Technical Data Sheet 2014〈05〉 技術資料(Technical Data Sheet) RNase A(単体溶液ベース)での安定性試験 ● 目 的: FastGene TM Xpress Plasmid PLUS Kit(Cat No. FG-90102P:2preps)に付属のRNase A 溶液50μL (50mg/mL)の安定性を評価した。 ※10, 25prep製品に付属のRNase Aは凍結乾燥粉末 ● 評価方法: 4℃, 65℃で1週間保存したRNase Aを用いて、プラスミドを精製し、その収量と純度、およびゲル電気泳動によるバンドを 確認してRNase Aの安定性を評価した。このとき、コントロールとしてRNase Aを添加せずにプラスミドを精製したサンプ ルも調製し、その結果を比較した。 ● 評価製品: FastGene TM Xpress Plasmid PLUS Kit(Cat No. FG-90102P:2preps)に付属のRNase A 使用機器と使用試薬 FastGene TM Xpress Plasmid PLUS Kit (Cat No. FG-90102P:2preps FG-90202P:10preps FG-90302P:25preps) FastGene TM Plasmid Mini Kit (Cat No. FG-90402:100preps FG-90502:300preps) 実験手順 ① RNase Aを4℃, 65℃で1週間保存する。 (65℃, 1週間は室温(25℃), 約1年間に相当すると定義した) ② プラスミド(pBR322:Low copy plasmid)を大腸菌BL21株にトランスフォーメーションし、培養後FastGene TM Plasmid Miniで精製する。 ※このときに、RNase Aは①の条件で1週間保存したものを使用 ※コントロールとしてRNase Aを添加せずにプラスミドを精製したサンプルも調製 ③ 精製したプラスミドを用いて、核酸の収量と純度を測定する。 ④ 精製したプラスミドを電気泳動し、バンドを確認する。 結果 レーン 1 2 3 4 5 6 RNase A 保存温度 mP1*への RNase A添加 濃度(μg/mL) - 0 4℃ 100 65℃ 100 4℃ 核酸濃度 (ng/μL) 0 260/280 186.81 1.95 194.64 1.93 101.08 1.94 98.33 1.98 97.60 1.92 96.18 1.94 bp M 1 65℃ 100 2 3 100 4 5 6 10000 8000 6000 5000 ● 泳動条件 サンプル量 5μL/well 1.5% TAE アガロースゲル 100V, 15min 4000 3000 * mP1は、FastGene Plasmid Mini Kitの再懸濁バッファー (通常、RNase Aを添加して使用) TM 1, 2 では RNA が分解されずに 残っている レーン 1, 2では残留RNAがあるため 収量濃度が高くなる傾向が見られる ● まとめ FastGene TM Xpress Plasmid PLUS Kit(Cat No. FG-90102P:2preps)に付属のRNase Aは65℃で1週間保存しても 失活することなく十分に機能することがわかった。 以上の結果により、 FastGene TM Xpress Plasmid PLUS Kit(Cat No. FG-90102P:2preps)に付属のRNase Aは 室温(25℃)で約1年間保存しても十分に機能すると期待できる。 http://www.n-genetics.com 03(3813)0961 03(3813)0962 [email protected] 2014OCT
© Copyright 2024