平成27年3月26日 国土交通省中部地方整備局 庄 内 川 河 川 事 務 所 庄内川タイムラインの検討結果を公表! ~平成 26 年度 庄内川決壊対応タイムライン検討案~ 名古屋地方気象台、名古屋市、愛知県、地下施設を有する企業と連携し、大規模 水災害に備える事前の防災行動計画(タイムライン)の検討を進めてきました。 このたび、庄内川タイムライン検討会にて議論した内容を「平成 26 年度 庄内 川決壊対応タイムライン検討案」として取りまとめました。 1. 概 要:タイムラインにおけるリーディング・プロジェクトとして、地下 施設を有する企業とともに、庄内川が決壊し名古屋駅周辺地区が 浸水することに備えたタイムラインの検討を行い、今年度、庄内 川決壊対応タイムライン検討案を取りまとめました。 2. 参加機関:中部地方整備局 庄内川河川事務所、名古屋地方気象台、愛知県、 愛知県警察、名古屋市、名古屋駅地区街づくり協議会、 名古屋駅地区防火・防災管理協議会 3. 配 布 先:中部地方整備局記者クラブ 4. 資 料:タイムライン検討会の概要 (資料1) 平成 26 年度 庄内川決壊対応タイムライン検討案の概要(資料2) 平成 26 年度 庄内川決壊対応タイムライン検討案の見方(資料3) 平成 26 年度の検討会開催状況 (資料4) 平成 26 年度 庄内川決壊対応タイムライン検討案 (資料5) 【問合せ先】 国土交通省中部地方整備局 庄内川河川事務所 副所長 下家 時洋 調査・品質確保課長 栗林 孝典 TEL 052-914-6713(直通) FAX 052-914-6947 庄内川タイムライン検討会の概要 資料1 • タイムラインにおけるリーディング・プロジェクトとして、地下施設を有する企業とともに庄内川が決壊し名古屋駅周辺地区が浸水 することに備えたタイムラインの検討を実施 • 今年度、庄内川決壊対応タイムライン検討案を取りまとめ、次年度以降も引き続き改善にむけた検討会を実施予定 構成員 【検討対象範囲】庄内川流域の名古屋駅周辺 座 長:松尾一郎氏(CeMI環境・防災研究所副所長) アドバイザー:関 克己氏(京都大学客員教授) 市澤成介氏(元気象庁予報課長) 山﨑 登氏(NHK解説主幹) 構成員:庄内川河川事務所、名古屋地方気象台、愛知県、愛知県警察、 名古屋市、名古屋駅地区街づくり協議会、名古屋駅地区防 火・防災管理協議会 オブザーバー:中部運輸局、中部地方整備局 検討会の開催状況 平成26年6月4日(水) 「第1回 事前防災行動計画 検討会」開催の様子 平成26年6月4日 「庄内川タイムライン検討会」を設置 庄内川の堤防が決壊した場合の想定最大浸水深 平成26年7月24日「第2回 検討会」 平成26年8月26日「第3回 検討会」 H26出水期に実際の台風(台風第18号、第19号)にて、 情報・危機感共有の実施 平成26年10月22日「第4回 検討会」 平成26年11月28日「第5回 検討会(図上訓練)」 平成27年 2月3日 「第6回 検討会」 庄内川決壊対応タイムライン検討案をとりまとめ 〈ハザード〉 名古屋直撃型の台風を想定 確率規模1/200の降雨 庄内川左岸が決壊 平成26年度 庄内川決壊対応タイムライン検討案の概要 資料2 1.想定ハザード 名古屋直撃型の台風を想定 確率規模1/200の降雨に伴い、庄内川左岸が決壊し、名古屋駅周辺が約2m浸水する被災シナリオを想定 2.平成26年度 庄内川決壊対応タイムライン検討案の概要 台風の名古屋最接近を基準として、時系列に各機関の防災行動を整理 地下施設を有する企業(地下街管理者等)も参加し、タイムラインを作成 3.見込まれる効果と課題 〈効果〉 タイムラインの検討過程を通じて、参画機関と顔の見える関係を構築することができ、台風時には、より連携の取 れた災害対応が可能となる。 タイムラインの構築による防災行動項目の見える化により、確実な防災行動の実施が可能となる。 台風時に、情報・危機感共有を行うことにより、各機関が早めの判断・行動を行うことが可能となる。 〈課題〉 今後、東海豪雨のような前線による降雨が先行する台風や内水への対応について検討が必要。 地下街の滞留者に対する情報提供などをどのように行うかについて検討が必要。 4.平成27年度以降のスケジュール 次年度以降引き続き検討会を行い、課題点を改善 地下街WGを設置し、地下街対策についての議論を実施 平成27年度、台風に対して検証を実施 資料3 平成26年度 庄内川決壊対応タイムライン検討案の見方 平成26年度 庄内川決壊対応タイムライン検討案 (名古屋駅地区の浸水を想定) ◆ 本検討案は、確率規模1/200の降雨に伴い、庄内川左岸が決壊し、名古屋駅周辺が約2m浸水する被災シナリオに基づき作成したものである。 ◆ 本検討案は、検討途上であるため、主たる項目を記載したものであり、各機関が行う行動を網羅的に整理したものではない。 ◆ 対応時間は、1つの想定台風シナリオに基づいて、名古屋最接近からの逆算したものであり、実際の台風速度、降雨パターンにより台風毎に変化する可能性がある。 ◆ 本検討案は、現段階において地域防災計画などの既存の計画を補完するためのチェックリストとして活用するものであり、各機関の行動・タイミングを規定したものではない。 ◆ 本検討案は、降雨による水位上昇、堤防決壊を想定した時系列にて防災行動を整理したものであり、暴風により行動のタイミングは変化することがある。 行動 (なにを) 何時(いつ) 気象(台風)等の推移 目安となる 対応時間 防災行動項目 機関・組織・団体 (だれが) ◎:行動の中心になると考えられる主体、情報等の発信元と想定される主体 ○:行動を補助・支援するなど連携が考えられる主体、情報等を直接受信し伝達すると想定される主体 △:情報を間接的に受け取り、判断や行動に活用する主体 庄内川河川事務所 名古屋地方気象台 台風による 影響が名古屋圏で予想された時 名古屋市 愛知県 地下施設を 有する企業 住民・利用者 △ 名古屋圏への影響の可能性等の台風情報の発表・伝達 ○ ◎ ◎ ○ ○ 人員配置・応援体制の事前確認 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 河川関連施設・危険箇所の巡視・点検 ◎ ◎ ○ ◎ 防災資機材の確認・準備 ◎ ◎ ◎ ◎ 道路の通行規制の事前確認 ◎ ◎ ◎ ◎ ○ -48~-24h 休校・休業に向けた事前確認 ○気象台からの台風情報の発表・伝達 ○台風情報を受けた各機関の行動 ◎ ◎ → ○ → △ → 情報の発表者 情報の受信者(直接) 情報の受信者(間接) ◎ → ○ → △ → 行動の実施者 行動の支援者 他の行動に活用する者 ◎ 平成26年度の検討会開催状況 資料4 第1回 庄内川タイムライン検討会(H26.6.4) ・タイムラインの検討に用いる想定ハザードについて ・東海豪雨時の対応の振り返り 第2回 庄内川タイムライン検討会(H26.7.24) ・名古屋駅周辺の現地視察(浸水深(2m)の確認、地下街止水板の確認) ・ワークショップの実施(テーマ:「それぞれの立場で市民や利用者の命を守るために、取るべき行動は何か」) →防災行動項目の洗い出し 第3回 庄内川タイムライン検討会(H26.8.26) ・ワークショップの実施(テーマ:「被害を最小化するための防災行動の抽出とタイムラインたたき台の作成」) →被害量(リスク)を踏まえた防災行動項目の抽出・整理 第4回 庄内川タイムライン検討会(H26.10.22) ・ワークショップの実施(テーマ:「事前防災行動項目の流れと時間(リードタイム)の整理」) →リードタイムを踏まえた防災行動項目の整理 第5回 庄内川タイムライン検討会(H26.11.28) ・図上訓練 →実運用による課題の洗い出し 第6回 庄内川タイムライン検討会(H27.2.3) ・タイムライン(H27.3)について ・平成26年度の検討会のとりまとめ 平成26年度 庄内川決壊対応タイムライン検討案 (名古屋駅地区の浸水を想定) 資料5 ◆ 本検討案は、確率規模1/200の降雨に伴い、庄内川左岸が決壊し、名古屋駅周辺が約2m浸水する被災シナリオに基づき作成したものである。 ◆ 本検討案は、検討途上であるため、主たる項目を記載したものであり、各機関が行う行動を網羅的に整理したものではない。 ◆ 対応時間は、1つの想定台風シナリオに基づいて、名古屋最接近からの逆算したものであり、実際の台風速度、降雨パターンにより台風毎に変化する可能性がある。 ◆ 本検討案は、現段階において地域防災計画などの既存の計画を補完するためのチェックリストとして活用するものであり、各機関の行動・タイミングを規定したものではない。 ◆ 本検討案は、降雨による水位上昇、堤防決壊を想定した時系列にて防災行動を整理したものであり、暴風により行動のタイミングは変化することがある。 行動 (なにを) 何時(いつ) 気象(台風)等の推移 目安となる 対応時間 防災行動項目 機関・組織・団体 (だれが) ◎:行動の中心になると考えられる主体、情報等の発信元と想定される主体 ○:行動を補助・支援するなど連携が考えられる主体、情報等を直接受信し伝達すると想定される主体 △:情報を間接的に受け取り、判断や行動に活用する主体 庄内川河川事務所 名古屋地方気象台 平常時 台風が発生した時 台風が北上しつつある時 名古屋市 愛知県 ◎ ◎ 地下施設を 有する企業 住民・利用者 日常の維持管理 ◎ -120h以前 台風発生情報の発表と伝達 ○ ◎ ○ ○ ○ △ -120~-72h 台風の進路等の発表と伝達 ○ ◎ ○ ○ ○ △ 日本への影響の可能性等の台風情報の発表と伝達 ○ ◎ ○ ○ ○ △ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ 台風による 日本への影響が予想された時 防災施設の巡視・点検 ◎ 防災資機材の点検・確認 ◎ -72~-48h 地下施設に係る営業方針の検討 台風による 影響が名古屋圏で予想された時 ◎ 名古屋圏への影響の可能性等の台風情報の発表・伝達 ○ ◎ ◎ ○ ○ 人員配置・応援体制の事前確認 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 河川関連施設・危険箇所の巡視・点検 ◎ ◎ ○ ◎ 防災資機材の確認・準備 ◎ ◎ ◎ ◎ 道路の通行規制の事前確認 ◎ △ -48~-24h ◎ 休校・休業に向けた事前確認 台風が名古屋圏に接近し、降雨が予想された時、 もしくは雨が降り始めた時 大雨注意報が発表されるような状態になった時 暴風警報が発表されるような状態になった時 -24~-6h ◎ ○ ◎ ○ ○ ○ 大雨注意報発表に伴う防災体制の構築・確認 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 排水施設・危険箇所の巡視・点検 ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○ ○ 大雨・洪水警報発表に伴う防災体制の構築・確認 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 防災気象情報(暴風警報)の発表・伝達・収集 ○ ◎ ○ ○ ○ 暴風警報発表に伴う防災体制の構築・確認 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ △ △ 災害時要配慮者等の避難の準備・事前確認 ◎ ◎ △ ◎ △ ◎ 地下施設営業中止予告情報の伝達・収集 ◎ 被害情報等の収集・伝達 ◎ アンダーパス等の道路通行規制の検討 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 避難準備情報が発表されるような状態となった時 庄内川が避難判断水位を超過しそうな時 ◎ 庄内川水位上昇に伴う防災情報(氾濫注意情報等)の発表・伝達 ◎ ○ ○ ○ 避難の準備(避難準備情報の発表) ○ ◎ ◎ ○ △ 水防活動等の準備・出動 ◎ ◎ ◎ ◎ △ 防災気象情報(大雨特別警報)の発表・伝達 ○ ◎ ○ ○ ○ △ 大雨特別警報発表に伴う体制の強化 ◎ ◎ ◎ ◎ △ 庄内川水位上昇に伴う防災情報(氾濫警戒情報等)の発表・伝達 ◎ ◎ ○ ○ ○ 庄内川の氾濫の影響がある道路の通行規制の判断 ◎ ◎ ◎ 避難の開始(避難勧告の発表) ○ ◎ ○ 事後対応(復旧活動等)の準備・確認 ◎ ◎ ○ 庄内川水位上昇に伴う防災情報(氾濫危険情報等)の発表・伝達 ◎ ◎ ○ ○ ○ 想定される浸水域の確認 ◎ ○ ◎ ○ ◎ 避難指示の発表・伝達 ○ ○ ◎ ○ ○ 避難支援者等の安全確保行動の実施 ◎ ◎ ◎ ◎ 庄内川水位上昇に伴う防災情報(氾濫発生情報等)の発表・伝達 ◎ ◎ ○ ○ ○ 被害状況の確認 ◎ ○ ◎ ◎ 広域支援・連携の要請 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 地下施設における安全確保措置の判断 庄内川ではん濫危険水位を超過しそうな時 避難指示が発表されるような状態になった時 0H 破堤箇所・浸水状況に応じた道路通行止め措置 破堤氾濫による浸水域の拡大 名古屋駅周辺に氾濫水が到達する時 浸水が拡大しつつある時 応急・復旧対策の検討 ◎ 被災状況の確認 ◎ 応急・復旧対策の実施 ◎ ○ 浸水域の排水対策の実施 0h~ ○ ◎ ◎ △ ◎ ○ 救出救助活動の実施 浸水状況の解消 △ -6~-0h 避難勧告が発表されるような状態になった時 庄内川で破堤はん濫が発生 (台風名古屋最接近) △ ◎ 地下施設における状況確認・伝達 大雨特別警報が発表されるような状態になった時 △ ○ 地下施設の浸水防止対策の準備・事前確認 地下施設の浸水防止対策の判断 庄内川が氾濫注意水位を超過しそうな時 ◎ ○ 住民避難の受け入れに係る準備・事前確認 △ ◎ 防災気象情報(大雨・洪水警報)の発表・伝達 休校・休業の判断 庄内川の水位が上昇し始めたとき ◎ ○ 防災気象情報(大雨注意報)の発表・伝達 地下施設周辺の状況確認 大雨・洪水警報が発表されるような状態になった時 ◎ ◎ ◎ ◎ 地下施設の復旧対策の実施 ◎ 道路交通対策の実施 ◎ 地域の治安維持活動の実施 ◎ 被災施設等の復旧対策の実施 ◎ ◎ 被災者等の支援 ◎ ◎ ◎ AAR(アフター・アクション・レビュー)の実施 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ○
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