平成26年度 甲府東高等学校 2学年通信 Be Happy ~第6号~ -しあわせになろう2014年8月25日(月)発行 「学年通信」は、生徒の皆さんが読み終わった後、必ず保護者の方に渡してください。 自己肯定感について 2学年主任 岩井慎太郎 日本政府が行った最新の子ども・若者に関する国際比較調査によると、 「自分自身に満足している(自己肯定 感を持っている)」という若者は、アメリカ 86.0%、イギリス 83.1%、フランス 82.7%、ドイツ 80.9%、ス ウェーデン 74.4%、韓国 71.5%に対して、日本は 45.8%と極端に低くなっています。 この調査についてもう少し詳しく見てみると、 「自分自身に満足しているか」という質問に対して、更に ①長所、②主張性、③挑戦心、④自己有用感など 4 つの項目に分けて、その関連を統計的に分析しています。 各国の若者とも自己肯定感の高さに最も強く関連しているのは「①長所」で共通しています。ところが次い で影響しているのは、他国の若者の場合、 「②主張性」と「③挑戦心」だったのに対して、日本の若者は「④ 自己有用感」でした。この結果について、報告書は他国の若者は自分自身に対する自己評価によって自己肯 定感を得ているのに対して、日本の若者は自分以外の他者評価により自己肯定感を得ている、と推論してい ます。 この調査結果と推論について、皆さんはどう感じ、どう考えますか? 諸外国と比べて日本の若者の自己肯定感が極端に低いことは間違いないようですが、外国の若者がその判 断基準を自分自身の主観に置くのに対して、日本の若者は自分が社会や他者の役に立っているかどうかとい うという客観的要素に基準を置くという点は注目に値すると思います。根拠のない自信とチャレンジ精神は 若者の特性であり、大きな強みでもあります。しかしその反面、無軌道の積極性は往々にして確実性と思慮 を欠き、必ずしも良い結果を招かないことが多いのも事実です。機を逸してはいけない緊急性が求められる 場面と、可能な限り事前に内容を詰めた方がよい場面、様々な場面において求められる性質とか特性、ある いは能力といったものは、一概にどれが良いと決めることができません。 多くの日本の若者達に、古くから日本人の特性とされる謙虚さとか質朴さ、思慮深さ、協調性等といった ものが備わっているために自己肯定感が低いとしたら、その特性を認めつつ意識的に積極果敢に行動してみ る、あるいは時間が許すならば、じっくりと課題を見極め、対処方法を練った上で実行に移していく、そん な方法が彼らをより良い方向へ導くように思います。虚勢と偽りがなく、自信をもって物事に当たっていく のに最も適した場所にいるのは日本の若者なのかもしれません。 甲府東高校の2年生にも、自身の自己肯定感とその要因、そしてそれを得るための方法について、じっく りと考えて実際に行動していってほしいと願っています。 日 月 火 水 木 金 土 24 25 26 27 28 29 30 朝SHR ①~⑤課題確認試験 ⑥大掃除 生徒会立候補受付 (~29昼休み) 31 6校時終了後SHR (試行期間 ~9/12 ※金曜を除く) 朝SHR ①~④課題確認試験 ⑤第2回避難防災訓練 ⑥LHR 1 2 3 第3回選挙管理委 員会(13:10~会議 室) 7 ▼カセット 8 9 ⑤総合 4 土曜講座 理数コースセンス オブワンダー 5 10 11 12 第2回定期試験時 ▲カセット 間割発表 学習強化週間 14 15 敬老の日 16 6 第4回選挙管理委 ④生徒会選挙立会 土曜講座 員会(13:10~地歴 演説会 理数コースセンス 講義室) ⑤LHR、投票 オブワンダー ⑥開票 7組授業 13 土曜講座 17 18 19 20 第2回定期試験 試験終了後LHR 21 22 ①~⑥球技大会 28 23 29 ①クリーンキャンペーン ②LHR ③~芸術鑑賞会 (コラニー文化ホール) 24 秋分の日 ①~③授業 ④~⑥球技大会 25 26 27 球技大会予備日 30 ▲カセット ⑤月曜の5校時 ⑥納め式、生徒会 役員認証式、前期 終業式 7月の進研模試の結果が返ってきました。初めて志望校の記入があったことで、自分の進路希望について 考える機会となったと思います。志望校が早く決まった生徒ほど合格率が高いというデータもあります。今 後も志望校研究を続けて自分が「憧れ」を持てる大学を見つけ、それを「目標」に変えていきましょう。 2年生の今の時点では、AだったCだったという判定に一喜一憂せず、まずは3教科のバランスと分野別 成績を見て自分の弱点を把握することが必要です。その上で入試本番までに目標とする大学までの距離(得 点)を埋めていくことが大切です。要注意の生徒の例を下に挙げておきました。成績票を見て該当する生徒 は自分の取り組みをよく振り返ってください。 □ 3教科のバランスの三角形がいびつである → 英数国に時間を割けるのは今のうち。復習を。 □ 教科の中で得点率が著しく低い分野がある → 放っておくとその教科自体が苦手になってしまう。 □ 前回の模試から偏差値が 5P 以上下降している □ 成績の上下動が激しい教科がある □ 志望校で書いた学部に一貫性がない □ 志望校評価が全てE評価である → → → 典型的な中だるみ。 「3 年生になってから」は禁句。 問題に大きく左右されているうちは本当の実力ではない。 → 来年度の科目登録にも関わってくるので、ある程度の方向性を見つけよう。 志望校を簡単にあきらめてはいけない。しかし今の自分の実力で狙える学校が どのレベルかを知っておく必要がある。AB 評価が出そうな学校も調べよう。 次回の11月模試から理科・地歴公民が加わり、いよいよ本番の受験に近い形になります。今回の試験結 果を踏まえ、自分の目標のために頑張りましょう。
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