Agilent 溶出試験器 Agilent 708-DS と 709-DS 溶出試験器 優れた設計・優れた結果 Agilent 708-DS と 709-DS 溶出試験器 溶出試験器の新たなスタンダード アジレントは世界中の製薬分野のお客様と協力し、溶出試験器の新たな標準を確立する 2 つの機器を開発しました。それが、708-DS と 709-DS 溶出試験器です。同じ基本プラット フォームを共有するこの 2 つの機器はさまざまなアプリケーションのニーズを満たすため の柔軟性を備えています。また、使いやすい設計で、外部の変動要因は最小限に抑えられ ています。 Apparatus 1 (バスケット) および Apparatus 2 (パドル) に関する ICH の規格を満たす 708-DS と 709-DS を使えば、錠剤やカプセルをはじめ、さまざまな剤形を簡単に試験することが できます。708-DS は、Apparatus 5 (パドルオーバーディスク)、Apparatus 6 (回転シリンダー )、 および Intrinsic 法にも対応します。 ニーズに応じてカスタマイズ可能 従来のウォーターバス型の 708-DS 溶出試験器と、バスレス型の 709-DS 溶出試験器は、いずれもモーター駆動のリフトを備 えているため、再現性の高い試験や自動システムとの統合が可能です。溶出試験器を簡単にカスタマイズし、ラボの要件に 合った機能を備えた構成にすることができます。 • 試験液温度モニタリング (AutoTemp) • 自動錠剤投入機構 (DDM) • 自動サンプリング • 各種のベッセル、バスケット、パドル、シャフト • 内蔵式プリンター Agilent 708-DS 溶出試験器 Agilent 709-DS 溶出試験器 709-DS 用の 1L TruAlign DVH ベッセル バスレス方式のベッセル加温 708-DS がウォーターバスとヒーター /サーキュレーターを用いて試験液を加温するのに対し、709-DS は、ベッセルのガラス表面に 直接吹付けた独立したヒーターおよびコントロールエレメントを備えています。熱硬化後、ベッセルは透明な樹脂で覆われるため、 ダメージや破損に対する耐性が得られます。この仕組みにより、ガラスと直接接触する優れた高速加温システムであるダイレクト ベッセルヒーティング (DVH) が実現しています。 バスケット – 容量 900mL – 温度設定 37.0 C 37.23 37.15 709-DS ダイレクトベッセルヒーティング • ベッセルの完全な可視性を実現 37.10 ベッセル 1 37.05 ベッセル 2 37.00 ベッセル 3 36.9 5 ベッセル 5 ベッセル 4 ベッセル 6 ベッセル 7 36.00 • 加温時間を約 15 分に短縮 (溶出試験液 900 mL を 25 ºC から 37 ºC に加温する場合) ベッセル 8 36.8 5 36.8 0 0.0 5.0 • 破砕防止カラーと透明な樹脂コーティングにより、 耐久性と安全性が向上 • ウォーターバスを使用しないため、クリーニング手順が簡略化 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 時間 • アクリルチャンバの使用により、ベッセル試験液温度を 外部環境要因から隔離 10.0 パドル – 容量 900mL – 温度設定 37.0 C 37.2 37.15 37.1 Vessel 1 ベッセル 1 Vessel 2 ベッセル 2 Vessel 3 ベッセル 3 Vessel 4 ベッセル Vessel 44 37.05 37 ベッセル Vessel 55 ベッセル Vessel 66 36.9 5 ベッセル Vessel 77 ベッセル Vessel 88 36.6 36.8 5 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0Hours 30.0 35.0 40.0 45.0 溶出試験全体を通じてベッセル温度が精密にコントロー ルされていることを示す 709-DS 温度モニタリング Agilent 708-DS と 709-DS 溶出試験器 究極の柔軟性を備えた設計 アジレントは長年にわたる業界での経験にもとづき、汎用性を重視しながら、溶出試験を向上させる比類のない多様な機能を 開発しました。708-DS と 709-DS 溶出試験器の優れた性能は、さまざまな標準機能とオプション機能に支えられています。 1 2 3 4 5 15 14 6 7 8 13 12 11 4 10 9 708-DS 溶出試験器の機能とオプション 1 標準装備 簡単な操作とリアルタイムのフィードバックを可能にする 709-DS オプション 標準装備 カラータッチスクリーン l l 2 最大 40 の溶出試験メソッドを保存 l l 3 安定した高さ設定を維持するシャフトロッキングカラー l l 4 機器ステータスのリアルタイム表示 l l 5 正確なサンプリング位置をコントロールする l モーター駆動マニホールド l 6 蒸発ロスを最小限に抑える蒸発防止カバー l 7 ベッセル位置の再現性を高めるリングインジケーター l 8 適合証明書 (COC) 付きの交換可能シャフト l l 9 振動影響を最小限に抑える振動吸収脚 l l 10 省エネコントロール機能を備えた密閉独立型ヒーター / l サーキュレーター l 11 完全な排水とクリーニングが可能な傾斜式ウォーターバス l 12 バス排水を容易にするクイックコネクトウォーターバス排水管 l 13 TruAlign ベッセル (100、200、1000、2000 mL) l 14 自動錠剤投入機構 (DDM) l 15 ベッセル内温度モニタリング (AutoTemp) l 16 バスレス用ダイレクトベッセルヒーティング (DVH) 17 機器アクセス管理のためのユーザーレベル l l 18 サンプリングおよび定期メンテナンスのためのアラーム l l 19 20 16 オプション l l l 850-DS 溶出試験サンプリングステーションを用いた 自動サンプリング l l 溶出試験ドキュメントを印刷する内蔵プリンター l l 17 18 19 20 5 Agilent 708-DS と 709-DS 溶出試験器 性能を高めるための拡張機能 左から右へ : 手動サンプリング、据置型サンプリング、自動サンプリングの各オプション サンプリング • 手動サンプリング ̶ 手動サンプリン グの際には、ベッセルへのアクセス性 が重要となります。この試験器ではド ライブユニットが埋め込み式になって おり、縦方向および横方向からのアク セスが容易です。ベッセルプレート周 辺 に ゆとりが あ るため、蒸 発 防 止 カ バーポートをつうじた手動サンプリン グが簡単になります。 • 自動サンプリング ̶ ファームウェアの 自動サンプリングマニホールドおよび 深度プリセット値により、ハンズフリー の サンプリング を自動 的に制 御しま す。これにより、各試 験で再現性を維 持しながら、精密なサンプリングを行 うことが可能になります。アジレントで は、既存の溶出試験メソッドをサポー トする 708-DS 用のカニューラも提供し ています。 温度モニタリング • ハ ンド ヘ ルド 型 の 温 度 プ ロ ーブ ̶ 使いやすいオプションの温度プローブ により、必要に応じてベッセル試験液 温度を確認し、自動的に記録します。 6 • 正確なベッセル内温度モニタリング ̶ オプションの AutoTemp 機能 (709-DS で は標準装備) を使えば、あらかじめプロ グラミングされたタイムポイントでベッ セル内試験液温度を正確にモニタリン グし、文書化できますので、その間に別 の作業に集中することが可能です。 ワークフローに関する拡張機能 • 試 験 液 加温中に別の 作 業を進められ ます。あらかじめ設定された温度に達 すると、AutoTemp 機能により、以下の ことが実行されます。 - 手動試験を開始するよう通知 - オプションの DDM に剤形投入を指示 (Apparatus 2) - 据置型プローブを用いて、あらかじめ プログラミングされたタイムポイント でベッセル試験液温度をモニタリン グおよび記録 - 初期温度および最終温度の文書化に より正確な記録を保持 • 規制ガイドラインを遵守し、生産性を 最 大化します。オートサンプリングオ プションと Agilent 850-DS 溶 出試 験 サ ンプリングステーションまたはオンラ イン UV 溶出システムの組み合わせに より、以下のことが実現します。 - サンプリングカニューラを試験液内 に降下させ、プログラミングされた 深さ (ベッセルサイズ、設置装置、試 験液量にもとづく) で再現性高くサン プルを吸引 - AutoTemp および DDM オプションを併 せて使うことで、完 全な無 人 溶出試 験を実現 第 2 世代の拡張機能 ヒーター /サーキュレーターの省エネ – 708-DS ヒーター /サーキュレー ターのオン/オフ時間をプログラミングすることで、消費電力を最小限に 抑えられます。任意のスケジュールを入力するだけで、正確なタイミング でウォーターバスの準備が整えられます。 ユーザーアクセスレベル – 機器を制限モードにし、特定の機能だけを 実行できるようにすれば、708-DS と 709-DS ファームウェア設定へのア クセスを規制し、入力エラーを制限することができます。 スプリット式蒸発防止カバー ̶ パドルやバスケットシャフトを 取り外さずに、蒸発防止カバーを簡単に取り外し、クリーニン グすることが可能です。 適合証明書 (COC) ̶ すべてのパドルとバスケットシャフトには 個別の証明書が付属します。証明書には、ASTM E2503-07 機械 校正ガイドラインに準拠したすべての主要測定値が記載されて います。 メソッド保存の向上 ̶ 708-DS と 709-DS ファームウェアに最大 40 の溶出試験メソッドを保存できます。 手動サンプリングブラケット ̶ モーター駆動サンプリングマ ニホールドおよびロケーション設定を活用すれば、自動サンプ リングシステムを使わない場合でも再現性を確保できます。 708-DS と 709-DS 溶出試験器には、新設計のスプリット式蒸発 防止カバーが標準装備されています。 7 Agilent 708-DS と 709-DS 溶出試験器 溶出試験ワークフローの向上 708-DS と 709-DS 溶出試験器は、手動サンプリングにも、様々なレベルの自動化にも完璧に対応 できます。自動錠剤投入機構、正確なサンプリング位置コントロール、温度モニタリングにより 生産性を高めるとともに、再現性の高い自動サンプリングソリューションにより分析のばらつき を低減することができます。 手動溶出試験 708-DS では、メソッド保存の向上と取り外し式蒸発防止 便利な手動サンプリングブラケットを取り付ければ、 簡単で再現性の高いサンプリングが実現します (モーター駆動マニホールドまたは据置型プローブと ともに使用可能)。 錠剤投入機構 (DDM) は手動で起動させることも、自動で 起動させることもできます。これにより、便利で再現性の 高い錠剤投入が実現します。 708-DS は、手動の半自動およびオンラインシステム カバーを取り付けたままで簡単に手動サンプリングがで きます。 8 ソリューションに対応する大小のベッセル容量を サポートしています。 半自動溶出試験 850-DS 溶出試験サンプリングステーションは、シリンジポンプ、補液機能を備えているほか、オプションの 0.2 または 0.45 µm ろ過機能も利用できます。 • 850-DS 溶出試験サンプリングステーションとオプションのろ過 モジュールを用いた自動サンプリングおよびろ過。 • ばらつきの低減とサンプルスループット効率の向上。 • サンプルを試験管、HPLC バイアル、またはウェルプレートに • Agilent HPLC 専用のサンプルトレイを用いた場合は手動による バイアル移動が不要。 • 溶出試験ワークステーションソフトウェアによるコンプライア ンスの向上とペーパーレス化。 コレクション。 オンライン溶出試験 Cary 8454 または Cary 60 紫外可視分光光度計を 708-DS または 709-DS と組み合わせれば、分析のニーズに応じたオンライン UV 溶出システムが実現し ます。 • Cary 8454 UV 溶出システムでは、最大 4 台の溶出試験器をコ ントロールすることができ、パワフルな UV ChemStation ソフト ウェアを用いた多成分分析が可能です。 • Cary 60 分光光度計を 850-DS と組み合わせれば、シングルまた • 光ファイバー機能を選択すれば、溶出プロファイルを向上さ せ、溶出試験を迅速化することができます。 • 単一メーカーが提供する自動計算および報告書作成オプション により、効率が向上します。 はデュアルシステムフローセル設定でのサンプルアーカイブま たはオフライン HPLC サンプルコレクションが可能です。 9 Agilent 708-DS と 709-DS 溶出試験器 溶出試験ワークステーションソフトウェア アジレントの溶出試験ワークステーションソフトウェアは、複数の溶出試験器を 1 台 のコンピュータから完全に統合的に制御します。 溶出試験ワークステーションソフトウェアは、708-DS と 709-DS と自動サンプリングコンポーネントを統合することで、 あらゆる構成の最大 4 台のシステムを 1 台のデスクトップ PC から同時に制御することを可能にします。このソフトウェ アでは、単一のインターフェースを用いて、あらゆる溶出試験メソッドと試験レポートの構築、編集、検索、アーカイブ 化に対応することができます。 溶出試験ワークステーションの利点 • 時間短縮 – 溶出システム、メソッド、データを、一元化されたペーパーレスのデータベースに統合し て管理します。さまざまなデータエクスポートオプションも備えています。 • コンプライアンス – 使用中メソッドに関する継続的なアクティビティログとともに、メソッドおよび 構成の変更に関するオーディットトレイルを確実に提供し、21 CFR Part 11 コンプライアンスの対象 となる環境に対応します。 • 安全なアクセスおよびデータ整理 – 統合型の Microsoft ® Windows ® セキュリティ機能によりデータ を保護します。 簡単なデータエクスポートや LIMS、電子ノート統合のための機能も備えています。 • 振動モニタリング – 280-DS メカニカルクオリフィケーションシステムのインスツルメントモジュール (IM) により、環境の影響による傾向を記録し、振動原因の調査をアシストします。 280-DS インスツルメントモジュールと溶出試験ワークステーションソフトウェアを用いた溶出試験中の振動モニタリング。 280-DS による適格性確認の詳細については、www.agilent.com/lifesciences/280-DS をご覧ください。 10 サービスおよび適格性確認 アジレントのサービスとサポート : ラボのパートナー 厳しいトレーニングを積んだアジレントの経験豊富なエンジニアとケミストは、お客 様が本来の業務に集中できるようにするために、据付、ハードウェアおよびソフトウェ アのトレーニング、完全な適格性確認などのサービスを提供しています。 以下の分野で、お客様独自のニーズに応じたサービスの構築も支援しています。 • 機器のメンテナンスおよび修理 • 規制コンプライアンス • ソフトウェアおよびデータシステム • トレーニングおよび教育サービス Dissolution Exchange • 評価と認定書が付属する、自分のペースで進められる 1 対 1 の 無料オンライン溶出試験トレーニング。 • 無料溶出試験ピアネットワークの溶出試験ディスカッショングループ (DDG)。 • リソース : ウェビナー、ホワイトペーパー、ポスター、ニュースレター、 各種記事。 • 溶出試験に関する質問、機器の選択、適格性確認、メソッド開発など の問い合わせ。 http://dissolution.chem.agilent.com 11 ホームページ www.agilent.com/chem/jp カストマコンタクトセンタ 0120-477-111 [email protected] 本資料に記載の情報は、予告なしに変更されることがあります。 アジレント・テクノロジー株式会社 © Agilent Technologies, Inc. 2014 Printed in Japan May 1, 2014 5991-4050JAJP
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