At a Glance

Review of Operations
At a Glance
カンパニー
ビジネス領域
カンパニーの概要
国内外の公共機関や金融機関向けビジネスを主な事業ドメインとす
行 政
パブリック&
フィナンシャル
カンパニー
医 療
るカンパニーです。中央府省や海外公共機関、地方自治体などの行
政部門をはじめ、病院などのヘルスケア分野、銀行、保険、証券、
クレ
ジットなど、金融業界のあらゆる業態に対し、社会的な基盤を担う高
付加価値なITサービスを幅広く提供しています。また、個別のお客様
金 融
決 済
向けに開発したシステムの提供に加え、業界横断型の大規模決済ネッ
トワークシステムや金融機関向けの共同利用型システムなども提供
しています。
製 造
エンタープライズ
ITサービス
カンパニー
流通・
サービス
製造業、流通・サービス業、通信・放送・ユーティリティなどの幅広い
業種のお客様に対し、事業活動を支える高付加価値なITサービスを
提供するカンパニーです。短納期・高品質・低コストといったお客様の
様々なニーズに応えるベストソリューションを、国内外グループ一体と
通信・放送・
ユーティリティ
なって提供しています。
プラットフォーム、
ソリューション、
サービスという3つの観点から、先進
ソリューション&
テクノロジー
カンパニー
プラット
フォーム
ソリューション
的なITサービスを支える基盤・ソリューションを提供するカンパニーで
す。直接お客様にサービスを提供しているほか、パブリック&フィナン
シャルカンパニーとエンタープライズITサービスカンパニーを経由し
て、多くのお客様にソリューションやサービスを提供しています。サー
ビスとソフトウェアビジネスの拡大を推進する事業構造変革の要とし
サービス
て、
クラウド関連サービスなどの新しいサービスにも積極的に取り組
んでいます。
米州
グローバル
ビジネス
カンパニー
EMEA
中国
APAC
業会社およびソリューショングループ会社を核とした海外事業の推進
と管理を行います。また、海外新規市場を開拓するとともに、他カンパ
ニーと海外事業会社、海外事業会社相互、
さらにはNTTグループとの
ソリューション
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海外市場において高付加価値なITサービスを提供するカンパニーで
す。グローバル戦略の策定、米州・EMEA・APAC・中国の4つの地域事
連携促進によるシナジーを創出していきます。
受注高
(単位:十億円)
0
200
売上高
(単位:十億円)
400
600
2014年
3月期
800
0
200
セグメント利益
(単位:十億円)
400
2014年
3月期
715.4
(実績)
600
(実績)
2015年
3月期
(予想)
200
2014年
3月期
400
600
800
0
200
400
2014年
3月期
400
600
800
0
2015年
3月期
200
400
600
800
400
600
800
-20
0
(実績)
427.0
(予想)
60
80
40
60
80
8.0
(予想)
200
400
600
800
-20
2014年
3月期
314.5
0
20
-9.8
(実績)
[+34.2%]
2015年
3月期
40
8.5
2015年
3月期
(実績)
[+25.1%]
20
[-6.8%]
185.0
0
2014年
3月期
341.3
80
(実績)
(予想)
200
60
10.0
2014年
3月期
179.1
2015年
3月期
(予想)
40
-5.4
[+3.3%]
43.0
20
(予想)
[+11.3%]
(予想)
0
[—]
(実績)
0
-20
2014年
3月期
282.0
2014年
3月期
38.6
(実績)
2015年
3月期
68.0
(実績)
2015年
3月期
200
[+22.1%]
800
(予想)
0
80
55.6
[+1.0%]
(予想)
2015年
3月期
600
279.3
[-12.4%]
266.0
60
(予想)
(実績)
2015年
3月期
40
2015年
3月期
728.0
2014年
3月期
303.6
(実績)
20
[+0.9%]
(予想)
0
0
(実績)
2015年
3月期
583.0
-20
2014年
3月期
721.6
[-18.5%]
2014年
3月期
800
422.0
[—]
2015年
3月期
-6.0
(予想)
各カンパニーの業績見通しのグラフに関する注意事項:
受注高は外部顧客向けの値です。売上高、
セグメント利益は内部取引を含みます。
セグメント利益は税金等調整前当期純利益に相当します。金融費用と一部の全社費用はカンパニー値
に反映していません。
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Review of Operations
パブリック&フィナンシャルカンパニー
2014年3月期
社 会 的 な 基盤
盤 を担う
売上高
高 付 加 価 値 な I T サービ
ビ スを
7,216億円
(前期比1.0%減)
幅 広く提 供し
しています
す。
セグメント利益
椎名
椎名
556億円
12.7%減)
パブリック
パブ
ック&
&フィナ
フィナ
ナン
ンシャルカン
ンシャ
ルカ
カン
ンパニ
パ
パニー
長
雅典
(前期比
2014年3月期のレビュー
2015年3月期
(見通し)
売上高
7,280億円
(前期比0.9%増)
セグメント利益
680億円
(前期比22.1%増)
主な取り組みとしては、バチカン図書館と、同館に所蔵されている2世紀から20世紀
に書き残された約8万冊、約4千万ページに及ぶ手書き文献のデジタル化および長期
保存を目的とした事業の初期契約
(約3千冊の手書き文献を4年間でデジタル化)
を締
結しました。
また、
日本のインフラソリューションを輸出する一環として、ベトナムでは日
本の
「NACCS*1」
および
「CIS*2」
のノウハウ等を活用した同国での輸出入申告や入出港
手続等の貿易手続・通関に関する行政手続の効率化等を実現したシステムのサービス
を開始し、
ミャンマーではミャンマー中央銀行の勘定系システムのソフトウェア開発を受
注。
さらには、
アジア太平洋地域内の共通決済制度構築を目指す団体、
Asian Payment
Network
(APN)
から、
日本企業として初めて加盟承認を受け、
APN加盟のアジア太平洋
各国の企業と連携し、
アジアリテール決済ビジネスの検討を開始しました。
業績については、当社単体における既存大規模システムの規模縮小等による減収
に加え、不採算案件の影響により、売上高およびセグメント利益ともに減少しました。
この結果、売上高7,216億円
(前期比1.0%減)
、
セグメント利益556億円
(同12.7%
減)
となりました。
事業環境と今後の見通し
社会保障・税番号
(マイナンバー)
制度は2016年1月の利用開始に向けて、政府、
自
治体、金融機関、民間企業で導入に向けた動きが進められていますが、入札等のコスト
削減要求が厳しい状況です。一方で、
アジアを中心とした日本企業の海外進出支援等
による大手銀行のグローバル展開の動きがあり、IT投資の増大が見込まれています。
2015年3月期の業績については、保険、証券、
クレジット向け統合ITサービス等の
減少等があるものの、中央府省関係、地方自治体、地域ビジネスおよび銀行向けの
ビジネスの増加等により、売上高7,280億円
(外部顧客への売上高7,140億円)
と
2014年3月期に対して63億円の増収を予想しております。
セグメント利益については、不採算案件の抑制に加え、売上増に伴う利益増および
固定資産減損損失の減少等により、680億円と2014年3月期に対して123億円の
増益を予想しております。
*1 輸出入申告や船・航空機の入出港手続等の行政手続と、輸出入手続きに関連する民間業務を処理する官民共
同利用の電子申請システム。
*2 輸出入の通関実績や輸出入者情報を一元的に蓄積し、通関審査に活用する情報システム。
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Review of Operations
エンタープライズITサービスカンパニー
お 客 様 の 様々なニ
ニ ー ズ に 応 える
2014年3月期
ベ ストソリューシ
ションを
売上高
提 供して います。
本間 洋
エンタープライズITサービスカンパニ
ンパニ
ニー長
長
2,793億円
(前期比7.2%減)
セグメント利益
-54億円
̶)
(
2014年3月期のレビュー
主な取り組みとしては、東京電力㈱のスマートメーター運用管理システムの構築にお
いて、パートナー事業者
(インテグレーター)
としてプロジェクトを推進しています。本シ
ステムは、東京電力管内全2,700万世帯を対象に導入予定のスマートメーターを管理・
運営するとともに、現在検討されている
「電力使用量の見える化サービス」
等様々な電
力自由化に伴う新サービスのための情報管理基盤として活用されていく予定です。
また、
「Twitterデータ提供サービス」
の提供開始以来、報道番組でのTwitterデー
タ活用やツイートデータ分析による購買行動の研究、日本オラクル㈱とのビッグデー
2015年3月期
(見通し)
売上高
2,820億円
(前期比1.0%増)
セグメント利益
100億円
̶)
(
タ分析に関する協業等、
ソーシャルメディアの活用・普及活動を推進しています。さら
に、株式市場に関連するツイートを抽出し、定量化したTwitterユーザの感情と、株式
指標との関係性を分析する
「Twitterセンチメント指標」
を当社子会社である㈱NTT
データ数理システムと共同で開発しました。
業績については、当社単体における既存顧客向けシステム・ソフト開発の規模縮小
等による減収に加え、不採算案件の影響により、売上高およびセグメント利益ともに
減少しました。
この結果、売上高2,793億円
(前期比7.2%減)
、
セグメント損失54億円
となりました。
事業環境と今後の見通し
国内消費の回復に伴い、景況感は改善されつつあり、IT投資の増加も顕在化しつつ
あります。ただし、新興国の成長鈍化や原材料の高騰等の下振れリスクが懸念され、
IT投資拡大の力強さについては今しばらく注視が必要な状況です。
2015年3月期の業績については、通信・放送・ユーティリティ向けのビジネスは減
少するものの、製造および流通・サービス向けのビジネスの増加等により、売上高
2,820億円
(外部顧客への売上高2,710億円)
と2014年3月期に対して26億円の増
収を予想しております。
セグメント利益については、不採算案件の抑制に加え、売上増に伴う利益増および
関係会社再編損の減少等により、100億円と2014年3月期に対して154億円の増益
を予想しております。
35
Review of Operations
ソリューション&テクノロジーカンパニー
2014年3月期
先 進 的 な I T サ ー ビ スを 支 え る
売上高
基 盤・ソリューションを
を
1,791億円
(前期比7.2%増)
提 供して い ます。
。
セグメント利益
栗島
島
85億円
67.3%増)
ソリューション&テ
ソリ
ーショ
ーショ
シ ン&テクノ
ン&テクノロ
ロジー
ーカ
ー
カンパニ
パニー長
パニ
ー
聡
(前期比
2014年3月期のレビュー
2015年3月期
(見通し)
売上高
1,850億円
(前期比3.3%増)
セグメント利益
80億円
(前期比6.8%減)
主な取り組みとしては、昨今のスマートフォンやタブレットの急速な普及を受け、従
来のSFA/CRMソリューションをベースに、新たにスマートデバイス機能を充実させた
「BizXaaS CRM」
の提供を開始しました。スマートデバイス機能を向上させたことに
加え、
スマートデバイス端末と管理ソフトウェアの一括提供や、運用管理をサポートす
ることが可能になりました。
また、
クラウドブローカーサービスとして、最適なクラウドを選択提供する
「マルチク
ラウドインフラ提供サービス」
と、複数のクラウドを組み合わせて統合管理を行う
「マ
ルチクラウドコントロールサービス」
の提供を開始。また、複雑な管理が必要なマルチ
*3
クラウド環境について、当社OSS
(Open Source Software)
のHinemos*4により
一元的な監視を可能にしています。
加えて、グローバルなR&D強化に向けた取り組みとして、
シンガポールにAPAC 地
域の研究開発活動推進を目的とした拠点を設立しました。インドネシアではバンドン
工科大学とスマートコミュニティーにおける共同研究を開始し、中国では中国科学院
ソフトウェア研究所とSNS、ヘルスケア分野における共同研究を開始しました。
業績については、当社単体におけるシステム・ソフト開発の増加や既存子会社のグ
ループ内売上増等により、売上高およびセグメント利益ともに増加しました。この結
果、売上高1,791億円
(前期比7.2%増)
、
セグメント利益85億円
(同67.3%増)
となり
ました。
事業環境と今後の見通し
BCPの観点から、
より信頼性の高いネットワークやデータセンタへの引き合いが堅
調となっております。
2015年3月期の業績については、データセンタ等のニーズ拡大等を見込み、売上
高1,850億円
(外部顧客への売上高680億円)
と2014年3月期に対して58億円の
増収を予想しております。
セグメント利益については、売上増に伴う利益増があるものの、建物関連費用の増
加等により、80億円と2014年3月期に対して5億円の減益を予想しております。
*3 ソースコードを無償で公開し、誰でも改良・再配布が行えるようにしたソフトウェア。
*4 システムを安定的に運用するために、
システムの稼働状況を統合的に監視・管理するOSS。
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Review of Operations
グローバルビジネスカンパニー
海 外 市 場 にお
おいて
2014年3月期
高 付 加 価 値 の I T サ ービ
ビ スを
売上高
3,145億円
(前期比28.4%増)
提 供して い ます。
山田
英司
セグメント利益
グローバルビジネ
ジネスカン
カンパニ
ンパニ
ニー長
ー
ー長
長
-98億円
̶)
(
2014年3月期のレビュー
主な取り組みとしては、当社米国子会社であるNTT DATA, Inc.がNTTグループ
と連携して、Texas Department of Transportation
(テキサス州交通局)
や、世界
各国でKFC、Pizza Hut など外食事業を手掛けるYum! Brands, Inc.等と、幅広い業
務、ITサポート等の複数年大型契約を締結し、
サービスを提供しています。
また、NTT DATA, Inc.のインド拠点NTT DATA Global Delivery Services
Limitedが、システム開発を行う組織の成熟度を表現したモデルであるCMMI
*5
(Capability Maturity Model Integration) version 1.3において、最高水準と
2015年3月期
(見通し)
売上高
4,220億円
(前期比34.2%増)
セグメント利益
-60億円
̶)
(
なるレベル5を開発とサービスの各領域で同時に達成しました。
業績については、北米地域を中心とした既存子会社の規模拡大等により売上高は
増加したものの、関係会社再編損の増加によりセグメント損失は増加しました。この
結果、売上高3,145億円
(前期比28.4%増)
、
セグメント損失98億円となりました。
事業環境と今後の見通し
IT投資の動向は、地域ごとに異なるものの、北米・APACを中心に引き続き堅調に
成長しており、ITO
(ITアウトソーシング)
、BPO
(ビジネス・プロセス・アウトソーシン
グ)
、SAPソリューションの成長が大きくなっています。
2015年3月期の業績については、既存海外子会社の売上高の増加およびM&Aの
影響等により、売上高4,220億円
(外部顧客への売上高4,060億円)
と2014年3月
期に対して1,074億円の増収を予想しております。
セグメント利益については、のれん償却費等の増加はあるものの、売上増等に伴
う利益増および関係会社再編損の減少等により、△60億円と2014年3月期に対
して38億円の損失の減少を予想しております。
*5 1999年に米国国防総省の援助のもとカーネギーメロン大学CMMI Instituteで開発された、
システム開発を
行う組織の成熟度を表現したモデル。成熟度を段階的なレベルで表現するとともに、各成熟度を満足するため
に有効なプロセスの特長を定義しており、
プロセス改善を行う際のリファレンスモデルのデファクトスタンダード
として、世界中の多くの企業で使用されています。
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