新型デジタコ 矢崎DTG7 究極の予防安全実現 5月発売

矢崎DTG7
究極の予防安全実現
ドラレコ画像で警報
データ転送 3方式選択可
矢崎エナジーシステムは5月 日、新型デジタルタコグラフ「DTG7」を発売する。ドラ
イブレコーダー一体型で、ドラレコの画像認識機能により、「究極の予防安全」を実現した点
ップモデルを紹介しよう。
メインカメラ
万画素に
デジタルタコグラフの
運行管理機能とドライブ
レコーダーの映像情報を
融合して活用すれば、業
務用車両の安心・安全と
省エネを両立できるシス
テムが低価格で構築でき
るようになる。さらにド
ライバーには、省エネで
安全な運転意識が芽生
え、結果的に事業者の利
益確保につながる。
な選択④従来機器との互
今回、これまでの開発
プロセスを反省し、これ
までややもするとプロダ
クトアウト型だったもの
をマーケットイン型にし
ようと見直 し た 。
その1つとしてメッセ
ージダイヤルサービスを
提供する。子供など家族
の声を録音してデジタコ
に転送し、最も眠くて辛
い夜中に再生して家族の
声で励ます機能だ。マー
ケットのニーズから実現
した機能で、機械だけで
はなく、人間が携わる仕
事に暖かみを入れること
ができたと思う。個人的
にはこの機能にとても愛
着を持って い る 。
ドライバー、運行管理
者、運送会社の社長が何
を一番求めているのか、
現場の声を反映して作っ
たのものがDTG7だ。
私が矢崎エナジーシステ
ムの社長となり、開発の
やり方を変えようという
¥30,000
アルタイム画像転送機能
り続けることが大事だと
車載カメラ(デジタルカメラ)
ことで作った最初の商品
だ。
¥450,000
「DTG7」の特徴は、
大きく分けて①画像認識
考えるに至った。
¥26,000
換性実現―― の4点だ。
ステム、計装の4つの事
DTG7の構成商品と販売価格(消費税抜き)
③データ転送方式の自由
業分野からなり、デジタ
¥6,000
SDカード(2GB)
解析ソフトウェア
(スタンドアローン方式)
¥170,000
DTG7本体およびGPSアンテナ
事務所リーダーライター
画像認識に
よる警告機能
ードを持ち
運ぶのは煩
わしいとい
うニーズに
は、無線L
AN方式で
応える。3
種類の転送
方式は現場
に合わせて
選択可能
で、混在で
のシステム
運用も可能
面の制限速度
出すほか、路
両接近警報を
知して前方車
車間距離を検
警報に加え、
報、ふらつき
の車線逸脱警
する。
方式を発売
無線LAN
月を目途に
式、来年3
E通信方
目途にLT
し、年内を
先行発売
5月にカ
ード方式を
だ。
標示を読み取
は、従来から
り、速度をオ
旧機種と
の完全互換
し、1台から「DTG
ーバーしてい
とランニングコストも大
7」を導入することがで
る場合には注
きくなる。このため、ニ
きる。
性も実現
ができるようになる。
ーズが高いSDカードに
意を促す。
年内にもLTE
メラの画素数は100万
とした。バスジャックな
車両側の画像を取得可能
リアルタイム画像転送
機能では、事務所側から
すでにある給与や勤怠
システムをそのまま使い
機能)を順次発売する。
による狭域無線方式(新
(新機能)と無線LAN
張って」という子供の肉
ス 機 能 だ 。「 お 父 さ ん 頑
このほか、矢﨑航社長
お気に入りの機能が、メ
「お父さん
画素に引き上げた。同社
どが発生した場合、事務
声などをあらかじめ録音
よる解析に加え、LTE
では「単眼のカメラだけ
所に居ながらにして車内
たい、というニーズに応
し、「DTG7」に転送し
通信方式発売
でここまで認識するのは
え、スタンドアローン方
値がありそうだ。
G 7 」。 検 討 し て み る 価
ッグシップモデル「DT
オニア、矢崎の最新フラ
始したタコグラフのパイ
1960年からアナロ
グタコグラフの販売を開
装着する必要がある。
の2017年4月までに
過程車についても2年後
義務付けが始まり、使用
れる。まず新車に対して
着義務付け範囲が拡大さ
ラックにタコグラフの装
載量4㌧以上の営業用ト
この4月から車両総重
量7㌧以上または最大積
携も可能だ。
C免許証リーダーとの連
さらに、スマホやタブ
レット端末との連携、I
長)と話している。
加藤忠計装開発センター
うにした」(計装事業部の
しみる声を再生できるよ
ユーザーから聞き、心に
るとずいぶん違うと話を
ん、管理者の声が聞こえ
まうため、子供や奥さ
たが、運転者が慣れてし
同社では「従来は警告
音や機械の合成音声だっ
に再生することで、予防
ッセージダイヤルサービ
頑張って」
も
日本初。究極の予防安全
の様子を確認できる。
式でのアプリケーション
て深夜など設定した時間
通信による広域無線方式
だ」(計装事業部の斉藤弘
データ転送方式につい
ては、DTG5で採用し
提供も行う。
注意勧告する。メインカ
幸企画部長)
としている。
たクラウド方式は、月2
警報発生時や交通違反
時の映像情報を解析する
300円の通信料金が発
ことで、より詳しく乗務
生するため、台数が多い
安全に役立てる機能だ。
員の運転を評価すること
一方、ランニングコス
トはかけたくないが、カ
加速して通過した場合に
菱形マークを認識して、
さらに、信号のない横
断歩道に標示されている
新型デジタコ
「DTG7」
の構成商品
能とすることで現場の実情に合わせた運用を可能とした。矢崎デジタコの新たなフラッグシ
無線LAN方式を順次投入し、3種類の方式から選択できるようになるとともに、混在も可
が特徴だ。また、データ転送についてはSDカード方式を先行発売するが、LTE通信方式、
21
記者会見に臨む
(左から)
小野常務執行役
員、
矢﨑社長、
加藤計装開発センター長
による予防安全警告②リ
である以上、皆様に受け
ろ考えたが、モノづくり
お返しをしたい。いろい
皆様に育てて頂いたので
グラフを販売しており、
60年からアナログタコ
開発プロセスを見直し
矢崎エナジーシステムは4日、顧客であるトラック運送事業者、バス
事業者ら計約120人を都内のホテルに招き、新型デジタコ「DTG7」
の発表会を開催した。発表会の席上やそれに先立つ記者会見で、矢﨑航
社長は「これまでの開発プロセスを反省し、ドライバー、運行管理者、
運送会社が何を求めているのかを考え、現場の声を反映させたのがDT
立された新しい会社だ。
入れてもらえる商品を作
電線、ガス機器、環境シ
G7。開発プロセスを見直した最初の商品だ」などと次のように述べた。
矢崎エナジーシステム
は、2012年6月に設
ライブレコーダー機能と
「DTG7」は、当社
のデジタコのフラッグシ
た点が特徴で、とくに事
ルタコグラフやドライブ
たる。
故未然防止のための前方
レコーダーなど計装事業
矢崎グループの社是で
ある、「社会から必要とさ
車両衝突警報など予防安
ップモデルであり、最も
れ る 企 業 」、「 世 界 と 共 に
全機能により、大事故を
機能が充実している。ド
ある企業」の実現を目指
防ぐための手助けができ
の売上高は約100億円
し、各事業がコミュニケ
で、全体の7%程度に当
ーションを取っている。
る。
連動し、通信機能を加え
計装事業部では、19
トラック、
バス事業者ら約120人が集まった
5月発売
100
現場のニーズを反映
新 型
デジタコ
矢﨑社長
特 集 (6)
2015年(平成27年) 3 月16日(月曜日)
聞
新
通
流
本
日
(第三種郵便物認可)
第2281号