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ストレスフリーな免税対応、産学協働で多言語アプリ作成
千日前道具屋筋商店街が4ヵ国語の免税業務支援アプリ導入
多言語ガイドブック、無料 Wi-Fi も
業務用の調理器具や食器を扱う大阪・ミナミ
の千日前道具屋筋商店街は観光客のうち3~
4割を外国人旅行者が占め、特に台湾・韓国・
シンガポールなどからの旅行者が急増してい
る。そうした中、2013 年4月から「免税商店
街」を前面に出した外国人旅行者へのアピール
を展開。同時に、どの免税店舗でも免税対応を
円滑にできる環境作りとして免税業務支援ア
プリ『免税制度チャート』を導入した。
免税業務支援アプリ『免税制度チャート』トップ画面
タブレット(原則 iOS のみ)で使用するこのアプリは英語・中国語(簡体字)・韓国語・フラ
ンス語に対応。免税制度を利用した商品購入に関する確認事項が順を追って表示されるので、外
(右))
国人客と店員がその内容を確認し、英語の場合「YES(はい)
」
「NO(いいえ)」
「CONTINUE(次
へ)
」といったボタンを押してゆくことで免税制度に対応した購入ができる。店舗によって異なる
配送サービスの有無、現金又はクレジットカードによる支払方法も選択できる。同商店街振興組
合の千田理事長は「免税の仕組みは分かり難いがアプリの導入で店舗側も外国人側もストレスが
なくなった。外国人旅行者による購入が大幅に増加した店舗もある」と評価する。
免税業務支援アプリ『免税制度チャート』
(左)使用言語の選択画面。画面をタップすることで次の画面に誘導される。
(右)パスポートの受領から免税用書類作成までの流れと、作成した書類の確認ポイントについて説明している。
現在、同商店街 54 店舗のうち 22 店舗に導入されているこのアプリは関西外国語大学との産学
協働によるもの。同大学が課題解決型授業の一環として協力したもので、学生側が業務フローチ
ャートの作成、アプリ画面の設計、多言語化を担当した。ウェブ方式のアプリなのでメンテナン
(右))
ス性がよく、どのタブレットからもすぐに利用できる。同理事長は「免税業務支援アプリは業務
手段の1つ。コミュニケーション力をつけることが必要。通訳アプリの導入も予定している」と
話す。
「5 年ほど前から、すでに免税対応をしていた店舗と情報交換をしたり、税務署に勉強会の協
力をしていただいたり」
(同理事長)といった活動をしてきたこともあり、同商店街では他にも多
くの外国人向けの取組がある。外国人旅行者にニーズの高い無料 Wi-Fi を 11 年 11 月に運用開始。
同月に日本語と英語のガイドブックを発行、後に韓国語と中国語を追加。さらに、商店街内の放
送で、商店街の多くの店舗が免税対応であることと無料 Wi-Fi が使えることを日本語、英語、中
国語でアナウンス。同理事長は「無料 Wi-Fi 等の情報インフラの整備のほか、留学生を中心とし
たインターンシップの拡充や“ムスリムフレンドリー”への取組も」と今後の意欲を語る。
・千日前道具屋筋商店街「免税業務支援アプリ『免税制度チャート』
」
http://www.doguyasuji.or.jp/inbound/top.html
問い合わせ先
実施主体: 千日前道具屋筋商店街振興組合
T E L : 同振興組合理事長 千田忠司 06-6632-2512(千田硝子食器株式会社)