アイソレーション・システム DM-8000/DM-8000H

アイソレーション・システム
DM-8000/DM-8000H
インストール手順書
・安全にご使用いただくために(警告、注意)
・ビューワ・ソフトウェア(IS Viewer DM-800)のインストール手順
・ファームウェアのアップデート手順
アイソレーション・システム(DM-8000/DM-8000H)
インストール手順書
はじめに
◇ この度は岩通計測の測定器をお買い上げいただき、ありがとうございます。今後とも岩通計測の測定器
を末長くご愛用いただきますよう、お願い申し上げます。
◇ 本手順書は、CD 収録の取扱説明書から一部を抜粋し、説明したものです。アイソレーション・システ
ム(DM-8000/DM-8000H)のご使用上の警告、注意事項、ソフトウェアのインストール手順を説明しま
す。
◇ 本手順書をよくお読みの上、内容を理解してからお使いください。お読みになった後も、大切に保管し
てください。
安全にご使用いただくために
本製品を安全にお使いいただき、人体への危害や財産への損害を未然に防ぐために守っていただきたい事
項が本インストール手順書の「
警告」と「
注意」に記載されています。安全にご使用いただくため
に、必ずお読みください。更に、パネルに注意を促す記号が記されています。
本インストール手順書の「
警告」と「
注意」の説明
警告
ここに記載されている事項を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡する また
注意
ここに記載されている事項を無視して、誤った取り扱いをすると、人が傷害を負う ま
は 重傷を負う可能性が想定されます。
たは 機器が破損する可能性が想定されます。
パネルの記号の説明
取り扱いを誤った場合、感電することがあり、注意を促すための記号です。人体を保
感電注意 護するため、取扱説明書の記載事項を参照の上、ご使用ください。
人体を保護する および 本製品を損傷から守るため、取扱説明書の記載事項を参照の
警告記号 上、ご使用いただくための記号です。
ご注意
◇ 本手順書の内容の一部を性能・機能の向上などにより、予告なく変更することがあります。
◇ 本手順書の内容を無断で転載、複製することを禁止します。
◇ 本製品に対するお問い合わせなどがございましたら、岩通計測株式会社の営業部、営業所にご連絡くだ
さい(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』参照)
。
履
歴
◇
◇
◇
◇
2008 年 4 月 第 1
2008 年 10 月 第 2
2009 年 12 月 第 3
2010 年 8 月 第 4
版発行
版発行
版発行
版発行
KML061741
A67-215030 (N)
i
アイソレーション・システム(DM-8000/DM-8000H)
インストール手順書
安全のために、必ずお読みください。
警
次ページもお読みください。
告
●測定中、アイソレーションユニット(DM-900/
DM-900L/DM-910/DM-910L)に被測定回路が接続さ
れている場合は絶対に絶縁ケース、プローブのケ
ーブルに触れないでください。感電の危険があり
ます。
安全にフローティング測定を行うために、アイソレーションユニット(DM-900/DM-900L/
DM-910/DM-910L)は通常の測定では付属のバッテリで駆動させ、測定中は AC 電源には絶対に
接続しないでください。アイソレーションユニット(DM-900/DM-900L/DM-910/DM-910L)の
バッテリに充電する場合には測定端子と被測定回路を切り離した状態で、AC 電源に接続してくだ
さい。
メインユニットは 3 芯電源コードで AC 電源に接続されていない場合、感電・故障の原因
になります。
フローティング測定に関する説明は、アイソレーション・システム DM-8000/DM-8000H 取扱
説明書の巻末「付録 A フローティング測定時のプローブ使用上の注意」を参照してください。
●DM-600/DM-620 TRANSCEIVER CARD および
DM-900/DM-900L/DM-910/DM-910L ISOLATION
UNIT には CLASSⅠレーザ製品に分類される光トラ
ンシーバモジュールを使用しています。機器の動
作中に光トランシーバの保護キャップや接続さ
れている光ケーブルを外すと、不可視のレーザ光
が外部に向かって発射されます。これを直接ある
いはレンズ系を通して目に入れないでください。
視力の低下や失明の危険があります。
安全のため、使用しない光トランシーバには保護キャップを装着して下さい。
ii
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インストール手順書
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警
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告 (続き)
●測定中や電圧印加時には、プローブのケーブル、
BNC ケーブル、絶縁ケース、絶縁ケースの蓋など
に絶対に触れないでください。測定終了後も、被
測定物の電源をオフにして、アース棒などで放電
処置をして安全が確認できるまで絶対に触れな
い で く だ さ い ( DM-900/DM-900L/DM-910/DM-910L
のみ)。
測定中や電圧印加時にプローブのケーブル、BNC ケーブル、絶縁ケース、絶縁ケースの蓋など
に触れると感電、火災、故障の原因になります。
●本製品では、フローティング測定可能ですが、入
力耐圧と測定電位、基準電位の関係に十分注意
し、同軸ケーブル外皮の使用定格や GND リードの
使用定格などを、必ず考慮にいれて測定してくだ
さい(DM-900/DM-900L/DM-910/DM-910L のみ)。
電圧プローブを使用して、フローティング測定する場合、基準電位をプローブの入力耐圧まで上
げて使用できるわけではありません。フローティングで使用できる基準電位は、プローブの同軸ケ
ーブル外皮や GND リード外皮の使用定格電圧にて決まります。
入力耐圧と測定電位、基準電位の関係や、同軸ケーブル外皮や GND ケーブル外皮の使用定格を
考慮しないで測定すると、感電、火災、故障の原因になります。
本製品の推奨プローブ、使用定格電圧、フローティング測定の接続例など、詳細についてはアイ
ソレーション・システム DM-8000/DM-8000H 取扱説明書の巻末「付録 A フローティング測定
時のプローブ使用上の注意」を参照してください。
●測定後、入力信号を差し替えたり、終了する場合、
被測定回路側の電荷の放電処置を必ず実施して
ください(DM-900/DM-900L/DM-910/DM-910L の
み)。
電荷の放電処置を実施しないと感電・故障の原因になります。次の処置を実施してください。
(1) 被測定回路側の電源をオフにします。
(2) アース棒などで、被測定回路側の放電処置をして電荷が蓄電されていないことを確認してくだ
さい。
(3) 絶縁ケースの蓋を開けます。
(4) プローブ、測定ケーブルを外します。
iii
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警
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告 (続き)
●所定の充電時間を越えても充電が完了しない場
合、または CHARGING ランプが消えてもバッテリ
の残量表示がすべて表示されない(バッテリパッ
ク の LCD、 ア イ ソ レ ー シ ョ ン ユ ニ ッ ト の LED、
DM-800 の表示が 90%以下)場合は充電およびバッ
テリの使用を中止してください(DM-900/
DM-900L/DM-910/DM-910L のみ)。
各バッテリー残量表示が所定の充電時間を経過しても満充電にならない場合、もしくはアイソレ
ーションユニットの CHARGING ランプが消えても満充電にならない場合は充電およびバッテリ
ーの使用を中止して当社のサービス取扱所(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』
参照)にご相談ください。
●煙 が で る 、異臭 ま た は 異音 が す る 場合は、直ちに次の処
置を実施し、電源プラグをコンセントから抜いて
ください。
アイソレーションユニット(DM-900/DM-900L/DM-910/DM-910L)の場合は
(1) 被測定回路側の電源をオフにします。
(2) アース棒などで、被測定回路側の放電処置をして電荷が蓄電されていないことを確認してくだ
さい。
(3) 絶縁ケースの蓋を開けます。
(4) プローブ、測定ケーブルをはずします。
(5) 電源スイッチをスタンバイにしてください。
(6) バッテリを取り外してください。
アクイジションユニット(DM-400/DM-400L)の場合は
(1) 被測定回路側の電源をオフにします。
(2) プローブ、測定ケーブルをはずします。
(3) 電源スイッチをスタンバイにしてください。
メインユニット(DM-8000/DM-8000H)の場合は
(1) 電源スイッチをオフにしてください。
(2) 電源プラグをコンセントから抜いてください。
そのまま使用すると、感電・火災の原因になります。上記の処置後、当社のサービス取扱所(別
紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』参照)に修理をご依頼ください。お客様による
修理は危険ですから絶対におやめください。
iv
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インストール手順書
安全のために、必ずお読みください。
警
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告 (続き)
●周囲に爆発性のガスがある場所で使用しないで
ください。
爆発性のガスがある場所で使用すると、爆発の原因になります。
●本製品に水が入らないよう、また、濡らさないよ
うご注意ください。
濡らしたまま使用すると、感電・火災の原因になります。水などが入った場合は、当社のサービ
ス取扱所(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』参照)に修理をご依頼ください。
●濡れた手で電源コードのプラグにさわらないで
ください。
濡れた手でプラグにさわると、感電の原因になります。
●ぐらついた台の上や傾いた所 な ど 不安定な場所に
本製品を置かないでください。
落ちたり、倒れたりすると、感電・けが・火災の原因になります。本製品を落としたり、カバー
を破損した場合は、当社のサービス取扱所(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』
参照)に修理をご依頼ください。
●通気孔 な ど か ら 金属や燃えやすい
ないでください。
ものなど
異物を入れ
通気孔などから異物を入れると、火災・感電・故障の原因になります。異物が入った場合は、当
社のサービス取扱所(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』参照)に修理をご依頼
ください。
● メ イ ン ユ ニ ッ ト (DM-8000/DM-8000H)は 三 芯 の 電
源コードをご使用ください。
メインユニット(DM-8000/DM-8000H)は三芯の電源コードを使用しないと、感電・故障の原因
になります。
・三芯-二芯変換アダプタを使用して、二線式のコンセントから電源を供給するときは、三芯-二芯
変換アダプタのグランド端子を接地してください。
・付属の三芯電源コードを使用して、三線式のコンセントから電源を供給すると、電源コードのグ
ランド線で接地されます。
v
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警
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告 (続き)
●規定の電源電圧でご使用ください。
規定以外の電圧で使用すると、感電・火災・故障の原因になります。使用できる電源電圧範囲は
背面パネルに記されています。
●絶縁ケース、カバー
さい。
および
パネルを外さないでくだ
内部には電圧の高い部分がありますので、さわると感電の原因になります。点検、校正または修
理を行う場合は 当社のサービス取扱所(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』参
照)にご依頼ください。
●電源コードの取扱い
てください。
については
、以下の事項を厳守し
厳守しないと火災・感電の原因になります。電源コードが傷んだ場合は当社のサービス取扱所(別
紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』参照)に修理をご依頼ください。
・電源コードを加工しない
・電源コードを引っ張らない
・電源コードを無理に曲げない
・電源コードを加熱しない
・電源コードをねじらない
・電源コードを濡らさない
・電源コードを束ねない
・電源コードに重いものをのせない
●本製品を改造しないでください。
改造すると、感電・火災・故障の原因になります。改造した場合は修理に応じられないことがあ
ります。
vi
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インストール手順書
安全のために、必ずお読みください。
注
次ページもお読みください。
意
●ヒューズ交換はしないでください。
感電・故障の原因になることがあります。ヒューズ交換する場合は当社のサービス取扱所(別紙の
『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』参照)に修理をご依頼ください。
●電源電圧に適合した三芯電源コードを使用してください。
電源電圧に適合しない電源コードを使用すると、火災の原因になることがあります。
また、二芯電源コードを使用すると、感電の原因になることがあります。
ご購入時に指定のない場合は、100 V 系(90 V∼132 V)の電源コードを添付しています。電源電
圧が 200 V 系(180 V∼250 V)の場合は、当社指定の 200 V 系用(定格 250 V)の三芯電源コー
ド(オプション)をご使用ください。
●電源コードをコンセントから外すときは、プラグを持って抜いてください。
電源コードを引っ張るとコードが傷つき、感電・火災の原因になることがあります。
●本製品に同梱されている電源コードを他の電気機器に使用しないでください。
本製品に同梱されている電源コードは、電気用品安全法上の取り扱いに基づき、本製品以外の電気
機器では使用できません。
●タコ足配線はしないでください。
タコ足配線をすると、火災・過熱の原因になることがあります。
●電源プラグはコンセントに確実に差し込んでください。
差し込みが不完全だと、感電・火災の原因になることがあります
●電源プラグの刃を金属などでショートしないでください。
金属などが触れると、火災・感電の原因になることがあります。
●損傷したケーブルやアダプタを使用しないでください。
損傷したものを使用すると、感電・火災の原因になることがあります。
●本製品の上に物を置かないでください。
感電・火災・故障の原因になることがあります。
●本製品の通気孔 および ファンの近くにものを置かないでください。
近くにものを置くと、内部に熱がこもり、火災・故障の原因になることがあります。
●本製品の背面、両側にスペ−スを開けて下さい。
ラックマウント内または他の測定器上に置くときは温度上昇にご注意下さい。動作及び性能不良に
なる場合があります。お問い合わせは(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』
)をご
参照下さい。
●湿気やほこりの多い場所に置かないでください。
湿気やほこりの多い場所に置くと、感電・火災の原因になることがあります。
●振動・衝撃の多い場所には置かないでください。
本製品が落ちたり、倒れたりすると、けがの原因になることがあります。
vii
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安全のために、必ずお読みください。
注
次ページもお読みください。
意 (続き)
●本製品を立ててご使用になる場合は、倒れないようにご注意ください。
本製品が倒れると、感電・けが・火災の原因になることがあります。
●プローブ または 測定用ケーブルなどを接続しているときは、それらを引っ張って本製品を倒さない
ようにご注意ください。
本製品が倒れると、感電・けが・火災の原因になることがあります。
●直射日光の当たるところには置かないでください。
直射日光が当たると、内部の温度が上がり、火災の原因になることがあります。
●移動させるときは、本製品の電源プラグや外部接続ケープルを外してから行ってください。
電源プラグや外部接続ケーブルを接続したまま移動すると、コードやケーブルが傷つき、火災・感
電の原因になることがあります。
●雷が鳴り出したら、本製品の電源プラグをコンセントから抜いて、本製品を使用しないでください。
電源プラグをコンセントから抜かず、本製品を使用すると、火災・感電の原因になることがありま
す。
●本製品に異物が混入したら、本製品の電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いてくだ
さい。
使用を再開する前に、当社のサービス取扱所(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』
参照)にご連絡ください。そのまま使用すると、火災・感電の原因になることがあります。
●万一、キャビネットを破損した場合は、本製品の電源スイッチを切り、電源プラグを抜いてください。
使用を再開する前に、当社のサービス取扱所(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』
参照)にご連絡ください。そのまま使用すると、火災・感電の原因になることがあります。
●故障したまま使用しないでください。
故障したまま使用すると、感電・火災の原因になることがあります。故障の場合は、当社のサービ
ス取扱所(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』参照)に修理をご依頼ください。
●本製品は屋内で使用してください。
屋外で使用すると、火災・感電の原因になることがあります。
●規定の動作範囲内でご使用ください。
動作範囲外で使用すると、故障の原因になることがあります。使用できる温度範囲は次の通りです。
・屋内使用のみ
温 度:0 ℃∼+ 40 ℃
viii
アイソレーション・システム(DM-8000/DM-8000H)
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注
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意 (続き)
● ア イ ソ レ ー シ ョ ン ユ ニ ッ ト ( DM-900/DM-900L/DM-910/DM-910L ) お よ び ア ク イ ジ シ ョ ン ユ ニ ッ ト
(DM-400/DM-400L)の入力端子(CH1, CH2)、メインユニット (DM-8000/DM-8000H)の入力端子(EXT TRIG)
に規定以上の電圧を加えないでください。
規定以上の電圧を加えると、故障の原因になることがあります。入力できる最大電圧は次の通りで
す。
・CH1, CH2(DM-900/DM-900L)、
CH1(DM-910/DM-910L)
:
400 Vmax (DC+ACpeak≦5 kHz) CATⅠ (BNC 中心導体− BNC GND シェル間)
300 Vmax (DC+ACpeak≦5 kHz) CATⅡ (BNC 中心導体− BNC GND シェル間)
10 kVmax
(BNC GND シェル− 大地間)
・CH1, CH2(DM-400/DM-400L) :
1MΩ入力時
400 Vmax (DC+ACpeak≦5 kHz) CATⅠ (BNC 中心導体− BNC GND シェル間)
300 Vmax (DC+ACpeak≦5 kHz) CATⅡ (BNC 中心導体− BNC GND シェル間)
50Ω入力時
5Vrms
(BNC 中心導体− BNC GND シェル間)
過大入力時、自動的に入力結合を GND へ切り替えます。
・EXT TRIG(DM-8000/DM-8000H) :
400 Vmax (DC+ACpeak≦5 kHz) CATⅠ
300 Vmax (DC+ACpeak≦5 kHz) CATⅡ
[注]
:入力信号の周波数・高電圧パルスによっては入力できる最大電圧は低下します。
●光ファイバケーブルをメインユニット、アイソレーションユニットに差し込むときは、光トランシー
バのキャップ(黒)を外し、光ファイバケーブル側のコネクタキャップ(青)を外して挿入してください。
光ファイバケーブルの端面の保護(きず、埃などの防止)のためキャップをつけています。キャップ
は紛失しないようにしてください。光ファイバケーブルはキャップを取りつけて保管してください。
●光ファイバケーブルをメインユニット、アイソレーションユニットから外すときは、コネクタのプラ
グ(青い部分)を持って抜いてください。
●長時間ご使用にならない場合は、安全のため、メインユニットについては電源プラグをコンセントか
ら抜き、アイソレーションユニットについてはバッテリ 3 本を抜いてください。
●本製品を輸送する場合は、ご購入時の包装材料か、同等以上の包装材料をご使用ください。
輸送中に本製品にかかる振動・衝撃が大きいと、故障して火災の原因になることがあります。適当
な包装材・緩衝材がない場合は、当社のサービス取扱所(別紙の『セールスネットワークとお問い合
わせ窓口』参照)にご相談ください。業者に輸送を依頼するときは、包装箱の各面に「精密機械在中」
などの表示をしてください。
●バッテリパックを、満充電で輸送しないでください。
輸送の際はバッテリのインジケータ表示が3個以下であることを確認し、インジケータの表示が4個以
上の場合は、アイソレーションユニットで放電してから輸送してください。
ix
アイソレーション・システム(DM-8000/DM-8000H)
インストール手順書
安全のために、必ずお読みください。
注
意 (続き)
●バッテリをショートさせないでください。
●バッテリを水に浸さないでください。
●バッテリを分解や改造しないでください。
●バッテリを火の中に投げ込まないでください。
●バッテリにショックや振動を与えないでください。
●バッテリを子供の手の届かないところに保管してください。
●バッテリに異常を感じたら決して使用しないでください。
●バッテリの充電は指定の方法で行ってください。
●バッテリを本システム以外の目的での使用はしないでください。
●バッテリパックは乾燥した風通しの良い、涼しい場所に保管してください。
●専用のバッテリパックを使用していますので、間違ったタイプに交換すると爆発の危険があります。
必ず弊社から購入をお願いします。
x
インストール手順
アイソレーション・システム(DM-8000/DM-8000H)
インストール手順書
目次
1. ビューワ・ソフトウェア DM-800 のインストール.................................................................... 1
1.1
インストール..........................................................................................................................................................1
1.2
バージョンアップ..................................................................................................................................................8
2. ファームウェアのアップデート................................................................................................ 10
1. ビューワ・ソフトウェア DM-800 のインストール
本製品を使用する前に、
ビューワ・ソフトウェア DM-800 をお使いのパソコン注 1 にインストールします。
ビューワ・ソフトウェア DM-800 のインストーラは、付属の CD に収録されています。
お使いのパソコン注 1 に、古いバージョンのビューワ・ソフトウェア DM-800 がインストールされている
場合は「1.2 バージョンアップ注 2」を参照してください。
注1)
ビューワ・ソフトウェアDM-800をインストールするパソコンは、ビューワ・ソフトウェアDM-800を動作させ
て本製品システムを使用している際(インストールやバージョンアップ作業中も同様です)、インターネット・
社内LAN などのネットワークに接続しないでください。ネットワークに接続しない方法については、付属のCD
に収録されている取扱説明書PDFファイル“Isolationsystem_DM-8000_8000H_manual_v40.pdf”の”3.3 配線、
接続”の説明を参照してください。
注2)
ビューワ・ソフトウェアDM-800のバージョンによっては、本製品システムに搭載されているファームウェア
と適合しない場合があります。IS Viewer DM-800やファームウェアのバージョンアップに関しては、弊社Web
サイト(URL : http://www.iti.iwatsu.co.jp)の最新情報を参照してください。
1.1
インストール
ビューワ・ソフトウェア DM-800 をパソコンにインストールします。
操作手順
1
付属の CD をご使用のパソコンの CD ドライブまたは DVD ドライブにセットします。
2
CD に収録されているインストーラを実行します。
3
Microsoft .NET Framework 3.5 Service Pack 1 のセットアップ画面が表示された場合は指示に従い
ます。
表示されない場合は、手順
4
4
に進みます。
画面の指示に従ってビューワ・ソフトウェア DM-800 をインストールします。
設定例
1 付属の CD をご使用のパソコンの CD ドライブまたは DVD ドライブにセットします。
2 CD に収録されているインストーラを実行します。
●Windows XP の場合
Setup.exe をダブルクリックします。
2
1
ダブルクリック
古いバージョンのビューワ・ソフトウェア DM-800 がインストールされているパソコンでは、エ
ラーが発生することがあります。
「1.2 バージョンアップ」を参照してください。
●Windows Vista の場合
① Setup.exe を右クリックして「管理者として実行(A)…」を選択します。
2 ① 右クリック
2 ① 選択
② 「ユーザアカウント制御」画面が表示された場合は「許可」をクリックします。
2 ② クリック
2
古いバージョンのビューワ・ソフトウェアDM-800 がインストールされているパソコンでは、エラーが発
生することがあります。
「1.2 バージョンアップ」を参照してください。
●Windows 7 の場合
① Setup.exe を右クリックして「管理者として実行(A)…」を選択します。
② 「ユーザアカウント制御」画面が表示された場合は「はい」をクリックします。
クリック
3
3 Microsoft .NET Framework 3.5 Service Pack 1 のセットアップ画面が表示された場合は指示に従いま
す。
表示されない場合は、手順
4
に進みます。
① 「MICROSOFT SOFTWARE SUPPLEMENTAL LICENSE TERMS」が表示された場合は、
「For the
following components」に「.NET Framework 3.5 SP1」が表示されていることを確認し、内容に同意さ
れる場合は「Accept」ボタンをクリックして、画面の指示に従ってください。(同意されない場合は、イン
ストールを続行することはできません。)
② 「MICROSOFT SOFTWARE SUPPLEMENTAL LICENSE TERMS」が表示されない場合は、手順 4
の画面が表示されます。この場合は、Microsoft .NET Framework 3.5 Service Pack 1 をインストールす
る必要はありません。
3 ①クリック
4
4 画面の指示に従ってビューワ・ソフトウェア DM-800 をインストールします。
①「Welcome to the ISViewer Setup Wizard」の画面が表示されます。
[Next]ボタンをクリックします。
4 ①クリック
② 「License Agreement」の画面が表示されます。
内容をよくお読みになり、[I Agree]を選択して、[Next]ボタンをクリックします。
4 ②クリック
5
③ 「Select Installation Folder」の画面が表示されます。
必要に応じてフォルダを変更し、[Next]ボタンをクリックします。
初期設定は、C:¥Program Files¥ISViewer¥です。
4 ③クリック
• [Browse…]ボタンをクリックすると、次のような画面が表示されます。任意のインストール先
を選択してください。
• [Disk Cost…]ボタンをクリックすると、次のような画面が表示されます。必要なディスク容量
に合わせてインストール先を選択してください。
6
④ 「Confirm Installation」の画面が表示されます。
[Next]ボタンをクリックします。
インストールには約 1 分かかります。
4 ④クリック
⑤ Installation Complete の画面が表示されます。
終了するには、[Close]ボタンをクリックします。
4 ⑤クリック
7
1.2
バージョンアップ
お使いの古いバージョンのビューワ・ソフトウェア DM-800 をバージョンアップ注します。まず、古いバー
ジョンのビューワ・ソフトウェア DM-800 をアンインストールしてから、新しいバージョンのビューワ・ソ
フトウェア DM-800 をインストールしてください。
注)ビューワ・ソフトウェアDM-800 のバージョンによっては、本製品システムに搭載されているファームウェアと適
合しない場合があります。バージョンアップするIS Viewer DM-800 に関しては、弊社Webサイト(URL :
http://www.iti.iwatsu.co.jp)の最新情報を参照してください。
操作手順
1
古いバージョンのビューワ・ソフトウェア DM-800 をアンインストールします。
2
「1.1 インストール」の手順に従い、新しいバージョンのビューワ・ソフトウェア DM-800 をイン
ストールします。
設定例
1 古いバージョンのビューワ・ソフトウェア DM-800 をアンインストールします。
●Windows XP の場合
「コントロールパネル」の「プログラムの追加と削除」から ISViewer をアンインストールします。
1
クリック
●Windows Vista、Windows 7 の場合
① 「コントロールパネル」の「プログラムのアンインストール」をダブルクリックします。
1
①ダブルクリック
② 「プログラムのアンインストールまたは変更」画面が表示されたら、
「ISViewer」を選択して、
「アンイン
ストール」ボタンをクリックします。
1
② 選択
1
8
② クリック
2 「1.1 インストール」の手順に従い、新しいバージョンのビューワ・ソフトウェア DM-800 をインスト
ールします。
9
2. ファームウェアのアップデート
IS Communication Setting 画面で以下のエラーメッセージが表示された場合は、アイソレーションユニッ
ト、アクイジション・コントロール・カードのファームウェアをアップデートしてください。
• "This system may not work correctly due to mixed versions of firmware."
• "Currently installed firmware is older than the application requires. Firmware version *.** or
greater is required."
(*.**はファームウェアのバージョン番号でビューワ・ソフトウェア DM-800 のバージョンにより異なり
ます。)
ファームウェアのバージョンによっては、ビューワ・ソフトウェアDM-800 のバージョンと適合しない場
合があります。
ファームウェアに関しては、弊社Webサイト(URL : http://www.iti.iwatsu.co.jp)の最新情報を参照して
ください。
操作手順
1
測定前の準備を行います。アイソレーション・システム DM-8000/DM-8000H 取扱説明書「第 3 章
準備と終了」を参照してください。
2
パソコンとメインユニット(DM-8000/DM-8000H) を LAN ケーブルで接続します。
3
ファームウェアのアップデート方法(Firmware Update (All Unit))を選択します。
4
ファームウェアのアップデートを開始します。
5
ファームウェアファイルを選択して、アップデートを実行します。
6
ファームウェアのアップデートを終了します。
7
ファームウェアアップデート後のネットワーク接続状態を確認します。
8
パソコンを含むすべての機器の電源を再投入します。
設定例
1
測定前の準備を行います。アイソレーション・システム DM-8000/DM-8000H 取扱説明書「第 3 章
準備と終了」を参照してください。
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2 パソコンとメインユニット(DM-8000/DM-8000H) を LAN ケーブルで接続します。
① アイソレーション・システム DM-8000/DM-8000H 取扱説明書「3.6 ビューワ・ソフトウェア DM-800
の起動」の手順 4 を参照してください。
2 ③確認
2 ②クリック
② IS Communication Setting 画面で[Search]ボタンをクリックします。
③ すべての接続が正常に検出されるのを確認します。
Communication Err.欄に「no error」が表示されます。
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ファームウェアのアップデート方法(Firmware Update (All Unit))を選択します。
① IS Communication Setting 画面内でマウスを右クリックします。
② Firmware Update の選択が表示されますので、[Firmware Update (All Unit)]を選択します。
3 ②クリック
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4 ファームウェアのアップデートを開始します。
Firmware Update 画面が表示されますので、[Update]ボタンをクリックします。
アップデートには 1 ユニットにつき 1 分程度を要します。
4 クリック
アップデートの最中は、絶対に電源および通信ケーブルを切断しないでください。
5 ファームウェアファイルを選択して、アップデートを実行します。
① Firmware File 画面が表示されますので、DM-8000(bin ファイル)を選択します。
② [開く]ボタンをクリックします。
5 ①選択
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6 ファームウェアのアップデートを終了します。
正常にアップデートが完了すると、下記のような表示がされます。
① アイソレーションユニット、アクイジション・コントロール・カードの STATUS ランプが連続点灯する
まで待ちます。
② [Close]ボタンをクリックして画面を閉じ、ファームウェアのアップデートを終了します。
6 ②クリック
7 ファームウェアアップデート後のネットワーク接続状態を確認します。
① [Search]ボタンをクリックします。
② すべての接続が正常に検出されるのを確認します。
Ver.欄に表示されるバージョンが同一になり、Communication Err.欄に「no error」が表示されます。
③ [Cancel]ボタンをクリックして、画面を閉じます。
7 ①クリック
7 ③クリック
すべての機器のファームウェアバージョンが一致した状態で、使用されることを推奨します。
最新のファームウェアファイルについては、弊社Webサイト(URL:http://www.iti.iwatsu.co.jp)
をご参照ください。
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パソコンを含むすべての機器の電源を再投入します。
① ビューワ・ソフトウェア DM-800 を終了します。
② パソコンをシャットダウンします。
③ メインユニット、アイソレーションユニット、アクイジションユニットの電源を切ります。
④ メインユニット、アイソレーションユニット、アクイジションユニット、パソコンの順に電源を投入しま
す。
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[メ モ]
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アイソレーション・システム
DM-8000/DM-8000H
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