三井ショッピングパーク ららぽーと和泉

三井 ショッピングパーク ららぽーと和泉
大阪府和泉市
基本設計・監修/東急設計コンサルタント 設計・監理/熊谷組一級建築士事務所
施工/熊谷組
Lalaport Izumi
Tokyu Architects & Engineers , KUMAGAI GUMI
上/東側外観全景 左下/北東側より外観を見る 中下/大庇を見る 右下/南側外観
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設計主旨
道 路 のレ ベ ル 差 は そ れ 以 上 に 大 き い た め、
店舗階 はサーキット型 インモールである。東
「三井 ショッピングパーク ららぽ ーと和泉」
各方面 からの 車進入動線 の 確保 のために 法
西 に 長 さ 約 200 m のカーブモー ルとストレー
は 三井不動産 のリージョナ ル 型 ショッピング
面上 の 車路及 び 公道上 のブリッジの 設置等を
トモールを配し、2 つのモールはセンターコー
センターである“ららぽーと”の 8 店舗目 の 施
計画した 。 また 、 モ ー ル の 奥行 き 広 さを 確
ト・南北 コートにより繋 がれて いる。 各々 の
設 として 大阪府和泉市 に 建 つ 。 建設地 は 阪
保 するために 建物周囲 の 平面駐車場及 び 併
モ ー ルの 吹抜 け 構成 は、 ボイドとブリッジに
和自動車道 の 岸和田和泉 IC に隣接し、 UR に
設立体駐車場 の 設置 は 行 わ ず 、 1・5・屋上
より特徴付 けた 3 層吹抜 けであり、天井材 は
て 進 められてきた 土地区画整理事業地内( 4
階 を 駐車場、2・3・4 階 を 店舗階 とした 。 こ
新法対応を考慮しテント膜にて構成した。
街区 で 構成。 開発事業面積約 174,000 ㎡)
れより建物内 の 客用・物流・サ ービス・避難
全長約 300 mの 外観 は 単調にならぬ 様オレン
に 2014 年 10 月にオープンした 。南側街区 の
( 1.2 階 が 避難階)等 の 縦動線 の 充実 が 重要
ジをポイントとしたアースカラーによりモザイ
コストコ 和泉倉庫店 は 2014 年 6 月 に 先行 オ
となった 。 また 、建築面積約 40,000 ㎡・延
ク 状 にカラーリングし、大庇・屋根・灯り等
ープンした 。
床面積 168,000 ㎡ の 広大 な 施設 の 中 での 位
のコミュニティーをイメージするエレメントを
ららぽーと街区 の 敷地面積 は 約 71,800 ㎡ で
置認識 のために、色によるゾーン分 け 及 び 明
概念として 配し、施設環境 デザインのコンセ
ある。 前面道路 は 高低差 が 大 きく、敷地 と
快 なサイン計画に努 めた 。
プトであるサードプレイスを具象化した 。
施設 は 地域 の“ エリアオアシス”をコンセプト
とし、 218 店舗 によるワンストップ・ショッピ
ングの 実現、 BCP 対応・充電 ステーション・
コストコ
和泉倉庫店
井水利用・太陽光発電・LED 照明・行政情報
発信コーナー・警察官立寄所設置等による地
域との 共生、またママ with ららぽーとのコン
三井ショッピングパーク
ららぽーと和泉
セプトのもとママに 優しい サ ービス・施設 の
充実を特徴としている。
(高木幸二/東急設計コンサルタント)
(服部 剛、宮本勝正、川口浩司/熊谷組)
配置図 縮尺 1/8,000
4
下段左/ ストレートモー ル 吹抜 け 部 下段右上/ 4 階 よりカーブモ
ールを見る 下段下/ 1 階レストラン街
P.00 上/4 階ストレートモールより吹抜部を見る
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施工計画
当該施設 の 施工計画 において 第一 に 考慮 す
べき 点 は 、現場繁忙期 に 隣接敷地 に 大型商
業施設( コストコ 和泉倉庫店)が 先行 オープ
ンするため、東側 の 敷地内通路 を 開発工事
も 含 め 先行引渡しする必要 があったことであ
る。 コストコ 和泉倉庫店 へ の お 客様 の 車両
導線 と 工事車両導線 が 重 なるため、搬出入
計画 は 安全面 を 最優先 することは 勿論 だが 、
週末等 は 夜間 の 搬出入 も 余儀 なくされた 。
工程管理においては 、約 20,000t
(付帯含 む )
の 鉄骨をいかにスムーズに建 てるか 。 パズル
を 解くかのごとく計画 を 行った 。 長辺 300 m
の 中央 から 両 サ イドに 建 て 方 を 進 め 、短辺
施工中 の 様子
100 mを 分割し、最盛期には 8 班 での 建 て 方
を行った 。また 、内外装 の 仕上 げにおいては 、
三井ショッピングパーク ららぽーと和泉 データ
400kVA×4 基、蓄電池
想定以上 の 労務不足 に 直面し大変苦慮した 。
所在地
空調設備
しかし、事業主 をはじめ 各方面 からの 支援 も
いただき、結果的に工程通り引 き 渡 すことが
大阪府和泉市あゆみ野 4 ー 4 ー 1 の一部、4 ー 2 の一部
主要用途
物販店舗、自動車車庫
建築主 三井不動産株式会社
水発生機
基本設計・監修
衛生設備
できた 。
(和田正信、林 大輔/熊谷組)
東急設計コンサルタント
給湯/個別給湯方式( ガス・電気) 排水/屋内汚水雑排
構造:国府田正夫 機械:林 隆史 電気:森 正義
水合流・厨房排水分流、屋外雨水分流
設計・監理 熊谷組一級建築士事務所
担当/総括:服部 剛 建築:宮本勝正、川口浩司
1969 年 神 奈 川 県 生 ま れ。 1992 年 明
治大学工学部建築学科卒業。 同年東
急設計コンサ ルタント入社。 現在、同
第 4 グル−プ 部長
服部 剛……はっとり つよし
1963 年 神奈川県生 まれ。 1989 年法
昇降機 乗用×9 基、人荷用×3 基、荷物用×2 基、非常用
大輔 電気:草野 昭、大塚博之 監理:渡邊敏郎
×1 基、エスカレーター×41 基、オートスロープ ×2 基
特殊設備 太陽光発電設備、電気自動車充電器、厨房除害
設備
鳳コンサルタント環境デザイン研究所
担当/中野正則 永石 毅(元職員)
フードコートデザイン ベレッツァ・エスプレッソ
担当/大嶋敏弘
サインデザイン 八島デザイン事務所
担当/八島紀明、竹野綾香
谷組入社。 現在、同社設計本部設計
開発設計・監理 オオバ 担当/和田亮一
第 3 部生活関連グループ 部長
テナント内装監理 ラック一級建築士事務所
左/センターコート 右上/休憩用 ベンチ 右中/フードコート 右下/フードコートの 窓側に設 けられた 子どもの 遊 び 場 外 の 景色を一望 できる
施工
宮本 勝正…… みやもと かつまさ
1965 年 山口県生 まれ。 1991 年近畿
組入社。現在、同社設計本部設計第 3
部プロジェクトグループ 課長
川口 浩司……かわぐち こうじ
1970 年 三 重 県 生 ま れ。 1993 年 名 古
屋工業大学工学部建築学科卒業。 同
センター
コート
年熊谷組入社。 現在、同社設計本部
設計第 1 部商業・娯楽・宿泊グループ 課
長
カーブモール
和田 正信……わだ まさのぶ
1959 年 大 阪 府 生 ま れ。 1982 年 大 阪
大学工学部建築工学科卒業。 同年熊
谷組入社。 現在、同社関西支店建築
事業部建築部作業所長
2 階平面図 縮尺 1/2,500
東側敷地内通路
林 大輔……はやし だいすけ
1965 年 大 阪 府 生 ま れ。 1989 年 大 阪
屋上:駐車場
5階:駐車場
センター
コート
断面図 縮尺 1/2,500
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2∼4階:店 舗
1階:駐車場
市立大学工学部建築学科卒業。 同年
熊谷組入社。 現在、同社関西支店建
築事業部建築部作業所長
[主な外部仕上げ]
屋根 折板
外壁 ALC 版、カラーガリバリウム鋼板
建具
アルミ製・スチール製
外構
インターロッキング、アスファルト舗装
[主な内部仕上げ]
風除室
床/セラミックタイル 壁・天井/EP 塗装
担当/吉本秀彦
ELV ホール・モール客用通路
熊谷組
床/ ビニルタイル・ セラミックタイル・塩 ビタイル・ タ
担当/和田正信、林 大輔、堀江恵介、山城謙一、
イルカーペット 壁/EP 塗装 天井/EP 塗装・化粧石
山田義嗣、齊田浩樹、白石光宏
膏ボード
設計期間 2013 年 1 月∼ 2013 年 7 月
工事期間
2013 年 7 月∼ 2014 年 9 月
撮影/近代建築社(清水向山)
[建築概要]
敷地面積
ストレートモール
排煙、自然排煙
構造:高原伸一、北山裕人 機械:阿部清史、根岸
ランドスケープデザイン
政大学工学部建築学科卒業。 同年熊
大学工学部建築学科卒業。 同年熊谷
防災設備 消火/スプリンクラー設備、泡消火設備、連結
送水管設備、移動式粉末消火設備、消火水槽 排煙/機械
商環境デザイン スタジオタクシミズ 担当/清水 卓
社執行役員 企画本部プロジェクト開発
室長 兼建築設計本部 建築設計統括室
給水/受水槽+加圧給水方式(市水、井水) 担当/総括:高木幸二 建築:小島裕史、菊地 毅
開発:中山善之
高木 幸二……たかぎ こうじ
空調方式/ エアハンドリングユニット、 パッ
ケージエアコン(GHP、EHP)
熱源/ガス焚吸収式冷温
71,771.87 ㎡
建築面積 40,115.19 ㎡
延床面積 168,552.13 ㎡
店舗面積
約 56,000 ㎡
218 店舗
建ぺい率 55.89%(許容 70%)
容積率
186.68%(許容 200%)
構造規模 S 造 地上 5 階
最高高さ 28.75m
軒高
24.08m
階高
店舗階:5.5 m 駐車場階:4.2 m
天井高さ 3.5 ∼3.85m
主なスパン 8.5 m×8.5 m
客用通路幅員 2 階:7 m 3,4 階:3.5 ∼4.5 m
道路幅員 北:25 m 東:16 m 西:12 m
駐車台数 3,504 台
駐輪台数 348 台
店舗数
協力会社
( 当社記入欄)
地域地区 準工業地域、和泉中央丘陵地区
[設備概要]
電気設備
受電方式/特別高圧22kV 本線予備線受電方式
変 圧 器 容 量 /21,300kVA 予 備 電 源 / 非 常 用 発 電 機
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