編集発行 神奈川県産業技術総合研究所 工芸技術センター

神奈川県
産業技術総合研究所 工芸技術センター
17
NO.1
VOL.35 -1
2005.6.10
女性デザイナーによる「デザイン相談会」
今年度の新規事業として、商品デザインプロデュー
サー委嘱事業がスタートしました。
新進気鋭のデザイナーが、皆様のデザイン開発
<デザイン相談員の紹介>
西 正子 氏
これから先、商品の企画・デザ
をお手伝する、「デザイン相談会」を開きます。
インは、ますます重要性を増して
商品購入の決定は、かなりの部分を女性が握っ
くるものと考えています。私は
ています。そのため、女性ならではの視点が商品
長年、家庭用品業界でテーブルウ
開発での重要な鍵になっています。
「デザイン相談会」では、商品企画やアイテム
展開、試作品等の造形や機能、販売促進用パッ
ケージ・カタログなどのデザイン開発課題につい
て、3人の女性デザイナーがアドバイスします。
お気軽にご相談ください。
なお、「デザイン相談会」は、相談者の重複を
エア、フック、インテリア用品な
どの商品企画、パッケージ、パンフレットなど
をトータルに手がけてきました。商品の企画・デ
ザインから、売場の状況、販売促進まで、幅広く
ご相談ください。
守谷 貴絵 氏
現在、女子美術大学デザイン学
避けるため、予約制となっています。また、企画
科非常勤講師。また、フリーで活
意図や相談したい要点を明確にした上で、ご利用
動中。かねてから、“つなぐデザ
ください。
インのカタチ”という授業テーマ
○対象
木製品製造業等の県内中小企業の方々
○会場 工芸技術センター 2階造形デザイン室内
○時間
を持ち、日本の伝統工芸や職人の
技を生かして、新しいライフスタイルに合わせる
カタチの提案の指導を行ってきました。そのこと
もあり、産地の皆様とともに、少しでもより良い
開始時刻は10時、13時、15時の3回
結果が残せるよう活動していきたいと思います。
相談時間は2時間以内
吉川 和泉 氏
相談日は当誌4ページを参照
東京デザイナー学院プロダクト
○料金
デザイン科専任講師、また、個人
相談料は無料です。なお、デザイン設計や企
活動では、ギャラリー内ショップで
画書作成などを依頼される場合は、別途デザ
自作の商品販売を行っています。
専門はテキスタイルデザインで
イナーとのデザイン契約になります。
○問い合わせ及び申し込み先
すが、学校では、工業デザイン、ファニチャーデ
産業技術総合研究所工芸技術センター ザイン、雑貨デザイン、アクセサリーデザインの
デザイン技術チーム 浅井 TEL0465-35-1679
商品企画を授業で教えています。若者の意見も身
小堀 TEL0645-35-2568
近で聞ける環境に居るので、新鮮なアドバイスが
渡辺 TEL0465-35-3024
できると思っています。
「ものづくり技術支援強化活動」について
神奈川県産業技術総合研究所(産総研)では、県内中小企業に対して、技術支援活動を飛
躍的に強化するため、標記活動に全所員が一丸となって精力的に取り組んでいます。この活
動は、「お客様」である中小企業の皆様の、産総研の活用メリットと満足度を大幅に向上す
ることを目的としています。
具体的には、お客様への貢献度が把握できる指標として、技術相談件数、依頼試験収入、
受託研究収入の3事業を選び、高い目標値を設定しました。平成13年度実績を基準として、
平成15年度から17年度の3年間で、それぞれを3倍にすることを目標としています。
実績につきましては、産総研全体としては、15、16両年度とも全ての目標値を達成して
います。また、当工芸技術センターにおいては、15年度は技術相談件数のみ、16年度は技
術相談件数、依頼試験収入の2事業が、おかげさまで目標値を達成しました。しかし、残念
ながら、受託研究収入については、目標値の1/2∼1/3と両年度とも未達成の状況です。
今年度が最終年度となります。最終年度は、さらに厳しく高い目標値を設定しました。
職員一同、全ての目標値をクリアし、より一層、皆様のお役に立てるよう、精一杯頑張り
ます。
皆様の、積極的かつお気軽なご利用をお願いします。
平成17年度主要事業一覧
項 目 技
術
支
援
研
究
開
発
情
報
・
技
術
交
流
人
材
育
成
主任
副主任・担当
(新) 商品デザインプロデューサー委嘱
浅井
小堀・渡辺
製品開発力向上支援(デザイン力向上研修)
小堀
渡辺・浅井
現地技術支援・巡回技術支援・アドバイザー支援
浅井
全員
技術相談・依頼製作・試験・機器利用
全員
産地固有技術を利用した木製玩具の商品開発
漆仕上げ利用による新製品開発
(戦略型)
(基盤型)
(新採研修)NCルータの高度利用法の検討 産学公技術交流
・業務成果発表会
・産学公技術交流フォーラム
小堀 鈴木・倉田
林
渡辺・倉田
横田 中島 (木質T)
渡辺
林
林
鈴木
産地情報セミナー
小堀 渡辺・浅井
一般公開・ものづくり体験
渡辺
技術情報提供の推進(工芸ニュース・年報等の発行)
清水 小堀・浅井・鈴木
・ロクロ実技研修
産地技術者育成支援
・木象嵌実技研修
・漆塗り実技研修
大川・三浦
林
・指物実技研修
小田原・箱根木製品フェア2006 実行準備委員会
林
山口
林
倉田
小堀
林・横田
技 術 支 援
■(新)商品デザインプロデューサー委嘱
木製品業界の商品開発を支援するため、専門デ
ザイナーによるデザイン開発の助言等を行う「デ
ザイン相談会」を、延べ72日開催します。
詳細は、当誌1ページ及び4ページを参照。
■漆仕上げ利用による新製品開発
小田原地域には色々な木製品製造業があります
が、漆塗装が使われている製品は、ほとんどが食
卓用品に限られています。
そこで、新たに漆塗装をすることにより、高付
加価値が望める製品の開発を行います。
■NCルータの高度利用法の検討
また、産地プロデューサーにより研究会を開催
NCルータや、レーザー加工機の高度利用法の
し、産地木製品の商品化戦略等についての提言を
一つとして、昨年度実施した埋込み象嵌作成の研
行います。開催日程については、現在検討中。
究結果を参考に検討します。
問い合わせ先
象嵌模様の、簡易作成システムを開発すること
デザイン技術チーム浅井まで TEL 0465-35-1679
で、元データ作成の効率向上を図り、両加工機の
■製品開発力向上支援(デザイン力向上研修)
企業内若手のデザイン開発力の向上を図ること
を目的に実施します。講師は、民間デザイナー、
より高度な利用法を目指します。
情報・技術交流
県アドバイザー、当所職員等があたります。
■産学公技術交流
今年度は、ものづくり段階として、アイデアの
○業務成果発表会
発想と展開・設計から試作開発までを行います。
産学公の研究成果、指導事例、技術情報などを
期間:約8か月間、延べ12回程度
発表し、成果普及と技術移転、参加者の交流、情
時間:原則は18時から20時まで
報交換を行います。平成17年11月に開催予定。
対象:県内工芸業界20代∼40代の開発担当者
○産学公技術交流フォーラム
募集人員:6人程度
工芸関連の塗装及び漆について、小人数を対象
費用:材料費等の一部負担
に、研究会、講演と討論、見学会等の形式で、課
申し込み期限:平成17年7月1日(金)
題の解決、意見交換や技術交流を図ります。
*申し込み多数の場合は、選考になります。
問い合わせ先
デザイン技術チーム小堀まで TEL 0465-35-2568
■中小企業技術開発総合支援(アドバイザー)
新製品開発に係る様々な技術的課題を解決する
■産地情報セミナーの開催
工芸品業界の新製品開発でのデザイン情報を提
供するため、外部専門家を講師に招きセミナーを
開催します。なお、日程・内容等は調整中。
■ 一般公開・ものづくり体験の開催
ため、デザイン、製品計画、生産管理、機械、生
産業技術総合研究所サイエンス・サマーと同日
産技術、竹工などの専門家を派遣します。
に、当所では、伝統工芸品への理解を深めていた
企業負担は、1日につき6,000円です。
だくため、一般県民を対象とした所内公開を行い
問い合わせ先
ます。また、子供から大人まで参加できる、簡単
デザイン技術チーム浅井まで TEL 0465-35-1679
なものづくり体験も実施します。
平成17年8月20日(土)9時30分∼16時
研 究 開 発
■産地固有技術を利用した木製玩具の商品開発
人 材 育 成
環境問題や人に優しいものづくりが注目されて
■産地技術者育成支援
いる中で、木のおもちゃが見直されています。
伝統工芸技術や産地固有技術を継承するため、
そこで、新商品の市場導入による小田原・箱根
若手経営者・青年グループ・産地組合などを対象
地域の産地固有技術の紹介と、商品化支援の強化
に実技研修を行います。
を目的に、木製玩具に利用できる産地固有技術と
今年度は漆塗り、木象嵌、木工ロクロ及び指物
有望市場を検討し、デザイン開発・試作開発を行
実技研修の4コースを行います。
います。併せて、新市場開拓を目指した商品化支
研修日程等は、コースによって異なりますが、
援と、開発商品の企業への技術移転を行います。
月1回∼2回、年間12回∼20回行います。
お
知
「デザイン相談会」実施日一覧
ら
せ
イベント情報
6月 守谷: 7日(火)、21日(火)
○平成17年度第1回考案保護審査会(通算305回)
西 : 8日(水)、15日(水)、22日(水)、 −神奈川県工芸産業振興協会−
29日(水)
日時:6月23日(木) 15時30分∼17時
吉川:14日(火)、28日(火)
会場:工芸技術センター 2階会議室
7月 守谷: 5日(火)、19日(火)、
西 : 6日(水)、13日(水)、20日(水)
○第39回全国建具展示会
(木と匠が織りなす暮らしのフェア)
吉川:12日(火)、26日(火)
会期:6月18日(土)∼20日(月)
8月 守谷: 2日(火)、 4日(木)、 9日(火)
吉川:18日(木)、23日(火)、26日(金)、 30日(火)
時間:9時30分∼17時
会場:パシフィコ横浜・展示ホールA
伝統鎌倉彫事業協同組合 主な新役員
9月 守谷: 6日(火)、20日(火)
西 : 7日(水)、14日(水)、21日(水)
吉川:13日(火)、27日(火)
10月 守谷: 4日(火)、18日(火)
西 : 5日(水)、12日(水)、19日(水)、 26日(水)
吉川:11日(火)、25日(火)
理 事 長・赤井 裕明 氏 副理事長・上野 純二 氏・深谷 文敏 氏
専務理事・遠藤 秀明 氏
(社)箱根物産連合会 主な新役員
会 長 ・山本 組雄 氏
11月 守谷: 1日(火)、15日(火)、29日(火)
副会長 ・小川 富一 氏・金指 勝悦 氏
西 : 2日(水)、 9日(水)、16日(水)
・萱沼 広久 氏・輿水 重夫 氏
吉川: 8日(火)、22日(火)
12月 吉川: 6日(火)、20日(火)
守谷:13日(火)
・府川 隆二 氏
工芸技術センター 人事異動
1月 守谷:10日(火)、24日(火)
平成17年3月31日付
吉川:17日(火)、31日(火)
●退 職・管理担当 副主幹 二宮 次郎 西 :18日(水)、25日(水)
2月 守谷: 7日(火)、21日(火)
吉川:14日(火)、28日(火)
・非常勤技術嘱託 高橋 秀人
・非常勤技術嘱託 多田 幹雄
平成17年4月1日付
●転 入・管理担当 主査 中野 房子
表 彰
● 2005年春の褒章 黄綬褒章
濱野 高四 氏 (濱野木工所) (大和県税事務所から)
●転 出・加工技術T 技師 中島 岳彦
(産総研資源・生活技術部木質工学Tへ) *工芸技術センター加工技術T 兼務
●新採用・加工技術T 技師 横田 知宏
●平成17年度 神奈川県県民功労者
・デザイン技術T非常勤 常世田久子
分野(産業・経済) (社)箱根物産連合会会長
*神奈川県工芸産業振興協会担当
山本 組雄 氏 (株)山本産業 ●再任用・管理担当 主事 二宮 次郎
この印刷物は再生紙を使用しています