Vol.141 メタボリックシンドロームとFatscan(PDF/753KB)

三菱神戸病院ニュース
2014年4月1日
(1)
理 念
すべては患者様と
地域社会のために
病院ホームページは
発行責任者 病院長 佐々木 順子
http://www.mhi.co.jp/kobe/hospital/
~メタボリックシンドロームとFatscan~
普段、日常会話でもよく耳にする「メタボ」とは「メタボリックシンドローム」の
略であり、平成18年には流行語大賞にも選ばれました。
我が国では平成17年に内科学会が中心となり以下のような診断基準を策定しており
ます。
必須項目:ウエスト周囲径 男性≧85cm、女性≧90cm
ウエスト周囲径に加えて、以下の①②③から2項目以上
①中性脂肪≧150mg/dLかつ/またはHDLコレステロール<40mg/dL
②収縮期血圧≧130mmHgかつ/または拡張期血圧≧85mmHg
③空腹時血糖≧110mg/dL
副院長
松本 健
内臓脂肪面積が100cm2を超えると生活習慣病、すなわち動脈硬化に関連する病気が増えてくるという
データに基づいています。この内臓脂肪面積が100cm2に相当するのが、ウエスト周囲径:男性85cm女
性90cmなのです。ウエスト周囲径に加えて診断基準①②③のうち2つ以上が合併すると「メタボリック
シンドローム」と診断されます。
そこで、内臓脂肪型か皮下脂肪型かをより正確に判別するために、内臓脂肪面積を測定する検査として
CT装置を利用したfat scanという検査があります。撮影前の申し出は必要ですが、腹部のCTを撮影し
て解析を行うことにより内臓脂肪面積を測定することができるのです。
内臓脂肪
内臓脂肪
皮下脂肪
皮下脂肪
皮下脂肪型肥満(洋なし型)
その結果、内臓脂肪の面積が100cm2以
上であれば、きちんと健康診断を受けて
いただくか、または内科診察を受けて頂
いて生活習慣病を予防していきましょう。
心筋梗塞や脳梗塞といった日常生活に大
きな影響を及ぼして、健康寿命を下げて
しまう病気にならないためにも、是非こ
の機会に自分の内臓脂肪をチェックして
みてはいかがでしょうか。
お問い合わせ先
内科受付
078-672-2619(外線)
22619(内線)
内臓脂肪型肥満(りんご型)
3月5日(木)、三菱神戸病院5階デ
イルームにおいて和田岬小学校4年
生の皆さんによるコンサートが開催
されました。当日は、小学生の皆さ
んの合唱や合奏だけでなく、患者様
と共に「さくらさくら」等を歌いま
した。また、和田岬にちなんだ「和
田岬音頭」の歌と踊りでは、患者様
も手拍子をされるなど、会場が一体
となりました。
真心のこもったコンサートで患者様
も癒され、和やかな楽しいひと時と
なりました。