伊南バイパス(石曾根交差点~田切中央交差点)

平 成 2 7 年 3 月 2 0 日
国土交通省中部地方整備局
飯 田 国 道 事 務 所
長
野
県
飯
島
町
いしぞね
たぎりちゅうおう
伊南バイパス(石曾根交差点~田切中央交差点)
開通3ヵ月後の整備効果について
~救急支援・交通事故の削減効果がみられています~
1.概要
いしぞね
たぎりちゅうおう
国道153号伊南バイパス(石曾根交差点~田切中央交差点)の延長0.8kmが
平成26年11月29日に開通しました。
今回、開通3ヵ月後の整備効果についてとりまとめましたので、お知らせします。
整備効果
効果①
効果②
効果③
効果④
救急搬送時における救急医療活動の支援
線形不良箇所の回避による交通事故の削減
バイパス沿線への移転・新規出店
飯島町内の通学時の安全・安心に寄与
2.資料
別紙1:伊南バイパス 開通効果①
別紙3:伊南バイパス 開通効果③
参考1:伊南バイパスの事業概要
別紙2:伊南バイパス 開通効果②
別紙4:伊南バイパス 開通効果④
3.記者発表資料配布先
長野県庁会見場、上伊那地方事務所・伊那記者クラブ、 駒ヶ根市役所記者クラブ
4.問い合わせ先
○国土交通省中部地方整備局飯田国道事務所 調査設計課長 草野 真史
TEL:0265-53-7200 FAX:0265-53-7210
く さ の
い し だ
ま さ ふ み
よ し な り
○長野県伊那建設事務所
○ TEL:0265-76-6852
維持管理課長 石田 良成
FAX:0265-76-6850
○飯島町役場
○ TEL:0265-86-3111
建設水道課長 紫芝 守
FAX:0265-86-2051
し し ば
ま も る
伊南バイパス 開通効果①
救急搬送時における救急医療活動の支援
別紙1
■救急活動における所要時間の短縮、急カーブ区間の回避による救急車内での安定し
た処置ができるなど、救急医療活動の支援に繋がっています。
・伊那中央病院
・昭和伊南総合病院
■消防本部南消防署から田切地区(①→②)の所要時間
10
現道ルート
5
バイパスルート
0
2
4
6
8
10
12(分)
※H26.12.3 プローブ調査結果(7時~19時の平均値)
■横加速度調査結果
田切地区
2
1
②
バイパス開通により、
患者への負担が懸念
される横加速度が
大きく減少
今回
開通区間
延長0.8km
飯島
小中学校
文
「曲線走行時に掛かる横Gが0.15G
以上あると、最高血圧の変動量が
10mmHg を超過し、搬送患者へ影
響を与える可能性がある」
国 道
飯島町役場
153
(「地域の医療を支援する道路構造の
分析・評価」第27回日本道路会議)
伊南行政組合
消防本部南消防署
横加速度調査ルート
現道ルート
①
バイパスルート
至 飯田
1
-0.3 -0.2 -0.1 0.0 0.1 0.2 0.3 ※H26.12.3 横加速度調査結果
(国道153号下り線を規制速度にて走行)
(横加速度(G))
2
至 塩尻
至 飯田
至 飯田
【伊南行政組合消防本部南消防署の声】
・患者の負担は確実に軽減されていると感じる。
・田切地区への消防活動はしやすくなった。前回開通と合わせ、3~4分程度短縮していると思う。
・現道のカーブ区間では処置がしにくかった。バイパスでは安定して処置が行えるようになった。
伊南バイパス 開通効果②
線形不良箇所の回避による交通事故の削減
別紙2
■これまで国道153号飯島町内では、大雪により、日常生活や救急活動に大きな影響を与え
ていました。今回の開通により線形不良箇所を回避することができ、冬期の交通の安全・安
心が向上しました。
■H24.12.22の伊南バイパス(本郷~町道堂前線)開通以降、伊南バイパスでの交通事故(人
身)は、いまだ0件であり、冬期はもとより年間を通して、事故削減効果がみられます。
至 塩尻
<凡例>
線形不良箇所
■国道153号現道の事故状況
1
至 塩尻
1
2
今回
開通区間
延長0.8km
国 道
153
町道堂前線
至 飯田
(写真:H20.2.6撮影)
■伊南バイパスの積雪状況
飯島
小中学校
2
文
至 飯田
H24.12.22
開通
飯島町役場
至 塩尻
至 飯田
(写真:H27.1.30撮影)
道路利用者の声(地域住民)
時間が短縮し、雪が降ってもスリップの心配なく、安心。
(50代男性)
道路の形状が改善され運転も安心して快適に通勤している。
(60代男性)
雪が降ったとき事故の心配もなく、安心して通勤できる。
(30代女性)
※沿線住民へのヒアリング結果 (H27.1.20~1.21)
別紙3
伊南バイパス 開通効果③
バイパス沿線への移転・新規出店
■開通を機に、バイパス沿線にコンビニや葬祭場の新規オープン(ガソリンスタンドの移
転オープン)がされています。また、道の駅 「(仮称)田切の里」が平成28年度にオー
プンする予定です。
至 塩尻
1
H27.1
コンビニ
新規オープン
H26.11
ガソリンスタンド
移転オープン
道の駅
「(仮称)田切の里」
予定地
ガソリンスタンド(移転)
今回
開通区間
延長0.8km
コンビニ(新規)
伊南バイパス沿いにガソリンスタンド
が出店できる用地があったことから、
交通アクセスが比較的よい伊南バイ
パス沿いに開店することとした。
(ガソリンスタンド関係者)
1
飯島
小中学校
2
2
飯島町役場 文
国 道
与田切公園
153
葬祭場
(新規)
3
凡例
店舗新規オープン
店舗移転オープン
移転前
移転後
観光施設(与田切公園)
至 飯田
伊南バイパスが全線開通を見越し
て現在の箇所を選定した。
(葬祭場関係者)
地域創生拠点として道の駅「(仮称)田切の里」が平成28年度にオープンす
る予定です。 「(仮称)田切の里」は重点「道の駅」に選定されました。
●主な施設(予定)
地 域 福 祉 : 高齢者への宅配・安否確認サービス
産 業 振 興 : 特産品の加工販売を中心に産業活性化
観光総合案内 : 総合情報ステーション設置、コンシェルジュ配置
道の駅では、特産物販売所を計画しており、駒ケ根や伊那方面か
ら飯島町への来訪者が増加し、道の駅と伊南バイパスができるこ
とにより、交流が活性化することを期待している。(地元農家)
3
与田切公園(夜桜)
別紙4
伊南バイパス 開通効果④
飯島町内の通学時の安全・安心に寄与
■開通3ヵ月後、飯島町内を通過する国道153号現道交通量の約5割以上がバイパス
に転換し、大型車は、約6割減少しました。
■その結果、飯島町内の通学時の安全・安心に寄与しています。
<国道153号周辺の交通状況の変化>
■伊南バイパス(本郷中央交差点~田切駅東交差点) ■国道153号現道の交通状況写真(開通前後)
開通前後の交通状況の変化
1
至 塩尻
国 道
153
(開通前写真:H26.11.12撮影)
田切駅東交差点
田切中央
交差点
1
今回開通
区間
延長0.8km
赤坂
交差点
石曾根
交差点
飯島
小中学校
1
文
国 道
飯島町役場
153
(開通後写真:H27.1.8撮影)
・信号機のない横断歩道を
安心して渡れることができる
ようになった。(小中学生)
本郷中央
交差点
■開通前後の国道153号現道の交通量の変化
■開通前後の交通量の割合の変化
(台/日)
15,000
■伊南バイパス ■国道153号現道
(台/日)
13,000
13,100
1,200
48%
(6,200)
53%
(7,000)
1,000
52%
(6,800)
47%
(6,100)
600
11,300
10,000
5,000
0
開通直前
開通直後 開通3か月後
( )内は交通量
<調査データ>
開 通 直 前:H26.11.26(7:00)~H26.11.27(7:00)
開 通 直 後:H26.12. 3(7:00)~H26.12. 4(7:00)
開通3ヵ月後:H27. 2.25(7:00)~H27. 2.26(7:00)
大型車交通量
800
400
1,000
200
500
400
開通直後
開通3か月後
0
開通直前
いなん
参考1
伊南バイパスの事業概要
■伊南バイパスの石曾根交差点~田切中央交差点までの区間(約0.8km)が、
平成26年11年29日(土)に開通しました。
■田切中央交差点~福岡南交差点までの区間(約1.8km)については、平成30年度の
全線開通に向け、引き続き整備を進めてまいります。
伊南バイパス位置図
■写真①:今回開通区間終点
(田切中央交差点付近)
至 塩尻
1
終点:駒ヶ根市赤穂
国 道
153
駒ヶ根IC
駒ヶ根市役所
伊南バイパス
中央自動車道
■写真②:今回開通区間中間点
(新郷沢橋付近)
2
福岡南
交差点
延長
9.2km
1
田切中央
交差点
2
国 道
153
石曾根
交差点
平成30年度
開通予定
延長1.8km
今回開通
区間
延長0.8km
■写真③:今回開通区間起点
(石曾根交差点付近)
3
飯島町役場
3
開通済
延長2.4km
<凡例>
開通区間
国道
県道
町道
起点:飯島町本郷
至 飯田
高速道路
(写真は3枚ともH26.12.3撮影)