事故事例研究 消費設備<業務用オーブン> 給排気不全によるCO中毒事故 事故後の措置・再発防止対策 ◎県がとった措置・対策 1.国、地元LPガス協会と合同で現地の確認を行った。 2.地元のLPガス協会は、協会会員に向け事故の概況を伝え、同様のC O中毒事故が発生しないよう点検事項など、周知を徹底した。 ◎販売事業者等のとった具体的措置・対策(再発防止策) ガスの供給を停止し、県に事故報告を行った。 ◎都道府県協会の活動状況 事故防止に向けて傘下の会員に周知を行う。 業務用燃焼器を使用する際の給排気の留意点 ▼業務用燃焼器は、ガスの消費量が多く、調理が少量でもガスの消費量は同じ。 ▼「短時間であるから大丈夫」、「調理が少量であるから大丈夫」ということはない。 ▼燃焼器を使用するときは、調理する数や量に拘わらず、「換気」が不可欠。 ▼エアー・コンディショナーを使用するときも換気を止めない。 ▼「換気」を怠るとCOの発生に繋がり、大変危険であることを消費者に認識してもらうことが重要。 ▼燃焼器から離れたところであってもCO中毒になる場合がある。 業務用厨房で発生したCOの動き(http://www.gkk.gr.jp/data.html#co02) CO中毒事故を起こさないために 業務用換気警報器とは 90 CO濃度と検知時間を積算し、血中のヘモグロビン 濃度に換算して、人体に重篤な影響を与える前に 80 けにくく、厳しい環境の中でも長い間、安定した検 知性能を発揮することができます。 さらに、電池式のためコンセントがいらず、簡単に 取り付けられます。 60 50 30 20 10 COHb=20% 換気警報器の設定点 従来警報器 0 200 400 警報上限 600 800 1000 ! 業務用厨房でのCO中毒事故防止 業務用換気警報器の必要性 COHb=25% 40 0 ▼業務用換気警報器を設置する。 ガス警報器工業会のパンフレット(http://www.gkk.gr.jp/download/gkk_co.pdf) ガス警報器工業会の動画(http://www.gkk.gr.jp/data.html#co02) 重篤 70 警報下限 検知時間(暴露時間)/min 音声で警報を発します。 また、温度、湿度、CO以外のガスなどの影響を受 1200 1400 検知CO濃度 [ppm] 本紙の使い方 一酸化炭素(CO)の危険性、CO中毒などの事故をおこさないための正しい基礎知識を知っていただき、 業務用換気警報器の必要性を理解していただければと思います。 また、あわせて 「COの危険性啓発DVD」もご覧いただければ幸いです。 業務用換気警報器は正しく設置しましょう CO中毒事故の事例 ガス器具を設置している部屋と同一室内で、最 も遠いガス器具のバーナから8m以内、高さは 170cmの±20cm内に設置します。 なお、 レンジフードから50cm以内のところ、給 気口や排気口から1.5m以内のところなどに は設置してはいけません。 また、部屋の構造によっては複数の警報器の設 置が必要な場合があります。 適切な範囲 不適切な範囲 近年、建物の機密性の向上や業務用ガス器具の劣化 などが原因となるCO中毒事故が多発しております。 ここ数年のCO事故の発生件数をみると一般家庭より 業務用厨房での比率が高くなっています。 ガス警報器工業会 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-16-4-4 TEL 03-5157-4777 http://www.gkk.gr.jp/ ▼換気を忘れないための貼紙等をする。 ▼日頃から業務用厨房機器のメンテナンスを行う。 リーフレット(http://www.lpgpro.go.jp/guest/pamphlet/pdf/19.pdf) 業務用厨房機器をお使いの皆さまへ 厨房における事故を防止するために ガス機器の定期的な清掃や メンテナンスを行うことが大切です。 炎は青い火で! ガス機器や給排気設備の汚れや劣化を放置しておくと、事故につ ながります。厨房での事故はお店の従業員だけでなく、来店した お客さまをも巻き込み被害が拡大するおそれがあります。 業務用厨房では、 このような事故が起こっています! CO(一酸化炭素)中毒 ガス漏えい・爆発 火災 汚れや劣化によってガスバーナーの給気口 や炎孔が詰まると、不完全燃焼が起こり COが発生します。 給排気設備が正常に作動しないと、換気が できなくなるだけではなく、燃焼に必要な 空気が不足して不完全燃焼を助長します。 ガス機器が腐食劣化して穴が空 いていると、その部分からガスが 漏えいします。漏えいしたガスに 近くの火が引火して爆発します。 油汚れや飛散した食材がこんろ周りや レンジフード等の排気設備に付着して いると、調理時の火が引火して火災に なることがあります。 厨房設備の周囲に可燃物をみだりに 放置すると、 延焼のおそれがあります。 業務用厨房事故を防止するために 日頃のお手入れを心がけて、ガス機器をキレイに保つことが大切です。 キレイに使うことで機器は長持ちします。 しかし、大切に使っていても経年劣化は避けられません。異常を感じたら 放置せず、 メーカーなどにメンテナンスを依頼しましょう。 厨房設備は常に清潔に! 清掃、必要な点検及び整備など厨房設備の維持管理は「火災予防条例」で義務づけられています。 Copyright(C)2014 Nuclear and Industrial Safety Agency All Rights Reserved.
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