パフェグラウト工法 - 国土交通省 関東地方整備局

さまざまな社会資本の維持補修に適用できるグラウト充填工法
パフェグラウト工法
国土交通省NETIS登録No.KT-090052-V
ARIC農業農村整備新技術候補登録No.372
1.パフェグラウト工法とは
セメント系の充填材「パフェグラウト」と注入制御装置
こ
ぐ
ま
「COGMAシステム」を組み合わせた空洞・空隙充填工法
構造物や基礎地盤の空洞・空隙を、施工条件や環境に応
じた最適な方法で充填し、社会資本の長寿命化を実現
2.多彩な用途
トンネル
124
(道路・導水路・鉄道)
既設法面
1234
構造物基礎
(ダム・橋梁・道路)
13
河川護岸・岸壁
13
グラウンドアンカー
3特
岩盤
13
用途に応じた多彩な配合
1
長距離配合
号 (設計強度:1.5N/mm2)
2
軽量配合
号 (設計強度:1.5N/mm2)
•2,000mを超える先
にある施工箇所へも
材料を圧送・制御
•エアを混ぜて軽量化した配合
3
4
高強度配合
号 (設計強度:24N/mm2)
•一般的なコンクリート
構造物並みの一軸圧
縮強度を発現
特
•老朽化した構造物に作用する荷
重が小さく
エアモルタル配合
号 (設計強度:1.5N/mm2)
•基材にモルタル
•材料を生コン工場か
ら調達でき、移動プラ
ントに適した配合
特殊配合
(設計強度:1.5~24N/mm2)
•その他、施工条件・環境に合わせた特殊
な配合が設定できます。
3.パフェグラウト工法の特徴
①
②
③
④
可塑性
非収縮性
水中不分離性
コンピュータによる制御
パフェグラウト工法の特徴
①可塑性
可塑性を備えています。
・空洞・空隙をくまなく充填する「柔軟性」
・不要な場所へ流れ出さない「自立性」
柔軟性
自立性
パフェグラウト工法の特徴
②非収縮性
すき間ができません
パフェグラウトは、ブリーディングや硬化収縮をほとんど
生じません。(0.5%以下)
パフェグラウト
硬化前
硬化後(28日後)
コアボーリング例
(空洞が隙間なく充填されていることを確認)
パフェグラウト工法の特徴
③水中不分離性
水に溶けにくい
 パフェグラウトは、静水中で溶け出さない程度の水中不分離性を
備えています
パフェグラウト工法の特徴
④コンピュータ制御
コンピュータで制御します
こ
ぐ
ま
COGMAシステムは、タッチパネル式のコンピュータで
自動的に、そして正確に材料・エアの流量・圧力を制御
します。(高い品質と安全性を確保)
弊社独自システム
NEXCO基準※をクリア
充填性
 隙間なく充填
非漏出性
充填性試験
 60分経過後、5mm以
下の隙間に完全漏出
がない
非漏出性試験
1mm
5mm 7mm
水中不分離性
 60分間、pH、濁度とも
にほとんど変化せず
非収縮性
3mm
10mm
水中不分離性試験
 収縮量が0.5%以下
非収縮性試験
※JHS覆工背面空洞注入材の適用性確認試験方法(案)
適用条件
充填対象
 基本配合(1号~4号配合)では幅1cm以上の空洞・空隙が対象
 特殊配合により、幅1cm以下の空隙の充填も可能
水中不分離性
 流れのない静水中での充填・打設が可能
 流水中では、希釈される可能性がある
最大圧送距離
 1号配合(設計強度 1.5N/mm2)
2000m*
 3号配合(設計強度 24N/mm2)
500m*
 2号、4号配合(設計強度1.5N/mm2) 200m*
*通常の機械設備を用いた場合
設備を大きくすることで、これ以上の圧送も可能
施工事例
施工事例(導水路トンネル)
可塑材プラント
トンネル内
基材プラント
導水路トンネル覆工背面の空洞充填 (1号:長距離配合)
ー覆工背面に湧水がある。プラントから施工場所まで離れている。
施工事例(導水路トンネル)
導水路トンネル覆工背面の空洞充填 (1号:長距離配合)
ー覆工背面に湧水がある。プラントから施工場所まで離れている。
施工事例(河川護岸)
河川護岸背面の空洞充填 (1号:長距離配合)
-河川に流出しない(限定注入)。水質汚染を防止する。
施工事例(河川護岸)
河川護岸背面の空洞充填 (1号:長距離配合)
-河川に流出しない(限定注入)。水質汚染を防止する。
施工事例(えん堤)
欠損部(陥没)
堤体
吸込み
基礎空隙(水みち)
噴出
水中打設
空隙注入
えん堤の基礎補修(上流欠損部が陥没) (3号:高強度配合)
ー水替えが出来ない。コンクリートと同等の強度が求められた。
施工事例(えん堤)
えん堤の基礎補修(上流欠損部が陥没) (3号:高強度配合)
ー水替えが出来ない。コンクリートと同等の強度が求められた。
施工事例(グラウンドアンカー)
岸壁を補強するグラウンドアンカーの定着注入 (3号:高強度配合、特殊配合)
ーリークによる海洋汚染の防止。定着材としての必要強度の確保。
施工事例(グラウンドアンカー)
岸壁を補強するグラウンドアンカーの定着注入 (3号:高強度配合、特殊配合)
ーリークによる海洋汚染の防止。定着材としての必要強度の確保。
施工事例(海際)
護岸背面の空洞充填および布製型枠の代替構築(高強度配合)
-プラントから施工箇所まで遠い。高強度および耐海水性の充填材が求められた。
施工事例(海際)
護岸背面の空洞充填および布製型枠の代替構築(高強度配合)
-プラントから施工箇所まで遠い。高強度および耐海水性の充填材が求められた。
施工事例(建物床下充填)
①
③
②
注入
プラグ
注入
注入
④
プラグ
注入
東日本大震災復旧工事(建物床下充填) (1号:長距離配合、特殊配合)
-床下に水がある。生じた空洞の確実な充填が求められた。
施工事例(建物床下充填)
東日本大震災復旧工事(建物床下充填) (1号:長距離配合、特殊配合)
-床下に水がある。生じた空洞の確実な充填が求められた。