歯学部歯学科 5 年生講義 統合科目 I 講義ノート 臨床実習に必要な基本的知識 臨床実習に必要な生命の分子的基盤 口腔解剖学分野 大峡 淳 行動目標(到達目標) :臨床実習に必要な生命の分子的基盤を概説できる 1.生命科学における分子とは 細胞以下のレベルのことを指す。分子生物学は、分子レベルでの生命現象の解明を目指す学問 2.遺伝子の単位 ・ゲノム;生命体のもつ遺伝情報の全体を指す言葉 ・染色体;DNA が複雑に(極めて正確に)絡み合ってまとめられたもの。 常染色体と性染色体、相同染色体 ・DNA;遺伝子の本体、塩基—アデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G) ・ミトコンドリア DNA ・セントラルドグマ;RNA→タンパク質、コドン→アミノ酸 ・その他;ノンコーディング RNA、エクソン、イントロン、プロモーター 3.遺伝の原理 ・対立遺伝子(優性遺伝子と劣性遺伝子) ・体細胞分裂と減数分裂(体細胞と生殖細胞、二倍体と一倍体) ・常染色体性優性遺伝形式(autosomal dominant: AD) ・常染色体性劣性遺伝形式(autosomal recessive: AR) ・伴性劣性遺伝形式(X –linked recessive: XR) ・エピジェネティック ・減数分裂における遺伝子組み換え ・Y 染色体とミトコンドリア DNA ・X 染色体の不活性化(X-inactivation) 4.臨床における遺伝子の関わり ・遺伝子診断、遺伝子治療 ・個人差—スニップス(SNPs) ・顎、歯、癌は遺伝する? 1 歯学部歯学科 5 年生講義 統合科目 I 講義ノート 臨床実習に必要な基本的知識 ―メモ― 2
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