資料3参照

国際航空貨物の現状と
首都圏空港の魅力と課題
キャセイパシフィック航空
日本支社貨物本部長
上羽秀一
2014年3月6日
会社概要
キャセイパシフィック航空会社
Cathay Pacific Airways Limited
本社
創立
IATA航空会社コード
資本金
従業員数
保有機材
香港
1946年9月24日
CX
7億8,700万香港ドル
21,457人(2013年12月時点)
貨物機26機を含む140機 (2014年1月時点)
1
CATHAY PACIFIC CARGO NETWORK
Guadalajara
2
CATHAY PACIFIC NETWORK
Guadalajara 3
CXグループ 日本路線
日本‐香港
就航空港
週間便数
旅客便 – CX/KA
NRT/HND/KIX/NGO/FUK/CTS/OKA
120
貨物便 – CX
NRT/KIX
13
貨物便 – LD
NRT/KIX/NGO
17
KA − 香港ドラゴン航空
LD − AHK エアホンコン
世界で
就航都市数 182、うち貨物便就航40都市・100便以上
4
貨物キャリアとしてのCX
IATA エアラインランキング 2012 FTK (百万トンキロ)
1. Emirates (9,319)
2. Cathay Pacific Airways (8,433)
3. Korean Air (8,099)
4. FedEx (7,787)
5. Lufthansa (7,170)
6. Singapore Airlines (6,694)
7. UPS Airlines (5,452)
8. British Airways (4,728)
9. China Airlines (4,538 ) FTK(有償トンキロ)
= 貨物重量 x 輸送距離(km)
10. EVA Air (4,470)
5
国際貨物ハブとしての香港国際空港
2012年国際貨物取り扱い実績 (千トン)
1.
2.
3.
4.
5.
6.
HKG (4,062) 香港
MEM (3,917) メンフィス
PVG (2,939) 上海浦東
ICN (2,457) ソウル仁川
ANC (2,450) アンカレジ
DXB (2,267) ドバイ
...
10. NRT (2,006) 成田
出展 国際空港評議会
6
CXにとっての貨物事業
売上高(2012年決算)
貨物
25%
7
ビジネスとして
の重要性
香港へのコミット
メント
貨物事業・業界
へのたえまない
投資・貢献
8
CX Cargoの取り組み
1.
2.
3.
4.
機材の更新
路線の開拓
新上屋への投資
業界の電子化に向けて
9
B747-8F 特別塗装機 ‒ Hong Kong Trader
機材の更新
10
CARGO FREIGHTERS ‐ 2014
6x6x
Boeing 747ERF
Boeing
B747-ERF
6x
Boeing5x
747F
Boeing B744F
6x
Boeing 747BCF
13x
(長距離航続型)
Boeing B744-8F
搭載重量+25%
騒音-30%
11
路線の開拓
(貨物便)
2013−2014年:グアダラハラ、メキシコシティ
2014年:コロンバス(米オハイオ州)
12
Cathay Pacific Cargo Terminal (CPCT)
新カーゴターミナルへの投資
13
キャセイ・パシフィック・カーゴ・ターミナル
•
•
•
•
•
総工費59億香港ドル (約750億円)
年間貨物取扱量 260万トン
最新鋭の設備
2013年2月21日開業、10月フル稼働
CXの100%子会社キャセイパシフィック・サービス社
が運営
14
業界の電子化に向けて
15
航空運送状のペーパーレス化:e-AWB
CXの取り組み
–
–
–
–
–
2011年1月
2012年4月
2012年9月
2013年
2014年
香港発すべての貨物で開始
シンガポール・マレーシア開始
日本開始
拡大中 韓国台湾等
全社目標70% (IATA 22%)
16
需要を上回る供給
有償トンキロ(左軸)
有効トンキロ(右軸)
出展: Seabury
17
CX 貨物スペース供給量 (1-11月) 2013 vs. 2012
-4.9%
貨物便
+9.4%
旅客便
18
業界を取り巻く環境
経済の停滞
• 需要の低下
余剰
スペース
• 旅客便
スペース
拍
車
競争激化
収益悪化
単価低迷
19
急増が見込まれる中間所得層
ー アジア太平洋地域
中間所得層
20
アジア太平洋地区が牽引する
航空貨物市場
地域別FTK(有償トンキロ)と成長率
出展: Airbus
21
首都圏空港の魅力
• 消費地・生産地としての経済力
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
1. USA – 3. Germany
4. France
5. United Kingdom
6. Italy
7. Canada
Tokyo
8. Australia
9. Spain
ブルッキングス研究所による東京域内総生産(GRP)とIMFによるGDP比較
(2011年 十億米ドル)
22
首都圏空港の魅力
• バランスの取れた輸出入
CX 取り扱い重量内訳 (成田・羽田計)
2013
2012
輸入
輸出
2011
0%
50%
100%
23
首都圏空港の魅力
• 多種多様な輸出入品目
取り扱い品目
貨物便
旅客便
貨物便サイズ・重量貨物
半導体製造装置
航空機エンジン
自動車部品
重機・建設機器 他
貨物便搭載危険物
一般貨物
電気電子部品・製品 他
生鮮品
貴重品
医薬品
24
首都圏空港の課題
•
•
•
•
•
羽田・成田の二重運航体制 − 効率化の障害
高コスト − 着陸料、ハンドリング料等
貨物インフラの成田集中
羽田発着枠 − 貨物便に関する制限
トランジット貨物の取り込み
25
業界を取り巻く課題
∼航空貨物保安∼
2014年4月 旅客便搭載全貨物の安全検査義務化
(対応)
– 爆発物検査装置(ETDS)の配置
– 要員の訓練
(課題)
– 要検査貨物の物量予測の困難さ
– 予測困難に起因する運用手順確定の遅れ
• 搬入締切時間、検査要・不要分別情報入手法、手数料等
26
ありがとうございました