウエアは,視聴者が「10分前」
「10分後」などの
を視聴した。
ザッピングを行うための時間幅のボタンを持つ。音声の聴
取には,ヘッドホンを使用した。
56
番組視聴の条件は以下のとおりである。
NHK技研 R&D/No.149/2015.1
*4 詳細は,本特集号の報告「長期間の放送番組のタイムシフト視聴環
境のための分散ファイルシステム」を参照。
6,000
操作回数
5,000
4,000
3,000
(回) 2,000
1,000
0
1分後
30秒後 10分後 7日後
7日前
1分前
1時間後 10分前 1日後
30秒前
ボタン種別
4図 ボタン種別ごとの操作回数
2%
2%
9%
7%
28%
9回以下
過去
10∼19回以下
22%
20∼29回以下
未来
30∼39回以下
チャンネル
40回以上
67%
63%
5図 ボタンの操作回数の割合
6図 視聴したい番組を探し出すまでの操作回数
実験終了後,実験参加者はアンケートに回答した。
に示す。20回以下が全体の約90%を占め,約9割の場合
において,20回以下のザッピングで,視聴したい番組を
4.実験結果
探し出していることが分かった。
4.1 ボタンの操作回数
4.2 ボタンの状態遷移
4図に,ボタン種別ごとの操作回数(全参加者の全実
7図に,操作されたボタンの状態遷移図を示す。遷移
験 期 間 の 総 数)の 上 位10種 を 示 す。
「1分 後」
「30秒
確率が5%以上のものについて記載している。この結果か
後」の操作回数が多いのは,早送りをする代わりに利用さ
ら,同じボタンが連続して押されることが多いことが分か
れているためと考えられる。また「7日後」
「7日前」の
る。また,大きい期間のボタンを押して過去に戻ったあ
操作回数が上位にあるのは,参加者が記憶している編成情
と,細かく未来に進みながら視聴する傾向があることが分
報を基にして,同じ番組の異なる週の放送回を視聴したた
かる。この遷移確率の結果は,配信においてキャッシュ
めと考えられる。
サーバーに事前に配信するキャッシュファイルを決める手
実験参加者1名あたりの1時間の操作回数は,最大で
450回(平均8秒に1回)
,最小で1回であった。操作回
数は平均114回であり,ファイルサーバーへのアクセス回
数は,30秒に1回程度となる。
5図にボタンの操作回数の割合を示す。未来方向のボ
法の検討に利用することができる。
4.3 連続視聴時間
8図に,操作をせずに連続して視聴した時間の積算度
数分布を示す。35秒以下が全体の90%を占め,最も頻度
の多い連続視聴時間は4秒であった。
タンの操作回数が多い。また,チャンネル方向へのザッピ
放送チャンネルを変えずに連続視聴した時間が1分以
ング回数よりも時間方向へのザッピング回数が多く,タイ
上の状態を「番組視聴中」
,それ以外の状態を「番組検索
ムザッピングによって同じ放送チャンネルにとどまって視
中」と定義し,それぞれの状態におけるザッピングの時間
聴を続けていることが多いことが分かる。
間隔(連続視聴時間)を比較した。この連続視聴時間で最
1分以上操作をしない連続した視聴を,同じ番組コン
も頻度が多いのは,9図に示すように,番組検索中では
テンツで5回以上行っている状態を,
「番組視聴」と定義
4秒,番組視聴中では2秒だった。これは,番組視聴中
した場合の,番組視聴と番組視聴の間の操作回数を6図
は視聴したいと思う箇所が明確なため,番組検索中より短
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57
報告
14%
9%
17%
1年前
1年後
6% 14% 7%10% 5% 12% 12% 12%
8%
64%
66%
1か月前
5% 6%
68%
1か月後
5%
6%
69%
5%
1週間前
1週間後
56%
60%
1日前
6% 6%
7%
5%
1日後
5% 7%
38%
33%
18%
6時間前
12%
15%
42%
11%
6%
14%
8%
1時間前
6%
8%
10分後
5%
5% 13%
6%
59%
5%
7%
60%
1時間後
5%
55%
10分前
6時間後
10%
24%
5%
5% 10%
72%
81%
1分前
8% 7%
40%
11%
1分後
6%
17%
7%
30秒前
28% 9%
12% 34%
番組冒頭
55%
13%
次番組冒頭
9%
6%
9%
30%
79%
8%
30秒後
9%
正時
7%
40%
現在
31%
チャンネル
56%
7図 操作されたボタンの状態遷移図
0.25
100
90
番組視聴中 : 2秒
80
0.2
番組検索中 : 4秒
頻度
積算度数
70
60
50
0.15
番組視聴中
(正規化)
(%) 40
番組検索中
0.1
30
20
0.05
10
0
1
10 35
0
100
1,000
10,000
0
2
連続視聴時間(秒)
6
8
10
連続視聴時間(秒)
12
14
8図 操作をせずに連続して視聴した時間の積算度数分布
9図 連続視聴時間の頻度
い時間で番組内容を判断できるためであると考えられる。
放送文化研究所による,放送を用いた視聴実験の報告4)に
この結果は,ボタンを押してから番組コンテンツの再生が
よると,1つのチャンネルを連続視聴する時間の平均値
開始されるまでの時間も含むので,実際の判断時間はこれ
は25.5分であり,放送でもVODでもこの値は同程度であ
よりも1∼2秒程度短いと考えられる。
ることが分かる。
また,1つのチャンネルを連続視聴した時間の分布を
58
4
4.4 視聴された番組の放送日の分布
10図に示す。最大が105分,最小が5分であった。平均は
視聴された番組の放送日が,実験で視聴された日と比較
28分であり,10∼20分の視聴時間が一番多かった。NHK
してどの程度,過去であるかの分布を11図に示す。1か
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5
0%
42.5
10%
20%
10分以下
25
30%
10∼20分
40%
50%
20∼30分
60%
30∼40分
5
70%
40∼50分
10
80%
50∼60分
10
90%
2.5
100%
60分以上
10図 1つのチャンネルを連続視聴した時間の分布
5%
1か月前まで
29%
19%
1∼6か月前
6か月∼1年前
15%
1∼2年前
32%
2∼3年前
11図 視聴番組の放送日の分布
100
90
ふ だ ん見 ないジャンル の
番 組 を視 聴した 時間 率
80
70
60
50
40
(%)
30
20
10
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
実験参加者
12図 ふだん見ないジャンルの番組を実験中に視聴した時間率
月以内の視聴が全体の約30%,1年以内の視聴が全体の
加者ごとに示した結果が12図である。28人中7人が,ふ
約75%を占めた。3年前の番組も視聴されていることが
だんあまり視聴しないと回答したジャンルの番組コンテン
分かった。
ツを,視聴時間中の50%以上視聴した。また,28人中22
この結果は,過去に放送された番組コンテンツを長期間
人が,ふだんあまり視聴しないと回答したジャンルの番組
にわたって保存し,手軽に視聴できる環境が提供できるな
コンテンツを合計で30分以上視聴した。この結果から,
らば,数年前に放送された番組コンテンツであっても視聴
タイムザッピングサービスは,ふだん視聴しないジャンル
されるという見込みを示している。
の番組を視聴してもらうのに効果的であると考えられる。
4.5 アンケート
アンケートでは,
「見逃していたと思っていた番組を見
視聴実験後に,アンケートを実施した。ふだんよく見る
ることができた」などシステムの利便性に関する感想が多
番組のジャンルを回答してもらい,視聴実験で実際に視聴
かったが,時間以外の検索方法で番組を探したい,という
した番組のジャンルと比較した。ふだんよく見ると答えな
要求もあった。実験参加者に,ザッピングで番組を探すた
かったジャンルの番組を実験中に視聴した割合を,実験参
めに「時間」以外の検索方法で,あればよいと思ったもの
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報告
・
「1分後」
「30秒後」の操作回数が多い。
2 1
9
21
キーワード
・ボタンの操作回数は平均8秒に1回。
出演者
・大きい期間過去に戻ったあと,細かく未来に進みなが
番組のジャンル
その他
特になし
11
ら視聴するパターンが多い。
・操作せずに連続して視聴する時間は4秒が最も多い。
また,タイムザッピングサービスによって,数年前に放
13図 「時間」以外の検索方法で,あればよいと思ったもの
送された番組であっても視聴されることが分かった。
今後は,取得した操作ログを活用し,タイムザッピング
サービスの効率的なファイル配信に適したパラメーターの
を質問した。回答結果を13図に示す。キーワードや出演
検討を行う予定である。また,放送時刻に加えて,アン
者といった番組に関するデータでザッピングしたいという
ケートで要望が多かったキーワードや出演者名によるザッ
要求が多かった。
ピングが可能な実験システムを構築し,本稿と同様の視聴
実験を行う予定である。
5.あとがき
時間方向に番組コンテンツをザッピングしながら視聴す
本稿は,映像情報メディア学会技術報告に掲載された以下の
るタイムザッピングサービスにおいて,視聴者の操作パ
論文を元に加筆・修正したものである。
ターンを取得する実験を行った。その結果,以下のよう
竹内,黄,金子,苗村:
“時刻方向へのザッピングが可能な長
な,配信システムの設計に必要となる操作や視聴のパター
期間タイムシフト視聴環境における操作行動,
”映情学技報,
ンを取得することができた。
Vol.38,No.39,ME2014­94,pp.21­24(2013)
参考文献
1)NHK技研公開2012:
“タイムザッピングサービス,
”http://www.nhk.or.jp/strl/open2012/html/tenji/026.
html
2)竹内,黄,金子,砂崎:
“タイムザッピングサービスのためのキャッシュ制御方式の検討,
”信学技報,NS
2012­238,pp.427­432(2013)
3)金子,黄,竹内,砂崎:
“放送時刻でアクセス可能な放送コンテンツのアーカイブシステムの試作,
”情処学全
大,2E­2,pp.3.27­3.28(2013)
4)齋藤:
“視聴者は朝どのようにテレビを見ているのか(2)
,
”放送研究と調査,2011年5月号,pp.24­39
(2011)
たけうち し ん や
竹内真也
みんそ
黄 民錫
1999年入局。大阪放送局を経て,2002年か
ら放送技術研究所において,ITとネットワー
クを利用した放送局システム,放送通信連携
システムの研究に従事。現在,放送技術研究
所ハイブリッド放送システム研究部に所属。
2004年入局。名古屋放送局を 経 て,2008
年から放送技術研究所において,IPネットワー
ク,分散処理技術の研究に従事。現在,放送
技術研究所ハイブリッド放送システム研究部
に所属。
かねこ
ゆたか
なえむらまさひで
金子
豊
苗村昌秀
1990年入局。盛岡放送局を経て,1994年か
ら放送技術研究所において,IPネットワーク,
分散システムを活用した放送局システムの研
究に従事。現在,放送技術研究所ハイブリッ
ド放送システム研究部主任研究員。
60
ふぁん
NHK技研 R&D/No.149/2015.1
1984年入局。大分放送局,技術局を経て,
1989年から放送技術研究所において,ハイビ
ジョン信号処理,画像認識,ヒューマンイン
タラクション,データ解析技術の研究に従事。
現在,放送技術研究所ハイブリッド放送シス
テム研究部上級研究員。博士(情報学)
。