DC BeadがTACE治療に与えるインパクト

す
な
る
お
機
、
能
本
を
邦
有
で
は D す
E る
B
薬
︶
が 剤
開 溶
は 発 出
﹁ さ 性
肝 れ
細 る ビ
胞 に ー
癌 至 ズ
患 っ2)︵
者 た3)
に 。
床
応
用
が
進
み
、
欧
米
を
中
心
に
薬
剤
を
含
浸
し
徐
放
た
球
状
の
粒
子
径
の
そ
ろ
っ
た
塞
栓
物
質
の
研
究
と
臨
以
降
、
P
V
A
や
ア
ク
リ
ル
系
ポ
リ
マ
ー
を
素
材
と
し
︵
︶
が
主
流
で
あ
る
が
、
欧
米
で
!
DC Bead
drug-
CLINICIAN ’14 NO. 631
い
う
欠
点
も
あ
っ
た
。
そ
の
た
め
1
9
9
0
年
代
後
半
Yamada
T 療
は
A 法
じ
C ︵
め
E
に
︶
ら1)
は
に
、
よ
手
り
術
開
不
発
能
さ
な
れ
肝
た
細
肝
胞
動
癌
脈
︵
化
肝
学
癌
塞
︶
栓
に
transcatheter arterial chemoembolization:
対
す
る
有
効
な
治
療
法
と
し
て
、
現
在
世
界
中
で
広
く
し
い
だ
け
で
な
く
、
カ
テ
ー
テ
ル
が
閉
塞
し
や
す
い
と
ま
た
い
び
つ
な
形
状
の
た
め
、
塞
栓
深
度
の
調
節
が
難
与
え
る
イ
ンが
パT
クA
トC
E
治
療
に
!
対
す
る
肝
動
脈
塞
栓
療
法
﹂
を
使
用
目
的
、
効
能
・
効
施
行
さ
れ
て
い
る
。
日
本
を
中
心
と
し
た
ア
ジ
ア
で
は
、
DC Bead
果
と
し
て
承
認
さ
れ
て
い
る
。
ド ヨ
ー ー
ル!ド
︶ 化
と ケ
ゼ シ
ラ 油
チ 脂
ン 肪
ス 酸
ポ エ
ン チ
ジ ル
を エ
用 ス
い テ
た ル
︵
リ
ピ
オ
eluting beads:
は
以
前
か
ら
ポ
リ
ビ
ニ
ー
ル
ア
ル
コ
ー
ル
︵
P
V
A
︶
conven-
79
が
主
に
使
用
さ
れ
て
き
た
。
tional TACE cTACE
し
か
し
、
P
V
A
は
サ
イ
ズ
の
ば
ら
つ
き
が
大
き
く
、
宮
山
士
朗
(8
2
7)
"
DC Bead
を
用
い
D た
E
B
︵
社
︶
は
P
V
A
を
素
調
節
が
可
能
で
あ
る
。
−
設
で 欧
の 州
の
多
施
設
共
を 同
用 、
い あ
た る
D い
E は
B イ
タ
T リ
A ア
C の
E 単
と 施
"
−
time to pro-
治
療
成
績 と
に の
差 比
を
認 較
め 試
な 験
か で
っ4)は
た5)、
。 い
ず
れ
も
両
群
間
で
DC Bead
−
一
方
、
韓
国
の
単
施
設
で
の
後
方
視
的
検
討
で
は
、
cTACE
gression:
−
で
D
あ
E
り
B
、
特 T T
に T A
P C
E
︶
、 群
全 で
生 無
存 増
率 悪
と 期
も 間
に ︵
有
意
に
︵ 良
B 好
Barcelona Clinic Liver Cancer
−
(8
2
8)
"
cTACE
で
は
効
果
が
乏
し
り B C
、 C L
L C
C ︶
ス
B テ
を で ー
用 よ ジ
い り 別
た 有 で
D 効 は
E で 、
B あ B
っ C
T た6)L
A 。 C
C こ
E の A
は こ よ
、 と り
進 よ も
−
に
は
行
例
に
よ
り
適
し
て
い
る
可
能
性
が
示
唆
さ
れ
て
い
る
。
DC Bead
cTACE
不
応
例
に
対
す
る
有
効
性
も
報
告
さ
れ
"
DC Bead
て ま
お た
り7)
、
"
"
a.DC Bead(
100∼30
0μm)
b.多孔性ゼラチンスポンジ粒
(1mm)
(a.エーザイ提供画像、b.筆者提供画像)
材
と
し
た
球
状
の
永
久
塞
栓
物
質
で
、
本
邦
に
は
1
0
"
"
DC Bead
で
は
、
使
用
す
る
粒
子
径
と
ほ
ぼ
0
∼
3
0
0
#
、
3
0
0
∼
5
0
0
#
、
5
0
0
∼
7
DC Bead
b
a
0
0
#
の
3
種
類
の
粒
子
径
の
も
の
が
導
入
さ
れ
た
DC Bead Biocompatibles
︵
図
!
︶
。
!DC Bead"と市販ゼラチンスポンジ粒
T
A
C
E
の
治
療
成
績
CLINICIAN ’14 NO. 631
同
じ
太
さ
の
血
管
が
塞
栓
さ
れ
る
た
め
、
塞
栓
深
度
の
80
!TACE 前後の血管造影
a
b
a.総肝動脈造影で、多結節癒合型の腫瘍濃染と門脈内腫瘍栓による門脈枝の早期
描出を認める(矢印)
。3本の栄養血管(矢頭)から、DC Bead#(1
0
0∼3
00μm)
を用いて塞栓した(一番太い栄養血管では少量のゼラチンスポンジも併用)。
b.塞栓後の造影では、腫瘍濃染の消失と塞栓した3枝の血流停滞を認める。
(筆者提供画像)
の
使
用
感
#
T
A
C
E
で
は
、
手
技
中
に
再
還
ま
だ
少
数
例
で
の
使
用
経
験
で
あ
る
が
、
#
を
用
い
た
D
E
B
DC Bead
CLINICIAN ’14 NO. 631
べ あ の 流
て る の の
、 ︵ 、 た
図 動 め
! 脈 に
︶
。 側 追
こ が 加
の れ 比 塞
塞 は 較 栓
栓 ゼ 的 が
物 ラ 確 必
質 チ 実 要
と ン に と
し ス 塞 な
て ポ 栓 る
の ン さ 場
性 ジ れ 合
能 細 る が
が 片 印 あ
優 に 象 る
に れ 比 が も
て
い
る
こ
と
を
反
映
し
て
い
る
。
し
か
し
DC Bead
抵
抗
性
慣
れ
親
し
ん
だ
者
に
と
っ
て
は
、
〝
永
久
塞
栓
物
質
〟
−
不
応
例
や
、
肉
眼
形
態
上
で
あ
る
こ
と
に
は
少
な
か
ら
ず
抵
抗
が
あ
り
、
現
在
は
#
が
予
想
さ
れ
る
病
変
を
選
ん
で
使
用
し
て
い
る
が
、
そ
cTACE
の
よ
う
な
病
変
で
も
腫
瘍
壊
死
効
果
は
比
較
的
良
好
で
cTACE
に
比
べ
軽
微
で
あ
り
、
多
発
あ
る
︵
図
"
︶
。
ま
た
、
塞
栓
に
伴
う
症
状
や
血
液
検
DC Bead
査
値
の
変
動
も
cTACE
81
例
や
大
型
腫
瘍
、
肝
予
備
能
不
良
例
で
も
比
較
的
安
全
cTACE
に
使
用
で
き
る
印
象
が
あ
る
。
い
病
変
に
対
す
る
治
療
成
績
の
向
上
が
期
待
さ
れ
る
。
(8
2
9)
!TACE 前後の CT
a
b
c
d
a.CT にて不整形の腫瘍と門脈内腫瘍栓(矢印)を認める。
b.CBCTAP(コーンビーム CT による CTAP(経動脈性門脈造影下 CT))で、腫
瘍とその腹側が門脈血流欠損域となっている。
c.DEB-TACE1週間後の CT では、CBCTAP の門脈内腫瘍栓を含めた門脈血流欠
損域全体が不染域となっている。
d.1カ月後の CT で腫瘍は完全壊死となっている。
(筆者提供画像)
の
主
た
る
効
果
は
阻
血
で
あ
り
、
腫
瘍
壊
死
は
塞
栓
後
い
て
も
、
不
明
な
点
が
多
い
。
あ
く
ま
で
も
T
A
C
E
こ か ま
D と と た
E が い ど
B で う の
き 点 肝
T な に 外
A い 関 側
C 。 し 副
E
て 路
に
は で
お
、 あ
け
欧 れ
る
米 ば
抗
の 安
癌
論 全
剤
文 に
の
か 塞
役
ら 栓
割
は で
に
知 き
つ
る る
B テ
ル
T 技
A 術
C に
E よ
が っ
何 て
回 達
ま 成
で さ
繰 れ
り た
返 も
し の
施 で
行 あ
で る
き 。
る D
か E
、
外
側
副
路
か
ら
も
安
全
に
塞
栓
を
行
え
る
高
い
カ
テ
ー
〝
必
要
時
に
の
み
施
行
す
る
〟
と
い
う
治
療
方
針
や と
肝 、
腫
瘍
に
限
り
な
く
近
接
し
た
超
選
択
的
本
邦
に
お
け
る
の
優
れ
た
治
療
成
績
は
、
CLINICIAN ’14 NO. 631
D
E
B
−
数
時
間
以
内
に
完
成
す
る
と
推
察
さ
れ
、
そ
の
後
に
徐
cTACE
放
さ
れ
る
抗
癌
剤
に
ど
れ
ほ
ど
の
意
義
が
あ
る
か
は
明
cTACE
(8
3
0)
脈 ら
や か
門 に
脈 さ
、 れ
正 て
常 い
肝 な
実 い
質 。
も 抗
障 癌
害 剤
さ の
れ 含
る 浸
た に
め2)よ
、 り
そ 肝
の 動
−
必
要
性
や
至
適
使
用
量
に
対
す
る
検
討
も
必
要
で
あ
る
。
−
ま
た
腫
瘍
の
被
膜
外
浸
潤
部
や
辺
縁
部
に
残
存
す
る
T
A
C
E
に
お
け
る
課
題
82
cTACE
!
DC Bead
−
−
者 立
1)文
献 ︵ の が
!
DC Bead
急
務
で
あ
る
。
の
導
入
に
よ
る
肝
癌
患
放
射
線
科
主
任
部
長
︶
予
後
の
改
善
に
、
大
い
に
期
待
し
て
い
る
。
福
井
県
済
生
会
病
院
Yamada R, et al : Hepatic artery embolization in 120
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Sacco R, et al : Conventional versus doxorubicineluting bead transarterial chemoembolization for
2)
3)
cTACE
cTACE
と
D
E
B
(8
3
1)
CLINICIAN ’14 NO. 631
83
が
使
用
可
能
と
な
っ
た
こ
と
で
、
の
治
療
効
果
が
乏
し
い
進
行
例
や
不
応
例
に
T
A
C
E
が
第
一
選
択
と
な
る
4)
5)
高
分
化
成
分
、
近
傍
の
衛
星
結
節
な
ど
は
、
動
脈
と
門
脈
の
両
方
か
ら
栄
養
を
受
け
る
。
さ
ら
に
動
脈
塞
栓
時
に
は
、
周
囲
門
脈
枝
や
類
洞
か
ら
腫
瘍
内
に
門
脈
血
の
る8)流
。 入
リ が
ピ 生
オ じ
ド 、
ー 腫
ル!瘍
は の
門 残
脈 存
側 を
も 助
塞 け
栓 る
で と
き い
る わ
液 れ
体 て
塞 い
が9)栓
、 物
粒 質
子 で
単 あ
独 る
で た
の め
T 、
A
C
E
に
よ の
り 局
、 所
門 効
脈 果
血 は
か 高
ら い
も
栄
養
さ
れ
る
腫
瘍
部
分
が
壊
死
に
陥
る
か
ど
う
か
は
不
明
で
あ
る
。
本 今
邦 後
で の
展
望
T
A
C
E
治
療
の
選
択
肢
が
拡
大
さ
れ
た
。
な
か
で
も
対
し
て
は
、
D
E
B
可
能
性
が
あ
る
。
臨
床
的
に
は
T
A
C
E
の
治
療
成
績
の
優
劣
を
競
う
こ
と
自
体
に
は
あ
ま
り
意
味
は
な
く
、
腫
瘍
や
患
者
背
景
に
応
じ
た
効
果
的
な
使
い
分
け
が
重
要
で
あ
り
、
そ
の
方
向
性
の
確
hepatocellular carcinoma. J Vasc Interv Radiol, 22 (11),
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local tumor recurrence and visualization of the portal
vein with iodized oil. J Vasc Interv Radiol, 18 (3), 365376 (2007)
84
CLINICIAN ’14 NO. 631
(8
3
2)
6)
7)
8)
9)