ECI 1119/EQI 1131

製品情報
ECI 1119
EQI 1131
ベアリングを内蔵しない
アブソリュートロータリエンコーダ
追加的監視によりSIL 3までの
安全アプリケーションにも使用可能
2014.4
ECI 1119、EQI 1131
安全対応アブソリュート位置値(シングルターン)用ロータリエンコーダ
• 耐環境性に優れたインダクティブ走査方式
• 75Aステータカップリングの光学式ロータリエンコーダと取付け互換性あり
• 70C 取付け用フランジ
• 片側中空シャフトØ 6 mm、軸方向クランプ、ポジティブロック付(1KA)もしくは ポジティブロックなし(82A)
• 取付け側に 中心部での固定用にM3x30のねじ穴が必要。
その他取付側寸法についてはお問い合わせください
取付に必要な寸法
公差
 =
M1 =
M2 =
1 =
2 =
3 =
4 =
5 =
6 =
7 =
8 =
9 =
10 =
11 =
12 =
13 =
14 =
15 =
16 =
17 =
2
モータシャフトの回転中心
使用温度測定点
振動用測定点
スロットの接触面
回転防止のためネジ部の始点に面取りが必須
軸; 全面に接していることを確認してください!
スロット(ECN/EQN および ECI/EQIにのみ必要)、 WELLA1 = 1KA
フランジ表面(ECI/EQI); 全面に接していることを確認してください!
ECN/EQNの接触面
シャフトとカップリング表面間の最大許容ずれ。取付けと熱変位による影響を加味した公差。軸方向の動揺が±0.15 mm以内の場合。
シャフトとフランジ表面間の最大許容ずれ取付公差と熱膨張係数の補正
フランジ表面(ECI/EBI); 全面に接していることを確認してください!
アンダーカット
利用可能な芯出し穴
プラグコネクタ用の開口部、全周に 1.5 mm以上の余白あり
ねじ ISO 4762 – M3 x 10 – 8.8 – MKL、締付トルク 1 ± 0.1 Nm
ねじ ISO 4762 – M3 x 25 – 8.8 – MKL、締付トルク 1 ± 0.1 Nm
カバーとの距離を1 mm以上取るようにしてください。コネクタ用開口部に注意してください!
ポジティブロック、スロット4のはめあい状態が正しいか確認してください
インターフェースに記載の出力信号を得るためのシャフト回転方向
仕様
ECI 1119 – シングルターン
EQI 1131 – マルチターン
本仕様対応製品
軸1KA: ID 826930-01/-511)
軸82A: ID 826930-02/-521)
軸1KA: ID 826980-01/-511)
軸82A: ID 826980-02/-521)
機能安全
モニタリングおよびクローズドループ機能用のシングルエンコーダシステムとして
• SIL 2 (EN 61508 、EN 61800-5-2)
• カテゴリ 3、パフォーマンスレベル d (EN ISO 13849-1:2008)
右記条件で適用が可能
安全対応のアプリケーション用資料1000344にしたがって、
追加的な監視を行うことで SIL 3 もしくはカテゴリ 4、パフォーマンスレベル eにも対応
シングルターンでのみ適用
PFH
SIL 2 ≦ 15 x 10–9 (単位時間あたりの危険故障確率)
SIL 3 ≦ 2 x 10–9
安全位置 2)
エンコーダ本体: ± 0.88° (安全測定分解能:SM=0.35°)
機械的接続(軸82Aの場合) : ± 0°、機械的接続(軸1KAの場合) : ± 2°
2
2
(軸とステータカップリングの緩み防止、ステータの加速度: ≦ 400 m/s ; ロータの加速度: ≦ 600 m/s )
インターフェース
EnDat 2.2
区分
EnDat22
位置値/回転
524288 (19ビット)
回転数
–
計算時間 tcal
クロック周波数
≦ 5 µs
≦ 16 MHz
システム精度
±120”
電気的接続
3)
15ピンPCBコネクタ(外付け温度センサと接続可能 )
ケーブル長
≦ 100 m (カタログ ハイデンハインエンコーダのインターフェースのEnDatの説明を参照ください)
供給電圧
DC 3.6 V ~ 14 V
消費電力(最大)
3.6 V: ≦ 650 mW
14 V: ≦ 700 mW
3.6 V: ≦ 700 mW
14 V: ≦ 850 mW
消費電流(通常)
5 V: 95 mA (負荷なし)
5 V: 115 mA (負荷なし)
シャフト*
片側中空シャフト ¬ 6 mm、軸方向クランプ、ポジティブロックなし(82A) もしくは ポジティブロック付 (1KA)
回転速度
≦ 15 000 min–1
ロータの慣性モーメント
0.3 · 10-6 kgm2
ロータの角加速度
≦ 1x105 rad/s2
シャフトの許容軸方向ずれ
≦ ± 0.4 mm
振動 55 ~2000 Hz
衝撃 6 ms
ステータ: ≦ 400 m/s2 ロータ: ≦ 600 m/s2 (IEC 60 068-2-6)
≦ 2 000 m/s2 (IEC 60 068-2-27)
使用温度
-40 °C ~ 110 °C
温度異常検知用エラーメッセージの
125 °C (内蔵温度センサの測定精度:± 1 K)
トリガーしきい値
4096 (12 ビット)
≦ 12 000 min–1
相対湿度
≦ 93 % (40 °C/21 d 、IEC 60 068-2-78準拠)、結露なし
保護等級 IEC 60 529
IP 00 (カタログ サーボモータ用エンコーダ内の機械的仕様の項目の絶縁を参照ください。組込み時にシステム全
体がCEに適合しているか確認してください!)
質量
≈ 0.04 kg
*注文時にご指定ください
1)
ロータリエンコーダはその他必要部品と一緒に梱包されています。
2)
位置値比較後に後続電子機器内で公差が発生する可能性があります。(機器メーカーにお問い合わせください)
3)
カタログ サーボモータ用エンコーダ のモータ内の温度測定を参照ください。
4)
カタログ ハイデンハインエンコーダのインターフェースの電気的仕様を参照ください。
5)
10 Hz ~ 55 Hzの間では振幅が4.9 mmとなる条件にて評価しています。
3
取付け
ロータリエンコーダの片側中空シャフトをモータ駆動軸に挿入し中心部をネジで固定します。
軸1KAでは、それをしっかり確実に行うことが大変重要です。ポジティブロックは関連するスロットを
測定軸に安全に固定します。
3本の取付けねじと芯出し用の径を用いてステータを取り付けることができます。
回転防止のためにねじを接着固定して使用してください。(取付け用アクセサリを参照ください)
安全な機械的接続にモータ側に求められる条件:
取付け軸
取付けステータ
材質
スチール
アルミニウム
引張り張力 Rm
≧ 600 N/mm2
≧ 220 N/mm2
せん断力 τm
≧ 150 N/mm2
–
接触面圧 PG
≧ 500 N/mm2
≧ 200 N/mm2
面粗さ RZ
≦ 10 µm
≦ 10 µm
熱膨張係数 therm
(10 ~ 17) × 10-6 K-1
≦ 25 × 10 -6 K-1
取付け用アクセサリ(別売)
ねじ
取付けねじおよび中心ねじは、同梱されていませんので、別途注文してください。ハイデンハイン
製のねじはDIN 267-27準拠の塗装が施されているため、接着剤を塗付し硬化した後に、回転を
防止することが可能です。この場合、ねじの再利用はできません。
未使用ねじの保存期間は2年です。(≦ 30 °C かつ相対湿度 ≦ 65 % にて保管時)
有効期限は梱包材に記載されています。
ECI 1119; EQI 1131
ねじ1)
軸固定用中心ねじ
ISO 4762-M3×25-8.8-MKL
ID 202264-86
10 もしくは 100本
フランジ用取付けねじ
ISO 4762-M3×10-8.8-MKL
ID 202264-87
20 もしくは 200本
ロット数
1)
回転防止用接着剤に適した表面塗装処理済み
注意事項:
ねじに特殊塗装を施しているため、回転防止用の接着剤は短時間で硬化します。
ねじの挿入と締付けに、5分もかかりません。(寸法図を参照してください)
室温において、6時間後に十分な接着力が得られます。
温度が下がるにつれ、硬化時間が必要になります。ただし、5 °C以下では行わないでください。
PCBコネクタ取付けおよび取外し用工具
コネクタのみに引張り力を加えるためケーブルの損傷を防ぎます。
ワイヤに引張り力を加えないでください。
ID 1075573-01
取付け情報と各種取付け工具については、Mounting Instructionsとカタログ サーボモータ
用エンコーダを参照ください。PWM 20とATSソフトウェアを用いて取付け状態を検査すること
ができます。 (資料 1082415を参照ください)
4
モータ内の温度測定
このロータリエンコーダは信号処理機能搭載の温度センサと外部温度センサのデータ処理回路を内
蔵しているのが特徴です。どちらの場合でも、温度測定値はデジタル化され、EnDatプロトコルでピュア
シリアル伝送されます。温度測定と温度データ伝送は、機能安全という意味においては”安全”では
ないことに注意する必要があります。
内蔵温度センサに関しては、2段階の温度異常検知をサポートしています。それは、EnDatの警告と
エラーメッセージ機能を用いています。
EnDat仕様書にしたがって、内蔵温度センサが警告しきい値に達するとEnDat警告を出力します。
1
(EnDatメモリ領域 ”オペレーティングステータス”、1ワード – ”警告”、2 ビット – ”温度異常”)
内蔵温度センサの警告しきい値はEnDatメモリ領域、”オペレーティングパラメータ”、6ワード –
”しきい値の感度”、”温度異常”の警告ビットに保存され、個別に調整できます。エンコーダ出荷
時には、最高許容使用温度に対応した初期値が設定されています。
内蔵温度センサによる測定温度は、機器およびアプリケーションの特性により寸法図に記載の測定点
M1での温度より高温になります。
ロータリエンコーダは、さらに、しきい値感度が無調整の温度センサを内蔵し、トリガー時にEnDat
エラーメッセージを発します。
(EnDatメモリ領域”オペレーティングステータス”、0ワード – ”エラーメッセージ”、22ビット –
6
”位置”、付加情報 2 ”オペレーティングステータスエラー源”、2 ビット – ”温度異常”)
このしきい値の感度は、エンコーダ型式により異なり仕様書に記載されています。
アプリケーションに応じて、EnDatエラーメッセージ”温度異常”のトリガーしきい値を下回るようにし
きい値感度を調整することを推奨しています。エンコーダの用途も測定点M1での使用温度に制限
されます。
5
電気的接続 — ケーブル
ケーブル
モータハウジング内に設置されるケーブル Ø 4.5 mm
両側
15ピンPCBコネクタと8ピンM12フランジソケット(オス)
温度センサ用ワイヤ付
TPE 10 x 0.14 mm2 1)
両側
15ピンPCBコネクタと8ピンM12フランジソケット(オス)
TPE 8 x 0.14 mm
2 1)
1)
網スリーブ付、モータ側とシールド接続をする必要があります。
安全対応アプリケーションに関する注意事項: 資料No. 533095の仕様に従ってビット誤り率を考慮してください!
PUR被覆接続ケーブル Ø 6 mm [1(4 × 0.14 mm2) + (4 × 0.34 mm2)]; AP = 0.34 mm2
両側
8ピンM12コネクタ(メス)と8ピンM12カップリング(オス)付
ID 368330-xx
両側
8ピンM12 コネクタ(メス)と15ピンD-subコネクタ(メス)付
ID 533627-xx
両側
8ピンM12 コネクタ(メス)と15ピンD-subコネクタ(オス)付、
ID 524599-xx
片側
8ピンM12 コネクタ (メス)
ID 634265-xx
AP:電源線の断面積
1)
接続コネクタ部品はアプリケーションの最高クロック周波数に対応したものを必ず選択してください
安全対応アプリケーションに関する注意事項: 資料No. 533095の仕様に従ってビット誤り率を考慮してください!
6
ID 746795-xx
ID 804201-xx
電気的接続 — ピン配列
ピン配列
8ピン
M12カップリング
または
フランジソケット
15ピン
PCBコネクタ
15
電源
M12
他の信号1)
位置値
8
2
5
1
3
4
7
6
/
/
13
11
14
12
7
8
9
10
5
6
UP
センサ
UP
0V
センサ
0V
DATA
DATA
CLOCK
CLOCK
T+2)
T–2)
茶/緑
青
白/緑
白
灰
ピンク
紫
黄
茶
緑
1)
モータ内のアダプタケーブル専用
外部温度センサ接続用; KTY 84-130用に最適化 ( カタログ サーボモータ用エンコーダの モータ内部の温度測定を参照ください)
2)
シールドはハウジングへ; UP = 供給電圧
センサ:センサ線は内部にて電源線と接続されています。
未使用のピンまたは線は使用しない事!
安全対応アプリケーションに関する注意事項:
両側コネクタ付のハイデンハイン製ケーブルを使用する必要があります。コネクタの交換などケーブルの改造については、お問合わせください。
7
このカタログの発行により、前版カタログとの差替えをお願いいたします。
ハイデンハインへの注文は契約時の最新カタログを御覧ください。
関連資料
エンコーダを正しく動作するように以下資料の記載内容にしたがってください。
• カタログ サーボモータ用エンコーダ 208922-xx
• 技術情報:安全対応の位置計測システム: 596632
• Mounting Instructions:ECI 1119, EQI 1131 1082414-xx
• For implementation in a safe control or inverter: Specification: 533095 and
supplementary catalog of measures (SIL 3, PL e) 1000344
http://www.heidenhain.co.jp
本社
名古屋営業所
大阪営業所
九州営業所
〒102-0083
東京都千代田区麹町3-2
ヒューリック麹町ビル9F
 (03) 3234-7781
 (03) 3262-2539
〒460-0002
名古屋市中区丸の内3-23-20
HF桜通ビルディング10F
 (052) 959-4677
 (052) 962-1381
〒532-0011
大阪市淀川区西中島6-1-1
新大阪プライムタワー16F
 (06) 6885-3501
 (06) 6885-3502
〒802-0005
北九州市小倉北区堺町1-2-16
1087103-J1 · PDF · 3/2015 版権保持 ※仕様は改善のため、事前にお断りなく変更することがあります。
十八銀行第一生命共同ビルディング6F
 (093) 511-6696
 (093) 551-1617