Q. なぜ、福寿園を民営化するのですか? なぜ、福寿園を民営化するの

Q. なぜ、福寿園を民営化するのですか?
A. 宜野湾市としては、福寿園が行政として宜野湾市地域におけるさきがけとして老人福祉サー
ビスを牽引してきた公の役割を十分果たし、民による老人福祉サービスが整備されてきたと判断
し、民営化を決定致したところであります。今後宜野湾市としては、民間の持つ柔軟性や効率性
を活かして介護サービスの充実を図るとともに、従来の直接的なサービスを提供することではな
く、宜野湾市全体の老人福祉を向上させていくことに注力してまいります。
Q. 福寿園の経営状況はどうだったのですか?
A. 介護保険法が施行され特別会計に移行した後も、宜野湾市地域の老人福祉向上のために、一
般会計から運営費等を補填しながら運営してまいりました。昨今の状況としては、施設の老朽化
等により、毎年5千万前後の繰入金を補填しており、今後も増加する見込みでありました。
Q. 宜野湾市福寿園の移譲先
宜野湾市福寿園の移譲先はどこですか?また、選ばれた理由は?
移譲先はどこですか?また、選ばれた理由は?
A. 宜野湾市福寿園民営化に係る移譲先法人は、沖縄県南城市に拠点を置く、社会福祉法人喜寿
会です。福寿園と同様の定員 70 床の特別養護老人ホーム小谷園を運営している法人です。
評価にあたっては、応募参加事業者からの応募書類、応募事業者によるプレゼンテーション及
びヒアリングや施設訪問を行い、具体的なサービス提供の状況等についての確認を行いました。
評価の主な視点としては、
「管理運営について」
「適切な入所者の処遇について」
「円滑な引継ぎに
ついて」
「適切な職員の確保及び処遇について」
「安定的な経営について」
「社会福祉事業のサービ
ス拡張性について」
「譲受価格提示額について」の内容の審査を行い、現在の福寿園の介護サービ
ス水準を維持または向上に期待できる社会福祉法人喜寿会を選定致しました。
Q. 民営化後、利用料金は変わるのですか?
A. 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)における介護福祉施設サービス費に係る費用につ
いては、厚生労働大臣が定める基準により算定されており、介護サービスの内容が同一であれば
施設の経営者が変わっても介護サービスに係る費用は変わることはありません。
介護報酬の中の加算や日常生活費については、通常、特別養護老人ホーム各々で違いがあるも
のですが、社会福祉法人喜寿会においては、料金設定に大きな差異はないとしています。
Q. 民営化後、市が福寿園の運営について関与したり、チェックしたりすることができますか?
民営化後、市が福寿園の運営について関与したり、チェックしたりすることができますか?
A. 今後、引継ぎを行いながら締結していく基本協定書において、宜野湾市、移譲先法人、家族
会の3者で協議できる場の設置や、提案書に表記された内容の遵守及びその進捗管理を行うため
の組織体制の構築などを明記していきます。
Q. 現在の福寿園の土地や建物はどうなるのですか?
A. 宜野湾市としては、行財政改革の一環として福寿園の民営化を検討した結果、サービスの向
上と行革効果額の両輪を実現すべく、建物は無償譲渡とし、土地は有償譲渡と致しました。
民営化後の福寿園の安定運営、介護サービスの向上、市の老人福祉施策、市全体の社会福祉事
業との連携及びサービス拡張などを考慮すると、移譲先法人の初期投資を抑え、移譲後の運営費
に充てることで、更なる介護サービス向上効果が期待できるものと考えております。
Q. 現在のサービスの質の低下にならないですか?
A. 移譲先法人を選定するにあたり、外部有識者や家族会の代表などから構成される選定委員会
において、現在福寿園で行っている介護サービス等を基準とした評価を行い、福寿園の介護サー
ビス基準を上回る選定結果となったことから、介護サービスの質の低下の心配はないと考えてお
ります。今後、宜野湾市と移譲先法人との間で締結する基本協定書にも介護サービスが向上する
取り組み内容を明記してまいります。
Q. 現在の福寿園職員はどうなるのですか?
A. 職員の入れ替わりに伴う入所者及び入所者ご家族の環境の変化を最小限におさえるためにも、
移譲先法人で勤務を希望する職員については、優先的に雇用して頂くこととしております。
Q. 業務引継ぎの方法と今後のスケジュールは?
A. 平成 26 年 12 月下旬には、福寿園内に移譲先法人による「準備室」を設置し、具体的な引継
ぎ手法について協議に入っております。平成 27 年1月以降、入所者一人一人の状態を細かく確
認し、入所者ご家族のご意向やご意見も参考にしながら、宜野湾市と移譲先法人による共同介護
を実施し、円滑な引継ぎをしていきます。